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【ほぼ週刊電撃スタッフコラム:オッシー】しまったびじんにまわりこまれてしまった!『ドラクエ1&2』 と『しまった!美人に囲まれた!2』の意外な共通点? クリア後感想

文:オッシー

公開日時:

※この記事には『ドラゴンクエストI&II』『しまった!美人に囲まれた!2』の重大なネタバレがありますので、ご注意ください。

 みなさんこんにちは。適正なクリア時間ってあるよね。やりたいゲームが多すぎるもんで、「アレが発売するまで3日あるから、このくらいでクリアできるゲーム挟もう」って戦略立ててプレイしていく必要があるわけよ。ところがどっこい、そんな思惑通りに進まないのよね、ゲームって。『ドラクエ1&2』も昔のゲームだしサクッと終わるやろ、と思って始めたら、『1』で10時間、『2』に至っては30時間くらいかかったわ。おかげで先週発売の『CoD:BO7』に手がつけられてない! 『イナズマイレブン』も途中なのに! 何が言いたいかというと、コラム執筆遅れても仕方ないよねってこと。な言い訳オッシーがスタッフコラム27回目をお送りします。

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 このコラムでは、狂ったようにプレイしている日々のゲーム体験や、ゲーム以外の趣味である映画鑑賞などで摂取したエンタメコンテンツを、短文レビュー形式でお送りしています。今回はゲームオンリー。ギガスラッシュネタバレ注意。

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ぼっち勇者にはやいばのよろいが最高の仲間。『2』ではマカロンちゃんが正妻という、ハリー・ポッターパティーンということでよろしいか?

タイトル:『ドラゴンクエストI&II』
プレイ状況:『1』、『2』どちらもクリア済み

 国民的RPGの『ドラゴンクエスト』シリーズの始祖である『1』と『2』のHD-2Dリメイク作。HD-2Dの『3』はプレイしていたので、やりたいなとは思いつつ、10月はゲーム発売多すぎで後回しに……。『封印戦記』と『CoD:BO7』の間がちょっと空いたので、ようやくプレイすることができた(結局、めちゃくちゃ時間がかかったので、『CoD:BO7』プレイが遅れに遅れたけども……)。

 時系列通りに進めるといい感じらしいので、『3』→『1』→『2』の順でプレイしていくことに。

 実は初期のドラクエはプレイしておらず、『1』も『2』も初体験。とはいえ、『ドラクエモンスターズ』は全作プレイしているし、『ドラクエビルダーズ』もやっているので、大体の内容は把握済み。特に『ドラクエビルダーズ』は『1』と『2』の実質続編的な内容だからね。なので原作との比較は出来ないけど、予想以上にボリューミーで歯ごたえがあって楽しめた。
そう、今作は歯ごたえがあるのだ。

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▲超有名なシーンだ! 『ドラクエビルダーズ1』はこれで闇の世界を半分貰った後の展開だったね。

 HD-2D版の『3』はサクッとクリアできた記憶があって、地面のキラキラから武器防具ボロボロ取れるし、レベルも上がりやすいし。だから今回もそんな感じで楽勝だと思ってた。したらば……ボス戦はおろか、雑魚戦でも苦戦するレベル。後半のボスとか、オートセーブからのリトライ再戦が無かったら、教会集金でケツの毛まで抜かれていたまである。

 『1』は主人公一人旅なのは知っていたのよ。ぼっち・ざ・ゆうしゃ。今作でも徹頭徹尾ぼっちを貫く。仲間になりたそうな兵士とか冒険者とかめっちゃ出てくるけど無視。なんなら「一人で冒険するなんて……」みたいなこと言われて若干煽られてるけどキニシナイ。ぼっちポリシーを貫く孤高の勇者。カッコいい。

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▲たった一人で竜王に挑むとか勇者さんマジ勇者。

 でもさ、ぼっちってツラいじゃん? だって攻撃から回復からバフ・デバフまで、全部一人でやんないといけないんだぜ。もちろん勇者様だから何でもできるよ。物理も魔法攻撃も使えるし、回復もお手の物。でもさ、一ターンに一回しか行動できないわけ(ビーストモードは除く)。

 
勇者が殴るじゃん。敵が殴り返すじゃん。回復するじゃん。敵が攻撃してくるじゃん。回復するじゃん……もう(MPが切れるまでの)死の無限ループじゃん!!!

