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『レガイア伝説』独自の戦闘システムが魅せてくれた想像と創意工夫の遊び【メモリの無駄づかい】

文:そらなみ

公開日時:

 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は1998年10月29日にPS(PlayStation)で発売された『レガイア伝説』を紹介します。

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独自の戦闘システム“タクティカル・アーツ・システム”と当時のゲーム環境が魅せてくれた想像と創意工夫の遊びの世界


 『レガイア伝説』といえば、“霧”をテーマとしたダークな世界観や王道のストーリー展開が魅力的なRPG作品ですが、個人的に強く印象に残っているのは、この作品独自の戦闘システムである“タクティカル・アーツ・システム”です。

 これは戦闘時のキャラクターの攻撃を“上・下・左・右”といったコマンドを入力して組み立てていくというもので、格闘ゲームのコマンド入力のような操作感が特徴です。さらに、入力したコマンドの組み合わせによって“アーツ”と呼ばれる技が発動する仕組みになっています。

 ただ不思議なことに、こんな戦闘システムを採用しているのに一部の“奥義書”(ハイパーアーツを習得するための専用アイテム)を使って習得する技以外は、どの組み合わせでどんな技が出るのかをゲーム内でほとんど教えてくれないのです。街中で「◯◯はこうやるんだぜ!」といった具合で技のコマンドを教えてくれるNPCがいたような記憶もぼんやりとありますが、それでも1つか2つぐらいで、基本的にはほぼノーヒント!

 つまり、新しい技を見つけるには、自分で戦闘中にいろいろなコマンド入力を試していくしかないのです。当時はまだ今のようにインターネットが普及しておらず、ゲーム攻略情報がそう安々と手に入るわけもなく……。ましてや小学生だったので、コマンド入力を見つけ出すには自分なりの創意工夫が必要だったわけです。

 そんな小学生がとった行動は、“紙にコマンドの組み合わせを書き出す”こと! “上・下・左・右”の入力パターンを思いつく限り表にして、その組み合わせを1つずつ試していくという総当たり式の力技! 今思えばかなり地道な作業ですが、ゲーム画面に“NEW ARTS!!”の文字が表示されて新しい技が発動した時の「おっ、ハマった!」という感動は、その地道な試行錯誤があったからこそだったと思います。

 その他にも、『ストリートファイター』シリーズや『キング・オブ・ファイターズ』シリーズといった他作品の格闘ゲームの必殺技コマンドを参考にしてみたり、本屋に『レガイア伝説』に関する情報が載っているゲーム雑誌を探しに行ったりと、自分なりに考えて試すという遊び方を機せずして学んだような作品だったと感じています。

 昨今では各種動画プラットフォームやSNS、Webサイト等でゲーム攻略情報が広まって、プレイヤーそれぞれの想像や創意工夫の余地が生まれにくくなっているように感じますが、たまには情報を入れずにゲームをプレイしてみると、童心に返ったような楽しさを感じられるかもしれませんね。

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