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【ホロライブ】『スターそらイトファンタジー ~空へ届く魔法~』レビュー。随所にあふれる“愛”をたっぷり堪能できました【電撃インディー#1015】

文:こひき庵

公開日時:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は“holo Indie”から5月30日にリリースされる『スターそらイトファンタジー ~空へ届く魔法~』のレビューをお届けします。

 Altoseal and Hoshikuzunoyoru開発による本作は、“holo Indie”では初めて公式の3Dモデルデータが使用されるなど、インディーゲームの新境地を開拓する内容になっています。


 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

主役はホロライブの始祖“ときのそら”さん

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 『スターそらイトファンタジー ~空へ届く魔法~』は、ホロライブプロダクションの二次創作ゲームブランド“holo Indie”から登場する新作ゲームです。


 公式のストアページでは“ホロライブの仲間とアイテムが散らばる未知の世界を冒険する、2Dと3Dのメトロイドヴァニアスタイルのアクションアドベンチャー”と紹介されています。

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 “メトロイドヴァニア”はインディーゲームではもはやおなじみのジャンルですが、ここで少しだけ補足しておきましょう。

 このジャンル名は任天堂の『メトロイド』とKONAMIの『悪魔城ドラキュラ(英語タイトル=キャッスルヴァニア)』を組み合わせて作られた言葉。

 横と高さのある(ゲームシステム上)2Dで表現されている広大なマップを自由に探索でき、探索中に獲得したアイテムなどで主人公がパワーアップしていくことで楽にバトルをこなせるようになったり、今まで行けなかった場所に行けるようになったりするというのが“メトロイドヴァニア”の主な特徴となっています。

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▲宝物を“探して”成長していくようなプレイングになります

 本作は、こうした2Dでの探索+アクションパートと、奥行きのある空間での“ほのぼの”したパートが併存していることが大きな特徴。

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 3D空間の“ぬんぬん広場”にはホロライブファンにはお馴染みのキャラクターが次々に登場し、アドベンチャーパートを形成しています。

 えーちゃんの愛称で知られた“友人A”さんも登場しているのには、えーちゃんが既に退職されているという点から少々驚き。

 ただ、そらさんとえーちゃんの関係性を考えると、ある意味0期生以上に納得できる人選でもありますね。

 そして何より、このパートで使われる3Dモデルデータが随分と精緻だなと思っていたら、これは公式モデルデータが一部で使われているとのこと。


 これまでの“holo indie”では、それぞれのクリエイターさんが自作の3Dモデルデータや2Dイラストなどを使っていたので、これは大きな変化。

 クリエイターさん独自の個性が出ているビジュアルも好きなのですが、公式モデルデータはさすがのクオリティ。

 ホロライブファンなら、よく目に馴染んでいるデザインでしょう。

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 どうやらゲームを進めていくと、この広場自体が発展していくようです。

 オープニング画像からして、おそらく他のホロメンも出てくるのではと予想するのですが、果たして……?

“愛”を感じるゲームのディテール。「じゃあ敵だね?」

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 プレイヤー(ときのそらさん)の基本攻撃手段は剣による斬撃。

 ふわふわ柔らかな印象の強いそらさんですが、確かに彼女の武器と言えば、刀剣ですよね。
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 ホロライブ事務所の日常を綴った(?)怪作CGアニメシリーズ“ホロぐら”でも抜刀するそらさんが出てきます。

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 そらさんの迫真の演技、夏色まつりさんの応答芸も光る
【アニメ】怒ると誰だって怖いも印象に残っています。

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 ゲーム内で最初に手に入るのは日本刀ではなく剣なのですが、2022年の宝鐘マリン船長の生誕祭などでそらさんが剣を使っていることもあり、これもまたベストマッチ。

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 かつて湊あくあさんを戦慄させた名言「じゃあ、敵だね?」のフレーズが徐々に解除されていく実績の中にサラッと登場したりするあたり、あらためて作り手の“愛”も随所に感じます。

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 もうひとつ序盤の頼れる攻撃手段は上の画像で隣に座っているマスコットキャラクター、“あん肝”を召喚して攻撃してもらう方法です。


 軽量級とは思えぬハードパンチを連続して叩き込んでくれる“あん肝”を利用しないと、かなり厳しい相手も存在します。

 “あん肝”はそこそこの頻度で連発できるので、惜しみなく使っていって良さそうです。

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 また本作は“探索”が重要な要素であるメトロイドヴァニアのゲームらしく地図も完備しているのですが、開いてパッと目に入ってくる可愛らしい画像も印象的ですよね。

 メイン制作者の1人である星クズの夜さんは
ときのそらさんの公式LINEスタンプを担当されてる絵師さんなので、この手の画像はお手の物なのでしょう。

 また、メトロイドヴァニアのとくに“ヴァニア”の方に詳しい人なら、これは“あれのマップ”だなと気づくかも!?

 こうした細やかな工夫があるだけで、ゲーム世界に没頭するのがより楽しくなるというものです。

 元々はaltosealさんが趣味的に作っていたフリーゲームの構想が現在の“holo indie”としての形にまとまったものだそうですから、原点がそもそも“愛”なのがわかります。

アクションゲームとしての確かな精度とやり応え

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 2Dアクションゲームをしっかりプレイするのは久しぶりだった……というのは言い訳ですが、今回のお試しプレイの中で何度もそらさんを“てぃうんてぃうん”させてしまったことを告白しておきます。

 ただ、先行体験プレイをした、後輩の一条莉々華さんも「結構アクション難易度は高め」とおっしゃっているので、今どきのイージーな難易度ではない、歯応えのある内容なのは確かかもしれません。

 とはいえ、力尽きることに大きなペナルティがあるわけではないので、力尽きて覚えて、それでもダメなら別の場所でなにかパワーアップができないかと探していけばいいんじゃないでしょうか?

 実際自分も何度となく力尽きて……それで実績も解除されたりもしました。


 ときのそらさんとホロライブへの愛も詰まったインディゲームらしさに、公式の3Dモデルデータを使った本格感、こだわりの“メトロイドヴァニア”要素も加わった本作は、本日5月30日リリースです。

作品概要

タイトル:スターそらイトファンタジー ~空へ届く魔法~
ジャンル:アクションアドベンチャー
配信日:2025年5月30日
価格:未定
対応プラットフォーム:Steam(WindowsPC)
対応言語:日本語/英語
開発元:Altoseal and Hoshikuzunoyoru

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