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【一生自慢できる体験】『モンスターハンター ブリッジ』先行プレイの感想は…万博でしか味わえないエモ消費。地面が揺れリオレウスに襲われ、夢と現実にかかる橋のような究極の没入感【モンハン】

文:Ak

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 4月13日より開催される大阪・関西万博で、『モンスターハンター』の体験型コンテンツ『Monster Hunter Bridge(モンスターハンター ブリッジ)』が展開予定。そのメディア向け体験会が実施されたので、レポート記事をお届けします。
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専用のAR機器を使って大迫力の『モンハン』世界を楽しめる!【大阪・関西万博:モンスターハンター ブリッジレビュー】

 『モンハン ブリッジ』は、大阪ヘルスケアパビリオンの一部として建設される“XD HALL”で展開される体験型コンテンツ。
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 床面直径約12メートル×高さ約5メートルの円筒形状シアターに映し出される『モンハン』の世界を舞台に、大迫力のARコンテンツが楽しめます。
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 本コンテンツに使用するのは、対角105度の広い視野角が特徴となる専用のARデバイス。ARやVRのコンテンツに一般的に使用されるMata Questと比べると、機器が視界のすべてを覆っておらず、側面が空いているので圧迫感が少な目です。
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▲被写体は「XR大好き! モンハン大好き!」と取材に同行した編集者のそみん。
 AR機器にはイヤホンも付いていますが、耳に入れ込まずに使用。感覚的にはスピーカーに近いですが、立体的な音響が楽しめるのが特徴的です。いわゆるイマーシブサウンドというもので、音の方向や距離まで感じられるようなものとなっていました。
(上から羽音がするして上を向いちゃったり、背後から物音がして振り返っちゃったり、とか!)
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▲イマーシブサウンドなので、音で“何か”に気付くことも。
 なお、装着方法はMata Questなど一般的なAR機器と同様となっています。今までAR機器を付けたことない人でも、係員がフォローしてくれるので安心です。

目まぐるしくモンスターが出現する映像体験にドキドキ!【大阪・関西万博:モンスターハンター ブリッジレビュー】

 ARデバイスを装着したら、いよいよ円筒形状シアターへ。シアターは壁面すべてにLEDが設置されており、360度すべてに『モンハン』の世界が投影されて大迫力!

 背景はすべてのユーザーに同じものが投影されますが、AR機器に表示される映像はそれぞれで異なります。

 手を振るとモンスターが反応したり、アイルーを撫でられたり、回復ミツムシに触れたりと、自分のアクションによって反応があるのが楽しい!

 自分の手の動きはARデバイスによって検知され、その動きによって目の前のモンスターなどが反応してくれる仕組みなので、本当にリアルで没入感があるんです。ちょっと具体的に説明をすると、「ん? なんか音がするなあ。どこからだろう。上?」→上を見上げると回復ミツムシが降りてくる(ちなみに空もちゃんと投影されています)→ミツムシに触ると……たぷたぷ揺れる! みたいな流れで、めっちゃくちゃ没入感があります!
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▲ミツムシを両手でたぷたぷする、そみん。気持ちはわかります。液体が詰まったような、ぽちゃぽちゃ感がすごいんです。
 ちなみにコンテンツ中はオトモアイルーが注目ポイントについて逐一ガイドしてくれます。基本的にはそれに従って見る場所を変えてみると、大型モンスターの出現などを見逃さないと思います。

 従来のARコンテンツと比べての特色は、何といっても床が振動すること! モンスターが近づいたときや攻撃してきたときなどに床が激しく振動するので、モンスターの実在感をハッキリと味わえます。

