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【軌跡シリーズ名言集:ジン】だが、これも俺の不明――“準”で居続けたツケかもしれんな(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 日本ファルコムの名作ストーリーRPG『軌跡』シリーズの名言集をお届けします。

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 本記事で紹介するのは、『英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-』に登場するキャラクターの1人、ジンのセリフ。ストイックな彼の名言を紹介してまいりましょう。

※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

だが、これも俺の不明――“準”で居続けたツケかもしれんな(ジン)


●第III部_もろびとこぞりて(英雄伝説 黎の軌跡II -CRIMSON SiN-)

 ジン・ヴァセックはカルバード共和国の遊撃士協会に所属する準S級遊撃士の男性です。“熊のような巨体”かつ東方武術《泰斗流》の奥義皆伝でもあり、《不動のジン》という異名を持ちます。

 シリーズとしての初登場は『空の軌跡FC』で、パーティーの年長者として非常に頼りになるところを見せてくれました。

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▲『空の軌跡FC』より。闘技大会では1人で4人をまとめて相手にするなど、凄腕であることを印象付けます。

 初登場時点で遊撃士ランクはA級(実質的な最高ランク)の実力者であり、数々の事件を解決へ導いたことから、世界に数人しかいない非公式のS級へと打診を受けたジン。

 しかし、本人が「その器ではない」として辞退し、“準S級”というランクに留まります。

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▲『創の軌跡』より。クロスベル所属の遊撃士リンが話しているのがジンのこと。

 S級遊撃士で登場済みの人物は『空の軌跡』の主人公エステルの父親でもあるカシウス・ブライトただ1人。

 すでに遊撃士を辞めて剣を置いたため単純な比較はできませんが、その戦略眼含めて作中“最強格”であることは間違いありません。

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▲『創の軌跡』より。元S級遊撃士カシウスは《理》に至った達人で、義理の娘の応援に張り切って巨大メカを吹き飛ばすほどにはデタラメな力を誇ります。

 ほかにはジンと同じくS級への打診を受けつつ辞退を続ける《風の剣聖》アリオスというA級遊撃士もいます。

 周囲からも“実質S級”と認められるほどの実力と実績を兼ね備えており、立場は似ていますね。

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▲リベールのアガット、帝国のサラ、クロスベルのアリオスとA級遊撃士が勢ぞろい。なかでもアリオスは頭一つ抜けた存在感を放ちます。

 さて、彼らと比べてジンの実力はというと、もちろん達人ではあるのですが“バランスブレイカー”じみた強さは感じられません。そのあたりがきっと、彼がS級の打診を辞退し続ける理由の1つなのかなと思います。

 今回の名言は、そんな彼が敵の罠によって本人と同等の思考と能力を持ちつつ“ルール”に縛られた行動しかできない存在とされてしまい、クーデターの計画立案や実行をさせられたことを悔やんでいる場面での発言となります。

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 因縁の相手である結社の執行者No.VIII《痩せ狼》ヴァルターからも「準S級が良いザマじゃねえか?」と煽られていました。それに対してジン本人も「言うな、腸は煮えくり返っているんだ」と怒りを隠そうとしません。

 そこで出たのが今回の名言
「だが、これも俺の不明――“準”で居続けたツケかもしれんな」となります。

 このセリフからは、準であることへの甘えがあったことと、真のS級を名乗るに相応しい精進と覚悟を持てていれば、こんな事態にはならなかったのだという自身への悔恨を感じられます。深く重い言葉で、とても印象的でした。

 風格や思考力、後進を育てまとめあげる指揮能力などは、十分なものがあると筆者は思います。ジンが準S級からS級になるための“壁”を越えるには、こうした試練が必要だったのかもしれませんね。

 個人的にはカシウスのような“もうこの人だけでいいんじゃね?”な存在ではなく、プレイヤーが操作できるレベルのままでいてほしい気もしますが(笑)。

 シリアスなものからコメディ的なものまで、軌跡シリーズにはほかにも数々の名言が存在します。今後もそれらを不定期にピックアップしてお届けしていく予定なので、お楽しみに!

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