『龍が如く』を遊ぶのは今がベスト！ シナリオやプレイスポットが充実した『極』シリーズ＆『龍が如く０ Director's Cut』ならば、桐生一馬の強さと生き様を200％堪能できる

文：編集O

公開日時：2025年11月30日(日) 12:00

最終更新：2025年11月30日(日) 13:11

　ストーリーの加筆やプレイスポットの追加、グラフィックのアップデートなどによって、シリーズ作品を改めて“極クオリティ”のフルリメイクで作り上げた『⿓が如く』の『極』シリーズ。

　11月13日にはNintendo Switch 2にて『龍が如く 極』、『龍が如く 極2』が発売され、2026年2月12日には最新作の『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』が、Nintendo Switch 2/PlayStation5/PlayStation4/Xbox Series X|S/Steamで発売されます。

　さらNintendo Switch 2 版が発売中の『⿓が如く0 誓いの場所 Director's Cut』（以下、龍が如く0 DC）もあわせると、シリーズの初期3作品と前日譚が、すべて現⾏機で遊べるようになり、初心者でもシリーズの主⼈公である桐⽣⼀⾺の⽣き様を体験しやすくなっています。

　そこで今回はタイトルごとの注目要素をまとめつつ、桐生一馬という1人の男が主人公を張るシリーズの魅力を、オリジナル版1作目から20年遊び続けてきたコアファンが激白。まだ『龍が如く』を知らない人たちへ、そして『龍が如く』を愛する人たちへ想いを伝えます。

※本記事はセガの提供でお送りします。

※『龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut』『龍が如く 極』『龍が如く 極2』のPS5版、Xbox Series X|S版は12月8日発売

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索引

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• 信条、強さ、外見、多趣味、声とすべてにおいて魅力が詰まった男・桐生一馬!!
• 生まれ変わったシリーズの原点を『極』シリーズ＆『龍が如く0 Director's Cut』で
  • 龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut
  • 龍が如く 極
  • 龍が如く 極2

信条、強さ、外見、多趣味、声とすべてにおいて魅力が詰まった男・桐生一馬!!

　『龍が如く』シリーズで『龍が如く6』まで主人公を務め（『龍が如く8』ではふたたび春日一番とともに主人公に）、“堂島の龍”としてその名を轟かせてきた桐生一馬。彼は関東最大の極道組織の東城会の元極道で、多くの伝説を残してきた男です。

　長きにわたり主人公を務めてきただけに、桐生は並み居るライバルたちを拳で打ち破ってきた実績があり、多くのファンがその強さに魅了されてきました。とくに各作品の最終決戦で上着を脱いで殴り合うシーンは、演出含めて脳裏に刻み込まれているファンも多いはずです。

　ですが、けっして戦闘面での強さだけでなく、精神面での強さも持つところが桐生の魅力。作品を通じて毎回窮地に陥るも諦めることなく、自分の信条を貫き通す姿を見せるところはシビレますよね。

　そんな力強さがある一方、サブクエスト周りではチャーミングな一面を覗くことができ、“ポケットサーキット”や“昆虫女王メスキング”といった、子どもが夢中になる遊びにも全力投球する姿も魅力的なんです。ファンの間ではむしろこちらの顔のほうが人気かも？（笑）

　そしてそれらすべてを包括して桐生をより輝かせているのが、演じている黒田崇矢さんのボイスでしょう。バトルシーンでの掛け声はもとより、ドラマシーンの力強く、耳に心地よい低音ボイスはハマり役ですよね。この意見はきっと同感してくださる方も多いはず！

生まれ変わったシリーズの原点を『極』シリーズ＆『龍が如く0 Director's Cut』で

　ここからは『極』シリーズ＆『龍が如く0 Director's Cut』について、ネタバレなしのストーリー概要と、注目すべきゲームシステムをまとめて紹介。とくに『極』シリーズに関してはフルリメイク作品であるため、過去にオリジナル版をプレイ済みでもまったく異なるゲーム体験が味わえます。ひさびさの『極』シリーズ新作発売を前に、これらの作品をやり込んでみてはいかがでしょうか？

　なお、物語の時系列に準じて前日譚である『龍が如く0 DC』をまず紹介していますが、初心者は第1作目のフルリメイクである『龍が如く 極』からプレイするのも個人的にオススメです。

龍が如く0 誓いの場所 Director's Cut

【物語の注目ポイント】

　初代『龍が如く』の前日譚となる本作はバブル時代（1988年）の東京・神室町と大阪・蒼天堀を舞台に、のちに伝説となる堂島の⿓・桐⽣⼀⾺と嶋野の狂⽝・真島吾朗の若かりし頃を描く作品となっています。

