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【ほぼ週刊電撃スタッフコラム:オッシー】キミは田語ライムを知っているか? Switchで遊べる実写恋愛アドベンチャー『ドキドキの瞬間』。『NINJA GAIDEN4』はクリア後感想。パイスラ紐が良い

文:オッシー

公開日時:

※この記事には『ドキドキの瞬間』『NINJA GAIDEN4』の重大なネタバレがありますので、ご注意ください。

 みなさんこんにちは。今回の『アウターワールド2』ヤバない? やれどもやれども終わらない。こんな無限に分岐あるゲームなのに本編のボリュームありすぎ行ける場所多すぎクエスト多すぎで頭おかしなるわ(喜ばしい意味で)。最高に面白いのだけはガチ。そんな宇宙ヤバいオッシーがスタッフコラム24回目をお送りします。

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 このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。今回はゲームのみ。映画『ハウス・オブ・ダイナマイト』の感想書きたいけど断念。ネタバレ注意。

NINJAって言えば何やってもいいという風潮……あると思います。

タイトル:『NINJA GAIDEN4』
プレイ状況:PS5版 クリア済み(ただし難易度HERO)

 『NINJA GAIDEN』シリーズの最新作が10数年の時を越えて発売! そんな間が空いてたのか。といっても、筆者はアクション苦手勢なので、実はシリーズ未体験。いや、『忍者龍剣伝』はプレイしたよ。壁に張り付いたよ。あれムズすぎんだろ。泣いたぞ小学生ワイは。

 そんなムズゲーの代名詞『NINJA GAIDEN』シリーズだが、確かに難しい。ゲーマーの端くれ、アシスト(HERO)モードはちょっと……とノーマル難易度で挑戦。
…ねえノーマル難易度って意味知ってる? 敵硬いし敵の攻撃痛いし遠距離攻撃やめて! こっちの手裏剣はミリしか減らないのに敵の銃弾とかゴリゴリ減るんだけど!

 ゲーマーとしての誇りをもって言い訳しますが、一応最初のボスまではノーマルでやったのよ。ソウルライクかっつーくらいリトライして、何とか倒したのよ。でもさあ。こういうゲームって難易度がどんどん上がっていくじゃない? RPGだったら、強化ちゃんとしていけばどんどん楽になることもある。序盤が一番難易度高い、なんてこともままある。本作にもアップグレードはあるにはある。使える体技が増えたり、武器が増えたりね。最大体力を増やす要素もあるし、アクセサリで被ダメージカットもあるにはある。でもさ、そういうんじゃないんだわ。
真の下手ゲーマーが求めてるのは、「レベルを上げて物理で殴れ」なの!

 それに気づいた賢者オッシーは、そっと難易度をHEROに変えたのだった……完。

 ……じゃねんだわ! HEROにしたらめっちゃ面白い。テキトーにボタン押しているだけで必殺技決めまくるし、敵の攻撃もオートで躱しまくる。でもちゃんとパリィとかも出来なくもない。

 開発プラチナゲームズお得意の外連味たっぷりの演出がバンバン決まるもんだから、なんかめちゃくちゃ自分がゲーム上手くなったように感じるよね。いや実は隠れていた才能が開花しただけで、本当に上手いんじゃないか?(錯覚)

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▲血もドバドバ出るしカッコいいカットイン入るしでテンションぶち上がるぜ!

 そんなこんなで、快適にプレイを進め、無事にクリアできました。こういうのでいいんだよ。

 いや真面目な話、
アシストモードの名前が“HEROモード”なの凄くない? だってボタン押してるだけなのに英雄呼ばわりだよ。これが“イージー”とか“下忍”とかだとちょっとテンション下がるじゃん。数十年ゲームやってきて、数え切れないぐらいNINJAゲームもやってきてさ。そんで下忍とか萎えるじゃん。それが英雄て。自己肯定感が爆上がり。これは素晴らしい発明だと思う。全ゲームメーカーが見習うべき。イージーモードの名前を何かカッコいいのにするべし。

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▲ほぼ上半身しか写ってないけど、『DOAVV』ユーザーからしたらお馴染みのキャラも登場。

