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スイッチ2の影響で、任天堂のゲーム専⽤機ビジネスの売上⾼は前年同期⽐142.5%増の5,555億円。累計セルスルー全世界で600万台突破

文:電撃オンライン

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 任天堂は2025年3⽉期第2四半期決算説明資料(ノート付き)を公開しました。
 
 Nintendo Switch 2発売の影響でゲーム専⽤機ビジネスの売上⾼の大幅な増加に加え、累計セルスルー(消費者に届いた数)などに触れられています。
 

任天堂、2025年3⽉期第2四半期決算説明資料が公開

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 当第1四半期の売上⾼は、前年同期⽐132.1%増の5,723億円、営業利益は4.4%増の569億円、経常利益は15.6%減の958億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は18.6%増の960億円となっています。

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 大きく売上⾼を伸ばしたのは、ゲーム専⽤機ビジネス。

 当第1四半期は主にSwitch 2の発売により売上高が前年同期⽐142.5%増の5,555億円に。Nintendo Switch 2ハードはNintendo Switchハードよりも単価が⾼いため、売上⾼の増加幅も⼤きくなりました。

  一方でIP関連収⼊等については、主に『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』に関連する映像コンテンツ収⼊が減少したことなどにより、前年同期⽐4.4%減の167億円となったとのこと。

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 売上総利益は売上⾼の増加に伴い、前年同期⽐21.4%増の1,851億円。一方でNintendo Switch 2の発売に伴い、ハード売上⾼⽐率が上昇し、Switchに⽐べて利益率の低いSwitch 2の販売割合が⾼くなったことなどにより、売上総利益率は29.5ポイント減の32.3%。

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 販売費及び⼀般管理費(販管費)は、Switch 2の発売に伴うプロモーション費⽤の増⼤などにより広告宣伝費が増加したことや、研究開発費が増加したことで、前年同期⽐30.9%増の1,282億円に。ただし、売上⾼が⼤きく伸⻑したことにより、売上⾼に占める販管費の割合は17.3ポイント減の22.4%となったとのこと。

 これらの結果により、営業利益は前年同期⽐4.4%増の569億円となり、営業利益率は12.2ポイント減の9.9%となりました。

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 経常利益は、持分法による投資利益207億円を計上したものの、営業利益が微増にとどまったことや、為替差益が前年同期に⽐べ⼤幅に減少したことにより、前年同期⽐
15.6%減の958億円。

 親会社株主に帰属する四半期純利益は、投資有価証券売却益323億円を計上したため、前年同期⽐18.6%増の960億円となったとのこと。

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 2026年3⽉期の連結業績予想については、2025年5⽉8⽇に公表した業績予想から変更なし。なお、⽶国の関税措置など市場環境の変化がありますが、現時点では当期の業績予想に対する影響は⼤きくないとのこと。

 こちらについては5月に資料が公開された“2025年3月期 決算説明会(オンライン) 質疑応答”でも、当該連結業績予想は米国東部時間の4月10日時点で課された税率が通期にわたって維持される前提で作成しているなどと触れられています。

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 ビジネスハイライトとして、まず本年6⽉5⽇に世界各国でSwitch 2が発売されたことに言及。

 Switch 2は発売後4⽇間の世界累計セルスルーが350万台を突破しており、任天堂のゲーム専⽤機の発売後4⽇間の世界累計販売台数として、過去最⾼です。

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 Switch 2は、発売後も順調なペースで販売を伸ばしており、⾜元までの累計セルスルーは、全世界で600万台を突破。

 現在Switch 2は、多くの国において需要が供給を上回る状況にですが、引き続き⽣産体制の強化に努めるなど、⽣産や供給の体制を整えながら、今後もユーザーの⼿元に少しでも多くのSwitch 2を届けられるように努めていくとのことです。

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 SwitchとSwitch 2のハードウェアの販売状況と、ゲームを遊んでいるユーザーの状況について2つのグラフを掲載。
 
 これらから6⽉にSwitch 2を発売した後も、Switchの需要は継続していることや、2024年7⽉から2025年6⽉までの年間プレイユーザー数が、引き続き1億を上回る規模で推移していることが確認できます。

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 第1四半期のハードウェアの販売台数は、Switch 2が582万台、Switchは前年同期⽐53.5%減の98万台となっています。Switchは発売から9年⽬に⼊り、前期よりも販売の減少を⾒込んでいるものの、堅調な販売状況を維持しているとのこと。

 Switch 2のソフトウェアは、『マリオカートワールド』が同梱されたハードウェアの存在に加え、ソフトメーカーから発売されたタイトルも充実していたため、販売本数が867万本となっています。

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 『マリオカートワールド』に関しては、世界での売り上げ本数が563万本で、日本での売り上げが118万本を達成しています。

 Switchのソフトウェアは、前年同期⽐20.4%減の2,440万本となっています。なお、Switch 2ではSwitchのソフトウェアも遊ぶことができるため、Switch 2を購⼊したユーザーも、Switchのソフトを購入しているとのこと。

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 第1四半期のデジタル売上⾼は、前年同期⽐13.5%減の698億円となり、ゲーム専⽤機のソフトウェア売上⾼に占めるデジタル売上⾼の⽐率は59.3%となったとのこと。デジタル売上⾼は、主にパッケージ併売ダウンロードソフトの売上⾼が減少したことや、為替が円⾼に推移したことなどにより、前年同期⽐で減少しました。

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