　主人公の1人、桐生一馬は当時東城会直系堂島組の若衆で20歳。神室町の“カラの一坪”と呼ばれる土地をめぐる事件に巻き込まれてしまいます。なんといっても見どころは、組抜けを画策した桐生を狙う、堂島組の若頭補佐3人との対立です。

　また、桐生の親友である錦山彰のエピソードも『龍が如く 極』につながる内容になり、シリーズの起点となる“0”で重要な役割を担っています。

　そして、『龍が如く0 DC』のもう1人の主人公である真島吾朗はこの時24歳。過去に起こした事件の制裁として東城会の嶋野組から大阪に追放され、近江連合が支配する蒼天堀のキャバレー“グランド”の支配人として“飼われる”生活を送っています。

　やがて、とある盲目の女性を助けたことで、真島も大きな事件に巻き込まれていきます。真島のエピソードでは、のちに彼が“嶋野の狂犬”と呼ばれるまでに至った理由が語られ、彼のその後の生き方を100％楽しむうえでも欠かせないエピソードとなっています。

　なお、『龍が如く0 DC』ではオリジナル版で未収録だった、重要人物たちの新規シーンが約26分も追加されているのも見逃せません。

【システムの注目ポイント】

　本作には東京・神室町を中心に動く桐生、大阪・蒼天堀を中心に動く真島それぞれに大きな遊びとなるコンテンツが用意されています。

　桐生の場合は不動産会社の社長となってさまざまな物件を手に入れ、神室町最強の不動産会社を目指す“神室町マネーアイランド”が楽しめます。

　神室町にひしめく飲食店や風俗店といった物件を買収するために、街の人々との交流を通じて有用な人材を獲得したり、投資をしたりして会社を拡大。そして神室町の経済的な支配を目論む“ファイブビリオネア”と呼ばれる者たちとの熱いマネーバトルが展開します。バブル期ならではの札束が舞う買収劇は見どころの1つですよ。

　一方の真島はキャバクラ“サンシャイン”の支配人としてお店を切り盛りし、蒼天堀No.1店舗を目指す“水商売アイランド”が楽しめます。

　キャストになりそうな女の子のスカウトや、周辺店舗との提携業務などの営業準備。さらにはキャバ嬢を上手く取り回して高額の売り上げを目指す営業運営と、支配人としてやるべきことは多々あります。なお、ここで登場するキャストのユキは高い人気を獲得し、のちのシリーズでも存在感を発揮しています。

　ちなみに、『龍が如く0 DC』ではオリジナル版になかった要素として、最大4人のプレイヤーと協力してバトルを楽しめるオンラインモードの“カチコミオンラインバトル”が実装されています。

　総勢60名の操作キャラクターが用意され、お気に入りのキャラクターを操作して、最大4人の仲間と共闘してステージをクリア。最終ステージで待つボスの撃破を目指します。キャラクターのレベルアップなどの育成要素もあるので、本モードを極めるだけでも相当なボリュームがありますよ。

龍が如く 極

【物語の注目ポイント】

　物語は1995年、欲望と暴⼒が渦巻く街……神室町。かつて“堂島の⿓”と呼ばれた伝説の極道・桐生一馬は、親友のため、愛する⼥のために、“親殺し”の汚名を背負い服役することに。そして2005年、10年の刑期を経て、桐生はふたたび神室町へ戻ります。

　ですが、桐⽣を待っていたのは、かつて自分が所属していた東城会の⼈間たちとの対立と、危険な罠の数々でした。その後、“東城会の消えた100億円”のカギを握るとされる少女・澤村遥と運命的な出会いを果たした彼は、未来を信じる少⼥のため、そして過去から逃げた⾃分を取り戻すために戦うことを決意します。

　本作は桐⽣⼀⾺という男のパーソナリティが形作られたシリーズ1作⽬だけに、親友の錦山や渡世の親である風間新太郎とのやり取り、そして遥との出会いで⽣まれた⼼の変化など、印象深いエピソードが満載。また、桐⽣と真島の⼈⽣が本格的に交錯しだすなど、まさに“伝説の始まり”を体感できる作品となっています。

　なお、『⿓が如く 極』では桐⽣が服役していた“空⽩の10年”に、錦⼭の⾝に何が起こったのかが、オリジナル版にはなかったムービーシーンやエピソードで明かされます。⽣き⽅を⼤きく変えざるを得なかった彼の⼼情を伺い知ることができ、錦⼭のキャラクター⼈気を押し上げる要因となっています。

【システムの注目ポイント】

　『龍が如く 極』では『龍が如く0』で好評だった、4つのスタイル（チンピラ、ラッシュ、壊し屋、堂島の龍）を切り替えて戦うシステムを採用。方向キーの入力で瞬時にスタイルチェンジが可能で、状況に合わせたストレスフリーなスタイル切り換えがバトルの楽しさを加速させます。

