15周年を迎えた『ニーア』シリーズのオーケストラコンサート“NieR:Orchestra Concert re:12024 [ the end of data ]”が2025年8月2日(土)3日(日)に開催されました。
本コンサートは、2024年1月から2025年1月に15都市19公演され、約55,000人を動員した世界ツアー「NieR:Orchestra Concert 12024 [ the end of data ]」の内容を日本国内向けに再調整したものとなっています。
本記事では8月2日(土)の様子をレポートさせてもらいます。
本コンサートは、2024年1月から2025年1月に15都市19公演され、約55,000人を動員した世界ツアー「NieR:Orchestra Concert 12024 [ the end of data ]」の内容を日本国内向けに再調整したものとなっています。
本記事では8月2日(土)の様子をレポートさせてもらいます。
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5年前に果たせなかった思いが溢れた第1部|NieR:Orchestra Concert re:12024 [ the end of data ]
本コンサートの指揮は世界ツアーも担当したエリック・ロスさん。演奏は神奈川フィルハーモニー管弦楽団、コーラスにBarzz~鳥の吟遊詩人たち~、そして、ヴォーカルにはエミ・エヴァンスさんとジュニーク・ニコールさんを迎えた豪華な編成。
プログラムは、第1部と第2部となっていて『ニーア ゲシュタルト』『ニーア レプリカント』『ニーア オートマタ』『ニーア リィンカーネーション』などの楽曲が演奏されます。
物語をなぞるような構成になっていて、石川由依さんがボイスを担当する2Bと花江夏樹さんがボイスを担当する9Sによる、ヨコオタロウ氏の書き下ろしのエピソードの録音朗読と共に音楽を楽しむことができました。
まずは、コンポーザーである岡部啓一さんの挨拶からスタート。場を和ませる軽快なトークで、会場は笑いに包まれました。
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始まりの楽曲は「崩壊ノ虚妄」。『ニーア オートマタ』のヨルハ舞台の基地であるバンカーが汚染され、司令官と別離するシーンで流れたもので、映像で映し出される地球へ降りて行く2Bと9Sの姿を見ながら、私自身も音の世界へと落ちていくようでした。まさにスタートを飾るにふさわしい楽曲だなと感じました。
それと同時に5年前のコンサート“NieR Theatrical Orchestra 12020”のことが思い出されました。楽しみにしていたのですが、汚染(コロナ)によって公演は中止。絶望を味わったので、感動で涙が出そうでした。
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「遺サレタ場所」は、崩れた高層ビルなどの中に獣や機械生命体が行き交わう廃墟都市で流れる楽曲で、優しいけど切ないような雰囲気。すこしの希望を持ってレジスタンスキャンプを探すふたりの姿を見ながら、しっとりと演奏に聞きほれました。
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つづいて、『ニーア ゲシュタルト』『ニーア レプリカント』の「夏ノ雪」。塩が降る街の中で主人公とヨナの悲壮な運命を示すかのようなこの楽曲は、当時とても不安になったのを覚えています。冒頭のア・カペラ部分の旋律に緊張感があって、どんどん心拍数が上がりドキドキしてくるんですよね。
『ニーア』ときくとこの楽曲を思い出す方も多いのではないでしょうか? それが「イニシエノウタ」。一番好きな楽曲で素敵なヴォーカルも相まって、感動で震えちゃいました……! 何を言っているかわからないけど、ゲームをプレイして聞くとわかるような気がしませんか?
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「遊園施設」は『ニーア オートマタ』で2Bと9Sが消息不明の同胞を追ってたどり着いた遊園地の廃墟で流れる楽曲です。カワイイけど、なんだか寂しいですよね。いつもより幼いような歌声が大好きです!
