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「俺の歌を聞けぇ!」8月15日は熱気バサラの誕生日。ロボットアニメにおいて異色すぎた“戦わない主人公”。ガムリンとの関係性も熱かった【マクロス7】

文:米澤崇史

公開日時:

 本日8月15日は、1994~1995年に放送されていたTVアニメ『マクロス7』の主人公・熱気バサラの誕生日! 『マクロス』シリーズ公式Xや神奈延年さんらの祝福ポストを紹介するとともに、思い出を語ります。

最後まで戦わない伝説の主人公・熱気バサラ。ガムリンとの名シーンは定期的に見返したくなる【マクロス7】


 熱気バサラといえば、『マクロス7』における劇中バンド“FIRE BOMBER”のリード・ギター兼ボーカルを務めたキャラクターで、今もなお多くのファンに愛されている存在。


 そんな彼が誕生日を迎えたのにあたって、『マクロス』シリーズ公式Xや、バサラの声を担当した神奈延年さん、バサラの歌を担当した福山芳樹さんが所属するMOJOSTが祝福のポストを行っていました。


 個人的にも、バサラはものすごく印象に残っているキャラクターでして、本当に唯一無二といえる伝説の存在だと思っています。

 『マクロス7』では、移住できる惑星を探して宇宙を旅する新マクロス級7番艦“マクロス7”を中核とする第37次超長距離移民船団と、人間の生命エネルギーを吸う正体不明の敵“バロータ軍”との戦いが描かれるのですが、主人公のバサラはVF-19改(ファイアーバルキリー)に乗りながらも、戦闘をすることはありません。

 敵を攻撃するのではなく、歌で相手の戦意を喪失させて戦いを止めさせるというのがバサラのスタイル。

 『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』のアルフレッド・イズルハのような、主人公がロボットに乗らないケースはあっても、主役ロボに乗りながらも最後まで戦わないロボットアニメの主人公は非常に稀で、放送から30年以上経った今でも、バサラ以外にはいないんじゃないかなと思います。

 自分がとくに好きなのが、『マクロス7』のメインキャラの一人であるガムリン・木崎との関係性。

 ガムリンは最初、民間人でありながら戦場に割り込んでくるバサラを敵視していたのですが、次第にその信念を認めるようになっていきます。

 物語の中盤、バサラが自分の歌が通じない敵である“プロトデビルン”の前に、ついに信念を曲げて攻撃しそうになった時、「何故撃つ、熱気バサラ!?」「歌うんだ!バサラ!」と叱咤激励する名シーンは定期的に見返したくなりますね。

 TVアニメの放送終了からかなりの時間が経っていますが、2024年にはFIRE BOMBERの12年ぶりの新曲がリリースされたり、今年の2月にはFIRE BOMBERのライブが実施されるなど、今もなおコンテンツが供給されているのもすごいところで、本当に長く愛され続けている存在です。

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