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『幻想水滸伝 I&II』あの“グレミオのシチュー”のお味は…? パセラコラボ先行試食会&リマスターの裏話も聞けたプロデューサートークセッションをリポート

文:編集O

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 3月6日にPS5、PS4、Nintedo Switch、XBOX SERIES X|S XBOX ONE、PCで発売予定の『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』。その発売を記念して2月25日~3月31日まで、カラオケパセラ4店舗(池袋本店、秋葉原電気街店、靖国通り店、なんば道頓堀店)にて、作中に登場した料理やキャラクターをイメージしたドリンクを提供するコラボイベントが開催決定。

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 今回は2月18日に池袋本店で行われた、コラボメニューの先行試食会をリポートします。

 当日、ステージには『幻想水滸伝』シリーズプロデューサーの内藤塁氏、『幻想水滸伝』シリーズIP&ゲームディレクターの崎山高博氏、本作ディレクターの大串達也氏が登壇し、今回のコラボイベントのきっかけや提供メニューの注目ポイントなどを質問形式でアピール。その後、コラボメニューの試食会が行われました。

 本リポートでは登壇した3人によるトークセッションの模様と質疑応答、そしてメニューの試食した感想をお届けします。

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▲左から内藤氏、崎山氏、大串氏。

ふたつの紋章をバンズで挟むなど、世界観の再現に熱意を注いだコラボメニューに脱帽


――今回発表されたコラボの経緯について教えていただけますか?

崎山
 カラオケパセラ様よりご提案をいただき、今回のコラボが実現しました。パセラ様は料理も魅力のひとつですが、「劇中に登場するシチューなどを再現したコラボをやりたい」とお声がけいただいたのがきっかけです。

――崎山さんを中心にフードやドリンクのメニューを選定いただいたそうですが、監修をしてみていかがでしたか?

崎山
 コラボフードやコラボドリンクの監修は、『幻想水滸伝』シリーズでは初めての作業でした。これまでいろいろな監修物がありましたが、グレミオのシチューなどゲームで登場する食べ物を再現することは初めてだったので、とても楽しかったです。キャラクターや紋章を模しているなど、見た目としても非常にインパクトのあるメニューが完成したと感じています。

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――試食されてどのメニューがお気に入りですか?

崎山
 私はやはり“グレミオのシチュー”ですね。こちらは『幻想水滸伝II』である条件を満たすと入手できるレシピで作る特製シチューで、ゲームでは材料に豚やエビなどが使われたミックスシチューでした。そのシチューを再現するにあたり、河野(純子氏、キャラクターデザイン担当)さんの描き下ろしイラストを元にしています。

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 完成したイラストには彩りを考えてトマトが盛り付けられていますが、じつはラフだとローストされたチキンが一匹丸ごと盛り付けられていたので、今回のコラボメニューではそれを再現する形で提案させていただきました。また、ゲーム中のグレミオが調理しているシチュー鍋のスープはブラウンで、そのあたりの色も再現しているので、ぜひゲームをプレイしながら確認していただきたいです。

――内藤さんのお気に入りメニューはどれでしょうか?

内藤
 僕は“ムクムクプチハニトーグリンヒル仕立て”ですね。パセラ様といえばハニートーストですし。ムクムク以外(マクマク、ミクミク、メクメク、モクモク)もパセラさんにお願いしたけどそれは無理でした。あと、ハニトーに乗っているアイスは“ナナミアイス”(塩味)でもありません(笑)。

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――大串さんはいかがですか?

大串
 私も“グレミオのシチュー”と言いたいところですが、今回ちょっとおもしろかったのが“始まりの紋章プレート”です。ふたつの紋章が描かれたバンズを挟んでひとつにするというのは、とてもおもしろい発想だなと思いました。ぜひみなさんのお気に入りメニューも、SNSなどでポストしていただけたらうれしいです。

内藤
 ゲームをプレイしたことない人もパセラに来ていただいて、このコラボメニューで少しでも『幻想水滸伝』の一部に触れていただけたらうれしいです。このコラボメニュー情報も今日解禁ですので、まずはゲームの発売前に昔話で盛り上がっていただき、発売後はぜひゲームをしながら来店して、ずっとここでメニューを食べていただけたらいいなと(笑)。ドリンクもかなり数があるので、コンプリートするまでよろしくお願いします。

――料理といえば『幻想水滸伝II』に料理対決というミニゲームがありますよね。リマスター化にあたり、料理対決イベントでの裏話などはありますか?

