電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、9月4日にSteamで配信が開始された、ウェイブが贈るPC(Steam)用実写恋愛アドベンチャーゲーム『ラブ・スタートアゲイン』のレビューをお届けします。
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なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!
もし、あの頃に戻ってもう一度人生をやり直せたら……【ラブ・スタートアゲイン】
誰しも一度は、そんな夢想を抱いたことがあるのではないでしょうか。後悔の残るあの日の選択、伝えられなかった想い。そんな“もしも”を、圧倒的な臨場感で体験させてくれる作品が登場!
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全編が高画質の主人公目線で展開される実写恋愛アドベンチャー『ラブ・スタートアゲイン』。本作は、まるで自分がドラマの主人公になったかのような没入感の中で、個性豊かな6人のヒロインたちとの恋愛模様が描かれていきます。
本記事では、そんな『ラブ・スタートアゲイン』がなぜこれほどまでに我々の心を惹きつけるのか、その魅力に“桜井香澄”推しのsexy隊長が迫っていきたいと思います。
ブラックな日常からの……過去へのタイムリープ
物語の舞台は現代。プレイヤーの分身である主人公は、いわゆるブラック企業に勤め、心身をすり減らす毎日を送っていました。
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将来への希望も見えず、ただ目の前の業務に忙殺される日々。そんな生活が永遠に続くかと思われたある日、彼はついに過労で倒れてしまいました。
薄れゆく意識の中、これまでの人生が走馬灯のように駆け巡ります……。そして、次に目を覚ましたとき、彼がいたのはかつて住んでいた懐かしい自分の部屋でした。そう、彼は学生時代へとタイムリープしていたのです。
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過去に戻った主人公は、後悔のない人生を歩むため、そして理想の未来を手に入れるために、新たな一歩を踏み出すことを決意します。しかし、その決意は、やがて6人の魅力的なヒロインたちとの出会いによって、思いもよらぬドラマティックな恋の物語へと発展していくのです。
“そこにいる”と錯覚するほどの圧倒的没入感! 主人公目線の実写映像とフルボイス
本作最大の特徴は、なんといっても全編が主人公目線の高画質実写映像で構成されている点です。日本産の作品で、実写恋愛ADVかつフルボイスというのは本当に珍しいため、それだけでも多くの方にプレイしていただきたい作品です。
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ゲームを開始した瞬間から、プレイヤーは主人公そのもの。目の前にいるヒロインが自分だけに微笑みかけ、語りかけてくる。その視線や息遣い、そしてふとした瞬間の表情の変化までもが、ダイレクトに伝わってきます。
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従来のゲームに見られるキャラクターの立ち絵や3Dモデルとは一線を画し、生身の人間が織りなすリアルな空気感。それは、もはやゲームをプレイしているという感覚を超え、一本のショートドラマに自分自身が参加しているかのような錯覚さえ覚えるほどです。
物語はテンポよくスピーディーに展開していきますが、ヒロインとの重要なシーンは丁寧に描かれており、ひとつひとつの出来事が深く心に刻まれます。“東京でのリアルな恋愛体験がここにある”というキャッチコピーは、決して伊達ではありません。
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そして、本作が徹底的にこだわっているのは“リアル”であることです。
「あの頃に戻ってやり直したい」という誰もが抱く妄想を、ただのファンタジーで終わらせるのではなく、「もしかしたら本当にこんなことがあるかもしれない」と思わせる絶妙なシナリオ。そのリアリティラインを支えているのが、現代ならではのコミュニケーションツールです。
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ゲーム内では、ヒロインたちとチャットアプリでメッセージをやり取りしたり、彼女たちが投稿するショート動画を閲覧したりすることができます。
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メッセージの返信に一喜一憂し、何気ない日常が切り取られた動画に心を癒やされる。そんなツール越しのやり取りが、ヒロインたちをより身近な存在として感じさせてくれます。画面の向こうにいる彼女たちが、確かに“今を生きている”のだと実感できる手触りがあります。
この細やかな演出こそが、本作が単なる恋愛シミュレーションゲームにとどまらず、深い感動を与えてくれる理由のひとつだと思います。
実写ならではの“罪悪感”がすごいという嬉しい大誤算!
恋愛ADVをプレイするとき、皆さんは一途に“推し”だけを追いかけますか? それとも、全員の魅力を知るために、あえてさまざまな選択肢を試してみますか?
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筆者の場合、普段は完全に前者です。2Dイラストで描かれた恋愛ADV作品では、お目当てのヒロインが決まったら、他の女の子には少しそっけない態度を取ったり、時には冗談めかした選択肢を選んだりして、「僕は君だけを見ているよ!」という一途なプレイスタイルを貫くことがつねでした。
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しかし、本作『ラブ・スタートアゲイン』では、そのお決まりのスタイルがまったく通用しません。正確に言えば、あまりの“心苦しさ”から、これまでのプレイスタイルを続けることができなかったのです。これは嬉しい意味での、とんでもない大誤算でした。
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その理由は、上述の通り本作が“実写”であり“リアル”であるという点に尽きます。
目の前にいるのは、イラストや3Dモデルではありません。血の通った生身の人間です。自分に向けて純粋な好意や心配りを見せてくれる女の子に対して、これまでのゲームと同じ感覚で冷たい選択肢を選んでしまうと……その瞬間の、彼女のわずかに曇る表情や涙目、悲しそうな声色があまりにもリアルで、胸にズキンと突き刺さり、えぐられるような感覚を覚えます。
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「ご、ごめん! そんなつもりじゃなかったんだ!」と、画面の向こうにいる彼女に本気で謝りたくなるほどの罪悪感。こんな気持ちは、これまでのゲームでは味わったことがなかったのです。
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その結果、どうなったかというと。
最初は「この子を本命にしよう」と心に決めていたはずなのに、他のヒロインたちの健気なアプローチを無下にできず、気づけば全員に誠実な対応をしてしまっている自分がいました。
さらに、やり取りを重ねるうちに「この子の笑顔、すごく可愛いな」「放っておけないかも……」と、当初は興味のなかったはずのヒロインの魅力に次々と気づかされていったのです。
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思わぬ形で“箱推し”に近い状態になってしまうとは……。ヒロイン全員を本気で好きになってしまう、このリアルすぎる引力。『ラブ・スタートアゲイン』は、私が想像していた以上に深く、そして幸福な“沼”なのかもしれません。
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気になる方はぜひ一緒に沼に浸かって『ラブ・スタートアゲイン(もう一度恋したい)』と思ってみませんか?
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