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レビュー:『OPUS: Prism Peak』はゲームのような新海誠映画のような哲学のような…。主人公は5歳から40歳へ成長し、カメラや動物(神霊)モチーフの味わい深い物語が展開【TGS2025】

文:ことめぐ

公開日時:

 集英社ゲームズより2025年秋に配信予定の『OPUS: Prism Peak』のプレイレポートをお届けします。

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 本作は、全世界1,200万ダウンロード突破の『OPUS』シリーズ最新作。シリーズで数々の賞を受賞した気鋭のインディーゲームスタジオ・SIGONOが贈る、「愛、魂、自己実現」をテーマに描かれた美しくも切ない物語になっています。
 
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 2025年9月25~28日に開催される“東京ゲームショウ2025(以下、TGS2025)”の集英社ゲームズブース(ホール06-C08)では、本作の試遊を楽しめるほか、カメラのシャッターを押すとその場で日付が印字されたポストカードが手に入るフォトブースが設置されています。
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『OPUS: Prism Peak』ストーリー


 帰省途中、幻想的な世界に迷い込んでしまった主人公ユージン。迷い込んだ先で出会ったのは謎の少女と、手元には諦めたはずのカメラ。

 
「山の上に行きたいんだ——」

 そう語る少女と共に、カメラのファインダーを通して隠された謎を解き明かしながら、「帰り道」を見つけ出す旅が始まる。

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トリガーを押す瞬間がカメラでの撮影そのもの。美しい景色や元気いっぱいの“謎の少女”に魅了されっぱなしでした【OPUS: Prism Peakレビュー】

 
 とある日、筆者は同じ“集英社ゲームズ”さんの他のゲームに興味があり、記事を書きたいとそみん編集長に相談しました。

 その時に、編集長が「これ、ことめぐさんの好みかも。」と紹介してくださったのが『OPUS: Prism Peak』でした。

 キービジュアルのショートカットの女の子がとても可愛く、一瞬で「ゲームをやってみたい!」と思ったのを今でも覚えています。

 今回は、9月25日(木)から開催される東京ゲームショウに出展される試遊版をプレイさせていただきました。

 ショートカットの女の子に会えることにワクワクしながら、ゲームスタート! ……起動してビックリ。

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 あまりにも美しい。グラフィックが息を呑むような美しさなのです。

 緑に囲まれた小さな小屋。木々の隙間からこぼれる木漏れ日。まるで画面の中にいるような感覚を味わえるようなリアルさ。画像だけでもその美しさが伝わってくるのではないでしょうか。

 物語は主人公
“ユージン”が5歳の頃から始まります。

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▲「???」の人物はユージンのおじいちゃん。ユージンはおじいちゃんとよく一緒に外で写真を撮っていたようです。
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▲本作ではこのように、写真を撮影することができます。

 それから時は経ち……。

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 ユージンは40歳に。かつては報道カメラマンやカフェの経営などを行っていた彼ですが、離婚、会社の倒産等不幸が続きます。

 そして、大好きなおじいちゃんの死。

 そんなユージンは久々に故郷へ帰省する途中、交通事故に……。

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 ところが彼は突如不思議な世界“ボウの地”に迷い込みます。そこで謎の少女と出会い、ユージンは現実世界への帰り道を探すべく、その少女と一緒に旅することに。

 2人が
“マルコフ駅”に到着した、というところで体験版はスタート。

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▲ユージンは“名もなき街”という場所を目指しているらしい。

 古びた駅舎内も大変美しく、眺めているだけでウットリしてしまいます。……そして手元には、なぜか売ってしまったカメラが。

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▲今回の体験版ではこの駅を中心にストーリーが進んでいきます、

撮影システム


 冒頭でも撮影シーンがあったように、この物語は写真を撮影がキーとなっています。

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 カメラを使って世界を切り取り、記録に残していく。

 美しい風景はもちろん、動物の姿をした神霊などを思い思いに撮影ができます。写真に残しておきたい! と思った風景はじゃんじゃん撮っていきましょう。

 その写真が世界の謎を紐解くキーとなるかもしれません。

 そして、この撮影システムで筆者が感激したことが2つあります。

 RTボタンでカメラを構え、RBボタンを押して撮影ができるのですが、コントローラーの大きさも相まって、本当にカメラで撮影している気分になれたんです。

 RBボタンを押すと、パシャッ! と音が鳴るのがすごく快感。ボタンの押し心地が、なんだか本当にカメラのようで感激。

 あまりの撮影の気持ち良さに、たくさん写真を撮ってしまいました(笑)。ぜひゲームショウでプレイされる際は、撮り心地の良さを体感してみてほしいです。

 次の感激ポイントは、
シャッター速度を変えられるところ。

 速度を変えると、なんと本当のカメラのようにユージンがダイヤルを回すんです。

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▲このシーンを見た時、めちゃくちゃ鳥肌が立ちました……。とんでもないこだわりです。
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▲フォーカスも当てられて、本当にカメラで撮影している気分になれます。臨場感がすごすぎる。

 Rボタンでカメラの視点を変えられ、Xでアルバムが見られます。

神霊との交流

 

 ユージンが迷い込んだ不思議な世界には、「神霊」という言葉を話す動物たちがいます。

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 彼らは徐々に記憶をなくし、その体は透明になっていき、存在すら消えてしまうのだそう。

 もう自分の名前すら思い出せない――。

 そんな彼らを写真に収めることで蘇る“記憶”。

 不思議な“神霊”たちとの交流が、ユージンの“帰り道の手がかりとなっていきます。

 今回は
“イヌの神霊”に会えました。

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 しかし、出会った当初の神霊は透明の体なのです。「記憶を思い出せない」という彼女を撮影してみましょう。

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▲何度か撮影して成功! タイミングも重要なようです。

 そして……。

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 喋れるようになったのはいいものの、なんだかイメージと違いツンツンしていました(笑)。“名もなき街”に行くにはどうしたらいいのか聞いたものの、“王”としか話さない! と追い返されてしまいます。途方に暮れるユージンは、
“神の火鉢”の存在を思い出します。

神の火鉢

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 なんとこの火鉢に指定された種を入れるとアイテムが出てきます。なんて便利なのでしょう。また、この中には指定の写真を入れることも可能。

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▲必要な写真が撮れる場所が見つからず悪戦苦闘。やっと見つけました……!