 映像の演出もリアルで、本当に『モンハン』の世界に入り込んだような感動がありますね。
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 フィールドや出現モンスターも目まぐるしく変化していきます。具体的な出現モンスターは見てのお楽しみですが、特定のタイトルからの選出ではなく、とにかく多彩なモンスターが出現。なつかしのモンスターにも出会えて、出し惜しみなしのお祭り感が味わえます。
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 ちなみに本コンテンツではプレイヤーはハンターではありません。そのため、リオレウスといったモンスターに対して可能なアクションは投石などで、正直心もとないです(笑)。武器を持たない一般人の気持ちが理解できますね。
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▲撮影がブレまくるほど必死になって投石しまくる、そみん。落ち着け。
 投石は少し手を押し出すような動きをするだけでも反応してくれるので、モンスターに当てるのは容易だった印象。石などを当てるとモンスターは反応しますが、(おそらく)一定数石を当てないと先に進まないというような要素はなさそうなので、気楽に楽しんで大丈夫です。

キャッチコピーの「夢と現実が、ひとつになる。」は本当だった。“REBORN”というテーマも心にしみる!【大阪・関西万博:モンスターハンター ブリッジレビュー】

 今回の『モンスターハンターブリッジ』はブリッジ(橋)という言葉が示すように、夢(ゲーム)と現実をつなぎ、橋渡しするような意味合いが込められているとのこと。キャッチコピーの「夢と現実が、ひとつになる。」は、本作を体験した多くの人が実感をもって納得できることでしょう。

 そことあわせて、万博らしいテーマも提示されています。『モンスターハンター ブリッジ』の出展理由は「大阪ヘルスケアパビリオンのテーマ「REBORN」から着想を得て、自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマの1つとしている「モンスターハンター」シリーズを活用した、体験型コンテンツを出展することを決定しました。」とされています。

 『モンスターハンター』シリーズのファンなら、シリーズの大きな魅力である“生態系”というキーワードを思い浮かべるのではないでしょうか。『モンスターハンターブリッジ』は理屈抜きでも楽しめますが、“REBORN”=“生まれ変わること。再生”という言葉を頭の片隅にいれながら体験すると(もしくは、体験し終わったあとに思い浮かべる)、『モンスターハンター ブリッジ』での体験がより深く心に刻まれると思います。

 コンテンツのプレイ時間は約11分と短めですが、体験が濃密なので満足感がすごい! リオレウスなどの大型モンスターの大きさをリアルに感じられますし、草原の広がりや火山の不穏感なども体感できます。まさに『モンスターハンター』の世界に入り込む体験をできる一生に一度レベルの貴重なチャンスなので、この万博でぜひ体験してほしいです!

会場の外にも気になる展示がいっぱい!【大阪・関西万博:モンスターハンター ブリッジレビュー】

 本コンテンツの会場となるのは、大阪ヘルスケアパビリオンの一部として建設される“XD HALL”。その周辺にも『モンハン』らしい装飾がいっぱいでした。

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 まず目を引くのが、リオレウスやラージャン、そして最新作『モンハンワイルズ』への出演が濃厚なラギアクルスの姿が描かれた看板!

 サイズ感もとにかく巨大で、迫力があります。記念撮影のスポットとしても人気が出そうですね。
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▲人間が立つと、このくらい。でかさ、半端ないです。
 施設までの通路上には、アイルーやモンスターの足跡も描かれています。おそらくですがサイズもしっかり再現されていそうなので、自分の足と比較した写真などを撮影してみるのもオススメです。
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▲モンスターの足跡って、こんなに大きい!
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 なお、万博会場ではオリジナルグッズの販売なども予定されています。万博キャラであるミャクミャクとフルフルのコラボグッズなどに注目です。
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 体験型コンテンツ『モンハン ブリッジ』の『モンハン』世界に入り込む体験は唯一無二。約11分とサクッと楽しめるので、万博会場を訪れる際はぜひ体験してみてください!(ただし、大阪・関西万博入場チケットのほか、大阪ヘルスケアパビリオンXD HALLの事前予約も必要です)

