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レビュー:『ブレイドアンドソウルネオ』進化したグラフィックで旅する生まれ変わった世界。2014年当時の『ブレイドアンドソウル』を再現しながら新要素の追加で遊びやすく!

文:電撃オンライン

公開日時:

 エヌシージャパンが3月12日にPC(Windows)で配信した『ブレイドアンドソウル NEO』。2014年から配信されているPCオンラインゲーム『ブレイドアンドソウル』のリメイク作品です。

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 そんな本作のメディア向け体験会が実施。リメイクに当たって変更や追加された部分を中心にレビューします。

『ブレイドアンドソウルネオ』はパーツが増えてキャラメイクの可能性は無限大


 『ブレイドアンドソウル』といえば、高いアクション性が特徴のMMORPG。『ブレイドアンドソウルネオ』では高いアクション性は引き継ぎつつ、グラフィックの進化や遊びやすくなるようなシステムの改善が図られています。

 ゲームを起動して最初にやることはキャラメイク。選べる種族は4種類、職業は7種類が実装されており、種族ごとに選べる職業が異なります。

種族
  • ジン族
  • ゴン族
  • リン族
  • クン族

職業
  • 剣術士
  • 拳闘士
  • 滅砕士
  • 魔道士
  • 暗殺者
  • 召喚士
  • リン剣術士
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 なるほど。わかりやすく種族や職業を選択したときの演出が違いますね。『ブレイドアンドソウル』では静止画でキャラが表示されていましたが、『ブレイドアンドソウルネオ』では選択時にめちゃくちゃ動きます。

 リメイクといえども『ブレイドアンドソウル』をプレイしたことがある人ばかりではないので、視覚的にイメージがわきやすいのはいいですね。まだキャラメイクを始める前の段階ですが、進化したグラフィックもあって男性はかっこよく、女性はかわいいです。どうしようか迷ってしまうぞー。

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 悩んだ末にリン族の召喚士に決めました。かわいいのはもちろん、召喚した猫のグラフィックが気になったのが理由です。種族と職業を選択してから細かなキャラメイクを始めるわけですが、『ブレイドアンドソウル』の時点で細かな部分まで調整できたので、より美麗になったグラフィックだと期待が高まります。

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 結果からお伝えすると想像以上に満足でき、自由度も高かったです。大きな変更点としては顔の外形やヘアスタイルが増加していました。

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 これによってプリセットを選んでいくだけでも自分好みのキャラを作りやすくなりましたね。さらにパーツごとに細かく部分まで調整できるのでその組み合わせは数えきれないほど。衣装などで見えない部分も調整でき、ふだんは見えないとわかっていても触っていると楽しくなってこだわりたくなっちゃいます。

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▲ネタみたいなパーツも。これは玄人向けかも。
 リン族限定になりますが、耳やしっぽのサイズも変えられます。耳やしっぽがかわいいからリン族を選ぶ人もいると思いますが、そういう人にとっては喉から手が出るほど欲しい機能ですよね。

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▲小さめの耳+ボリュームのある髪型の場合、サイズを調整することで耳が生えていないように見せることも可能。尻尾だけ欲しいといった特殊パターンも再現できます。
 1種族に絞ったとはいえ、限られた体験会の時間ではまったくもって時間が足りません。こだわりすぎるといつまでたってもゲームが始められない魔力がキャラメイクにはあります。困りものですね。

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▲ちなみに衣装もリニューアルされています。人気のあるものが選ばれているとか。
 キャラの見た目を自動生成してくれる機能もあるので、ランダムで作られるなかからベースを決めて、目の色や髪形などパーツだけ選ぶなんてことも。キャラメイクに時間をかけ過ぎたくはないけど、個性は出したいというわがままにも応えてくれます。
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▲召喚できる猫のグラフィックもすごくいいです。召喚士だと自分と猫の2キャラ分のキャラメイクにこだわりたくなるので、ほかの種族や職業以上に時間がいくらあっても足りません。

