日テレ系列2025年7月期より土曜夜9時から放送中の、櫻井翔主演のタイムリミットサスペンスドラマ『放送局占拠』第8話の感想と考察を掲載します。
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武蔵三郎(櫻井翔)の3度目の戦い!
2023年から放送され、考察しがいのある先の読めない展開や、敵役のキャストが名前を伏せられ、劇中で少しずつ判明していく仕掛けなど、さまざまな魅力で話題になったドラマ『○○占拠』シリーズ。
2023年の『大病院占拠』、2024年の『新空港占拠』に続いて、この夏から最新作『放送局占拠』が放送中。
前作の事件から1年、新たな舞台は“放送局”。妖(あやかし)の面を被った武装集団と、今は警視庁刑事部BCCT捜査員になった武蔵三郎(櫻井翔)との戦いが開始されます。
過去作で登場した警視庁刑事部BCCT管理官のさくら(ソニン)や警視庁刑事部BCCT情報分析官志摩(ぐんぴぃ)など、お馴染みの面々も登場。さらに、第一作目でテロ集団のリーダーだった“青鬼”こと大和耕一(菊池風磨)も再登場。過去最大のタイムリミット・サスペンスが幕を開けます。
2025年の夏ドラマでもとくに注目の本作について、その感想記事をちょっとした考察を交えて紹介していきます。
この記事には、ドラマのネタバレが含まれます。
『放送局占拠』第8話 感想
前回までのおさらい
テレビ局を占拠した“妖”たちは、武蔵を捜査員として、人質たちの隠された闇を次々と暴露していきます。
リーダーの伊吹の目的は、5年前に起きた“鎌鼬事件”の真相解明。この事件では、伊吹の恋人が犯人として逮捕されたのですが、それは完全な濡れ衣だったのです。
また、“妖”を集めた大和は、途中で伊吹の心変わりもあり、“妖”を追放されていました。彼は冷凍庫に閉じ込められ、危機に陥りますが、武蔵によって救助されます。
こうして、かつてのライバル同士が手を組んで捜査することになるのでした。
人質の中の裏切者は?
“妖”には死んだことにして、警察捕まった青鬼こと大和。彼は拘束され、捜査本部へ送られます。
そして武蔵は彼を尋問し、事件のことを聞き出そうとします。まだ正体が明かされていない座敷童について聞くのですが、大和は知りませんでした。どうやら、大和失脚のあと、伊吹が死んだ輪入道の代わりに入れたようです。
そして、元々輪入道は、監視のため人質のなかに潜り込む予定でした。これで、座敷童が人質の中にいることが確定になりました。
官房長官の息子、式根潤平の闇とは
やがて“妖”の放送が始まります。武蔵はそこで裕子に「空けない夜はない」とメッセージを送り、人質に“妖”がいることを伝えます。
詳細は省略しますが、かなり遠いヒントで、なんでそれで分かるのかと思ったりもしますが、そこは夫婦の絆ということで納得しておきましょう。
官房長官の息子に死のゴムパッチン!
一方“妖”の断罪ルームでは、官房長官の息子である式根潤平が登場。自分1人助かろうと勝手な行動ばかりしていて、評判がた落ちの男ですね。
彼が挑戦するのは、バラエティでよく見る“ゴムパッチン”。ただしゴムが外れたら特大注射が頭にズドン。まさに死のゴムパッチンです。
残り時間約2時間で、武蔵は彼に関する“始まりの闇”を突き止めるよう指示されます。そのヒントは、どうやら屋代警備部長にあるようです。
ここで大和は、屋代と話すため、屋代のいる場所へ護送されることに。「いや、リモートにしとけよ」と突っ込みもありましたが、その後、大和と武蔵が手錠で繋がり、颯爽と歩くシーンを見て納得。なるほど、このシーンを撮りたかったのか!(笑)
ファンサービスといったところでしょうか。アイドル2人、様になりますしね。しかし次のシーンではもう繋がってなかったのは残念(笑)。
式根の“始まりの闇”が明かされる
屋代の話で、式根の闇がすっぽりと明かされます。かつて式根は、ファンの女の子に薬を打って殺してしまい、それを屋代警備部長がもみ消していたのです。
さらに、屋代は、天狗とがしゃどくろの兄弟である安室光流と、化け猫と河童の父親である高津国光ともつながりがありました。
最初に、安室光流が屋代と式根のもみ消しの証拠を手に入れましたが、その翌日に安室は死亡。さらにその後を継いだ高津も、屋代に殺されていました。
