電撃オンライン

『薬屋のひとりごと』34話感想(2期10話)。怪談話のオチがガチオカルトで怖すぎる…子翠の正体も勝手に予想してみた(ネタバレあり)

文:Ak

公開日時:

 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第34話(2期10話)“怪談”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第33話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

マオマオと怪談の相性が絶望的に悪い【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 タイトルにもなっていた“怪談”が、第34話のメイン話。いつの時代、いつの世、いつの世代であっても怪談話が盛り上がるのは変わりませんね。

 スタイル的には百物語っぽいですが、話すのは13個とややコンパクト。まあ長く集まりすぎて翌日に響いてはよくないので、妥当な長さかと思います。


 マオマオも言っていましたが、なにか聞いたことあるノリとオチの話が多い気がする……! そんな怪談話にマオマオがどんなリアクションするのかと思っていましたが、よく考えたらもっとはるかにエグい話を間近で見ているマオマオが、フィクションの怪談話にビビるわけなかったですね(笑)。

 実際、“入ってはいけない森の話”が毒キノコへの警鐘だとすぐに見抜いたり、種明かしがセットの面白味の欠片のない話を怪談として話したりと、聞き手としても語り手にしても、オカルト話とリアリストの相性が悪い!

 いろいろな意味で、今回の怪談話にマオマオを呼んだのは場違いだった気もしますね。まあ、そのおかげで侍女たちが助かったとも言えますが!

怪談物語のオチが怖すぎる!【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 そして今回の怪談話のオチが怖すぎる! かつて身ごもって捨てられた女官が化けて出て、侍女たちを巻き込もうとしたってことでしょうが……でもそれなら狙うべきは帝か、次点で妃かと思いますね。

 直接自分が受けた仕打ちと関係のない、自分と似た立場である侍女を狙うのは逆恨み感があります。まあ怪異の類なんて、逆恨みが大半なのかもしれません。それにしても、地味にまた先帝の株が下がったような……。

 それと全く話の本筋には関係ないですが、怪談中に一酸化炭素中毒になっていたということは、それはつまり部屋が完全に近い密閉空間になっていたということですよね。『薬屋のひとりごと』の世界での建築技術の高さがうかがえます。

もしかして子翠って……あの人の関係者なのでは?【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 サラッとマオマオが子翠(シスイ)の横顔を見て「見覚えがある」と言っていましたが、これはけっこう重要な伏線の予感。つまり、横顔を見る機会の多い人と似ているってことですよね?

 マオマオが立場上、横顔を見る機会が多い=正面から顔を見る機会が少ないということは、それなりに身分の高い人物で、なおかつそこまで親しくないことを意味していると思います。


 つまりは子翠って……楼蘭妃(ロウランヒ)の関係者なのでは? そう思って二人の姿を公式サイトで見比べてみましたが、髪色や雰囲気が少し似ているような気がします。

 身長や髪質が違うし、流石に二人が同一人物という可能性は少ないと思いますが……。とはいえその辺りの違いは、化粧などでいくらでもごまかせそうですしね。いまだにCVが判明していないのもけっこう怪しいかも?

 なお、筆者は原作小説やコミカライズ作品は未読なので、あくまで勝手な予想です。全く的外れな予想だったときは、心のなかで子翠に謝ろうかと思います(笑)。

新たな侍女たちがもたらす変化は?【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 マオマオ近辺の事情としては、三つ子っぽい侍女たちの加入が大きな変化。視聴者的には覚えやすくて助かるかと思いましたが、作中では見分けがつかないので大変そうですね。装飾品で見分けられるようにしてくれるのは、ナイス気遣いだと思います。


 新侍女の一人がマオマオにちょっと意味深な目を向けてましたが、あれはマオマオの境遇に不信感を持っていたからでしょうね。比較的ベテランの侍女が物置暮らしという状況では、自分たちもどんな待遇になるか分かりませんし。まあ、単純にマオマオの変人っぷりに引いていただけかもしれませんが(笑)。

 マオマオも、もらった物置を早速ラボにしている様子。一時没収の危険もありましたが、無事にお目こぼししていただいたようで何よりです。用事が終わった時の「では、私は小屋へ」と言ったあとのマオマオ、今までで一番ヌルヌル動いていた気がします。


 次回タイトルは“狩り”。久しぶりの李白(リハク)の登場です。ですがそんなことよりも気になるのは、最後のマオマオと壬氏(じんし)の急接近。まあ大方転んだ拍子にああなったとかでしょうが……それでも状況が気になる次回予告ですね!


    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります