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噂そのものは悪ではありませんよ。それを扱うヒトの問題です(廻屋渉)【都市伝説解体センター名言集】

文:滑川けいと

公開日時:

最終更新:

 集英社ゲームズから好評発売中のPS5/Switch/PC(Steam)用ソフト『都市伝説解体センター』。本作に登場するキャラクターの名言集を連載形式でお届けします。


 『都市伝説解体センター』は、さまざまな都市伝説にまつわる事件を追うミステリーアドベンチャーゲームです。

 『都市伝説解体センター』名言集の第1回は、都市伝説解体センターのセンター長であり、主人公・福来あざみを導く重要人物“廻屋渉”のセリフをピックアップします。

[IMAGE]※本記事内には物語のネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。

「噂そのものは悪ではありませんよ。それを扱うヒトの問題です」(廻屋渉)


第2話「鏡像から迫る死」より

 “都市伝説解体センター”で働くことになった福来あざみ。最初の依頼を何とかこなした彼女のもとへ、センター長“廻屋渉”から次なる依頼が舞い込んできました。

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 それは“幽霊の存在を明らかにしてほしい”というもの。依頼主は有名な心霊動画配信者ということで、あざみと相棒の“ジャスミン”は依頼者のもとへ向かいます。そこにはきのこ頭がトレードマークの依頼主“谷原きのこ”がいました。

 どこかで見たことのあるシルエット。モデルがいるのか気になります!

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 きのこによると、事故物件である建物内で降霊術の配信をしていたところ、背後に女性の幽霊が映ったとのこと。それを、やらせではなく真実であると調査してほしいというのです。

 あざみは依頼を受けて聞き込みやSNSでの調査を行います。ですが、きのこには別の思惑もあるようで、都市伝説解体センターのチャンネルとのコラボによる登録者数の増加も狙っているようでした。依頼という名を借りてコラボをしようとするとは、なかなか骨のある配信者ですね……!

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 調査を進めるあざみとジャスミンは、事故物件となっていた104号室で起こった事件と、きのこが行った「メアリー」と鏡の前で3回唱える降霊術のことを知ります。

 センター長の廻屋は、あざみたちが見つけた情報をもとに“ブラッディメアリー”という都市伝説が絡んでいることを特定しました。

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▲依頼者の心配ではなく、特定した都市伝説を嬉々として話し始める廻屋は、最高にいい表情をしていますね!
 ブラッディメアリーという都市伝説が関連していることを特定し、さらなる調査を進めようとするあざみたち。そんな彼女らに、きのこは夜の配信に付き合わないかと誘ってきます。

 本物の幽霊が出るかもしれないからと及び腰のあざみでしたが、「怪異の出現とかそれによる影響には結構興味があるしね」というジャスミンの後押しもあって参加することに。

 調査としては依頼者に付き合うのは当然の行為かもしれませんが、きのこには裏の目的がありました。……そう、都市伝説解体センターとのコラボです。

 配信中にしれっと「コラボしてくれた」と言い放つきのこ。「次からは許可を取るようにするよ」なんて言っていましたが、その顔に反省の色は見られません。

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 翌日きのこのもとへ向かう道中、SNS調査を行うと再び幽霊が映っていたとの情報が。さらにあざみとジャスミンのことも話題になっていました。

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▲期待されるあざみのひとり置き去り配信。確かに見たいかも。
 さらにSNS調査では、104号で起こった事件は男女の無理心中であったこと、その女性は“四谷みわ子”であることが判明します。また、きのこのやらせ疑惑も話題となっていました。

 得た情報をもとに、幽霊の存在を証明=やらせがないことを証明するという方向で調査することに。

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▲やらせ疑惑を聞かれ、弁明するきのこ。ん? “今回は”?
 もしかすると協力者がいたかもしれないと予想したあざみはきのこの携帯電話を見ますが、それらしいものはありませんでした。

 その後目の前の公園まで調査範囲を広げたあざみでしたが、調査中に何者かに足をつかまれてしまいます。自分がブラッディメアリーの標的になったと思ったあざみは、何とかしようときのこの儀式の場所へ飛び込みました。ですが、そこにきのこの姿はありません。不思議に思っていると、その背後から怪しい影が……。

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▲暗闇でこれは怖い……!
 恐怖におののくあざみ。襲われそうになったあざみでしたが、そのときジャスミンのドロップキックが炸裂! 間一髪のところで助けてもらえました。

 襲った人物を見ると、何とそれは化け物にふん装したきのこでした。幽霊があまりにも害を出してこないことにしびれを切らしたきのこが、やらせをしちゃったわけです。やらせで幽霊がでたことを見せようとしていたのですから、当然配信も行われているわけで……。

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▲きのこは配信をすぐに止めようとしますが……時すでに遅し。
 その翌日、あざみはSNS調査をしようとするのですが、やらせの疑惑が確信になったとあってSNSでは大変なことになっていました。そりゃそうですよね。もしかしたら幽霊はいるのかも……と信じて見守っていた人もなかにはいたでしょうし、そんな人たちの期待を裏切ってしまったわけですから。

 ただ、それでは終わらないのがSNSの怖いところ。今回の動画がやらせだったことでそれまでの動画もやらせだと思われたり、だまされた形となったあざみとジャスミンのことも、やらせに加担したヤツらだとひどい扱いを受けたりしてしまいます。

 プレイヤーだからこそ本当のことを知っていますが、SNS上では出ている情報がすべてですもんね。予想にしか過ぎないものも「きっとそうだろう」という声が増えると、それが真実かのように広がっていく。怖いですね……。

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 ジャスミンは、幽霊は「存在しない。全部きのこのやらせ」ということで決着をつけようとしますが、あざみはまだ解決していないような気がすると調査続行を決めます。

 あざみの予想通り事件はまだ解決していません。なぜなら、きのこの配信で映った影はやらせではないから。この映った影が何であるかは……ぜひ本編をプレイして確かめてください!

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▲最初に配信に映ったものは、やらせではありませんでした。と、いうことは……?
 その後の調査で無事解決し、報告のために廻屋に会いにいったあざみ。そこで、これまでの依頼で行ってきたSNS調査で感じた疑問を廻屋にぶつけます。「どうしてあんな人を追い込むような事を平気で出来てしまうんでしょうか」と。

 廻屋はその問いかけに対し、すべてはエンタメであり期待の目を向けはするもののその後どうなったかはどうでもいいのだと返します。

 そして、ここで今回の名言。
「噂そのものは悪ではありませんよ。それを扱うヒトの問題です」と続けるのです。

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 確かにどんな内容の噂だろうと、噂自体には何も問題はありません。噂という道具を持って、それをどう使うかは人次第です。悪い噂でも、言わなければ広がらないわけですからね。

 また、クリアしたあとでこのセリフを読むと別の意味も含まれているのだとわかります。廻屋の過去を知っていると、より深い意味が込められているのだと気付かされるんですよね。

 特に廻屋に関していえば、全編通して一度クリアしているからこそ気付かされるセリフが多々あります。未プレイの方も楽しめますし、プレイ済みの方もこれを機会に再度プレイしてみてはいかがでしょうか。


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