おまけ:電撃オンライン編集長そみんが感じた『モンスターハンター ブリッジ』のすごいところ~万博でしか味わえない究極のエモ消費説


 どうも。2007年のPSP版『モンスターハンターポータブル 2nd』のころから本格的にハンター活動を始めた、電撃オンライン編集長のそみんです。

 『モンスターハンター』×ARコンテンツ(XR含む)という意味では、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)での『モンスターハンターワールド:アイスボーン XR WALK』や、2024年に行われた“モンスターハンター20周年-大狩猟展-”での(原寸大に近い)モンスター図鑑AR体験などでもカプコンの企画力や技術力の高さを体験してきました。

 なので『モンスターハンター ブリッジ』も期待していましたが……やっぱり楽しかった!(語彙力)

 これまでもリアルサイズのモンスターの存在感や圧は表現されていましたが、今回は360°スクリーン&イマーシブサウンドによる没入感がものすごく、一段と“モンハン世界”がリアルに再現されることに。足元が揺れるという大仕掛けも効果的で、いわゆる4D映画を超えるようなリアル感を味わえました。
(水や熱は表現されないものの、ARデバイスによる火の粉など、視覚や聴覚への演出がものすごい!)

 まさにキャッチコピーの「夢と現実が、ひとつになる。」に偽りなしの没入感を味わえます。

 また、特筆すべきはストーリー性の高さ。別に説明臭いセリフがあるわけではありませんが、「大阪ヘルスケアパビリオンのテーマ「REBORN」から着想を得て、自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマの1つとしている「モンスターハンター」シリーズを活用した、体験型コンテンツを出展することを決定しました。」という部分には、いろいろと納得がいきます。すごく自然な形で『モンスターハンター』の世界らしい“REBORN”を感じられました。

 まあ、万博という場所の力もあるんでしょうけど、個人的には子どものころに上野の科学博物館のシアターで見た地球の歴史や生態系に関する映像を見たときのような気持ちを思い出しましたとさ。このへんは個人差も大きいと思いますが、自分は『モンスターハンター』という世界観に“モンスターを含む自然と人間との共存(あるいは対立)”、“弱肉強食と隣り合わせの生態系(エコシステム)”とかを感じているので。持論を語ると長くなりますが、古龍種って、台風とか津波のような“災害”と同格で語られる存在なんじゃないでしょうか、とか。

 と、別に考察が必要なストーリーとは異なりますが、ストーリードリブン的に映画を見るような感じで、『モンスターハンター ブリッジ』ではエキサイティングなエンタメ体験を味わえることを強調しておきます。うちの子ども(小学生になる娘と中学生になる息子)も、きっとわいわいきゃーきゃー楽しんでくれるはず。……夏休みあたりに大阪旅行を兼ねて、がんばってみるか?

 閑話休題。おそらく、『モンスターハンター ブリッジ』の一般公開後は多くの人の感想がリアルやネットにあふれていき、「ああ、そりゃあ万博でしか体験できないコンテンツだ!」と思う部分も出てきたりして、実際に体験しなくても体験したような雰囲気が出てくるかもしれません。

 でも、『モンスターハンター ブリッジ』のすごいところは、体験型コンテンツとして“1人1人が異なる体験をできる”ところ。このへん、舞台や生演奏に似ている部分もありますが、仮に映像で切り取ったもので追体験できるようで、できないんですよね。

 ミツムシの触り方、リオレウスへの石の投げ方なども人によって異なりますし、360度スクリーンのどこをどう見るかでも体験や印象は変わります。例えばの話ですが、目の前からモンスターが襲ってくるとき、普通はそっちを見ちゃいますけど、怖くて後ろを見たら……もしかしたら別の事件が起こっているかもしれないわけで。
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▲筆者を撮影した写真の大半が上を向いているか、後ろを向いているというのは……まあ、そういうこと。いろいろなところを見るのって、楽しいよね。
 ネタバレになるのでめちゃくちゃ抽象的な書き方になりますが、1回の体験で『モンスターハンター ブリッジ』のすべてを楽しむことは、たぶん不可能です。だって、背中に目はありませんからね。全方位で世界が動き、モンスターが生きている『モンスターハンター ブリッジ』の世界は、まるで現実のように作りこまれています。
(じゃあ1回じゃ楽しめないのかというと、そういうわけじゃありませんけど)

