そんな心に移りゆくよしなし事を不定期に徒然なるままに書き綴ります。

植松伸夫氏が制作総指揮を務める『FF』公式吹奏楽コンサートとして知られる“BRA☆BRA FINAL FANTASY”(初回公演は2015年3月7日)。観客参加型企画が用意されていることも特徴です。
2026年は4月5日の北海道公演を皮切りに、愛知・宮城・東京・福岡・広島・大阪の全国7都道府県、全10公演を開催中です。今年は過去の人気アレンジに加え、歌をテーマにした構成となっていました。
娘のいちひめには、Switchの『シアトリズム ファイナルバーライン』やアプリ『ディシディア デュエルムFF』などで少しずつ『ファイナルファンタジー』を教えている最中ですが、そんな彼女のFF吹奏楽コンサートの感想は?
娘が笑った①指揮者の栗田博文さんのお茶目な動き
泣けるコンサートは数あれど、意外と“笑える”コンサートって、少ないんですよね。そりゃそうだ、オーケストラコンサートは基本的に音楽を楽しむ場所で、それをジャマするような笑いはよくないわけで。
でも、観客が楽器を持ちこんで、観客席やステージ(!)で楽団と一緒に演奏するような参加型企画が用意されている“BRA☆BRA FINAL FANTASY”は、ちょっと普通のコンサートとは雰囲気が違うんですよね。いい意味で、ゆるいw (かといって、演奏中に騒いでいいわけじゃ、ありませんけどね)
で、娘のいちひめもリラックスしながら演奏を楽しんでいましたが、特にウケていたのが、指揮者である栗田博文さんのお茶目な動き。

躍動感がある指揮は見ていて楽しいのですが、今回はステージからはけるときにちょこちょことコミカルな感じで何度も振り返る場面がありまして、そこで娘の笑いのツボが爆発。「コンサートは笑っちゃいけないところだと思ってたけど、あんなに楽しい人もいるんだね!」とウケていました!
なお、ドラムの方がコンサート用のTシャツを着て物販の宣伝をしながら演奏した場面でも、「なんでTシャツw」とツボってました。
娘が笑った②植松伸夫さん&山下まみさんのアフロ姿
コンサート中には、植松伸夫さんと、“BRA☆BRA FINAL FANTASY”のスーパーMCと名高い山下まみさんのコンビトークを存分に楽しめました! このおふたり、本当に会話のテンポやボケ&ツッコミがスムーズで、もはや芸人さんの域に達しているような……。
マニアックな『FF』話の部分については、さすがに娘はついていけないようでしたが(親である自分は大満足)、それでも会場の笑いにつられてニコニコしていました。
なかでも娘が笑ったのが、植松伸夫さん&山下まみさんがレインボー&ピンクアフロを装着したとき。やはり子どもは、かぶりものに弱い説(笑)。

説明順番が前後しますが、アンコールとして演奏された『マンボ de チョコボ』は、“BRA☆BRA FINAL FANTASY”名物の観客参加企画として展開したもの。
今回のコンサート中では、『FFメインテーマ』の演奏の際に観客席の方がリコーダー演奏で参加したのですが、アンコールではさまざまな楽器を手に観客がステージ上へ! 打楽器や吹奏楽器など、たくさんの楽器を目にして、娘もうらやましそうにしていました。
(ちなみに『FFメインテーマ』の際は、近くの人が笛を取り出して吹き始めたので、娘はちょっとびっくりしていました。まあ、気持ちはわかるw)
シエナ・ウインド・オーケストラのみなさんによる高品質な演奏を楽しめるのと同時に、みんなが笑顔で楽器を演奏する親しみやすさも味わえる……。ほんと、“BRA☆BRA FINAL FANTASY”はユニークなコンサートだなあと再認識させられました。
ちなみに2017年のコンサートでは、アンコール曲をサイコロで決める()という、観客にとっては天国、演奏者にとっては地獄(?)のようなすごい企画もあったそうで……ほんと、“BRA☆BRA FINAL FANTASY”はユニークなコンサートだなあと再認識させられました(しみじみ)。
娘が笑った③観客の方へのハッピーバースデーをみんなで熱唱。観客参加型&アットホームにもほどがある!?
さて、そんなこんなでコンサートレポートなのに音楽の話が少ない流れで恐縮ですが、娘に聞いたところ、音楽も楽しかったけど、他の部分も楽しかったようなんですよね。
楽器のハープが大きい&音がきれいとか、歌を歌っている女の人(暁-Xiao-さん)の服がきれいとか、オペラの声が大きくてびっくりしたとか、そんな感想もありつつ、一番心に残ったのは、なぜか(?)ハッピーバースデーの歌をみんなで歌ったこと。
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まあ、ここだけ聞くと「なるほど、よくわからん」ですよね。流れを説明すると、MCパートで来場者アンケートを読み上げる際、コンサート当日が誕生日だという観客の方がいらっしゃったようで。
そこで「おめでとうございます!」とステージ上からお祝いの言葉をかけるのが普通のコンサートだと思うのですが……“BRA☆BRA FINAL FANTASY”はそこで「じゃあ、せっかくだからみんなで歌ってお祝いしましょう!」となりまして!?