 流れぶった切ってストーリーの話するけど、今回の主人公は鴉の忍者ヤクモ。未プレイの筆者でも知ってるリュウ・ハヤブサが封印した黒龍をなんやかんやあって復活させる展開。過去作の主人公の敵側になる話ね。あるある。

 なので、元々は味方サイド(リュウ・ハヤブサ側?)の龍神党がヤクモからすると敵だから、バッサバッサ斬るわけ。っていうかもうオプションに「残虐表現を抑える」項目があるくらい。毎回が究極神拳なのよ。チュートリアルで”手足を切ってから首を刎ねましょう(意訳)”みたいなのある。マジで。

 つまり、過去作で味方側だった人たちを残虐にKILLしまくるのよ。いやいやいや、大義の為とは言えヤバくない? さっき首を刎ねた雑魚戦闘員にも家族はいるのよ。

 もちろん、悪サイド(ってわけでも無いんだけど、便宜上)だからこそ、リュウ・ハヤブサとの新旧主人公対決とか、その後の共闘とか、燃える要素はあるのわかるよ。でもさ、リュウ・ハヤブサからしたら味方がフェイタリティで命を奪われまくるわけで、倫理観バグってない……?

 まあそれがNINJAってことだと思うので、オールOKです! アイエー、ニンジャコワイ。

 あ、一番大事なこと言い忘れた! ヒロイン・
セオリのパイスラ紐が素晴らしかったです!

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▲その紐要る?? …いいや、要るね!

 『下宿生が美女ですって』のパイスラ課長ドン・グランを思い出した。

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▲【参考画像】FMV『下宿生が美女ですって』ドン・グラン。完全に一致。

やっぱ女社長隠れオタク女剣客コスプレイヤーしか勝たん

タイトル:『ドキドキの瞬間』
プレイ状況:Switch版 田語ライムルートクリア済み

 恒例となったFMVゲーム配信でプレイ。配信が過去イチレベルで盛り上がった(当社比)。

 Switchで出ているゲームにも関わらず、翻訳がガバい。がばいばあちゃんのがばいじゃなくて、ガバガバのガバ。佐賀のがばいばあちゃん懐かしすぎる。どれくらいヤバいかというと、まずタイトルがヤバい。マイニンテンドーストアでのタイトルが『ドキドキの瞬間』となっているにも関わらず、ゲームを起動すると『ときめきの瞬間』って表示される。どっちや。なんならどっちのバージョンの日本語ロゴもちゃんと作られている。ロゴ複数作って選定会したんだろうけど、甲乙つけがたくてどっちも使ったんじゃないか疑惑。

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▲開始3秒で異変発見。引き返さなきゃ……。成ります。

 ちなみに、ストアの概要欄では一部『彼女たちの鼓動』になってる。とにかくドキがムネムネしてるのだけは分かった。

 内容もまあまあ機械翻訳なんだが、筆者くらいのFMVマイスターになってくると、大体は理解できるようになってくる。逆に教科書英語みがあって面白い。
『ウィッチウォッチ』の蓬莱純を思い出した。わたしはそれがとても面白いと思いました。

 極めつけは攻略ヒロインの名前なんだけど、それは恒例のキャラ紹介に譲るとして、全体の感想は……とても良かったです!

 まずは、攻略対象ヒロインがみんな可愛い。FMVゲームの魅力は出演者によるところが大きいのは周知の事実だが、本作はハズレ無しのレベルの高さ。特に一番最初に出会うライムちゃんは芸術的な美しさ。SUGOI BIJIN。

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▲見よこのレベルの高さを! 中国四千年の歴史パワー。

 ストーリーは、FMVあるあるな求職者主人公の神聖モテモテ王国なんだけど、最後の方に空気が変わり、何故か主人公はすべてを投げ売って遁走する。物理的な意味と精神的な意味のダブルで。そして主人公の妄想かも……? と思わせる演出がありつつ、ヒロインたちと再会するのだが……。何故主人公が失踪したのかも語られず、突如出奔先に現れたヒロインたちに囲まれ、誕生日を祝われる主人公。おめでとう……おめでとう……。『エヴァ』TV版最終回かな?