 いやそれだけならまだいいよ。たまに敵の攻撃スカったりするからさ。まだワンチャン攻撃できる。でもさ、モンスターはぼっちじゃ無いわけ。こっちは一人なのに、3体とか4体とか普通に出てくるわけ。全員で殴ってくるわけ。なんなら後半の敵は二回行動してくるわけ。4×2=8。算数できない子かな? こっちが一回殴るのに相手は8回殴ってくるってそれはもうイジメでしょうが!!!

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▲お馴染みカンダタ一味も登場。子分も含めて数の暴力やめーや。

 さらによ。いくらなんでも勇者一人なんだから手心加えると思うやん? 状態異常、テメーのことだよ。ラリホーで眠らせるのはまだいいよ。主人公しか殴る対象いないからすぐ殴られて起きるし。でもマヒはダメでしょ。敵前でマヒしたらそりゃ死ぬでしょ。

 死ぬといえば、ザキだよザキ。即死魔法。勇者一人だから、ザオラルも世界樹の葉も無いわけよ。だって使ってくれる仲間がいないんだから。だからさすがに
ザキは反則じゃん。それは越えちゃいけない一線じゃん。小学生だって分かる道理よ。でもね。国産RPGの始祖であるドラクエさんはね、そのラインを軽々越えてくるのよ。人のこころとか無いんか?

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▲ローラ姫も戦闘で助けてくれていいのよ?

 とまあ色々と言ったけど、
これが不思議とめっちゃ面白かった。勇者一人だから、全力で計算してダメージレースを制さなきゃいけないの。いつものドラクエなら、のほほんとバイキルトかけてスクルトかけて漫然と殴っていればいいんだけど、『ドラクエ1』はそれじゃダメ。残りの体力で何発殴れて、いつ回復しなければならないか。相手の大技に合わせて“だいぼうぎょ”しなければならないか。常に計算して戦うの、疲れるけどめちゃくちゃ楽しい。TCGやってる気分。いかにアドを取るかに心血を注ぐあの感じね。

 実際、普段のドラクエじゃ使わないような魔法やとくぎ、装備がめちゃ輝いたりする。
やいばのよろい(敵の攻撃を一部跳ね返してダメージを与える)とか、シリーズでもほとんど使ったこと無かった。だって複数人のパーティだと誰が殴られるか分からんし、受けたダメージ量に対してのダメージだから、カチカチタンクだとほとんどカウンターダメージ無いしね。ところがどっこい、『ドラクエ1』だとマジで最強装備。というかこれが無かったらクリアできなかったかも。だって敵の攻撃でダメージ与えられるんだぜ。つまり、ぼっち主人公が毎ターンホイミ使ってただ立っているだけでいいのよ。相手が勝手に殴って拳を痛めて倒されてくれる。殴る相手は主人公しかいないから、必ずタゲ取れるからね。敵ターンにダメージ与えられるとかTCGなら爆アド。『M:tG』ならインスタント。

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▲有名なシーンその2。お楽しみましたよ。

 ということで、改めてRPGのリソース管理の楽しさを存分に味わうことができた。
やっぱり『ドラクエ』ってすげーわ。

 でもやっぱり仲間が欲しかった……というところからの『ドラクエ2』いってみよ。

 『ドラクエ2』は3人パーティなのは知っていた。あと頑張って探し歩いたサマルトリアの王子が「いやーさがしましたよ」とかのたまってブチギレるのも何かのネタで知ってた。

 いやもう3人と言わず2人でもこんなに嬉しいなんてね! 『1』→『2』でプレイすると、複数人パーティがいかに楽か痛感できる。おれは殴るから回復ヨロ、ってなもんよ。ワンマンイクナイ、分業大事。それが3人なら、アタッカーにヒーラーにバッファーまで。贅沢すぎてオラ涙っこちょちょぎれらぁ。

 そんな3人パーティでも贅沢だというのに、
なんとリメイクでは4人目まで仲間になる。サマルトリアの王女。さがしましたよ王子の妹。マカロンちゃん(デフォルトネーム)。

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▲ここからマカロンちゃん写真集が始まります。まだ名付け前のマカロンちゃん。おてんばかわいい。

 このマカロンちゃんが最高なんだわ。おてんば王女なのもいいし、主人公(隣国の王子)を慕っているっぽいし、普段は兄貴をバカにしている感じなのに実は大事に想っているとかも気高いし、暗くなりがちな『2』のストーリーにおける超重要な根明キャラ。むしろマカロンちゃんがいない原作『2』のパーティの空気重すぎだったんでは? と心配するくらいの存在感。プリンちゃん(ムーンブルク王女のデフォルトネーム)は背景が背景だからどうしても重くなるからね……マカロンちゃんマジムードメーカー。

