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ニチアサ感満載!? 『神プロ』『あやらぶ』『れじぇくろ!』のオールスターが集結する『テクロノス』先行プレイレビュー

文:しゃれこうべ村田

公開日時:

 2026年にDMM GAMESでの配信が予定されている、テクロス社の新規タイトル『テクロノス』。

 本作は同社が開発してきた『神姫PROJECT』(以下、『神プロ』)、『あやかしランブル!』(以下、『あやらぶ』)、『れじぇくろ! ~レジェンド・クローバー~』(以下、『れじぇくろ!』)の3タイトルからキャラたちが集結した、オートバトルで手軽に楽しめるお祭り的な作品です。

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 今回、リリースに先駆けて本作をプレイする機会を得られたので、その概要や所感を紹介していきます。

ニチアサを感じる王道ストーリー


 本作の舞台となるのは、空に浮かぶ島に広がる遊園地のような世界・クロスドリィミア。『神プロ』や『あやらぶ』、『れじぇくろ!』のいずれとも異なる世界であり、各作品のキャラや本作の主人公はそれぞれの世界からクロスドリィミアへとやってきます。

 ある日クロスドリィミアで目を覚ました主人公は、この世界の新人ガイドであるミライや『神プロ』などの世界からやってきたキャラたちと出会い、彼女たちとともに「願いが叶うワンダーランド」と謳われるクロスドリィミアを巡っていくことになります。

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▲『テクロノス』オリジナルキャラのミライ。
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▲身長制限でジェットコースターに乗れないといった場面もありつつ、食べ歩きやフォトスポットでの撮影など、少女たちがテーマパークを満喫する姿が描かれます。

 楽しいことだらけで無害な夢の世界、といった雰囲気のクロスドリィミアですが、そこでいわゆる敵として登場するのが、「ナイトメアサーカス」を名乗る一団。

 クロスドリィミアの住人や来訪者は、それぞれの願いがこもった「ミラクルストーン」を持っており、ミラクルストーンはクロスドリィミアにとっても力の源となる存在です。ナイトメアサーカスはこれを人々から奪い、その力を悪用して看板やゴミ箱などを暴走させてしまう、わかりやすい悪役として登場します。

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▲生意気を絵に描いたようなピエロにクールな猛獣使いと、名前の通りサーカス団のような装いのナイトメアサーカス。

 本作のストーリーはナイトメアサーカスとミラクルストーン、そこに込められた人々の願いを軸に展開していくのですが、これが非常に“ニチアサ”。日曜朝に放送していそうなアニメテイストを感じさせてくれます。

 奪われたミラクルストーンは願いの力が反転してしまい、母親に会いたいという願いは逆に親子を引き離す力に、誰かを守りたいという願いは逆に相手を窮地に追いやる力に変わってしまいます。少女たちの純粋な願いを悪が利用する、というのがまずひとつのニチアサポイント。

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▲反転した願いの影響力がけっこうデカく、ある種能力バトル的なおもしろさもありつつ、キャラの深掘りにもなっていてグッド、です。

 ナイトメアサーカスは奪ったミラクルストーンの力を利用するとともに、「願いはコンプレックスの裏返しだ」と、その想いがネガティブなものであるかのように語る精神攻撃も展開してきます。

 その言葉に追い詰められながらも、仲間の言葉や仲間を信じる力によってネガティブな考えを振り払い、逆転していく少女たちの姿はまさにプリティ。こちらもニチアサならではの、王道ながらも多彩な展開に心もキュアッキュアになるというものです。

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▲別作品のキャラ、それまで関わりのなかった相手だからこそ手を差し伸べられる、というシチュエーションも。ここも複数の作品が集まる本作ならではです。

 作品の枠を越えたやり取りはシリアスなシーンのみならず、テーマパークを満喫する日常シーンでも見られるので、テクロス作品をプレイしてきた人は全体を通してオールスター感を味わえます。

 筆者は『れじぇくろ!』を数年前に触ったことがある程度で、正直に言えばそのほかのキャラについてはほぼ初見でしたが、作品を知らないと分からないネタのようなものもなく、とくに困惑することなく読むことができました。本作からテクロス作品に触れる人でも、問題なく楽しめますね。

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▲個人的に「おっ」となったのが、記念撮影時の「別の世界から来たから写真を知らないこともある」というセリフ。単に作品を混ぜてわちゃわちゃするのではなく、それぞれの世界観を意識している感があって好感触です。
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▲スチル(一枚絵)が差し込まれる場面がけっこう多く、エリアごとに雰囲気が大きく変わるテーマパークらしさを感じられる要因のひとつとなっています。

個別エピソードも完備。気になる各作品主人公の扱いは……?