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▲この辺はもう主人公の妄想だと思ってる。コワイ。

 何が現実で、何が妄想なのか分からない世界で主人公は誰と結ばれるのか…それは貴方の選択次第。ホラーかよ。ちなみに一番のホラー要素は一人クリアしただけではアンロックされない7人目の攻略対象。まさかの『アナザー』要素に恐怖を禁じ得ない。

 ちなみに7人目を探しに6人の
ヒロインのテントを選ぶところで7番目の選択肢選んだら幽霊に襲われて即死した。ガチでホラーなのかよ……。なお幽霊は7番目のヒロインではありませんでした。マジで誰なの……?

 ハロウィーンらしく背筋が寒くなったところで、ヒロイン紹介ひーうぃーごー!

※紹介順は各章のリザルト画面準拠。名前もね!

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▲これが攻略ヒロインだ! 7人目はキミの目で確かめてみてくれ!

晩に向かいます

 晩に向かいます。そうですか。どうぞ夜道にお気をつけて。……といきなり終わってしまうところだったが、れっきとしたヒロイン名。多分“向晩”という名前が機械翻訳によって“晩に向かいます”になったのだと思われる。そうはならんやろ。

 主人公のスマホのメッセージアプリ画面の名前がこれで訳が分からなかったが、実際に出てきてヒロインだと知った。主人公の大学の同級生らしい。

 名前も凄いがキャラも凄い。まず大体、森の中で出会う。妖精さんかな? 大体の場面で、猫を撫でたり猫を探したりしてる。妖精さんかな? 常に泣きそうな顔で聞き取れないほどか細い声で喋る。妖精さんかな?

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▲終始こんな感じの表情で、消え入りそうな声で喋る妖精さん系ヒロイン爆誕。

 ヒロイン勢揃いの場面でも一人だけ喋らなかったり、大学の同級生に絡まれたりと幸薄キャラが定着しすぎていて、監督に嫌われてるのか心配になるレベル。本作はハッキリクッキリ美人が多すぎることもあり、影薄系ヒロインはなかなかに厳しいね。

田語ライム

 何の冗談かと思うが、ヒロインの名前。しっかりリザルト画面にも表示されている。他は基本的に「◯◯です」表記なのに、この子だけ「田語ライム」呼ばわり。晩に向かいますちゃんよりはマシだけどさ……。

 作中では大体「田総」と呼ばれている。総は社長って意味だろうな。まあ多分”田”さんなんだと思う。苗字が。

 じゃあ名前がライムなのかというと、下の名前は「宇仁」みたいなのも出てくる。田宇仁が本名っぽい。ライムどこ行った。いや一応、【田檸檬】的な表記も出てくるのよ。だから愛称なんだろうね、きっと。だったら田レモンやんけ。

 とまあ名前は色々とあるが、超絶美人。顔立ちが彫刻みたいで美しい。

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▲気の強そうな顔立ちだけど、ふとした破顔の表情が最高なのよ。

 これまたFMVあるあるな女上司(つーか社長)なんだけど、凄いグイグイくる。新しいヒロインと出会ったと思ったら、いきなり背後から出てきて輪に入る感じ。これだけの行動力が無いと社長にはなれんのやな。社長暇なの?

 基本的に筆者は気の強い女の人は苦手で、本来ならあまり選ばないタイプのヒロインなのだが、ライムちゃんはそこらの強気女子とは一味違う。意外にも表情が豊かでコロコロ変わり、笑顔やハニカミ顔がギャップ萌えの極地。さらに実は隠れオタクで、コスプレイヤーやってる設定(しかも女剣客コス。渋い)。

 さらに押しかけ女房属性まであり、色々あって主人公の家の掃除婦としてやってきたりする。でもメイド服かと思ったらガチの掃除婦衣装(ツナギみたいなの)で全田語ライムファンを落胆させるおあずけプレイ。いやでもツナギでも溢れ出る美女感が隠しきれないのが凄すぎる。

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▲ツナギの上を脱いでこの美貌よ。

 ラストは田語ちゃんと添い遂げようと頑張って好感度もMAXにして、誕生日プレゼントに「なんでも(田語ちゃんを)好きにしていいよ券」をくれたにも関わらず、主人公が日和って「昇給して」とのたまった時には思わず声出た。そこは告白しろや!!!!! つーかプロポーズする流れだろ!!!!

