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『幻想水滸伝』ファンは一度は行ってほしい…。貴重すぎる原画や“あの場面”が再現された展示などが詰まった“シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~”レポート【ネタバレあり】

文:編集O

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 2025年12月6日より、東京ドームシティ Gallery AaMoにて「シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」がスタートしました。コナミデジタルエンタテインメントのRPG『幻想水滸伝I&II HDリマスター 門の紋章戦争 / デュナン統一戦争』に関する展示を中心とした、非常に見ごたえのある展覧会となります。

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 開場に先立ち行われたプレス内覧会に参加してきたので、今回はその模様と会場で行われた囲みインタビューをお届けします。

※本記事内には物語の重大なネタバレを含む表現がありますので、ご注意ください。


シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」開催概要
会期:2025年12月6日~ 2026年1月12日
※計38日間で、開催期間中は無給。前期と後期で入れ換えあり(前期12月6日~ 12月24日、後期12月25日~1月12日)

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▲等身大フィギュアや貴重な資料などで溢れる会場は、まさに“幻想博物館”の名にふさわしい、濃密な空間となっていました。

 なお、この展示会は単純に『幻想水滸伝I&II』の制作資料や登場アイテムを再現して見せるのではなく、劇中で活躍したキャラクターたちが、どんな戦いを経てきたのかなど偉業や歴史を辿る形で見せるコンセプトになっています。

 そのため、展示物のそばには解説として学芸員のコメントが用意されており、没入感はバッチリです!

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記憶を呼び覚ます名場面の再現と、熱いこだわりが詰まった博物館に!


 本展示会は、入口から導入エリア、『幻想水滸伝I』エリア、『幻想水滸伝II』エリア、マルチメディア展開エリアを経て、物販コーナーへと繋がる構造です。

『幻想水滸伝I』エリアと『幻想水滸伝II』エリアは、それぞれ物語で活躍した108星にまつわる貴重なイラストや、彼らが実際に使用していたという体裁で再現された、装備品やキーアイテムが展示されています。

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▲武器周りの展示は戦いの激しさが伝わる跡が残り、眺めているだけで所持者たちの息遣いが聞こえてきそうです。
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▲解放軍リーダーのバンダナは、トラン共和国の国宝として展示。穴が開いてやぶれているのを見ると、何度も窮地に立たされていたのだなと、思わずグレミオ目線でぼっちゃんの身を案じたくなるはず。
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▲本拠地でタイ・ホーたちが興じたチンチロリンの器とサイコロ。ちゃんと畳の上に置かれているのポイント。しかし、このチョイスはちょっとズルいです(笑)。

 また、キャラクターが述べた名セリフや、ちょっとしたお遊び的な隠れキャラも天井にも配置。

 館内全体を使った“『幻想水滸伝』ワールド”に、足を踏み入れた瞬間から一気に引き込まれます。

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▲心をわしづかみにした名セリフの数々に、足が止まる人が続出しそうです。
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▲戦争イベントで兵士たちが昇天する姿を、立体的に見せて浮遊感を見せる展示物。アイデア勝ちですね!
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▲天井側の通風口にはカゲの姿が! さすが忍です(笑)。

 そして会場の大きな目玉となるのが、シリーズ屈指の名場面を切り取った等身大人形の再現コーナーです。

 これらの展示は、あえて移動中には見えないように配置されているため、曲がり角などで突然名場面と対面したときの驚きと感動は格別でした。

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▲物語を語るうえではずせない名場面の再現エリア。館内屈指のフォトスポットで、いろいろな感情が噴き出しそうになるはず。

 そばで流れる楽曲も展示物に合わせたチョイスで、目と耳の両方で作品の記憶を呼び起こしてくれます。

 場所によっては、地面に27の真の紋章がライトで浮き上がる演出もあり、作品への没入感を高めていました。

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▲展示物に合わせて地面に紋章が浮かび上がる演出は、けっこう見逃しがちなのでご注意を!