 繰り返しになりますが、『モンスターハンター ブリッジ』は大阪・関西万博でしか体験できない、非常に貴重なコンテンツとなる可能性が高いです。別の場所の再演の可能性はゼロではないでしょうが、単なるARコンテンツではなく、360度スクリーンで地面まで揺れる大型の仕掛けも必要なので。
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▲地面の揺れを感じて挙動不審になり、撮影がブレまくる筆者(そみん)。落ち着け。
 つまり、『モンスターハンター ブリッジ』を体験したということは、“一生自慢できる”ということ。しかも、『モンスターハンター』というグローバルなコンテンツなので、ある意味、世界中に対して一生自慢できるわけですね。

 自慢というとちょっとマウント気味に感じられるかもしれませんが、『モンスターハンター ブリッジ』で得られるハッピーな満足感はエモ消費と呼べるもので、その興奮や感動をシェアしたくなることは間違いありません。だって、自分は今、とにかくたくさんの人に「『モンスターハンター ブリッジ』がすごいから、ぜひ体験してもらいたい!」と思っちゃいますからね。

 というわけで、あらためて。『モンスターハンター』の世界に入り込む体験をできる一生に一度レベルの貴重なチャンスなので、この万博でぜひ『モンスターハンター ブリッジ』を体験してほしいです!
(『モンスターハンター ブリッジ』の予約については、
特設ページをご確認ください)

『モンスターハンター ブリッジ(モンハンブリッジ)』の予約方法は? そもそもどんな内容なの?

 『モンスターハンター ブリッジ』は、カプコンが大阪・関西万博のために開発した世界でただ一つのコンテンツです。

 出展理由は「大阪ヘルスケアパビリオンのテーマ「REBORN」から着想を得て、自然や生物、生命の素晴らしさを重要なテーマの1つとしている「モンスターハンター」シリーズを活用した、体験型コンテンツを出展することを決定しました。」とされています。

 ホール内では専用のARデバイスを装着し、360度シアター、イマーシブサウンド、床振動と、すべてが融合した体験型コンテンツを楽しめます。

 まさに「夢と現実がひとつになるコンテンツ」が目指されており、これまでにない没入体験が提供されます。

 アイルーとのふれあい、迫り来るモンスターの驚異など、ここでしか体験できない特別な『モンスターハンター』のコンテンツにご期待ください。

大阪ヘルスケアパビリオンXD HALLとは?

 大阪ヘルスケアパビリオンの一部として建設される「XD HALL」では、内部に床面直径約12m×高さ約5mの円筒形状シアターが設置されます。

 『モンスターハンター ブリッジ』では、そのXD HALLに、側面および天面はシースルーLEDを、床面はプロジェクターを用い、360度すべて『モンスターハンター』の世界が投影される空間が作られています。

 体験者が着用するARデバイスは、「大阪・関西万博で得られる最高の体験を」という目標のもと、対角105度の広い視野角が特徴となる専用のデバイスが新たに開発されました。

 さらに、シースルーLEDの背面に多数のスピーカーを設置し、360度からの音に包まれることができるほか、演出に合わせた床振動を取り入れ、より没入感を高めます。

完全予約制となり、いくつかのものが必要

 『モンスターハンター ブリッジ』は、来場希望日の半年前から来場日時予約が開始。予約した日の3か月前よりパビリオンの抽選申込が始まります。

 詳しくは
特設ページをご確認ください。

・必要なもの①:大阪・関西万博入場チケット(有料)
・必要なもの②:大阪ヘルスケアパビリオンXD HALLの予約(無料)
 下記のいずれかの予約が必要です。
 └(XD HALL)モンスターハンター ブリッジ
 └【車いす使用者向け】(XD HALL)モンスターハンター ブリッジ

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