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『薬屋のひとりごと』44話感想(2期20話)。ついに判明した子翠の正体と里の目的。いよいよ壬氏が表舞台に立ちそうでワクワク!(ネタバレあり)

文:Ak

公開日時:

 現在放送中のTVアニメ『薬屋のひとりごと』の第44話(2期20話)“砦”の感想記事をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『薬屋のひとりごと』第44話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことを強くオススメします。[IMAGE]

ついに判明した子翠の正体! マオマオも薄々感づいていた様子【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 前回ラストで謎の黒幕らしき女性、神美(シェンメイ)に追い詰められる形となったマオマオ。

 それにしても神美、悪い表情してますね。ここまで正統派の悪役っぽいキャラクターは今まで実はいなかったので、逆に新鮮です。


 そして楼蘭妃(ロウランヒ)の登場。作中で初めてとなるちゃんとしたセリフを発したことで、ハッキリ説明されるまでもなく、視聴者的には彼女の正体が子翠(シスイ)だということが分かりましたね。

 マオマオの表情の変化から察するに、薄々ではあるものすでにその事実には感づいていた様子。てっきり里での話をきっかけに疑念を深めたのだと思いましたが、実は後宮にいるときから違和感に気づいていたようです。それを態度に出さないあたりが流石ですね。


 しかしマオマオを庇うように嘘を付いた楼蘭妃といい、身の上話をていねいに語る翠苓といい、マオマオの味方になる……とまではいかなくても、少なくとも敵にはならなそうな気がします。おそらくこの姉妹、母親である神美に従っているだけで、とくに国に恨みなどはなさそうですしね。

 とはいえ二人ともけっこう直接的に罪を重ねているので、ことが終わったあとに無罪放免というのも難しそう? 何とか楼蘭妃と子翠が別人ということにして、子翠の身だけでも無事に済まないものでしょうか……。

里の陰謀が衝撃的すぎる! マオマオの状況もかなりヤバい【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 そして判明した里のものたち(といっても一部でしょうが)の陰謀。


 暗躍しながら血脈を保つのが主な目的だと思っていただけに、戦を起こすという直接的すぎる手段を考えているのは意外でした。まあ戦に備えた物資をため込むような動きはありましたが、自分たちが直接動くのではなく、別の国にでも物資を流していたのかと……。

 こうなると、異国の特使がどんな役割で動いているのかも気になります。子昌(シショウ)勢力だけであればそこまで驚異ではなさそうですが、国同士の争いにまで発展しそうなのが懸念ですね。


 ことは大事になっているなか、砦に軟禁されているマオマオは状況的にも心情的にも他人事ではいられない様子。子翠はもちろんのこと、短期間ながら里の人たちと交流したことで情が移っているようで、下手に首を突っ込んで巻き込まれないか不穏ですね。

 今は不老の薬を作るという名目で囲われていますが、実際に何か効能のある薬を作れば用なしでしょうし、かといって作れないことが分かっても当然処分されそうです。今は薬作りに時間がかかることにして、何とか時間を稼ぐしかなさそうですね。正直、マオマオ側からは手詰まりという状況です。

いよいよ動き出す壬氏! 表舞台に立つのは次々回以降?【薬屋のひとりごとアニメ2期感想】


 もうひとつ発覚した事実として、マオマオも壬氏(じんし)の正体に気づいた様子。辻褄を合わせるなかで、壬氏が年齢詐称をしているのにも気づいたようですね。20台前半と言っていましたが、おそらく実際はもう少し若く、マオマオと同程度の年齢(10台後半くらい?)だと思われます。


 壬氏は壬氏で、子昌の謀反に気づいた様子。羅漢(ラカン)に発破をかけられたのもあって、ついに自分の立場を生かした立ち回りをしそうな展開になっています。

 少々感情的になった羅漢に対して、全てを承知の上で諫めるように詫びる親父さん。それに対してタジタジになる羅漢は、けっこう可愛かった(笑)。親父さんの仲介のおかげで、羅漢も素直に壬氏に協力できそうで何より! つくづく、今この状況で親父さんが後宮にいたのはタイミングがよかったですね。


 いよいよ壬氏が王弟として本格的に表舞台に立ちそうでワクワク! ただ予告映像を見る限り、まだ次回はマオマオ側の視点がメインになりそうですね。

 楼蘭妃が見せる、人懐っこそうな笑顔と、それに相反するような嘲笑する笑顔の理由が気になるところです。


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