 メインストーリーに登場するキャラはある程度絞られているものの、もちろんキャラごとのストーリーも完備されています。キャラはバトルに直接参加するものと、アシスト要員としてサポート用のスキルを発動するものの2種類が存在し、それぞれに異なるエピソードが用意されているのもうれしいところ。

 また、両方のバージョンに共通するエピソードとして、各キャラがクロスドリィミアにやってきてから主人公たちと合流するまでを描く「はじまりのエピソード」も存在。こちらはキャラを入手すれば無条件で閲覧可能です。

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▲はじまりのエピソードでは『テクロノス』オリジナルキャラとの交流が、その後のエピソードでは主人公との微笑ましいエピソードが描かれます。

 ところで、『神プロ』や『あやらぶ』、『れじぇくろ!』ではそれぞれにプレイヤーの分身となる主人公がおり、本作にも本作の主人公がいます。そうなると当然気になるのが、『れじぇくろ!』などの主人公が『テクロノス』ではどう扱われるのか、です。ここはプレイ前から気になっていたのですが、用意されていたのは意外な回答でした。テクロスが導き出したアンサーとは……。

 
全員いるッ!

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▲ストーリー内で主人公が初めての召喚を行う、という場面でまさかの主人公ズが勢揃い。

 継承者、陰陽師、隊長とそれぞれ漢字は割り振られるものの、ルビで表示される名前は『テクロノス』で名付けた主人公と同じという設定で、基本的には『テクロノス』主人公の目線で進みつつ、各作品のキャラと親密になるような場面では作品ごとの主人公視点に切り替わるようになっています。

 『テクロノス』の主人公が全作品の女の子とイイ感じに、という展開ではなく元々の作品でいっしょだった主人公たちとの関係性をキープする、大胆ながらに気の利いた設定なので、いわゆるカップリング崩れに抵抗がある人も安心して楽しめます。

SDキャラやアニメーション、イラストを堪能するオートバトル


 以降はバトルや育成要素など、ゲーム的な部分の紹介を行っていきます。

 まずはバトルですが、本作のバトルは基本的にフルオートで進行するものになっています。SDで描かれたキャラたちが動き回り、ボイスも鳴りまくる賑やかなバトルが展開し、バトル中はとくに操作をする必要もありません。

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▲敵味方の攻撃エフェクトもあって、画面はつねにわちゃわちゃ。オートに任せるので状況が多少分かりにくくても問題ない、と振り切っている印象です。

 味方の編成枠にはSDキャラとして戦闘に参加する「バトル」と、味方の能力の底上げやスキルでの支援を行う「アシスト」の2種類があり、最大でそれぞれ6名ずつ、合計12名を組み込むことができます。

 戦闘中にゲージが溜まるとキャラごとの強力なスキルを発動でき、バトル枠の場合は背景付きのアニメーション、アシスト枠の場合はキャライラストが大きく表示され、ビジュアル面でも盛り上げてくれます。

 なお、操作をオートでなくマニュアルにした場合、このスキル発動を手動で行うことになります。支援スキルなどを活用して最大ダメージを狙う場合、マニュアルにするのもよさそうです。

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▲背景付きアニメーションは単に絵が揺れるだけでなく、短時間ながらにけっこう動くものも存在。2秒あるかどうかの尺なので戦闘のテンポを妨げないのもグッドです。
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▲ギリギリセウト感があるミライのアシストイラスト。大きな動きこそないものの、ほかのキャラについても攻めたポージングが多い印象です。

 バトル枠の編成には前衛と後衛の概念があるほか、キャラごとにダメージを与えるのが得意、敵の弱体化や味方の強化が得意といった方向性の違いもあり、もちろん敵との相性に関わる属性も存在します。編成がそのまま勝敗につながるわけですが、基本的には好きなキャラを詰め込みつつ、属性相性にも少し気を配る、程度で問題なさそうです。