 展示物はひとつひとつが濃密で、立ち止まってじっくりと読み込み始めると、気づけばあっという間に約2時間も過ぎてしまっていたので、このボリューム感に大満足できるはずです。

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 ここからはエリアごとに観覧時の注目ポイントを紹介します。ぜひ現地についたらその目でじっくりと確かめてみてください。

導入エリアでは天魁星に導かれた108の星たちの案内人ことルックがお出迎え

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 館内に踏み入れて広がる導入エリアには、来場者をこれから始まる“幻想の旅へ”と誘う仕掛けが用意され、まず27の真の紋章が目に飛び込んできました。

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 さらに、約束の石板とともに管理者であるルックの等身大人形が出迎えてくれます。

 彼という存在が、いかに『幻想水滸伝』シリーズで大きな役割を果たしたのかを、あらためて感じ取れるはずです。

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『幻想水滸伝I』エリアは30年の時を超えた原画の輝きに圧倒される

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『幻想水滸伝I』エリアでは、キャラクターデザインを手がけた河野純子氏が、30年前に描いた貴重な原画が展示されています。

 これほど長期にわたり大切に保管されていたことに驚くほど保存状態が良く、水彩画の重ね塗りや、修正液で何度も手を加えた制作者の息遣いまで感じ取れる筆致を、時間をかけてじっくり見られるのはファンにとって大きな喜びでしょう。

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▲原画は30年前のものとは思えない美しさ。重ね塗りの跡など、制作過程を垣間見ることができます。

 そしてこのエリアでは、胸が熱くなる名場面の再現がふたつ用意されています。

 ひとつ目は、多くのファンが涙した、ソニエール監獄でグレミオが命を賭して主人公を守り抜いたシーンです。

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 もうひとつは、主人公がウィンディに襲撃された際、テッドから受け継いだ27の真の紋章であるソウルイーターが真の力を発揮した場面。

 こちらはテッドの手袋も展示されており、先ほどのエリア同様に悲しみの成分が濃い場所となっています。なお、ソウルイーター発動の効果音も流れているのもニクイ演出です。

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『幻想水滸伝II』エリアは奥に進むほど胸に響く展示物が目白押し

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 『幻想水滸伝II』エリアでは、壮大な物語を時系列で追うような形で展示。

 新都市同盟軍に所属する前の段階、新都市同盟軍での活躍、ハイランド王国関連、主人公とジョウイの最後の戦いという流れになっていました。

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▲ハイ・ヨーが料理に使ったお玉と鍋を発見。ちなみに、そばには料理対決で108星たちが審査員を務めた際、残した言葉が網羅されたボードがあり、ここも資料的価値が高いです。
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▲ビクトールの星辰剣、ビッキーの杖、シュウの衣装など、装備品はサイズ感を感じることができるのがうれしいですね。

 また、ハイランド皇王がルカに毒殺された際に使われたグラスなど、物語のターニングポイントとなるアイテムがチョイスされている点に、本展のセンスの良さがうかがえました。

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▲そのナマナマしさにきっと「ヤバいやつがあった!」と、鳥肌が立つはず。

 そして本博物館の最大の目玉は、狂気に顔を歪ませて剣を振るうルカ・ブライトの姿の展示スペース。

 彼の本質が見事に再現されており、作品の持つドラマ性を際立たせていました。

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▲ファンならば思わず足元でブタのように這いつくばらざるを得ない、ルカ・ブライトの狂気が爆発した一角と言えるでしょう。

マルチメディア展開エリアではクリエイターたちの息遣いや30周年の歴史を体感

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 マルチメディア展開エリアでは、シリーズ30周年に関連した展示が中心になっています。なかでも注目は、本内覧会に寄せた関係者からのメッセージパネル(撮影禁止なのでご注意を!)。

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 なお、内覧会では河野氏がサインを入れるところを取材できる貴重な機会もありました。

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▲『幻想水滸伝I』から『幻想水滸伝V』まで、ナンバリングのパッケージも展示。プレイした思い出がよみがえる人も多いのでは?
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▲配信が待たれるモバイルゲームの『幻想水滸伝 STAR LEAP』、2026年放送予定の『幻想水滸伝II』のアニメパネルなど、今後のシリーズ展開にワクワクできるエリアです。
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▲高屋奈月氏(上)、横槍メンゴ氏(下)が描いたファンアートも展示。

物販コーナーはドット絵を使ったステッカーや高額原画まで豊富なラインアップ

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 展示を堪能したあとは、物販コーナーへ。定番のアクリルスタンドや、懐かしさを感じるドット絵を再現したステッカーなど、記念に持ち帰りたいグッズが多数並んでいます。