大串
 『幻想水滸伝II』ではハイ・ヨーというキャラクターを仲間にすると、本拠地では料理対決というイベントが発生します。じつはオリジナル版では“からあげ”のメニューを英訳した際に、“Fried Chicken”という表記になっていました。でもドット絵を確認すると魚のような形をしていて、そのままテストプレイを進めていたら、バグのような報告が上がってきまして(笑)。

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 それで「あれ?」と思って再確認したら、たしかに魚のからあげだったことがわかり英訳を修正しました。料理対決はメニュ-が豊富で凝った演出がありますし、非常におもしろいイベントだと思っています。プレイヤーの皆さまにも、本作で楽しんでいただけたらうれしいです。

崎山
 あとは、リマスター作業ではすべてのセリフを再確認していますが、いちばん楽しかったパートはこの料理対決でした。料理対決では審査員がランダムに選ばれるため、1回のプレイですべてを見ることが難しいんです。だから、すべてを確認できたのは制作者特権ですね(笑)。

 また、料理対決はミニゲームとしても非常に完成度が高く、審査員がランダムで選ばれて好みがバラバラの中で、限られたレシピの中で最大公約数的な料理を完成させるというゲーム性の高さが魅力です。さらに、イベントで司会を担当するフー・タンチェンが放つ軽快なセリフ回しで、審査員たちの意外な一面などが見えてきます。数多くのキャラクターが登場する『幻想水滸伝』のよさが存分に発揮された、すばらしいイベントなのでご期待ください。

 ちなみに、関連シナリオもミニゲームの域を超えた非常に気になる展開が続く内容でして。私は『幻想水滸伝V』のディレクターを担当したのですが、本作の料理対決がシュンミンというキャラクターが中心になる料理イベントを作るきっかけにもなっています。

――リマスター版では原作と変わった点はどんな部分でしょうか?

大串
 いろいろな部分で手を加えていますが、まずサウンドの話をしますと、原作のすべての音源は高音質化して原作の音をより魅力的に聴くことができます。原作でも印象深かった効果音に関しては、可能な限り原作のテイストを感じられるようにしました。

 ほかにも足音、水、虫の声みたいな環境音を追加し、より臨場感をアップしています。そのほか、メニュー画面などUIに関しても見やすく、使いやすくなるように変更を行いました。装備変更、キャラクターの入れ換えもオリジナル版から調整しています。

 バトルシステムは原作の良さをそのままに、倍速やおまかせバトルのショートカット機能などを追加して、より遊びやすくしました。

崎山
 そして『幻想水滸伝I』のキャラクターは、キャラクターデザインを担当している河野さんにあらためて描き下ろしていただきました。オープニングだけではなく、会話中もセリフの横に顔グラフィックが表示されますが、こちらも130枚以上すべて描き直していただいています。

 本作はキャラクターたちを集めて、自分でパーティ編成を考えてバトルを楽しむのがおもしろさであり、だいご味でもありますので、イラストの変化も含めて楽しんでいただければなと。

大串
 キャラクター1人1人にちゃんと物語があり、仲間にする際に彼らの物語を知ることができます。このリマスター版で初めて『幻想水滸伝』シリーズをプレイされる方は、コラボカフェに登場するキャラクターたちの物語もゲーム内で見つけて、ぜひ楽しんでいただけたら幸いです。

内藤
 今日の会場はバリをテーマにしたデザインですが、じつはつい先日インドネシアに行ってきまして。インドネシアでも予約が非常に好調で「インドネシアのファンって誰なんだろう?」と思って、メディアカンファレンスを開催しました。そこで感じたのが「『幻想水滸伝』シリーズのファンは世界中にいるな」ということです。日本にはすごく熱いファンの方が多くいらっしゃいますが、海外ではアメリカがいちばん多くて、つぎのつぎぐらいにたぶんインドネシアなんじゃないかなと。

 そんな世界中から予約をたくさんいただいてる状況で、これからも多くの人に遊んでもらえるように作品の魅力を伝えていきたいと感じています。30年前に生まれた作品が、まさかいまここでコラボされるというのもなかなか感慨深いです。オリジナル版を制作していた先輩方たちに感謝しつつ、いまの人たちに遊んでいただけたらと思います。

