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【マウスコンピューター】AI時代だからこそ体験してほしい! 親子で挑む自作PC組み立て教室レポ

文:澤田真一

公開日時:

 8月14・15両日、長野県飯山市にあるマウスコンピューター飯山工場で“親子パソコン組み立て教室”というイベントが開催されました。


 これは飯山市との共催により実施されたもので、8月14日に開催された千曲川河畔納涼花火大会に合わせて行われました。当日は多くの家族連れが飯山工場を訪れました。

 AIプラットフォームが注目されるなか、「PCはどのように製造されるのか」を子どもたちが体験できる貴重な場が設けられ、自治体にとっても「地元のものづくり」を印象付ける絶好の機会となりました。

 そんなイベントにお邪魔させていただいたので、工場内の賑やかな様子を取り上げていきたいと思います。

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 マウスコンピューター飯山工場は、千曲川沿いに立地します。

 飯山市は人口約1万7,000人。2015年開業の北陸新幹線飯山駅を生かした地域振興・移住促進に力を入れています。

 日本有数の豪雪地帯でもある飯山盆地は、夏になると緑の山々に囲まれた風光明媚な地域として多くの観光客を迎え入れます。

 そんな地域を支える産業セクターとして、飯山工場が存在します。

 「入学式」と銘打ったイベントの開会式で、マウスコンピューター代表取締役社長の軣秀樹氏は、「AIが注目される時代にPCを自分の手で組み立てることの重要性」を強調しました。

軣氏
この催しは、今回で14回目を迎えます。まさに今はAI、AIと言われていますが、これからのAIを育てていくのはここにいる若い皆さんです。当社のPCを使って、日本のモノづくり、そしてIT、AIの明日を盛り上げていっていただければと思います。

 次に登壇したのは、飯山市長の江沢岸生氏。江沢氏はこの前日に、10月の飯山市長選挙への出馬を表明しています。


 江沢氏は長野県北部にゆかりのある作詞家・高野辰之が手掛けた歌を壇上で歌いつつ、毎年夏の恒例になったマウスコンピューターのイベントに期待を寄せるコメントを発しました。

我が子の手つきにお父さんヒヤヒヤ


 このイベントの参加者は、イベント名にもある通り「親子」。全国の小学6年生とその保護者が対象です。


 主役であるお子さん本人とお父さん、もしくはお母さんが台車に積んだ箱を押し、「宝探し」に臨みます。

 これは予め指定したPCの部品を、工場内を探検しながら探していくというもの。工場見学を兼ねたこの催しは、「PCは膨大な部品で構成されている」ということを子どもたちに伝える役割も果たしています。


 「さまざまな生成AIプラットフォームが注目されてますが、それを利用するためにはPCを始めとしたデバイスが必要です。そして、PCは今でもこのようにたくさんの部品から人の手で特定のものを取り出し、人の手で組み立てていきます」

 マウスコンピューターのスタッフが、そのように解説します。AIを使いこなすためのデバイスは、まさにモノづくりの結果として生まれた製品。他方、現代ではあまりにAIの印象的インパクトが大きいため、IT産業の「モノづくりの面」が忘れられてしまいがちという事情もあります。

 宝探しでそれぞれのPCの部品を入手した後は、作業台の上で実際にPCを組み立てていきます。


 子どもたちは手袋を着用し、慎重な手つきで部品を作業台に移していきます。PCの部品はちょっとしたことでも故障する可能性があり、その取り扱いには細心の注意が必要です。お子さんと一緒に参加したお父さんはマザーボードにメモリを差し込む我が子を見守りながら、「あぁ、もう……部品落としそうで見てられないよ!」

 と、心配のご様子。一方、お子さん以上に部品の組み立てに熱中しているお父さんもいました。

「モノづくり」は文明の根幹を支える


 CPUにはCPUグリスを塗布し、各パーツをネジで固定する。こうしたことは、今も人間の指で行う必要があります。


 「現代の子どもたちは、こうした機会がなければドライバーを持つ機会がなかなかないのです」


 マウスコンピューターのスタッフがそう言うように、21世紀の子どもたちは「自分がモノづくりをしなくても住む環境」で暮らしています。

 しかし、大量の部品で構成されたPCという製品がなければ、AIプラットフォームも存在し得ません。

 自分たちが普段触っているモノは、一体どこで作られているのか? それを知ることが、参加した子どもたちにとっては「大人になるための第一歩」になります。


 その上で、マウスコンピューターの製品は飯山市の工場で生産されていることに今一度目を向けてみましょう。

 PC生産が地域の主幹産業として巨大な利益を算出し、地域活性化を実現させる......そうした産業の連続性や地域に対する浸透性を子どもたちが目の当たりにできる貴重な場として、毎年夏のイベントは極めて重要な意義を含んでいます。


 この“親子パソコン組み立て教室”に参加した子どもたちのなかには、10年後にPCメーカーの社員になる人も現れるかもしれません。

 あるいは、OpenAIやAnthropicのようなAI企業を作ってしまう人が登場する可能性も考えられます。希望は無限大です。


 どんなに時代が進もうと、文明の根幹を支えるのはモノづくり。そうしたことを再考させられる絶好の機会でもありました。

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