 さらに、豪華な額縁に入った高額な原画や、『幻想水滸伝I』の主人公の等身大人形といった、非常に高価なコレクターズアイテムの受注販売コーナーも設けられていました。ファンの熱量が試されるような豪華なラインアップです。

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▲アクリルキーホルダーやドット絵のステッカーなど、日常使いしやすいグッズも充実。
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▲物欲を刺激される高額な受注生産品も多数あり。これは財布と相談が必要になりそうな……(汗)。

シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~ 囲みインタビュー


 ここから先では、熱心なファンを長年魅了し続けるシリーズの30周年を記念した本展の開催経緯やこだわりについて、内覧会で行われたメディア合同インタビューをお届けします。

渡邉美聡「幻想博物館」館長

河野純子『幻想水滸伝I』キャラクターデザイン

内藤塁『幻想水滸伝』シリーズIPプロデューサー

崎山高博『幻想水滸伝』シリーズIP監修


――そもそも、今回の展覧会開催のきっかけは、どちらから声を掛けられたのでしょうか?

渡邊
『幻想水滸伝I&II』のHDリマスター版の情報を拝見した翌日に、私からコナミさんにご連絡をさせていただきました。

 というのも、私はもともと『幻想水滸伝』がすごく大好きで、小学生の頃にプレイし、当時リコーダーであの曲を聴いたりしていたくらい熱中していたんです。そのリマスター版が出ることを知って、普段から展覧会のプロデューサーをしているので「絶対にやりたい!」と思いまして。

 発表の翌日に、私からコナミさんの方に、「ぜひこのリマスターの記念にやらせてください」というふうにご連絡をさせていただきました。

 そのあと、あの機会をいただき、「じつは数年後に30周年があるので、それであれば30周年展として、大々的にやりませんか?」というご提案をいただき、今回の30周年記念展になったという経緯です。

――今回の展示は『幻想水滸伝』の世界内にある博物館、というコンセプトですが、これはいつ頃から決まっていたものになりますか?

渡邊
最初から30周年記念展でという話でした。『幻想水滸伝』は30年前から、非常にコアなお客様がいらっしゃいます。繰り返し繰り返し、何度もプレイされていて、それだけやり込み要素も深いゲームです。どういう展示にしようかということについて、ここ2年ぐらい、ずっと構想と打ち合わせをさせていただいていました。

 IPものの展覧会は、ストーリーやキャラクターに焦点を当て、追体験するような、始まりからエンディングがあるものが多いんですけれども、『幻想水滸伝』はキャラクターがたくさんいて、マルチエンディングで、そこにドラマがすごくたくさんあります。

 また、30年前のコンテンツなので、ストーリーやキャラクターをそのまま追体験しても、このファンからすると、当然もう皆さん深掘りしてご存知です。

 だからもう一歩踏み込んだ、せっかく30周年をやらせていただけるのであれば、今やっているゲームのその先の体験みたいなものをお届けしたいなと考えました。私自身がすごくファンなので、今さらこの作品の魅力を普通に伝えるのではなく“一歩先の体験を”と。

 『幻想水滸伝』は、作中に入り込むRPGというゲームです。じゃあ、自分が実際にゲームをやった時に「『幻想水滸伝』の世界に入っているな」ということに気づいて、「現実でも入りたいな」と思いまして。そこから、実際に『幻想水滸伝』の中に入れる体験ができる場にしようということを、2年前ぐらいから考え始めました。

 具体的に「『幻想水滸伝』[の世界ってどんなんだろう?」ということを、コナミさんにすごくご相談したり、お力添えをいただきながら、実際の『幻想水滸伝』の世界、今皆さんのいらっしゃる空間を作らせていただきました。これは長年のファンだからこその視点です。

――この「幻想博物館」は、『幻想水滸伝』世界の中にあるどの辺りを想定されていますか?