2014年の『ブレイドアンドソウル』サービス開始時と同じ世界で冒険


 このままではいつまでたっても終わりそうにないキャラメイクを断腸の思いで切り上げ、ここからはゲームを開始します。キャラメイクはリリース後に満足がいくまでするのさ。

 今回プレイしたのは体験会用のもので、実際のものとは異なります。が、それでも同じものはあります。キャラメイクのときも思いましたがまずはグラフィック。

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 美しい世界が広がっていますね。広大な世界が広がっているのは変わりませんが、あきらかに進化しているのがわかるでしょうか。光の当たり方やオブジェクトの質感がかなりリアル寄りになっています。

 まさにそこにあるような感じ。『ブレイドアンドソウル』と同じ世界のはずですが、違う世界を旅している気分になります。

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▲秘境と呼ばれるスポットではムービーが再生されるのでそちらも注目。
 それもそのはず。グラフィックの進化とともに、オブジェクトの配置などが少し変わっているので、まったく同じというわけではありません。そのためにほとんど作り直したそうです。

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▲ちなみに『ブレイドアンドソウル』と『ブレイドアンドソウルネオ』の開発は同じUnreal Engine4を使っているとか。
 そうして風景を楽しみながら、美麗なグラフィックで描かれたNPCと話したり、敵と戦ったりすれば気分はまさに主人公。最初に見た風景の進化にも驚きましたが、どうせ旅するならきれいな風景を楽しみながらの方が絶対いいですから。

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▲戦闘のコマンドが敵に接近したときにだけ表示されるようになったので、探索しやすさも向上しています。
 グラフィックの進化は戦闘でも。細かなエフェクトまで強化されており、プレイして楽しいですし、見ていても楽しいです。もともと高いアクション性がありましたが、それは変わらず演出の迫力が増していました。

 基本的に操作感は変わらないので、グラフィックやエフェクトの分、純粋な強化といったところ。大きめの違いとしては自動で武功(スキル)を発動する簡易モードがないことでしょうか。

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 これにも理由がありまして、2014年サービス当初のアクション性と打撃感を感じて欲しいというわけです。エリアも2025年時点でのものではなく、“斎龍林”、“大砂漠”だけとなっています。

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▲『ブレイドアンドソウル』において巨岩の谷にある未実装のダンジョン。
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▲10年間、実装されることのなかったダンジョンがリメイクでついに実装。中にはどのような敵が待っているのでしょうか。
 そうなると気になるのが今後の更新について。『ブレイドアンドソウル』は10年以上もかけてさまざまなエリアやシステム、コンテンツが追加されてきました。リリース当初のリメイクだとすると同じペースで追加されていく……となると『ブレイドアンドソウル』最新のコンテンツをプレイするのは10年後になってしまいます。

 そこは気になったので聞いてみたところ、リメイクはあくまで2014年時点のものをベースにしていますが、それ以降はまったく同じではないとのこと。また、最新のコンテンツまで、すべてクリアしてしまってやることがなくならないような施策も考えられているそうです。

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 そのひとつがワールドボス。形式としてはフィールドボスに近く、マップ上にいる強力なモンスターに大人数で挑むものとなっています。

 何時でも戦えるわけではなく、特定の時間のみ出現するまさに強敵。グラフィックやエフェクトも派手で大人数でプレイしたら楽しいこと間違いなし。

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 探検日誌や図画帳といった新しめのシステムが実装されており、遊びやすさを向上させようとする工夫は感じられます。あくまでベースが2014年当時なだけで、まったく同じというわけではありません。

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▲探検日誌では特定のエリアで敵を倒す、秘境に到達するとった条件を満たすとキャラの能力を上昇させられます。
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 グラフィックを向上させつつ、当時の不便だったところは解消して便利なものは取り入れる良リメイクのお手本みたいですね。

『ブレイドアンドソウルネオ』は武器や武功のカスタマイズでオリジナリティを作り出す


 これまではグラフィックの進化や変更点などを中心に触れてきましたが、ふたつの新要素にも触れないわけにはいきません。それが武器と武功のカスタマイズです。武器のカスタマイズはオプションのランダム付与と霊魂石、真言珠による強化によって、自分だけの武器を作り出せます。

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 オプションのランダム付与はそのままで武器の入手時に攻撃力や再生、クリティカルダメージなどから2種類の効果がランダムで付与されます。