 今回プレイした印象では、少なくともメインストーリーの難度は控えめ。1章のボスにたどり着くまではほぼ育成なしでも進められ、ボス戦ではさすがにレベルアップが必要、といった具合でした。やや極端な印象を受けたものの、1回のバトルごとに足止めされることがないためストーリーを読み進めやすく、かつボスの強さでバトルにもメリハリが生まれている、とも言えます。

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▲おすすめ編成でパーティーを組んでいれば余裕、と思っていたらボス戦でボッコボコにされた場面。でもレベルさえ上げてしまえば問題なしです。
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▲細かいところですが、敵のグラフィックもかわいい見た目になっており、街中や遺跡、海の上などシチュエーションによってデザインが変わってくるのもひとつの見どころ。

育成は好きなタイミングでお手軽に


 キャラの育成要素としては、レベル、各スキルのスキルレベル、特定の素材を使うことで能力を底上げできる上限解放などが用意されています。お菓子などのプレゼントをあげることで好感度レベルを上げることもでき、こちらはレベルごとに能力が微増するほか、キャラごとのエピソードや好感度ボイスなども解放されていきます。

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▲バトルで勝てなくなったらひとまずレベルを上げればオーケー。
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▲いわゆる装備品に近い要素としてはマスコットが存在。能力の底上げに加えて、適した属性のキャラにセットすれば追加の能力も発動します。

 育成に必要な各種素材は強化クエストで回収可能。強化クエストに挑む際は各種チケットが必要になり、チケットは時間経過によって「チケットカウンター」に溜まっていきます。受け取ったチケットに使用期限はないので、時間がないときはチケットの受け取りだけを済ませ、チケットの消費自体は好きなタイミングで行えるのがうれしいところ。

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▲一度Sランクでクリアすればスキップ機能も解放されるので、周回に時間を取られることもありません。

 キャラ単位の育成以外にも、属性ごとの強化効果を発生させられる「祝祭の時計塔」、ストーリーを進めることで仲間全体の能力を底上げできる「スタンプラリー」などの要素も存在しています。

 メインストーリーを進めるだけであればキャラのレベルを上げる程度で問題なさそうですが、イベントなどで上位を目指すために育成を突き詰める、となればけっこうやり込めそうです。

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▲祝祭の時計塔による強化を進めるのに必要な素材を集める「ツアー」のステージ選択画面など、育成関連の細かな部分もテーマパーク感のあるデザインになっているのが芸細ポイント。

レイド&ハウジングで楽しめる、ゆるめのマルチ要素


 最後に触れておきたいのが、「マイハウス」と「レイドバトル」のふたつです。マイハウスは家具を自由に配置して楽しめる、いわゆるハウジング要素、レイドバトルは強大な敵に複数のプレイヤーが協力して挑む要素で、ゲームのコンテンツとしてはおなじみと言えます。

 本作のユニークなポイントは、各プレイヤーがカスタマイズしたマイハウスが、レイドバトルでマッチングしている際のロビーになるところです。マッチングを行うたびに自分の部屋、あるいはほかの誰かの部屋が表示されるようになっており、毎回違う部屋で出会うことになります。

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▲マイハウスでは家具の配置や壁紙、床などが変更可能。配置したキャラをつまんで動かせるのもかわいらしいところです。
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▲レイドバトルもバトル自体は通常のものと変わらないので、戦力さえ整えれば小難しい要素はありません。

 プレイ自体はひとりで気ままにできるうえで、同じゲームを誰かが遊んでいるというゆるいつながりを感じられるこの要素。やり込みを強制するような要素ではなく、あくまでゆるめにほかのプレイヤーの存在を感じられる程度なので、ストレスになりにくいのもうれしいポイントです。

 フレンド同士でキャラを貸し合うようなシステムはないので、積極的に進めておかないと気まずい、といったこともありません。バトルがオートであること、メインストーリーの難度もそう高くないことと併せて、別のゲームを遊びながらでも気軽にプレイできるタイトルになっている印象を受けます。

 テクロスのゲームを遊んでいる、あるいは過去に遊んでいた人はもちろん、キャラのビジュアルなどが気になった人は、まず触れてみてはいかがでしょうか。

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