 ゲームやってて主人公に共感できないことは数あれど、許せな過ぎて叫んだのは始めてかもわからん。

沈先生

 田語ちゃんと(筆者の)ヒロインの座を奪い合った美形先生。主人公の大学時代の先生らしい。主人公は美術系の学校の出身らしいのだが、そこの先生で、久しぶりに戻った主人公と再会する。

 
ろくろを回す主人公にそっと指を重ねる『ゴースト ニューヨークの幻』術を使いこなす妖艶の魔女。正直ドキドキした。タイトル回収か。

 単純なビジュアルで言えば一番好み。あまりにも魅力的過ぎて、田語ちゃんを裏切って浮気しかけた。ライムマジごめん。

 年齢不詳すぎて、途中で出てきた少年の母親説が流れたが、それは別のヒロインの子だったので疑いは晴れた。

 美術教師で、最後の方で精魂込めた傑作の人形(焼き物)を主人公に渡してくるのだが、配信で「ダイソーで100円で売ってるやつ」呼ばわりされてヒドいこと言うもんだと思っていたが、よく見たらマジでダイソーにありそうで笑った。ごめんよ先生。

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▲超絶美人だが、最高傑作がダイソーなんだよなぁ。むしろダイソーの方がもっと…。

許ちゃん

 主人公と同期の同僚。ドジっ子でいつも主人公に助けを求めるキャラ。

 正直、地味なルックスでドジっ子キャラだし、友達にはいいけど恋人はちょっと……と思っていたが、実はプライベートがイケイケ(死語)でビビる。

 昼はドジっ子な彼女が、夜は髪をアップにしてクラブで踊り狂い、絡んできた男も一喝するつよつよ女だったのだ! ギャップ萌えキャラじゃん!

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▲許ちゃん(昼の姿)。
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▲許ちゃん(夜の姿)。バンギャモードは正直好き。

 好きな設定だけど、如何せん並み居る美女がいる本作では厳しい戦いを強いられた。残念ながら女友達でフィニッシュです。

 おすすめシーンは許ちゃんがオフィスで絡まれていた際に、主人公がカップで相手にお湯をかけて助けるんだけど、お湯の量が多すぎて壁までびっしょりになったシーン。コンパクトに見えて大容量!

フロイ

 晩に向かいますちゃんが幼馴染感を出していたが、実は真の幼馴染はこの子、フロイちゃん。

 新作ラノベ、トップモデルのフロイちゃんが実はボクの幼馴染だった件。FMVはラノベタイトルにしたくなる設定の美女が多い。

 真のヒロインの風格はあるものの、イマイチ乗り切れない。可愛いし、幼馴染属性だし、主人公の同窓会に乗り込んで芸能人アピールしたりと、真ヒロインムーブもしているのだが、イマイチ乗れないのよ。

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▲同窓会で圧倒的アイドルオーラを見せつける女。つーかそれステージ衣装では?

 登場が遅いのと、幼馴染属性が晩に向かいますちゃんと被ってるのと、田語&沈先生の美の女神ダブルに比べると容姿が幼すぎるのが敗因かもしれない。他FMVならNO.2は狙える素材。今後の活躍に期待しております。

尚姐

 謎の組織の女ボス。主人公をいきなり拉致する。出る作品を間違えている可能性ある。…と思いきや、以前に助けた少年のシングルマザーだったことが判明。おいおい彼女の息子をいじめてた少年たち、既に粛清されている可能性あるな。

 誤解が解けて、ヒロインムーブで何故か豪邸を主人公に貸してくれる。ヤバイ雰囲気ぷんぷんの組織のボスだというのに、のこのこ豪邸に住み着く主人公のセキュリティ意識よ。

 出会いはアレだったが、途中でデレたりするし、容姿は彼女もグンバツ(死語)にいいしで、悪くないヒロインではあるものの、出番が遅いのと、やはり端々に感じられる不穏な空気(闇の取引的な意味で)がチラついてアタックできず。

 ムスッコはいい子だし、美人だし、お金持ちなんだけどね……怪しい組織に関わるのはダメ、ぜったい!

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▲溢れ出るWith T感。

 プレイが終わる頃には、あなたは自動翻訳の口調が癖になっているかも知れません。私はそう思います。

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