――多くのキャラクターが登場するのが『幻想水滸伝』シリーズの魅力ですが、お気に入りのキャラクターを教えてください。

内藤
 あちこちでお答えしていますが、私はテオ・マクドールですね。テオが息子(ぼっちゃん)と対峙しなくてはいけない中、息子の成長に対して、進む道に対して自分の命を投げ出すみたいなシーンは、自分が父親という立場になったこともあり、「父親ってどういうふうであるべきなんだろうな」と考えさせられますし、当時の自分にはなかなか理解できなかった部分です。けっこうあっさり死んでしまったな、という印象もありましたし(苦笑)。

崎山
 私は『幻想水滸伝I』ではマッシュ・シルバーバーグで、『幻想水滸伝II』ではシュウですね。とくにシルバーバーグ家に関連したキャラクターは、物語を裏で支えていくシナリオの展開上で重要な軍師というポジションにいます。

 『幻想水滸伝I』が発売されたころのRPGは、とりあえず世界の悪い奴を倒していく展開の物語が多く、軍師が活躍する作品が少なかったんです。軍師がいて戦争を行うというような、非常に骨太で地に足がついた物語は、『幻想水滸伝』シリーズの魅力であり、オリジナリティだったと感じています。そんな彼らの活躍を、ぜひ本作で楽しんでいただけたら幸いです。

大串
 私は『幻想水滸伝I』と『幻想水滸伝II』の両方で活躍するビクトールがお気に入りです。彼は冒頭から登場して、主人公の頼れる先輩仲間でありコミカルな役を持つキャラクターです。また、ネクロードの過去の因縁など、いろいろ奥に秘めたものもある点が魅力かなと。

 あとは『幻想水滸伝II』のナナミがが好きですね。ずっと主人公に寄り添ってくれるような気がして。ムクムクとともにこの殺伐とした話の中で、ホッとさせてくれるような存在じゃないかなと感じています。協力攻撃の独特な演出も非常に好きです。

――では、ファンに向けてひと言ずつメッセージをお願いいたします。

大串
 『幻想水滸伝』らしさ、その魅力は108星、つまり108人という多くのキャラクターが紡ぐ物語であると思います。ファンの方はもちろん、初めて遊ばれる方にも、登場するキャラクターにさまざまな物語があり、それを隅々まで楽しめるという重厚さをぜひ味わっていただけたら幸いです。リマスター化を経て原作の良さはそのままに、より遊びやすくなったと思ってます。お手に取っていただけたらうれしいです、よろしくお願いいたします。

崎山
 制作中はコラボメニューの監修や、予約特典紹介の動画で出演するなど、思ってもみなかった体験をさせていただきました。おかげさまで予約は好調で、紹介した特典付き商品は予約終了になっているものが多く、うれしく思っています。

 また、パセラ様とのコラボはカラオケに来た方たちが「こんなコラボメニューがあるんだ」と、『幻想水滸伝』に興味を抱いていただけるいい宣伝になるのではと考えています。また、ファンの方たちが『幻想水滸伝』の世界を思い出すきっかけにもなるのではないでしょうか。ぜひパセラ様に足を運んで、このコラボを皆さんに楽しんでいただければ幸いです。

内藤
 昨年のTGSで発売日を発表し、以来多くの方から注目を集めていると感じております。とくにユーザーさんのおかげで“日本ゲーム大賞2024 フューチャー部門”で賞をいただけましたし、パセラ様を始め多くの方々にご協力いただきました。弊社のライセンスメンバーも、制作メンバーも一丸となってこのこのリマスター版を盛り上げようとしています。

 TGSのステージで発表しているように、『幻想水滸伝』はまだ始まったばかりで、これが最初の一歩となる“ファーストステップ”だと思ってます。ここをしっかりと地固めして、つぎのステップに踏み出したいと考えていますので、ぜひ応援をよろしくお願いいたします。

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トークセッション後の質疑応答では内藤Pから気になる発言が!


――つぎのステップというお話がありましたが、もしかしたらそれは新作ということになるのでしょうか?