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▲ノリが良いマカロンちゃん。愛せる。

 キャラ性能は魔法と物理(とくぎ)のバランスキャラなので、器用貧乏というかそこまでの存在感は無いものの、「おうえん」や「フバーハ」、「ハッスルダンス」などで痒いところに手が届くキャラになっている。

 というか奥さん。男・女・男のドリカム編成はやっぱり何かしらありそうじゃないですか。パーティ内でひとたび恋愛が起これば、うまく行こうが行くまいが、波風は起きるもんですよ。原作『2』未プレイだけど、ムーンブルク王女ちゃんはどっちとくっつくの? とみんなが思っていたに違いないのだわさ。

 そこでマカロン投入ですよ。私、気づいちゃいました。ムーンブルク王女とサマルトリア王子はくっつく(断言)。そして親友の妹ポジション(つーかそのままだけど)のマカロンはローレシア王子の主人公とくっつく(断言)。これで万事ハッピーなんよ。

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▲もうこれ婚約だろ。パパ(サマルトリア国王)への挨拶シーンだろ。

 賢明な諸兄はお気づきいただけただろうか。これって『ハリー・ポッター』と同じ構図なんよね。ハリポタも、ハリーとハーマイオニーとロンのドリカム編成やん。そこにロンの妹が入ってくるやん。

 マカロンちゃんだけでこんだけ語れる自分が怖い。『2』のゲームについてはほぼ語ってないけど、堀井雄二さんが言っていた通り、『3』→『1』→『2』の順番でやると、ちゃんと『3』主人公というか、勇者ロトが救われる感じになっていて良かった。作中で何度も「ロトの兜」ネタこするな~と思っていたけど、そういうことねと腑に落ちた。キレイにロト三部作完、ってなったよね。よき。

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▲リメイクでカンダタも掘り下げられて良かったよ。カンダータタタ。

FMV界のアベンジャーズ

タイトル:『しまった!美人に囲まれた!2』
プレイ状況:謝筱筱(シャショウショウ)ルートクリア済み

 中国FMVの立役者でもある『しまった美人に囲まれた』シリーズ最新作が満を持してCSに登場。やるっきゃ騎士(ナイト)と早速FMV配信でプレイ。

■電撃インディーFMV配信のアーカイブはこちら


 この『しまった美人に囲まれた』シリーズは無印をプレイしていたものの、『2』までに2作スピンオフが出ていたらしく、実質4作目だそう。『しまった』ユニバースやんけ。なにそれ。

 ナンバリング最新作である本作『2』。舞台は古代中国……王家とそれにまつわる複数の名家が絡む陰謀を解き明かしていく。

 前作が無職男性によるキャッキャウフフの神聖モテモテ王国なのに比べ、一ミリも関係なさそうな世界観に吹く。なんでやねん。いやでも、『君、勉強を邪魔しないでください』も実質続編では古代中国だったし、これが中国FMV界のスタンダードなのか?

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▲衣装にちゃんとお金かかってる感ある。

 確かに、日本でもそうだけど、時代劇モノってお金がかかるのよ。古代中国風のセットや美術、衣装や大立ち回りの殺陣なんかも入ってくるからね。そこら辺のハウススタジオで「シェアハウスすることになっちゃった(はーと)」みたいな画が延々と続く現代劇FMVとは面構えが違う。っていうか
FMVって8割くらいなんかしらんけど美女と同棲する設定じゃないか? そして無職なのにモテまくる。だがそれが良い。男の理想(妄想)が詰まってる。

 そんな安上がり現代劇FMVが売れると、予算もふんだんに付いて制作陣もやりたいことが出来るようになり、古代中国の時代劇になるのだと思われる。その為、前作が売れに売れて中国FMVの始祖的な存在となっているくらいなので、今作『しまった2』もご多分に漏れず中国時代劇になった模様。

 古代中国は馴染みが薄いので、若干とっつきづらい印象はありつつも、お金のかかった衣装は良い。漢服ってとっても豪奢で可愛くて好きなんよね。確かにアレを何着も用意するのはさぞかしお金がかかるであろう。それを絶世の美女たちが着こなすって言うんだから、謝謝としか言いようが無い。

 さて、そんな本作の特長は、なんといっても攻略対象の美しさ。それもそのはず、なんと本作は、FMV界の始祖『しまった』ユニバースの過去作の人気キャラや、FMV界の金字塔『君、勉強を邪魔しないでください』の人気キャラも参戦するなど、
FMV界の『スマブラ』であり、FMV界の『アベンジャーズ』であり、FMV界のWBCなのだ! FMV界ってこんなに言う事ある?

