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CD Projektの元スタッフたちが作った中世オープンワールド『The Blood of Dawnwalker』ってどんなゲーム?

文:てけおん

公開日時:

 2026年発売予定の『The Blood of Dawnwalker(ブラッド・オブ・ドーンウォーカー)』。9月上旬に開催されたメディア向けプレゼンでわかった本作の概要をお届けします。


『The Blood of Dawnwalker』はCD Projektの元スタッフが制作に携わるオープンワールド

 本作は、CD Projektの元スタッフが独立して立ち上げたポーランドの会社・Rebel Wolvesが制作している作品で、オープンワールド作品となります。

 黒死病が蔓延する、14世紀のヨーロッパをモチーフとした世界を舞台に、吸血鬼の力を持ちつつも、日光の下で人間として生きる――2つの種族の中間的な存在である主人公コーエンの物語を描いた本作。

 6月時点では、20分超にわたって本作のプレイの模様を収録した映像“The Blood of Dawnwalker - Gameplay Overview”や、日本語字幕入りシネマティックトレーラーが公開されています。

The Blood of Dawnwalker - Gameplay Overview


『The Blood of Dawnwalker』ゲームプレイトレーラー:二つの世界の狭間



 このプレゼンでは、約40分にわたって映像を使用して本作の概要が紹介されました。このプレゼンをもとにしたインタビューも行いましたので、オープンワールドのアクションRPGが好きな人は、ぜひ読んでください。

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タイトルプレゼンでわかった『The Blood of Dawnwalker』について

 まず本作には30日というタイムリミットが存在していること、そして主人公でありプレイヤーキャラクターであるコーエンの目的は、“限られた期間の中で家族を救うこと”だとわかりました。

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 ただし、何をすれば家族を救ったことになるのかは、このプレゼンでは語られませんでした。ここはプレイヤーの解釈や選択次第で変化する――つまりはマルチエンディングになっていくのだろうなという気がしています。

 また、30日のタイムリミットについては、リアルな意味での時間経過を意味しているものではないとのこと。イベントなどをこなすことなどで決められた時間が進んでいく形式です。例えばコントローラーを1日放置していたとしてもゲーム内時間は進行しないと思われます。

『The Blood of Dawnwalker』では、クエストはさまざまな方法で解決できる

 コーエンは、昼と夜とでできることが違います。

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 例えば、夜は吸血鬼としての力を振るうことができます。身体を霧のように変化させて常人では届かないような高所にジャンプしたり、壁に向かって垂直に立って歩いたり、剣だけでなく強力な爪を振るって兵士や他の怪物と戦ったり……。

 一方で昼間は、吸血鬼としての能力ではなく魔法を使うことができます。今回のプレゼンの中では、死体に魔法をかけて、生前のことを聞きだす……なんてシーンもありました。もちろんこの姿でも剣を振るって戦うことが可能です。

 本作ではさまざまなクエストがあるようですが、吸血鬼として解決するか、はたまた人間としてそれらに挑むかはプレイヤーの選択にゆだねられているようです。

 また、戦闘については
Gameplay Overviewでも確認できますが、非常にスピーディで、アクション要素も楽しめそうだなと思いました。

 手ごわい相手に対して、しっかりと準備を整えてから倒す以外にも、早いタイミングで挑戦してプレイスキルでねじ伏せることもできそうですね。さらには、話し合いによる説得なんてルートも存在しそうな気がしますが、はたして……?

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映像を見た時点での『The Blood of Dawnwalker』の印象について

 “CD Projektの元スタッフが制作に携わる”ということで、脳裏に浮かぶのは、オープンワールドゲームが好きな皆さんであればよくご存知でタイトル群です。本作も、そうした作品に携わってきたスタッフたちの手で作られたのであれば、きっと楽しめるものになると思われます。

 本作のプレゼンの最後では「剣を持って、自分の主にささげることも、戦うことも、サンゴラ谷を散策するのも可能です」と説明がありました。コーエンという吸血鬼と人間のはざまで生きるキャラクターとして、自分で選択し、自分だけの物語を作り上げていく……という、いかにもオープンワールドらしい体験ができそうだなと感じさせてくれました。

 また、“クローズアップ”という機能もとても気になりました。これは、ゲーム内のオブジェクトの一部分にクローズアップすることで、何らかのイベントが発生するという機能。例えば、聖堂内にある書物の一節にクローズアップすることで「〇〇があそこにある」みたいな情報を入手できるわけです。

 このように、自分の行動によって世界がどんどん広がっていく、明らかになっていくというのは、オープンワールドゲームにおける魅力のひとつだと思います。

 さらに言うと「このゲーム世界には、自分が気付いていないだけできっと多くのそうした仕掛けがあるかもしれない」という、“未知の何か”が存在する可能性にワクワクできるのも楽しいいところです。ゲーム内のあらゆるオブジェクトに触れたくなってくるというか。

 まだプレゼンを見ただけですのでちょっと気が早いかもしれませんが、そうしたあれやこれやに期待しつつ、本作の新情報や、2026年の発売を待ちたいと思います。

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