内藤
 まだ何も言えない状況ですね。ただ、いまは過去シリーズを遊んでくださっていたファンを中心に盛り上がっていますが、そのファン層をさらに広げていくことがセカンドステップになると考えています。『幻想水滸伝』を知らない方もたくさんいますので、『幻想水滸伝』というIPにより多く触れてもらえるチャンスを作れないかと。どのような形で、という部分は楽しみにしていただきたいですが、つぎは『幻想水滸伝』のファン層を広げていきたいと考えています。

――コラボメニューのドリンクで対象となるキャラクターを決めた理由と、どのような味や見た目でキャラクターを表現したのかなど、こだわりなどあれば教えてください。

崎山
 キャラクターの選定はパセラ様の方から、「このキャラクターをこんな形でどうでしょうか?」とご提案いただいた形です。たとえば、“ぼっちゃんのミックスジュース”ならば、ぼっちゃんの服のカラーをベースに、コップの淵にオレンジを盛り付けてストローと組み合わせて、ソウルイーターの紋章にある鎌をイメージしています。

 また、“II主人公のタピオカフルーツジャスミンティー”には、レモンの欠片がふたつ盛り付けられています。これは主人公の武器であるトンファーをイメージした形です。そういった外見の特徴をつかんで、さらに飲んだときの味もしっかりおいしく仕上げていただきました。

――メニューを決める際のパセラさん側とのやり取りで、印象に残っていることはありますか?

崎山
 コラボメニュー作りは「グレミオのシチューってどんなものだろうね」という部分から始まっています。その際、SNSなど見ていたのですが、シチュー=ホワイトシチューという意見が多かったんです。でも、ゲームを確認すると色見的にもブラウンシチューで、「たしかにこれこそがグレミオのシチューだよね」とこの形に決まりました。

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 あとは先ほどお話したように、河野さんが描いたイラストのラフでは、具材としてチキンが盛られていたので「メインにはチキンを盛り付けていただきたい」とお伝えしました。そうしたら、こんなに大きくて食べ応えのある形になっていて、本当にビックリしました(笑)。

 “ムクムクプチハニトーグリンヒル仕立て”も、ムクムクのムクムク感といいますか、顔の造形などを食材で表現できるかいろいろ工夫しましたが、最終的には彼のかわいさはイラストでないと表現が難しいとなり、もなかに印刷する形になっています。実際にテーブルに置かれたとき、ワッと場が沸くものにしたい、ということを踏まえて、パセラ様とはやり取りしています。

 “始まりの紋章プレート”の、バンズが合わさったらふたつの紋章(輝く盾の紋章と黒き刃の紋章)が合体=始まりの紋章になるというアイデアは、パセラ様からいただいて「これは天才だな」と感激しまして。こういったアイデアは、ゲーム制作側からはなかなか出てこないと思います。皆さんに味わっていただくのが楽しみです。

――シリーズファンの年齢層は30周年ということもあり、20歳以上の方が多いのかなと思います。コラボのドリンクがノンアルコールのみの理由はありますか?

崎山
 これは第2弾があるならば考えたいですね(笑)。

――コラボメニュー作りはどのくらい時間をかけたのかと、試行錯誤した中での苦労点などあれば教えてください。

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崎山
 約数か月前ですね。じつはこれまでは「こんな飾りつけになります」、「ムクムクはこの形で再現することになりました」など、写真によるチェックを行っていました。基本的に料理の味付けや食材などはパセラ様におまかせで、今日初めて試食させていた形です。

 あとは見た目以外にもメニューの名前ですね。ビクトールならば“傭兵隊長”、フリックならば“青雷”といったフレーズは使いたいと提案させていただきました。

――制作側から「この季節だからこういったものを取り入れてほしい」というような要望を出すことはあるのしょうか?

内藤
 こちらはコラボをしていただいている立場なので、逆に言うとこちらがいかにパセラ様側からのご希望に添えられるかですね。パセラ様以外とのコラボもやってきた過去がありますが、いちばんは「どんな目的でコラボをやりたいか」なんです。

 コラボを行ってくださる相手様も、過去に『幻想水滸伝』をプレイしてシリーズが大好きだという方が多い印象がありました。そういう方たちが「こんなことをやりたい!」「あんなことをやりたいです」と熱く語っていただけるので、「はい、じゃあお任せします」と。

 監修はもちろん私たちが行い、いちばん大事にしているのは『幻想水滸伝』という世界を毀損してほしくはないという想いですね。毀損してコラボをやろうと考える方はいませんし、ちょっと違うと感じた部分は直させていただきますが、基本的にはお任せしています。

 パセラ様であれば料理もドリンクも我々が「こんな味にしてください」というわけでなく、逆に「こういうものなので、イメージして作っていただければ」とお願いする形です。

――リマスター版について、先ほどシステム面での変更点をうかがいましたが、グラフィック面での進化ポイントなどあれば教えてください。

大串
 多岐に渡ってグラフィックは変更していますが、フィールドはすべて3Dで新しく作り直しています。街中やダンジョンもHD化して、かなり鮮明にきれいになりました。また、バトルでも背景を3D化して、紋章のエフェクトや協力攻撃なども新しく描いているので、ぜひこちらもご注目ください。