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▲今回の攻略キャラ6人。ビジュイイじゃん?

 ストーリーも無職主人公の神聖モテモテ王国ではなく、家を焼かれて天涯孤独の身になった主人公が、陰謀の謎に迫るミステリー・サスペンス要素もある。いやまあ、主人公はヒロイン美人姉妹の家に厄介になっている居候で、仕事もしているようにも思えないし、戦闘でも弱々で役に立たないが、何故かモテまくるというザ・FMV主人公なので、舞台が古代中国風なだけでいつもと変わらないっちゃ変わらないけどね。

 主人公も時を超えても変わらないし、いつも通り、ビジュイイじゃんな攻略対象の紹介行ったらイイじゃん。

 なんと今回はいつまでも過去作のキャラ名に囚われた筆者を助けるかの如く、配信中にFMVマスターの識者が役名と演者名を記載してくださったので、そちらを引用。世の中にはどんな分野でもすごい人っているんだなあ。多謝!

謝筱筱(シャショウショウ)/王涵(Wang Han)

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▲このタヌキ顔が最高やで!

 いきなりトップバッターから大谷翔平並みのどえらいキャスト登場。『君、勉強の邪魔しないでください』のミドリちゃん。『キミ邪魔』でもトップクラスの人気だったし、その続編でも仙人師匠役とメイン級。まさにFMV界のスーパースター。

 今作では妹系キャラに立ち戻り、主人公のお世話になっている謝(シェイ)家の美人姉妹の次女として登場。親に無理やり婚約させられ、それから逃れるために居候の主人公に色々と持ちかけてくる放蕩ムスメ。この役どころがぴったり。ちょっと小悪魔的で明るくコミカルなのに、しっかり可愛いの最強やん。

 筆者はミドリちゃん推しだったこともあり、早々にショウショウルートを選択。今回は並み居る競合美人に囲まれるので、他の美人もええなぁとはちょっとなったけど、やっぱり最終的にはショウショウに落ち着くんだなって。

 序盤から主人公を慕っている妹キャラで、お姉ちゃんとは反目しながらも実はお互いを大事に想っていたりするところも良き。パパンは巨漢で武闘派、秘密結社的なやつの首領だったりすることもあり、最終的には武道の道に目覚めたりもする。実質『ドラクエ2』のマカロンポジションやな。

 主人公との約束の儀式みたいなので、お互いの手に噛み跡を付けたりするんだけど、
ショウショウの手にかじりつける主人公は前世で徳を積みすぎている。前世(無印『しまった』)でもまあまあのダメ男だったので、おそらく前前世でロトの勇者クラスの救世主だった説ある。

 ちなみに、本作にも謎のランキングシステムがある。ゲームプレイで貯めたポイントを好きなキャラに投票するシステム。それだと圧倒的一位がアネイで、ショウショウは二位。解せぬ……。

謝珂(シャカ)/钟晨瑶(Zhong Chenyao)

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▲お姉さまの凛々しいお顔。たまに見せる笑顔がええんよ。

 前作『しまった美人に囲まれた』で一番人気だったシエン役だった子。
前作ではパツキンで穴の空きまくった謎パンツ履いてたりする奇抜な役どころだった。今作は姉キャラとして、お高く止まった貴族令嬢ポジション。乙女座の黄金聖闘士みたいな名前。

 やんちゃな妹に手を焼きながらも、名家を継ぐものとして気を張っている感じの規律に厳しいお嬢様。でもこれがデレてくるのがええんよな。主人公に表面上はキツく当たりながらも内心は慕っていて、あけすけに主人公に好意を伝える妹にジェラっちゃうところとかいいよね。

 前作『しまった』から役どころと風貌が変わっていて最初は気づかなかった。やっぱり金髪キャラって金髪が本体になりがちで、髪色が変わると分からなくなることある。前作でトップ張っていただけあって美人だが、筆者は攻略せず。大人なゲームだったら姉妹丼ルート待ったナシ。

阿宁(アネイ)/陈羽翎(Chen Yuling)

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▲餌付けシーン。小動物の食事シーンって可愛いよね。

 本作の一番人気。スピンオフ作品『しまったプリクエル』でも一番人気だったらしい。暗殺者組織のメンバーでアサシンガール。
腹ペコキャラでいつも月餅食ってる。

 いきなり主人公の家に襲来してきて、謎の仮面の男とバトルを繰り広げる、インパクトのある出会いからの、負傷して餌付けされる流れ。こういった暗殺者ってすぐ餌付けされて懐くな。