渡邊
これは展示会を企画した際の設定ですが、ここは『幻想水滸伝I』で誕生したトラン共和国様と、『幻想水滸伝II』で誕生したデュナン国様のご協力を得て建設できた博物館で、その館長として就任しているという形になります。

 トラン共和国とデュナン国の付近で、両国の狭間にあるんじゃないかなと思っています。

崎山
架空であると言いつつ建物のロゴを作るなどこだわっていただいたので、そこは皆さんのご想像にお任せしますという形でよろしいでしょうか?(笑)

――今回の展示は30周年記念として開催されましたが、内藤さん、崎山さん、河野さんはどんな気持ちで迎えられましたか?

河野
30年目にこんな展示会が開催されるのであれば、もっとちゃんと描いていれば……と(笑)。当時はちょっとスケジュールがギリギリだったので「これは仕方がなかったんだよな」という感情もあります。そんなことのを苦々しく思いながらも、感慨に浸っております。

崎山
『幻想水滸伝I&II』のHDリマスター版を経て、来週の12月15日には30周年というタイミングになります。開発あるいは制作者向けの監修として現在もシリーズに関わる者として、また皆さんにこうやって新しい展開をお届けできることが非常にうれしいです。

内藤
じつは『幻想水滸伝』を復活させる流れを検討し始めたのは、もう2017年ぐらいですね。だいぶ前から実は動き出して、2年前ぐらいから、ずっと東京ドームシティさんとのやり取りをさせていただいていました。

 今年の3月に全体的な発表をさせていただいたこともけっこう前から仕込んで、やっと僕も初めて形になっていると安堵しています。

 今日はちょうど舞台版もゲネプロでした。舞台もやっと完成して、仕込んできたものがやっと1個ずつ動いているのがまずうれしいですね。

 河野さんもそうですけど、本当は村山さん(※村山吉隆氏、シリーズの生みの親。2024年に逝去)にも見てほしかったなという思いがやはり強いです。原作を手掛けた人たちの中にも現場に残っている人はいますし、この一連の動きを見ている方々にもしっかりと届いてほしいです。

――今年は『幻想水滸伝I&II』のHDリマスターが発売されました。ファンとしては『幻想水滸伝III』以降の作品もあらためて触れられる機会を期待してしまいますが、そのあたりはいかがでしょうか?

内藤
以前配信した番組やメディアインタビューでもお答えしていますが、まずはファーストステップとして最初に『幻想水滸伝I&II HDリマスター 門の紋章戦争/デュナン統一戦争』を土台として敷きました。これは『幻想水滸伝』シリーズの展開で大元になければならないことです。

 そこに多くの人が集まって、セカンドステップでこの記念展もそうですけど、舞台・アニメ・モバイルゲームなどの展開をしっかりと踏んでいきたいなと。

 ようやくセカンドステップが形になってきたばかりなので、皆さんの期待もすごく感じていますが、ひとつずつそれらを体験していただいて、その先に何があるかは楽しみにお待ちください。

――河野さんはご自身がデザインされたキャラクターや装備品などが展示されているのをご覧になって、足を止めてじっくり見たものはありますか?

河野
当時はあまり立体化されることを考えてなかったので、いざ目の前に剣とか鎧とかあると写真を撮っちゃいましたね。「あ、思っていたものと同じ形に再現されている」と、しっかり堪能させていただきました。「このアングルからだとこうなるのか」みたいな感じに確認できたし、自分の資料としてもありがたいなと(笑)。

――開催にあたり、何か苦労された点など、苦労話的なものをお伺いできますでしょうか。

渡邊
架空の博物館ということで、やるならば、本当にまず自分の館長ごっこではなく、本当に館長になろうと思いました。なので、まずはあらためて『幻想水滸伝』シリーズのことを勉強し直しました。

 今回、展示の文章も担当の学芸員として私が書かせていただいておりまして、約3万字ぐらい書いております。

 要は一般的なIPの展覧会ではなく、「ここは『幻想水滸伝』の中の歴史博物館なので、文章なども、格式の高い歴史博物館、『幻想水滸伝』の世界に住む学芸員がちゃんと研究をして、その成果報告です!」という想定で書かせていただきました。

 展示文章を急に3万字を崎山さんにドンとお送りして、そこからずっと監修をしていただく感になってしまいまして(苦笑)。まるで大学のゼミで3万字の論文を担当の教官に見ていただいてというよう感覚した。