豪華な生演奏とともに、植松伸夫さんや山下まみさんをはじめ、観客席全体で(ぶっちゃけ、知らない人のw)誕生日を歌ってお祝いするという、人生でそうそうない経験をさせてもらいました。わりと恥ずかしがり屋の娘も、ちゃんと声を出して歌っていたのが印象的でした。一生の思い出になってくれるといいなあ。
おまけ:『FF』シリーズ好きなおっさん視点でのコンサート感想~『Melodies of Life』『素敵だね』『片翼の天使』の歌ものコンボは反則でしょ?
そんなわけで娘にとっては、いろいろと心に残った“BRA☆BRA FINAL FANTASY 2026 with Siena Wind Orchestra.”。
じゃあ、大人はどうなったのかというと、もちろん心に残りまくりました。生演奏&生歌の音圧・波動を受けると、耳も心も幸せになるのじゃ……。
MCトーク中にも“BRA☆BRA FINAL FANTASY”は笑って泣けるコンサートみたいな話題があったかと思いますが、まさにそれで、ここまで書いてきた“笑い”だけでなく、“泣ける”部分も多々ありました。
例えばそれは、しょっぱなの『FFバトル2メドレー』からして存分に味わえました。バトル曲メドレーって、アドレナリン出まくりの激しい音楽だと思うじゃん? でも“BRA☆BRA FINAL FANTASY”のバトルメドレーはちょっと違って、緩急がついていて、なんかもう、喜怒哀楽というか、春夏秋冬というか、とにかく複雑な感情を味わえるんですよね。
攻め一辺倒じゃなくて、スロウに聴かせる部分があったり、特定の楽器をクローズアップして聴かせる部分があったり、開幕から感情をゆさぶられまくりでした……。いい意味で疲れるw
そして、植松伸夫さんいわく、今回は“歌もの”に焦点を絞ったコンサート構成(パンフレットより)ということで、暁-Xiao-さんの生歌がこれまたすごかった。耳から入って、脳と心に刺さるやつ。
『FF9』の『Melodies of Life』で生きる喜びを思い出し、『FF10』の『素敵だね』で死を感じさせる愛のはかなさや別れ、だからこその強さを思い出し……娘の前で涙をこらえるのに必至マンになっていました。いやあ、早く娘が育って、『Melodies of Life』や『素敵だね』の歌詞を読んで、歌声とともに味わってほしいなあ。
で、そんな感情ぐちゃぐちゃのところで、山下まみさんいわく「泣く子も黙る、あの曲です」と、『FF7』の『片翼の天使』の演奏につながっちゃったわけで……セフィロス! セフィロス!! ……ああ、まあ、これも”歌もの”か(笑)。
ここで休憩でしたが、自分を含めて多数の方が物販へパンフを買いにダッシュしてました。どう考えても、やむなし。コンサート記念に買わないと後悔するわ。
第2部でも『No Promises to Keep』(FF7R)に『Eyes On Me』(FF8)と生歌が続いて、吹奏楽コンサートなんだか歌ものライブなんだか、盆と正月が一緒に来たようなニヤニヤをしながら楽しめました。が、最大の幸福体験としては、『FF6』のオペラ「マリアとドラクゥ」完全版を聴けたということでしょう。
ややネタバレになりますが、ゲーム中における「マリアとドラクゥ」はタコ先生ことオルトロスに邪魔されて、きちんと聞けない部分もあったんですよね。そんな楽曲や歌詞も含めて、植松伸夫大先生がきちんと補完して完成させた完全版になっていたわけで……!
(なお、今回は植松伸夫さんがオルトロスをぶっ飛ばしたおかげで、オペラが邪魔されずにすんだようでw)
俺様がオルトロスをぶっ飛ばしたおかげでオペラの公演は無事大成功に終わったのであった! pic.twitter.com/vnsq5qQYKc
— 植松伸夫 (Nobuo Uematsu) -con TIKI- (@UematsuNobuo) May 24, 2026
あとまあ、SFCで遊んだ当時、ゲーム音楽を声に見立てて表現されていたセリフが、生の人間の声で聴ける! しかも動きまでついて!
「オー マリア わたしの こえが とどいているか」
いる! ドラクゥがいるよ!
「いとしの あなたは とおいところへ?」
いる! マリアがいるよ! と、大興奮していたのは筆者だけではないはず。SFCでリアルタイムで遊んだ人は、あのゲーム音源も脳内で再生されていたと思います。で、わりと正確にあの音程が再現されているな、とかw

