『魔王カリンちゃんRPG ～恋姫建国奔走記～』レビュー。『恋姫』シリーズのキャラによる派手なバトルと、自由度の高い建国パートでやみつきに！

公開日時：2025年04月21日(月) 18:00

　EXNOAが運営するDMM GAMESより配信予定の『魔王カリンちゃんRPG ～恋姫建国奔走記～』の先行レビューをお届けします。

『巣作りドラゴン』と『恋姫†夢想』のタッグ、今度はRPGに！

　『魔王カリンちゃんRPG ～恋姫建国奔走記～』は『巣作りドラゴン』と『恋姫†夢想』のタッグで話題となった『巣作りカリンちゃん－星詠みの神託－』の正統続編です。

　『巣作りカリンちゃん－星詠みの神託－』のストーリーは本作を途中まで進めるとオープンする“追憶モード”に収録されており、前作をプレイしていなくても安心です。

　なお、前作から地続きとなっているストーリーとはいえ、主人公であるカズトは記憶喪失となっており、出会うヒロインたちからは自分との関係性を説明してもらえるので理解がしやすいです。

　メインヒロインのカリンちゃんがちょくちょくとメタ的な発言をしたりと、いい意味でゆるい会話劇が展開するので、すんなりと物語が頭の中に入ってきます。

　見どころは、『恋姫』シリーズのキャラクターの登場。もともと中国の三国時代や日本の戦国時代を題材にした作品のキャラクターたちがファンタジー衣装に身を包んで登場するため、とても新鮮です。

　今回は『恋姫†夢想』だけでなく『戦国†恋姫』や『双天†恋姫』のキャラクターも登場するのでさらに賑やかです。

　キャラクターたちは性格などの部分はもともとの設定を踏襲していながらも本作ならではの役職で登場。いつもとは違う一面も見せてくれるので『恋姫』シリーズのファンにもぜひ遊んで欲しい作品になっています。

　シナリオ原案と執筆は原作スタッフですし、キャラクターデザイン原案も原作スタッフが担当しているので違和感を覚えることもなく、懐かしいキャラクターたちの再会にうれしくなるはず。

　もちろん、『巣作りカリンちゃん』のキャラクターも魅力。平らな胸に生まれた落ちこぼれの淫魔であるミダリ、元気いっぱいのワンコ族であるシッポなどが前作から引き続き登場。物語を盛り上げてくれます。

　すでにヒロインたちのなかで主人公への好感度が高い状態になっているのも本作のポイント。女の子たちが自分のことを慕ってくれているのでプレイしていて幸せな気持ちになってきます（笑）。

簡単操作で奥深いバトル＆自由度の高い建国！

　バトル部分はリアルタイムストラテジー形式で、SPを消費してリーダー以外のキャラクターを出撃。迫りくる敵を倒していくことになります。戦闘中はキャラクターを前進と後退に切り替えることが可能。

　前進を選ぶと敵に向かって移動して通常攻撃をするほかスキルの発動もできます。後退はリーダーに向かって移動し、敵のスキルを回避することができます。また、後退中は被ダメージがダウンして、一定時間ごとにHPが回復します。そのため、敵が強力なスキルを使用するタイミングで後退することが基本の戦略に。

　一見、プレイヤーの介入要素が少ないようにも感じますが、強敵とのバトルではしっかりキャラクターを操作してあげる必要があるので、飽きが来ないようになっています。

　一方でオートバトルや倍速なども完備されており、手軽に遊ぶことができるのも魅力となっています。

　SPを消費することでGRADEをアップさせることが可能。GRADEをアップするとSP獲得量が増え、戦闘を有利に進めることができます。

　キャラクターにもGRADEがあり、こちらもSPを消費してアップさせることが可能。GRADEを上げるとキャラクターのHPが回復し、HP最大値と攻撃力がアップします。

　スキルゲージがマックスになるとスキルを発動することが可能。強大なダメージを与えたり仲間にバフをかけたりすることができ、逆転を狙うことが可能です。

　バトルはリーダーのHPが0になったり、時間切れになったりすることで敗北。勝てない場合はキャラクターのレベルを上げたり装備を変えたりして戦力を強化して挑みましょう。

　本作には多彩な育成方法があるのでキャラクターを強くするのが楽しいです。オート周回など放置要素もあるので手軽に遊べるのも忙しい現代人にとってはありがたいポイントとも言えますね。

　各キャラクターは好感度が上がると特別なイベントを観ることができますが、同時にパラメーターもアップするので好きなキャラクターは積極的に愛を捧げましょう！

　また、本作の最大の特徴として建国パートが。建国では施設の建築やヒロインたちとの交流、施設への人員配置のほか、他プレイヤーとの協力もおこなうことができます。

　お城のレベルを上げることで使用可能な敷地が広がったり、いちどにたくさんの資源を回収できるようになったりと冒険に役立ちます。

　施設の配置や人員の配置など自分で凝ることもできますが、施設はクリックするだけで自動設置、人員もオートでオススメの配置ができるので、こういったパートが苦手な人も安心です。

　鍛冶屋を作ることで装備のレベルアップや解体ができるようになったり、羅針盤研究所という施設を作ることで羅針盤というキャラクターを強化する要素が解禁されたりとゲームの要素が増えていき楽しいです。

　どこから優先的にレベルアップさせていていくのかプレイヤー自身で考えることができるのも自由度が高くていいですね。