 いわゆるIPものの展覧会とは違う、一歩踏み込んだ設定に自分がしてしまったので、それにしっかりやり切ろうと力を入れた次第です。設定ではなく“本当の博物館として作る”ことが大変でした。

――見どころが多い博物館ですが、皆さんが特に注目してほしいところをひと言ずつお願いします。

内藤
皆さんもいちばんの見どころは、たぶんルカの立体像だと思っているかもしれませんが、じつは製作初期にまったく一切出してない資料が展示しています。

 『幻想水滸伝』シリーズを立ち上げる際の原型となった、村山さんの言葉など当時の資料を見ると「そうなんだ」、となるはずです。

 僕もこのプロジェクトに参加する前は「『幻想水滸伝』シリーズってなに?」と問われたときに、明確に答えられなかったのですが、その回答がいくつも散りばめられている資料が、本邦初公開でけっこう展示してあります。

 「あ、キャラクターの名前も完成版とまったく別ものなんだ」といった発見がたくさんあるので、ぜひ楽しんでほしいです。

崎山
河野さんの原画がこれだけの量を展示するスペースを用意していただけたことは、非常にありがたいことです。約30年前に描いたとは思えない状態で保存されているんですよね。じっくり見ていただければと思います。

河野
今日初めて拝見させていただきましたが、キャラクターや武器などいろいろ立体物になっていて存在感があるので、けっこうレアな体験ができると思うので、ぜひオススメしたいです。

渡邊
河野さんに言っていただいた、展示している衣装や武器は“実際に使われていたもの”になります。たとえば坊っちゃんの親友のジョウイも打撃で殴っているので、武器には殴ったような跡がついているとか。

 また衣装もシュウやマチルダ騎士団のふたりなどは、長いジャケットを着ながら馬に乗っていたので、おしりの部分に擦れたような跡や汚れなどが残っています。

 これらの痕跡あることで、彼らが生きて、それを着て実際に戦っていたのだという息吹を感じ取っていただけることも、見どころだと思います。

――最後にこれから来場されるファンの方へコメントをお願いします。

渡邊
実際に『幻想水滸伝』の世界に入れることができる空間、地球からつながっている場所はこの東京ドームだけになります。

 ファンの皆さん、東京の水道橋に『幻想水滸伝』の世界につながっている扉が開きましたので、ぜひ『幻想水滸伝』の世界にお越しください。

 いちファンとして私も本当に楽しんでいて、ずっといるくらいです(笑)。

河野
自分で描いたものにひさしぶりに再会できて楽しかったので、たぶんファンの方もそんな体験が味わえると思います。

 そして、私が言うことでもありませんが、村山さんはこういうお祭りが大好きだった方なので、絶対に空から見てくれているんじゃないかなと。そんなステキな雰囲気を味わうためにも、ぜひ来てみてください。

崎山
1作目を作られた方から始まって、30年間分の『幻想水滸伝』というIPの魅力がすごく詰まっている博物館になっています。ぜひ、皆さんのこれまでの愛を、ここでさらに進化させていっていただければと思います。

内藤
まずは30周年を迎える『幻想水滸伝』のために、こういう形で博物館を運営してくださった皆さん、ありがとうございました。本当にていねいに作っていただいて、たぶん昨日も夜中までずっとやっていたと思います。

 ああだこうだと僕らがいろいろと言う意見も反映し、修正していただいたりして本当にありがとうございます。素晴らしいものだと思いますので、ぜひ体験しに来てもらいたいなと思っております。

 僕も最初の企画を聞いたときから、ルカ様が最終的にあの展示になるまでの過程を見てきたのですが、「あ、ルカって本当にいたんだ」というその感動が、皆さんに伝わるといいなと。ぜひよろしくお願いします。

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 以上で「シリーズ30周年記念 幻想水滸伝I&II展 ~幻想博物館~」のレポートとなります。

 とにかく「来てよかった」と大満足の展示内容だったので、ぜひ作品を語れる仲間と高揚した気分を共有しながら楽しんでほしいと思いました!

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▲なお、『幻想水滸伝I』(12月15日)、『幻想水滸伝II』(12月17日)の発売記念日には記念日限定特典(ポストカード)の配布があるそうなので、こちらも要チェックです。なお、こちらは内覧会でももらえたステッカー。これはお宝になりそう♪

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