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『盾の勇者の成り上がり カードゲーム』プレイレポ。ラフタリアが頼りになりまくり! 盾の勇者が成り上が…れない展開も!?

文:電撃オンライン

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 アニメ『盾の勇者の成り上がり』の名場面と緊迫感をそのまま詰め込んだ一人用カードゲーム『盾の勇者の成り上がり カードゲーム Episode -Wave of Catastrophe-』が、9月19日に発売されるということで、ひと足先にプレイレポートをお届け!

 原作ファンとしては、「あの時の尚文の焦りや迷いを、自分の手で体験できるのでは?」という期待で胸がいっぱいです!

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▲『盾の勇者の成り上がり カードゲーム Episode -Wave of Catastrophe-』のパッケージ画像。

 そして、実際に遊んでみた感想を一言で言えば……「盾の勇者って凄い! 尚文ってこんな気持ちだったのね!?」でした。

 ゲームはカードの配置や山札の引き、除外カードによって毎回展開が変わるため、何度でも新鮮な気分で遊べます。

 「次はこうしよう」と思っても、その通りにいかないことの方が多くて、逆にそれがおもしろいんです。

 今回は尚文気分で、盾を構えて仲間を守りながらの波越えに挑んでみました。

 ちなみに本作は1人プレイのゲームとなっています。人数を集めなくても好きなタイミングで遊べるのは非常にいいですね!

『盾の勇者の成り上がり カードゲーム Episode -Wave of Catastrophe-』ってどんなゲーム?


 『盾の勇者の成り上がり カードゲーム』はざっくりいうと、“災厄の波”が追体験できるカードゲームです。

 逆三角形に並べられたカード(依頼やモンスター)を、山札やパーティの強化を駆使し、クリアしたり倒したりしながら乗り越えて、最終的に獲得ポイントを計算します。

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 山札や探索する場(逆三角形に並べられたカード)は、実際にゲームに使用するものより多めに用意されており、ゲームをするたびに使用されるカードに変化があります。

 そのため同じ冒険は2度となく、毎回新鮮な気持ちで遊べるというのも特徴になっています。

 ルールや遊び方を紹介したnoteが公開されていますので、詳細はそちらを確認してみてください!

ゲーム開始:頼れるのはまだ幼いラフタリア【盾の勇者の成り上がり カードゲーム】


 では、さっそくプレイ開始~! もちろんスタート時の仲間は“ラフタリア“のみ。

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▲スタート開始時点でのラフタリア。まだ出会った頃の幼い姿のままです。

 彼女はまだ成長前で、戦力としては控えめですが、それでも最初から仲間が一緒にいるという安心感は格別です。

 何せ盾の勇者は攻撃できない! 防戦一方! よくて敵へのデバフ効果でしょうか? まあそういうルールなんですが(笑)。

 ただ、冒険で徐々に強化でき、スキルを獲得することで敵へのデバフや、ダメージを与えられるようになったりと、尚文も頼れる存在になっていきます。


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▲特に攻撃がない尚文のカード。引ける手札も最初は3枚と少し心許ない。

 パーティーメンバーを強化するには、カードの裏面の光るマークを2つ分集める必要があります。

 「早くラフタリアを成長させたい…」と思いつつ、尚文も強化して盾の能力を増やしたり、手札を4枚持てるようにしたり、したいところ。

 しかし、ルールブックにもしっかり書いてありますが、この“4枚持ち”は諸刃の剣です。

 手札の幅が広がる分、山札の消費が早くなり、波までの時間が短くなってしまいます。

 
「序盤に強化するか、ギリギリまで3枚で耐えるか」

 ここでの判断が、序盤での重要ポイントになるかもしれないので、慎重に考えます!

序盤:フィーロを仲間にできてラッキー!【盾の勇者の成り上がり カードゲーム】


 なんと運のいいことに、最序盤で可愛い“フィーロ“を“奴隷商“からお迎えすることができました。

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▲特にダメージを受けずに効果だけのあるカードもあります!
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▲求めれば求めるほど仲間にできないと評判のフィーロ。“奴隷商“がゲームから除外されていたり、探索で引き当てられなかったりと、仲間にできない展開も少なくないようです。

 これは幸先のいいスタートと言えるかもしれません!

 この幸運の引きで、序盤からパーティーの戦力を一気に底上げできる展開になりました。

 現場にいたスタッフさんからも「おお〜! 序盤から引けるなんてラッキーですね!」と歓声が上がり、私自身も「これはいける!」とテンション急上昇です!

 フィーロは戦闘中に敵へ確実に1ダメージを与えてくれる頼もしい存在で、さらに条件がそろえば全回復と毒解除もできるため、大活躍の予感がしました。

中盤:薬草・毒消草ラッシュで“今じゃない”連発【盾の勇者の成り上がり カードゲーム】


 中盤に入ると敵の攻撃力や特殊効果がどんどんエグくなってきます!