 武器の入手手段はダンジョンや変換ですが、ダンジョンごとに入手できる武器が決まっているので、欲しい武器がある場合に迷わない設計はありがたいです。特定の武器欲しさに低確率でドロップする敵やダンジョンを周回して落ちないなんてことが無いのはありがたい限り。

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 オプションと同じようにランダムで霊魂石と真言珠のスロットが開いていることがあります。霊魂石は0or1枠、真言珠は0or2~3枠が確率で抽選されます。

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 どちらも強化に使用するという意味では同じですが、霊魂石はさまざまな効果を持つ霊魂石を装着することで強化する仕組みです。着脱可能なのでオプションとの兼ね合いやより効果のいい物を入手したときに気軽に試すことができますね。

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▲その霊魂石を入手できる敵の姿を召喚する武功を発動可能。迷ったら見た目で決めるのもありかも。
 真言珠はスロットに装着した真言珠の種類と数によってランダムで効果が発動。オプションと同じくランダム性のある要素です。

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 その組み合わせによって発動する効果が変わるので、欲しい効果を決めて装着する必要があります。ただ、ランダムなので思った効果にならないこともしばしば。真言珠は着脱できず、リセットという形になります。

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 運次第になりますが、思った効果になるまでに多くの真言珠が必要なんてことも。ですがそこは一安心。真言珠の入手数は多めに設定されているので気軽に試せるようです。

 これまではひとつの武器を強化していっても、分岐などはないので同じ武器のまま。ほかのプレイヤーとの差が出にくい状況だったので個性が出しやすくなったと思います。ただ、こだわる人にはこだわれる仕様上、沼にハマったらやばいかもしれません。それも楽しみのひとつですけどね。

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 ちなみに武器は“市場”に出すことでほかのプレイヤーに売ることもできるので、自分としては必要ではないものが無駄にならない仕組みも用意。取引には神石という通貨が必要になります。

 神石はリアルのお金で購入できるほか、ゲーム内の取引所でのアイテム売却でも入手可能。よくある有償と無償の違いでできることに差があるといったことは本作にはなく、どのような入手手段であろうとできることは同じです。

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▲ゲーム内の仕様上、神石は有償と無償が分かれて表示されますが、中身はまったく同じ。
 武功のカスタマイズは武功の効果そのものを変更するというもの。武功書というアイテムを使って武功の効果を変えてしまいます。

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 武功はツリーになっており、武功書ごとにいずれかの武功に変更できます。たとえば召喚士の武功にスズメバチを飛ばしてダメージを与えるものがあります。

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 これが武功書を使うと純粋に効果を強力にしたり、違う効果にしたり。見た目から違うまったく違う武功にしたり、とかなり個性が出せます。

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▲スズメバチのかわりにヒマワリを飛ばしたら、それはもう別物といってもいいですよね。
 せっかく武器や武功で個性を出せるようになったら、戦闘でも試したくなりますよね。そこにも簡易モードがないメリットが隠されていると思います。簡易モードがなく、自分で操作することでほかの武功と組み合わせたら戦闘の効率が良くなるとか、逆に相性の悪い武功とかが感じられます。

 簡易モードにして戦闘はすべておまかせ……とできない以上、使いやすさは重要。個人的にはオート機能に頼りすぎるとだんだんおもしろくなくなってやめてしまうことにもつながると思うので、このあたりの相性はいいのかなと。高いアクション性を誇る『ブレイドアンドソウル』というタイトルとも相性抜群です。

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 『ブレイドアンドソウル』がリリースされた2014年当時のリメイクということで、少しばかりどういったものになっているのか不安でしたが、プレイしてみると不満点などは解消されて、なおかつ楽しめるようにシステムの変更や追加などが行われていました。なんといっても触れる時間が多いグラフィック面はかなり強化されており、見ているだけでも楽しいですし、冒険への没入感も高まりそうです。

 キャラメイクや武器、武功の新システムなど新しい要素が追加されたことで、やることやUIの煩雑さが増すかと思いましたが、実際にはかなりすっきりしていてプレイしやすさも向上していました。生まれ変わった世界の隅々まで冒険してみてください。

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