Grinding Gear Gamesが早期アクセスを展開中のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam、Epic Games)用ゲーム『Path of Exile 2(PoE2)』のメディアブリーフィングが行われました。

『PoE2』は見下ろし視点のアクションRPGで、いわゆるハック&スラッシュと呼ばれるタイプの作品。特徴は同ジャンルでも抜きんでているほどのカスタマイズの多様さで、クラスに縛られない装備やビルドを構築することができるほか、複数種類の強化ツリーが存在することで、プレイスタイルに応じた千差万別の育成が可能であるのが魅力です。
今回のブリーフィングでは、5月30日(日本時間)に配信予定の次期アップデート“Return of the Ancients”にて追加されるさまざまな要素が紹介。エンドゲームの刷新や、新たなユニークアイテム、クラスの新アセンダンシーなど、公開された盛りだくさんの要素をお届けします。
ユニーク武器のリフォージが可能に! 新要素のレムナントには夢がいっぱい!【PoE2】
まず初めに、アップデートに伴う新リーグ(※)“Runes of Aldur”における新たなコンテンツについて語られました。『PoE2』では、新たなリーグの開始にともない、新コンテンツの追加やストーリー、ボスの追加などさまざまな要素が導入されます。
※本作におけるゲームモードの大きなくくりのこと。セーブデータを使い続けられる“スタンダード”と、リーグ毎に進行がリセットされて、全プレイヤーが最初からスタートする“チャレンジ”の2通りが存在する。ここでいう新リーグとは、チャレンジリーグの新たな期間のことを指す。

今回のリーグの新要素として挙げられたのが、ルーン鍛冶というもの。その名の通りルーンを刻むことで起こる、敵や報酬が変化する新たなメカニクスのようです。
プレイヤーはファロウという若い鍛冶師と出会い、エゾマイトの古代技術であるルーン鍛冶の復興を目指していくことになります。各エリアに出現したレムナントと呼ばれる遺物にシンボルを刻むことで、さまざまな古の魔術を作り出すことができる、という仕組み。

レムナントにはあらかじめ刻まれたシンボルと、プレイヤーが埋めることができるシンボルがあり、その組み合わせによって作成できるアイテムが変化するとのこと。
具体例として、テンペストとライトニングの組み合わせでは増強のオーブが、月とサイクロンの組み合わせでは氷河のルーンが作成できる、というようにレムナントのギミックが解説されました。

ただしシンボルを刻むと周囲に敵が出現し、これらを倒さないと作成したアイテムを手に入れられないことにも言及。しかも、この敵たちは組み合わせに使ったシンボルに応じた強化がされるということでした。
レムナントのスロット数が増えるほど、要求ルーンも増え、敵の出現数も増加。良い報酬を狙うほどそのぶん敵も強力になっていくという、クラフトと戦闘リスクが一体化した仕組みとして紹介されました。
なお、このシンボルの組み合わせは記録されていくため、プレイヤーがいちいち覚える必要はないとのことなので安心です。

ルーンにまつわる新要素はこれだけではなく、防具に付与できるルーンワードについての説明も。ライフがなくなった際に一時的に死を遅らせることができ、実質的な追加ライフとして機能するようです。
またルーンワードは、カルグールスキルという強力な効果を付与するためにも使用するなど、さまざまな使い道が用意されているらしく、育成にも大きく影響を与える要素に思えました。
さらにユニーク武器のリフォージや新クラフトカレンシー、エレメンタル属性を変換できるルーン、ルーンのティアを上げるルーン、ルーンソケットをジュエルソケットへ変えるルーンといった新ルーンの追加など、ビルドの完成に役立ちそうな多くの新要素が公開されました。
エンドコンテンツはより目的を設定しやすく、難易度のカスタマイズも豊富に!【PoE2】
かねてより刷新する予定だと伝えられていたエンドゲームコンテンツについても、具体的な内容が解説されました。
『PoE2』では、キャンペーン終了後はアトラスと呼ばれるエンドゲームマップが展開されるのですが、このアトラスに大きな変更が加えられるとのこと。

ひとつはマップ南側に広がる海岸線。ここから海洋へと遠征することができるようになり、さまざまな島へとアクセスできるようになるようです。各島では新しいメカニクスの遭遇が用意されており、これまでにない緊張感に溢れた戦闘が楽しめるよう工夫が凝らされています。
なかでも特徴的なのが、新しいボスの一人である“星呑みのユートレッド”。彼を倒すと、近くの海に巨大な隕石を呼び寄せ、そこで何かが成長していることが判明します。

隕石の中に入るためには追加のクエストラインを追う必要があるようですが、その奥で待つ存在については詳しくは語られませんでした。しかし、隕石はヴェリシウムで構成されているため、それを持ち帰ることで強力な品々を作ることが可能だということです。
また新しいアトラスマップには、目標を明確にしやすいように特定の位置に固定されたランドマークのようなものを作ったとのこと。とはいえこれまでと同様に、タワーへ向かって周囲を確認することも重要だと語りました。
さらに最初にタワーを起動した際に、地中から巨大な要塞が姿を現すシーンが映し出されました。これは古代文明の遺構であり、世界を覆う穢れが増大した結果、世界を浄化するためのプロトコルが発動したという設定のようです。
要塞内には特殊なエリアが多数用意されており、新たなメカニクスや報酬など、通常のアトラスとは異なる要素が盛り込まれています。