 暗殺者組織は作中で度々敵対するので、ちょくちょく出てきては餌付けされて去っていく。若干のドジっ子属性あり。

 小動物みたいな見た目と動きで可愛い。本場中国だとこういうのがウケるんだろうか。

 暗殺者組織の首領(アネイのボス)も強キャラぶって出てくるのだが、最後の方の大事なシーンでドリフばりの髪爆発ギャグをやらかして駄々滑っていた。シリアスにコメディ持って来るの、
昔のジャッキー・チェンの映画みたいでなんか良かったよ。アネイほぼ関係ないけど。

蘇清児(ソセイジ)/罗奕(Yi Luo)

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▲幸薄系美女ソーセージちゃん。後ろの御付きガールが良い味だしてる。

 
ソーセージちゃん。作中でも重要な役どころの蘇(ソ)家の一員だが、正体は巷で話題の売れっ子作家。ちなみに秒で正体がバレる。

 教養を感じさせるおっとりした喋り方と上品な出で立ちで高貴感がパない。高貴な家にいながら、コッテコテの恋愛小説を覆面作家で出してるとかギャップもいい。

 ただ、あんまり人気無いのは、常に側にいる御付きの女性のせいだと思う。ソーセージちゃんの薄い顔に対して、インパクトの強いルックスをしており、なんかそっちに目線を持っていかれているような……。

 ちなみにその御付きのキャラも人気投票では(サブキャラにしては)結構な上位にいたりする。なんならソーセージちゃんの順位に肉薄している。このゲーム内ランキングシステムおもしれーな。

柳施施(リュウシシ)/郭馨钰(Guo Xinyu)

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▲この美貌で迫られてハニトラ引っかからない男いる? いません(断言)。

 今作のセクシー担当。エキゾチックな湖族の出身で、ミステリアスで妖艶な佇まい。遊郭の姫で設定からしてエロス。『キミ邪魔』ユミ先生系の美人で、正直大好き。ショウショウがいなければシシちゃんに行ってた。

 その正体は復讐者で、明確に主人公に殺意を頂いている設定。
アネイと被っとるやないかい。まあアネイはなんちゃって暗殺者だけど、シシちゃんは結構ガチ。主人公の父親に一族を滅ぼされた恨みで主人公を襲ってくる(実際は父親の件は誤解だったっぽいけど)。ハニトラで部屋に呼び寄せ、睡眠薬を飲ませてSATSUGAIしようとしてくるガチ暗殺ムーブ。

 惜しむらくは、主人公の暗殺に失敗したせいで居づらくなって中盤から消えてしまう。セクシー担当いなくなるのは結構ツラい。シシちゃんルートならまた変わってくる可能性もあるので、次はやってみたい。

 シシちゃんにも御付きの人がいるが、こっちはシシちゃんの妹。主人公の暗殺も止めてくれたりで良いやつだし、人気投票でも上位にランクイン。脇がキャラ立っているのはいいよね。


陸明月(リクメイゲツ)/陆奕彤(Lu Yitong)

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▲FMVの組織ボス女はWith Tしないといけない決まりでもあるのか?

 ラストはお姫様。超重要キャラなうえ、攻略キャラで一番身分が高い。ソーセージちゃんとはお友達。

 でもさあ……金髪なんだよね。なんでよ。古代中国なんだからパツキン要らなくない? 
日本でも時代劇に金髪の姫は出てこないじゃん?

 美人だし、ストーリー的にも超重要キャラだし、下々の者(主人公)にも気さくに話しかけてくれたり、結構いい感じのキャラなんだけどさ…金髪が気になっちゃうのよ。個人的にアジア人はやっぱり黒髪がしっくりくるのよ。そこが前作でシエン(今作のシャカの人)に心が動かなかった理由かと思う。

 とはいえ、物語上は大活躍するし、実は秘密結社のボスだったりもするので、キャラとしては良かった。ちゃんと攻略したらさらに印象変わるかも。

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▲これが噂の超ランキングシステムだ! 攻略キャラに肉薄する男性陣も良いね。

 ということで、とにかく今作はキャストに衣装にと目に美しく、脚本もしっかりしていて、FMVのクオリティとしては最高だった。ヒットで稼いだお金をちゃんと次回作に活かしてくれるのは本当に素晴らしい。ぜひ『しまった』ユニバースはこれからのFMV振興の為にクオリティ高い作品を出していって欲しい。

 ただ、完成度が高い分、筆者がFMVに求めるツッコミどころが少なかったりするので、感想コラムを面白く書くのが難しいのはある。まあそれは自分の力量でなんとかせーや案件だけどね! 精進します。

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