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第1部のラストへ向かって『ニーア ゲシュタルト』『ニーア レプリカント』から「深紅ノ敵」「掟ニ囚ワレシ神」「魔王」が演奏。どれも戦いを思い出しますね。マモノとの戦いは、2週目でマモノの声を聞くことができてから本当につらかったなぁ……。それが『ニーア』の醍醐味でもあって魅力ですよね。
休憩に入るときには2Bのナレーションを聞くこともできました。
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ずっと涙目で聞きほれた第2部|NieR:Orchestra Concert re:12024 [ the end of data ]
第2部の最初は『ニーア オートマタ』の「複製サレタ街」。機械生命体のアダムが造った街で、寂しいけどキレイですよね。華やかなリズムがとても耳心地のいい演奏となっていました。
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みんな大好き「エミール」。『ニーア』をプレイしたことがなくてもエミールだけは知っているのではないかというくらい、マスコットキャラクター的なポジションにいますが、彼の人生は壮絶すぎますよね。出会ったときは美少年だったので、こんなことになるとは……と泣いたのですが、どんな姿になってもエミールはカワイイしカイネの言葉に惚れました。
いろんなアレンジがあるのも面白いポイントですよね。重なり合うメロディはエミールの優しさと芯の強さを感じることができました。
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ボーヴォワールとのバトルを彩った「美シキ歌」では「あ~ここ当たりまくったな」とかトラウマを思い出しました。ジュニーク・ニコールさんの歌声が、響いていて女神のようでした。エミ・エヴァンスさんは私の中でエルフや妖精の女王というイメージなのですが、おふたりの異なる歌声の魅力が発揮されて『ニーア』の楽曲をより奥深いものにしています。
機械生命体が自然の中で暮らしているのが印象的だった、森林地帯で流れた「森ノ王国~取リ憑イタ業病」も披露されました。
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そして、「泡沫ノ言葉」。難破船に住む少女ルイーゼの物語は本当に心に残りました。マモノだけど歌を聞いてほしいというだけで、でもマモノだというだけでヒトには理解されない。泣きながらこの曲を聞きつつ戦ったので、この楽曲を聞くと自然と涙目になります。資料集にあったお話を何度も何度も読んだ思い出がありますね。
歌っているエミ・エヴァンスさんがまるでルイーゼで、ブルーのドレスが人魚姫のようでした。このコンサートで、プレイヤーみんなでルイーゼの歌を聞いてあげられたのかな……。
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『ニーア ゲシュタルト』『ニーア レプリカント』の巨大なマモノとのバトルを思い出す「全テヲ破壊スル黒キ巨人」、『ニーア オートマタ』でヨルハ部隊がウイルスに汚染された後、2Bと9Sが自爆して打開を図ろうとするシーンや、生死をかけた戦いのシーンなどまるで終末へ近づいていることを示唆するような「終ワリノ音」、エンゲルスやコウシなど巨大な機械生命体とのバトルや2Bの秘密にも関わるサブクエストでも流れていた「双極ノ悪夢~追悼」。
どれも物語の大切な場面をより特別なものにする楽曲で、ドラマチックに演奏されていました。
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「Ashes of Dreams」は『ニーア ゲシュタルト』『ニーア レプリカント』の物語と締めくくる楽曲。「こんなゲームあるんだ……」という衝撃で放心状態になって、スタッフロールを眺めていたことが思い出されました。とても自由でのびのびした歌声とオーケストラの包み込むような優しい演奏が素敵で、でも、もう終わりが近いということを感じさせ、名残惜しさも感じてしまいました。
最後ノ楽曲は「Weight of the world」。こちらは『ニーア オートマタ』の終わりと告げる楽曲です。こちらは「Ashes of Dreams」と比べると力強いイメージですね。サビの部分の語りかけてくるようなメロディが心に響きます。まさに名曲、一番聞いている楽曲かもしれません。
物語のクライマックスを感じさせる歌声と温かい余韻を感じさせるオーケストラの演奏で、ラストを飾るにふさわしいものとなりました。
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アンコールでいよいよ涙腺崩壊|NieR:Orchestra Concert re:12024 [ the end of data ]
アンコールでは『ニーア リィンカーネーション』の「祈リ」、そして「カイネ」。「カイネ」でもう涙腺が崩壊しました……。何を隠そう一番好きなゲームキャラクターは「カイネ」で、『ロード オブ ヴァーミリオン』でカイネとエミールが登場したときも、ずっと使っていて称号も取ったので本当に思い入れがあるんです。
パンフレットにも記載していなくて、最期に持ってくるなんてズルすぎる! 優しくて力強くて、かっこよくてでも切なくて……ヴォーカルの高音になる部分がカイネの叫びのように聞こえる、そんな素晴らしい演奏でした。
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最期にプロデューサーの齊藤陽介さんとディレクターのヨコオタロウさんが登壇し、コンサートへの想いを語り本公演は終了となりました。
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2Bの剣“白の契約”はつい切られたくなる美しさ⁉|NieR:Orchestra Concert re:12024 [ the end of data ]
ロビーには1/1スケールの2Bの剣“白の契約”やカプセルトイ、フィギュア、レコードが飾られていました。
とくに目を引いていたのは、やはり“白の契約”。全長約139センチで、鎺(はばき)や柄(つか)などにはあえて汚れや傷跡を表現するウェザリング加工を施し、戦場を駆け抜けたようなリアルな質感を表現しているそう。さらに、実際に振って楽しめるように重量バランスを調整しているとか。本気度が伺えますね。
内部には加速度センサーを搭載していて、刃が発光して斬撃音鳴るうえ、主人公2Bのキャラクターボイスも搭載。こちらは予約販売が開始されているとのことなので、ぜひチェックしてみてくださいね(私も検討中です)!
とくに目を引いていたのは、やはり“白の契約”。全長約139センチで、鎺(はばき)や柄(つか)などにはあえて汚れや傷跡を表現するウェザリング加工を施し、戦場を駆け抜けたようなリアルな質感を表現しているそう。さらに、実際に振って楽しめるように重量バランスを調整しているとか。本気度が伺えますね。
内部には加速度センサーを搭載していて、刃が発光して斬撃音鳴るうえ、主人公2Bのキャラクターボイスも搭載。こちらは予約販売が開始されているとのことなので、ぜひチェックしてみてくださいね(私も検討中です)!
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