　また、“どこでも真島”と呼ばれる要素が登場。こちらは10年間服役して失った桐生の⼒を取り戻させるべく、真島が神室町のいたるところで桐⽣に襲い掛かってくるという内容です。狙う理由も“桐⽣を鍛えてもっと喧嘩を楽しむため”と、“嶋野の狂⽝”らしい発想な点に思わずニヤリ。

　ちなみに、真島と戦闘する場合は、『龍が如く0』で彼が使っていたスタイル（喧嘩師、ダンサー、スラッガー、嶋野の狂犬）を使い分けてきます。なお、人気の高い真島の変装姿“ゴロ美”も本作が初登場です。

龍が如く 極2

【物語の注目ポイント】

　前作から1年後、事件で出会った少女の遥とともに慎ましくも幸せな日々を送っていた桐生。ですが、その平穏は東城会五代目会長・寺田行雄の死により破られ、桐生は運命の糸にたぐり寄せられるように、渡世へと戻ることになります。そこで彼は1年前の事件で弱体化した東城会の姿を目の当たりにするのでした。

　桐生はその危機を救うべく、東城会直系堂島組組長・堂島宗兵の実子である堂島大吾と大阪・蒼天堀へ。“関西の龍”と呼ばれる近江連合の郷田龍司との戦い、そして桐生の人生に影響を与える“ヤクザ狩りの女”狭山薫との出会いを経て、20数年という時を経た“復讐劇”と向き合うことになるのです。

　そんな物語には郷田との宿命のライバル対決、狭山との出会い、大吾の成長など、見どころがてんこ盛り。プレイを終えたとき、自身だけでなく周りの人物にも影響を与えるようになった桐生の存在感に圧倒されるはずです。

　なお、『⿓が如く 極2』では、オリジナル版になかった追加エピソード“真島吾朗の真実”を収録。このエピソードでは真島がプレイアブルキャラクターとなり、彼が東城会を離れた理由が語られることに。桐⽣サイドで明かされていない東城会の現状に加え、真島という男の強さ、怖さ、ユニークさなど彼を操作しながら感じ取ることができます。さらに、『⿓が如く0』に登場したマキムラマコトに関する新規エピソードやサブストーリーも追加。こちらも真島ファンに刺さる内容で、シリーズタイトルならではのサプライズです。

【システムの注目ポイント】

　東京・神室町、大阪・蒼天堀と二都市を舞台に、多くのプレイスポットが用意されている『龍が如く 極2』。本作ならではの要素として、“新・クランクリエイター”と“新・水商売アイランド”が用意されています。

　“新・クランクリエイター”は神室町でプレイできるコンテンツで、神室町ヒルズの建設中を請け負う“真島建設”の現場監督となり、建設阻止を狙う悪徳企業や地上げ屋が送ってきた刺客から施設を守る、防衛型リアルタイム戦略ゲームとなっています。

　なお、ベースは『龍が如く6 命の詩。』（以下、龍が如く6）で新日本プロレスのレスラーたちが参戦した“クランクリエイター”で、本作では昭和のレジェンドレスラー（武藤敬司、蝶野正洋、長州力、天龍源一郎、藤波辰爾）たちが参戦するのも見どころです。

　そして大阪・蒼天堀では“新・水商売アイランド”がプレイできます。営業妨害で危機に陥った蒼天堀のキャバクラ“フォーシャイン”の店長として、次々と来店する客に合わせてキャストをつけて店を盛り上げ、キャバクラグランプリの頂点を目指すシミュレーションゲームです。

　ベースは『⿓が如く0』の真島編に登場した“⽔商売アイランド”で、プレイスタイルは基本的に⼤きく変わらないため、『⿓が如く0 DC』から続けてプレイする⼈は⼾惑うことはないはずです。ちなみに、かつてのキャストだったユキが再登場するファンサービスもありますよ。

　というわけで、最新作の『⿓が如く 極3 / ⿓が如く3外伝 Dark Ties』の発売に向けてお届けした、『極』シリーズ＆『龍が如く0 DC』の魅⼒をふり返る記事はいかがだったでしょうか？

　『龍が如く 極3 / 龍が如く3外伝 Dark Ties』はこれまでの『極』シリーズ同様に物語や遊びの大きな柱となる要素の追加が行われ、“極クオリティ”で沖縄のロケーションを体験できるだけに、期待値が爆上がりしている方も多いはずです。

　しかも1本のタイトルの中で、『龍が如く3』のフルリメイク作品である『龍が如く 極3』と、シリーズでもトップクラスの⼈気を誇るキャラクター・峯義孝が主⼈公の『⿓が如く3外伝 Dark Ties』が両方収録されているなど、ファンの声に応えたまさに“極”の仕上がりとなっています。ぜひ発売を前に今回紹介した3タイトルをやり込んで、解像度がグッと増した桐⽣⼀⾺の物語を⾒届けてほしいです。

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