 この時点で欲しいのは、"ライトメタルシールド"なんだよなぁ……。

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▲ダメージを無効化できるライトメタルシールド。シールド力も高く、一気に戦況を変えられるカードです。

 ところが、なぜか引くのは薬草や毒消草ばかり。しかも味方が全回復しているタイミングで来るんですよ。

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▲欲しい手札って、ここぞというときに来ないものですよね……。

 「いや、今じゃない! せめて次の戦闘後に来てくれ!」と何度も心の中で叫びました。

 薬草は貴重で、タイミングよく何度も引けるものではありません。

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▲貴重な回復カードである薬草。シールド力は低くめで、味方のダメージがない状態だと性能を生かせず……。

 しかも、敵が強くなってくるこの時期に低いシールド力のカードばかり引いてしまうと、防御面が手薄になり、反撃のチャンスも減ります。

 そうなると、槍の勇者に挑む余裕がなかなか生まれないんです。

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▲さすがスピンオフになっているだけあり、なかなかの強敵である槍の勇者。盾の勇者的には矛か盾か決着つけたいところ。

 槍の勇者を倒せば、その後のドラゴンゾンビの攻撃力を下げられるのに……。

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▲槍の勇者……やはり立ちはだかるのか……。

 このもどかしさ、作中の尚文もこんな気持ちだったのかもしれませんね!

各カードで味わった局面を紹介

温存するべきカードと、じわじわ効く毒


 このゲームでは、手に入れたカードをすぐ使うか点数に加えるか、強化ポイントとして使うかの判断がとても大事です。

 例えば序盤で獲得していた“双頭の黒犬“。

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▲“双頭の黒犬“は、確実にダメージを与えたい相手に使えます!

 戦闘終了後に山札を2枚捨てて敵に1ダメージを与えるドッグバイト効果は、後半の強敵相手にこそ使いたい切り札です。

 また、“次元ノキメラ“のキメラヴァイパーシールドも強烈で、戦闘終了後にモンスターへ毒を与える効果が、後々じわじわと効いてきます。

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▲“次元ノキメラ“は得点化せず手元に置いておきたいカードの一つ。じわじわデバフを与えられるカードです。

 この“じわじわ”が大事で、直接殴るよりも確実に削っていく盾の勇者らしい戦い方ができます。

装備の強化とマインの罠


 序盤で引く可能性のある“装備の強化“は、シールドプリズン効果によって槍の勇者の攻撃力を下げられる、まさに対策カードです。

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▲槍の勇者に有効な装備の強化カードですが……?

 私の場合、今回は失点カードとして流れてしまいましたが、場合によっては要注意です。

 「これさえあれば槍の勇者と戦えるかも!」と獲得して意気込んだのも束の間、このカードは後に登場する“マイン”に無効化される可能性があります。

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▲“マイン“はプレイヤーに対するお邪魔キャラ。原作さながらといった感じですね!

 マインは本当にマインらしく、嫌なタイミングで登場し、こちらの計画を台無しにしてくる存在。

 「出るなよ、頼むから出るなよ…」と祈りながら場札をめくる、この緊張感もまた面白いです。(久々にマインの名を聞いたなあ……と、しみじみ。)

ロープシールド:山札を延命させる作戦


 尚文の手札を3枚から4枚に強化するのは、中盤以降は必須です。防御の幅が広がるし、強力なカードを抱えながら戦える安心感もあります。

 しかし、その甘美な力には裏があって、前述の通り当然ながら山札の減りは一気に加速します!

 「おいおい、このペースでカード消費してたらすぐ波がきちゃうんじゃ!?」と、心の中の慎重派尚文が囁き続ける状態に。

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▲結構使えるのがロープシールド。運が良ければ波を一時しのげるかも?

 そこで登場するのが“ロープシールド”。

 このカードは、まるで山札に命のロープを投げ込むような存在で、減り続ける山札をぐいっと引き戻してくれます。

 今回のプレイでは、このロープシールドを駆使して山札を延命させる作戦を試しました。

 これが思いのほか効果的で――。

 「ああ、このタイミングで波が来るとカードが全損! しかも目の前の敵、あと1ダメージで沈むのに!」という絶望的状況の寸前で、山札を回復。

 まるで首の皮一枚つながったような感じでゲームを続行します。

 山札管理の駆け引きと、ロープシールドの絶妙な使いどころを見極めることも、盾の勇者には必要なことかもしれません。

バルーン:1ダメージでもなんとか当てたい盾の勇者感満載


 地味に便利なのが“バルーン”。準備段階で確実に敵にダメージを与えられる優秀な効果のカードです。

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▲バルーンは必須級かも! 今回のプレイでもしなかったら……と考えるのも怖いレベルでした。