アトラスの改善点として、とくに重視したこととして挙げられたのが、エンドゲームのすべてのボス戦に、クエストラインを通じてアクセスできるようにすること。
従来では、ピナクルボスと呼ばれる最高難易度を誇るボスたちに挑戦するには、まず鍵を手に入れて挑戦権を獲得する必要がありました。今後は、専用のストーリーラインを追うことで、一度は確実に挑戦できるようです。

なお一度倒したあとは、これまで通りの方法で鍵を手に入れ、挑戦権を得る必要があるとのことです。ただし、その過程にも大きく変更を入れているようで、レアな獣を狩りに来ているローグエグザイルの集団と遭遇したり、マップのモンスターをすべてマジックモンスターに変更したりと、新たなメカニクスを導入し、飽きにくくする工夫を凝らしています。
敵の強さや報酬など、アトラスでのプレイ環境をカスタマイズできるアトラスツリーも改良。大きな変更点として、今回はツリー全体を割り振れるようになっており、そのうえで各所に複数選択式ノードを置くことで、アトラスビルドの個性を残す方針であることが説明されました。

続いてアトラスのマスターという機能についても言及。これはクラスのアセンダンシー(※上位クラスのようなもの)のように、アトラスツリーにもアセンダンシーに相当する機能があってもいいのでは、という着眼点によって実装されたもので、世界の各地にアトラスツリーをより先鋭化させられるマスターたちが存在するとのことでした。
例として示されたのがジャドという人物。彼の依頼をこなすことで、ユニークチェストの出現率を上昇させたり、追加のユニークアイテムをドロップするようになったりするとのこと。

別のマスターのヒルダは、任意のマップボスを強力なバージョンへアップグレードすることができるようです。また、ピナクルボスへの挑戦権が1回しか与えられなくなる代わりに、必ずユニークアイテムを2つドロップするようになるといった効果も。

このようにハイリスクハイリターンな効果もあるようで、現在進行中の内容に応じて簡単にオン/オフを切り替えられる機能も実装してあるとのことでした。
このように、新たなメカニクス、新たなクラフトシステム、新たなユニーク、そして新たなピナクルボスなどがアトラスに追加され、大きく刷新される予定です。またアトラスで挑めるといったエンドゲームコンテンツにも、それぞれにガイドとなるクエストラインが実装されると説明されました。
2つの新アセンダンシーは、これまでにないプレイスタイルが可能に!【PoE2】
そして、ハントレスの“スピリットウォーカー”と、モンクの“マーシャルアーティスト”という2つの新アセンダンシーが公開。
スピリットウォーカーは動物の精霊との親和性を発展させたクラスで、シカ、フクロウ、クマの3種類の精霊と交信して戦います。

精霊にはそれぞれ特色があり、シカは攻撃時にシカの群れを召喚するようになり、フクロウはスキル使用時に投射物が追加されます。そしてクマは、巨大なクマの仲間を召喚し、ともに戦うことができます。

加えて、スピリットウォーカーならではの能力として、ビーストボスを手懐けることが可能とのこと。獣に類するボスのみかと思われますが、強大なボスの力を我が物にできるのは、これまでにない戦い方ができそうです。
マーシャルアーティストは、3種類のホロウ技法という戦い方を学んだモンクです。

自分自身の幻影を作り出して選んだスキルを繰り出させるホロウフォーム。霊的エネルギーを物体として顕現させ、追加効果を発生させるホロウフォーカス。自身の背後に霊体の鐘を呼び出し、クリティカルのたびに範囲ダメージを発生させるホロウレゾナンスの戦い方を見ることができました。

またマーシャルアーティストは鍛錬の成果として、自分の体にルーンの刺青を刻むことが可能になり、独自の機能として身体用のルーンソケットが用意されているようです。
武術の達人らしく、装備した手袋がより強力なものになる“石拳の道”というノードもあり、さまざまな可能性があるアセンダンシーだということがわかります。
今回のアップデートではQoLの面での改良にも注力しているとのことで、キャンペーンやアトラスでの誘導の強化、ゲームクライアント内でのビルドガイドの作成&閲覧、マーケットでの市場価格の確認要素など、初心者のつまづきやビルド周りの手間などを取り除く試みがされています。

そして最後に、このアップデートは正式リリース前では最後の大規模なアップデートの予定であることが明かされました。今年11月に開催予定のExileCon 2026ののちに正式リリースへ移行するつもりだということです。
残念ながら正式リリースの段階では12クラスすべてのリリースは叶わないとしつつも、キャンペーンの完成は必須であると明言されました。
これまで以上に大きな変化が起きそうな今回のアップデートですが、ついに正式サービスも視野に入ってきたとのことで、今後の展開にも要注目です。