 写真を入れると切符が2枚出てきました。これで“名もなき街”へ行ける!

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▲犬の神霊に切符を見せると……デレた!!

 なんやかんやあって無事に電車に乗り込むことができた2人ですが……。

 ストーリーはもう少し続くのですが、続きはぜひご自身でプレイして確かめてみてください。

 今回はクリアしないと〜! と焦ってしまい、あまり撮影ができなかったのですが、製品版が出たら景色を楽しみながら撮影したいなぁ。

 1点だけ試遊時のアドバイスがあります。

 謎解きがちょっとだけ難しいです。

 というのも、どこにあるのかがちょっぴり分かりにくいというか。迷ったときは、窓の外や足元をよく観察することをオススメします。

 試遊だと限られた時間でしか遊べないので、どうしても分からなかったらすぐにスタッフさんに聞くのもありかもです……!

 ……最後に
“謎の少女”ちゃんの魅力、語ってもいいですか?

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 この体験版では終始謎の存在だった彼女。ですが、いつも元気で笑顔がすんごくキュートで、なによりユージンにすごく懐いてるところが可愛すぎて。

 とある理由で犬の神霊に「臭い!」と言われてしまった彼女。なんと、大胆にもユージンにもたれ掛かるように座り直したのです。

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 あ〜!! もう可愛い〜!! ユージンもまんざらではない表情だし(笑)。ぜひ試遊の際は少女ちゃんの魅力も感じていただければと思います!

 以前に読んだ開発者インタビューによると、開発のSIGONOのみなさんは新海誠さんの作品がお好きとのこと。

 確かに新海さんの作品のような緻密な背景の書き込み、繊細な心理描写に、そのリスペクトを感じました。

 カメラ好きな方、新海誠さんのような映画作品の雰囲気がお好きな方には、かなり心にグッとくると思っています。哲学&考察好きな方にも刺さる物語だと感じました。

 筆者は絶対にリリースされたらプレイします。

 なぜなら写真を撮ることが好きだから。

 最後にこの試遊で、とても心に残ったシーンがあったので2枚載せます。

 冒頭の幼いユージンとおじいちゃんのやり取りです。

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▲写真が好きな人にはグッと刺さる言葉ではないでしょうか。名言すぎる。

 絵的にも、ちょっと懐かしいような、現実ではない異世界のような、不思議な空気感を持つ作品です。ゲームだけど、まるで映画のようで、哲学的なテーマもあって……そういった要素が好きな方は、ぜひ『OPUS: Prism Peak』をTGSで遊んでみてください!

TGS2025に『OPUS: Prism Peak』試遊出展決定!


 9月25日から9月28日まで千葉・幕張メッセで行われる“東京ゲームショウ2025”に、“集英社ゲームズ”のブースが出展されます。

 今回ご紹介した『OPUS: Prism Peak』の体験版が20分間プレイできるチャンス!

 記事を読んで気になった方は、ぜひ会場に足を運んでみてください。

集英社ゲームズブースでのノベルティ配布について


『OPUS: Prism Peak』、『NO STRAIGHT ROADS 2』『ATMOSFAR』、『ANTHEM#9』ノベルティ配布条件

 以下の条件のいずれかをクリアすることで各タイトルのノベルティをプレゼント!

①Steamウィッシュリストの登録
②集英社ゲームズ【公式】-NEWS-フォロー
③試遊

<特製缶バッジマグネット>

 各タイトルのキービジュアルを使用した57mmの大きめな缶バッジマグネットです。

 『NO STRAIGHT ROADS 2』、『ATMOSFAR』、『ANTHEM#9』については、先日公開した魅力的な新キャラクターなども含めた複数の絵柄が用意されています。

▼OPUS: Prism Peak
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▼ANTHEM#9
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▼ATMOSFAR
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▼NO STRAIGHT ROADS 2
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『unVEIL the world -アンベイル ザ ワールド-』ノベルティ配布条件

 以下の条件のいずれかをクリアすることでノベルティをプレゼント。

①App StoreまたはGoole Playにて事前登録を行う
②【公式】unVEIL the world アンベイル ザ ワールドフォロー
③試遊

<特製漫画フレークシールステッカー>

 ゲーム内のストーリー演出のような漫画調のステッカーです。
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 主人公のラジやユタをはじめ、ステッカーに描かれているキャラクターは出水ぽすか先生原案のキャラクターとなっており、コマごとに抜ける仕様になっているので、抜いたシールをケータイケースに挟んだりして楽しめます。



『OPUS: Prism Peak』概要

■発売日
2025年秋 予定

■プラットフォーム
Nintendo Switch2 / Nintendo Switch/ Steam

■プレイ人数
プレイヤー数:1人

■ジャンル
さよならを撮り直す、フォトアドベンチャー

■対応言語
⽇本語 / 英語 / 韓国語
中国語(繁体字) / 中国語(簡体字)
フランス語 / ドイツ語 / スペイン語

■開発
SIGONO INC.

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