崎山
 フィールドで言えば、イラストで描いていた部分をすべて差し替えています。オリジナル版はドット絵で滝の水しぶきなどを表現していましたが、本作では3Dでリマスター化としてふさわしい表現になっています。

――先ほど、試食したのは今日が初めてとうかがいましたが、食べてみてこの味が気に入った、この部分がおいしかったなどあれば、感想をお願いします。

内藤
 “グレミオのシチュー”のチキンの柔らかさに驚きました。

大串
 私も“グレミオのシチュー”の肉の柔らかさはすごいと感じましたし、この値段でこの味が食べられるのには驚きました。

 また、“始まりの紋章プレート”のハンバーグもすごく肉厚ですし、“ムクムクプチハニトーグリンヒル仕立て”も、私はプチハニトーを食べたことがなかったのですが、食べやすいサイズ感とムクムクのプレートもよかったです。

 ドリンクは“II主人公のタピオカフルーツジャスミンティー”をいただいたのですが、タピオカがタップリ入っていて、食べ応えもあっておいしかったです。

崎山
 ほとんど言いたいことを言われてしまった感じですが(笑)、今回のコラボメニューは“グレミオのシチュー”を食べたら、甘い“ムクムクプチハニトーグリンヒル仕立て”を食べたくなって、そうなるとつぎは“始まりの紋章プレート”を食べたくなるような、組み合わせて食べられるメニューになっているのがいいですね。

 ドリンクもキャラクターの色合い、たとえば“II主人公のタピオカフルーツジャスミンティー”ならば、主人公の服とタイツの色をしっかり反映しているなど、河野さんのイラストと並べてみることで発見がありますので、ぜひそのあたりも楽しんでいただければと思います。

柱となる味がしっかりして、どのメニューも見た目と味で大満足のコラボメニュー♪

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 最後はコラボメニューの試食した感想をお届けします(写真は試食用の切り分け版)。まずコラボメニューの一押しでもある“グレミオのシチュー”は、ブランシチューの味が芯まで煮込まれたチキンに染み込み、やわらかく旨味がしっかり伝わってきました。

 個人的には付け合わせの人参が、噛むとじゅわっとブランシチューが染み出してお気に入りです。

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 “始まりの紋章プレート”は、カリッとした歯ごたえのバンズと、厚みがあるハンバーグのハーモニーがいい感じで、そこにハンバーガーソースがマッチして食べ応えがありました。

 試食は切り分けられた形でしたが、一人前だとけっこうボリュームがあるのでオススメです。

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 フードのラストは“ムクムクプチハニトーグリンヒル仕立て”。パセラといえばハニトーというだけあり、こちらはデザートとして申し分のない味付けで大満足。

 ホイップクリームやアイスで甘く味わいつつ、酸味のあるストロベリーソースとキウイソースで味片を楽しむのもよしと、一皿でいろいろな楽しみ方ができますよ。

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 ドリンクは全6種類ありましたが、さすがに全部飲むのは無理なので2種類だけ試飲。

 まずは“なに?何か用?”をチョイス。こちらはシリーズを通しての人気キャラ、ルックをモチーフにしたドリンクで、まずタイトルにやられました。このセリフを使うのかと(笑)。肝心の味は混ぜる前はアップルシロップの甘さが全面に感じられ、混ぜることで酸味と甘さが絶妙に交じり合い、あと味引くドリンクへと変貌。

 なんとなく、作品を通して変わっていくルック自身を投影しているようにも感じました。個人的にはバニラアイスにトッピングされた、ミルクチョコがアクセント的にもよかったです。

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▲写真左から3つ目が“なに?何か用?”、4つ目が“II主人公のタピオカフルーツジャスミンティー”。
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 そしてもう1ドリンクは“II主人公のタピオカフルーツジャスミンティー”は、ジャスミンティーがベースでさわやかさが全面に出ていますが、もちっとしたタピオカで満足感も演出。なんだかんだとタピオカはうまい、と再認識しちゃいました。

 というわけで、『幻想水滸伝 I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』の発売前、そして発売後も楽しめるカラオケパセラとのコラボメニューの試食会についてリポートをお届けしましたが、いかがだったでしょうか? コラボメニューを1品注文ごとにランダムでオリジナルカード型ブロマイドが1枚もらえるので、ファン同士のオフ会などに利用してぜひコンプリートを目指してみてください。

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