屋代は自分の罪のもみ消しに“のっぺらぼう”を雇い、結果、“鎌鼬事件”が起きたのでした。そしてその証拠は、帝都日報に残っていました。怒涛の展開で明かされる屋代の過去。分かりやすくて助かります。
ところで余談ですが、ここで官房長官のご尊顔が開示されるのですが、これまで「かんぼうちょう」という言葉の響きから、勝手に岸部一徳さんをイメージしていました(笑)。そのため、顔を見た瞬間「誰?」って思ってしまいました。すみません。
座敷童の正体は
人質の間では、誰が“妖”なのかで揉めます。真鍋野々花が怪しいというこになるのですが、彼女は過呼吸を発症し、忽那翡翠と沖野聖羅に支えられ、トイレに向かうことに。この時点で、この3人に絞られたようなもの。
一方式根は、すっかり開き直っての胸糞発言を連発。視聴者のヘイトをがっつり稼いだところで、ついに“妖”最後の1人、座敷童が登場。その正体は、彼に殺された女性の妹、翡翠だったのです。
真鍋野々花が疑われたのはミスリードで、人質に潜り込んでいたのはADの忽那翡翠でした。これはSNSでの考察の通り。これに関しては鉄板と言われていたので、「やっぱりかー」という印象。
“妖”たちの次の要求は、屋代
そして次の放送が始まり、武蔵が暴いた闇のおかげで、式根は一旦助かります。ここで“妖”は、屋代警備部長をテレビ日本に連れてくるよう要求。
式根と人質交換することになります。連れていく刑事は、本庄捜査員を指名。警察は、この要求を受けることになるのですが……。
考察:あと残すは、傀儡子の正体と例の場所のみ!
8話にして、過去の事件の流れはほぼ解明されました。残るは、これまでの事件すべての背後にいたという、傀儡子という存在。傀儡子は誰なのか、そしてその目的は、ということろに絞られました。
普通に考えれば屋代警備部長なのですが、それな単純な話だとは思えません。テレビ局内にある、“例の場所”に何があるのかも謎。傀儡子に関係する場所でしょうか。場所自体は、ただの倉庫のようですが。
ソニン……じゃなかった、和泉管理官の復活も、まさに待望の登場でしたね。正直もうこのまま出番ないのかと思っていました。事件の時間の流れでいれば1日も経ってないというのに、武蔵同様、タフですね。
警察の中では本庄と三宅が“妖”側ではと怪しまれていましたが、本庄に関しては容疑は外れたかな、という印象。大和は彼女を“妖”に引き入れようとしましたが、失敗したようです。それ自体、ミスリードの可能性はありますが。
安室光流が手に入れた、式根と屋代の闇の証拠である録音を、どこで手に入れたかはちょっと気になる。こんなクリティカルな証拠、どうやったら手に入るのか。その説明も欲しいところだけど、気にしすぎかな。
ここまでに残っている謎を整理
●テレビ日本内にある“例の場所”に何があるのか
●大芝や般若が語った傀儡子とは
●モニターに写った“PM PLAN”とは何か
●残った人質に隠された闇はあるのか
人質とその隠された闇
式根潤平:国民的俳優(始まりの闇)
⇒ファンに薬を打って殺したが、屋代警備部長によりもみ消される
奄美大智:プロデューサー
灘見寛治:キャスター
日出哲磨:ディレクター
⇒自身の犯罪を隠すため記者の高津国光に濡れ衣を着せ、自殺に追い込んだ
忽那翡翠:AD
⇒監視のため人質に潜入していた“妖”のメンバー、座敷童
真鍋野々花:アシスタント
沖野聖羅:都知事候補
大芝三四郎(絡新婦殺人事件):都知事
⇒官製談合を内部告発しようとしていた政策秘書を突き飛ばして殺し、閑正建設を通じて隠蔽した
三河龍太郎(コックリさん事件):都知事候補
⇒サッカーチームで生徒への体罰で自殺させた
ここまでに判明した『妖』のメンバーと役目/出演者と⇒標的
般若:(伊吹裕志/加藤清史郎)⇒鎌鼬事件で冤罪の恋人を逮捕した武蔵?
アマビエ:(津久見沙雪/ともさかりえ)⇒息子の自殺の原因になった三河
唐笠小僧:(小笠原舷太/駿河太郎)⇒妻を殺し事件を隠蔽した大芝
化け猫:(高津美波/入山杏奈)⇒父親を陥れ自殺に追い込んだ日出
河童:(高津波留斗/柏木悠)⇒父親を陥れ自殺に追い込んだ日出
天狗:](安室駆流/芝大輔)⇒兄弟を殺した屋代警備部長
がしゃどくろ:(安室流華/瞳水ひまり)⇒兄弟を殺した屋代警備部長
座敷童:(忽那翡翠/齊藤なぎさ)⇒姉を殺した式根潤平
輪入道:(八丈豪/原西孝幸)⇒鎌鼬事件で娘を殺した“のっぺらぼう”