1994年4月2日にSFC版『FF6』が発売されてから32年……。32年越しに完全版『オペラ「マリアとドラクゥ」』を聴けるなんて、生きててよかった!


11年続く“BRA☆BRA FINAL FANTASY”は毎年必ず開催されたわけではありませんが、きっと今後もまだまだ続いていくはず。MC中には「最初は親と来て、次に恋人と来て、今回は親子で来ている」なんて観客コメントが読み上げられる場面もありました。『FF』と“BRA☆BRA FINAL FANTASY”の歴史の長さと、あたたかさを感じさせるエピソードです。

“BRA☆BRA FINAL FANTASY 2026 with Siena Wind Orchestra.”概要&セットリスト
【第一部】
1. 『FFバトル2メドレー』
FINAL FANTASY IV / バトル2
FINAL FANTASY VI / 死闘
FINAL FANTASY IX / バトル2
FINAL FANTASY Series / 勝利のファンファーレ
編曲:佐藤泰将
2. 『守るべきもの』
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY IXより)
3. 『愛のテーマ』
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY IVより)
4. 『FFメインテーマ』
編曲:石毛里佳・浜口史郎
5. 『Melodies of Life』
with Vocal:暁-Xiao-
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY IXより)
6. 『素敵だね』
with Vocal:暁-Xiao-
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY Xより)
7. 『片翼の天使』
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY VIIより)
【第二部】
8. 『ビッグブリッヂの死闘』
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY Vより)
9. 『The Man with the Machine Gun』
編曲:佐藤泰将・石毛里佳
(FINAL FANTASY VIIIより)
10. 『No Promises to Keep』
with Vocal:暁-Xiao-
作曲:植松伸夫 編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY VII REBIRTHより)
11. 『Eyes On Me』
with Vocal:暁-Xiao-
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY VIIIより)
12. 『オペラ「マリアとドラクゥ」』
with Vocal:ソプラノ(マリア):佐藤 路子、バリトン(ドラクゥ):保坂 真悟、バスバリトン(ラルス):比嘉 誉
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY VIより)
アンコール
『マンボ de チョコボ』
編曲:佐藤泰将
(FINAL FANTASY Vより)
【概要】
・開催日時:5月24日(日)
・会場:LINE CUBE SHIBUYA
【昼公演】13:00 / 14:00
【夜公演】17:30 / 18:30