 ただし、味方にもダメージが入るため、全員が戦闘不能状態だと使えないという落とし穴があります。

 それでも、1点でも与えて倒し切る盾の勇者らしい戦法には欠かせない存在です。

終盤:槍の勇者とにらみ合い〜グラス戦【盾の勇者の成り上がり カードゲーム】


 何度も「もう行くべきか、いやまだ早いか?」と迷いながら槍の勇者との距離を詰めます。しかし、手札や状況がなかなかそうできない状態に。

 倒せば“ドラゴンゾンビ”弱体化という大きなリターンがありますが、失敗すれば一気に戦況が悪化します。

 加えて山札残量、仲間のHP、手札のバランスを考えると、決断の一手が本当に重くなります。

 「なんとか倒したい、槍の勇者!」と、尚文さながらの決意を胸に戦闘開始! なんとか勝利したあとに“ドラゴンゾンビ”との連戦にも勝利。

 さらに波を先に進めていきました。

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▲得点を稼がなければと、次元ノソウルイーターを得点カードへ入れますが……。

 強敵“次元ノソウルイーター”を倒したあと、カードの説明の中に“グラス”の文字が。これを尚文に装備させれば、ラスボスともいえる“グラス”への特効を持つ“憤怒の盾“が追加されます。

 しかし、ゲームも終盤。得点も稼がなければいけません。残り手札も少ないことからも、ここは“グラス”が出現しないことに賭け得点にすることに。

 そして「いやいや、そんなでないでしょ〜!」と笑いながら点数にこのカードを加えた後に悲劇が起こります。

 引いてしまったのは、“漆黒の異邦者”。

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▲ひ、引いてしまった〜!

 「や、やばい、手札を計算してグラス戦に備えなきゃだめだ!」と大焦りです。

 グラスは攻撃力・体力ともに6というだけでなく、探索駒を置いた瞬間に仲間1人へ確実に1ダメージを与えてくる恐ろしい敵です。

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▲強すぎるぞ〜グラス! 本当に倒せるのか!?

 しかも攻撃が安定していて、こちらが準備段階で整えた防御も、じわじわと削られていきます。

 攻撃力6を毎ターン防ぎつつ、初手でダメージを喰らいつつ、6もあるライフを減らせるのか!?

 手に汗握る戦いが繰り広げられました。

最終結果:尚文以外全滅。そこには歴戦の勇者だけが残った!【盾の勇者の成り上がり カードゲーム】


 結果からお伝えすると、今回はヒロインたちの捨て身攻撃と尚文の防御でなんとか粘り、グラスを見事撃破! 最終的に17点でフィニッシュでした。

 薬草やバルーン、ライトメタルシールド、毒の効果などを駆使しつつ、何度も何度もラフタリアにライフを削る攻撃をしてもらい、フィーロもタンクになってくれて……そして彼女たちは戦いに倒れたのです……!

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▲最終的なパーティの状態。尚文以外は全滅……。2人に泣きながら謝るしかない盾の勇者です。やり直しを請求いたします!!

 とんでもない辛勝に「ごめんね、弱い勇者でごめんね…わぁぁぁ」となってしまいました。しかも今回は、グラスに対して強力な“憤怒の盾“は使えずに終了したので、次は絶対使ってみたいと思いました。

 18点達成で”真の勇者”の判定で相当ハードルが高いですが、それだけにやりごたえもやり込み要素も十分です。周りのサポートがあったとはいえ、初回で17点はなかなかの結果だったのかもしれませんね。

 盾の勇者らしく、防御を固めつつも、確実に1点ずつ体力を削っていく戦法は本当に臨場感たっぷりでした。

 次こそは、波を乗り越えてヒロインたちと完全勝利を掴みたいと思います!

『盾の勇者の成り上がり カードゲーム Episode -Wave of Catastrophe-』製品情報

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■『盾の勇者の成り上がり カードゲーム Episode -Wave of Catastrophe-』
■価格:3,850円 (本体3,500円+税)
■発売日:2025年9月19日
■製品紹介:「盾の勇者の成り上がり」がカードゲームになって登場!
「1人プレイ用」となっており、ランダム性もあるゲーム性で何度でもお楽しみいただけます。
尚文やラフタリアを導き、波の脅威を退けよう!冒険の途中ではフィーロが仲間になることも!
尚文が守り、ラフタリアとフィーロで攻撃を行うアニメさながらの冒険が楽しめます。
戦闘を重ね、ラフタリアやフィーロをレベルアップさせたり、尚文の盾のスキルを増やすことでより戦略的にゲームを進めることができます。
またゲーム中で使用するコマとして尚文、ラフタリア、フィーロのアクリルブロックがついています。
ゲームとしてはもちろん、アクリルブロックはファンアイテムとしても貴重!
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