【電撃清アター】映画を自宅で楽しもう! 清水彩香オススメのPS Video配信タイトル

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 こんにちは! 声優の清水彩香です。

 いま私たちを取り巻く状況は決していいものとはいえませんよね。お店から物が消え、いろんな催しが中止や延期になり、気晴らしに外に出ることすら何かと注意しなければいけない毎日…。

 しかしそんな中だからこそ楽しめるところは目一杯楽しんでいきたい! 世の中が便利になったいま、お家で楽しめるコンテンツはいっぱいある! そう、まさに映画もその1つなんです!

 というわけで今回はPlayStation Videoで配信中の映画の中から清水おすすめ作品をご紹介! ジャンル問わず選出だーっ!

  • ▲今回の写真は私の新しい家族です。名前はキノ。ドイツ語で“映画”を意味する言葉なんです。

あの『くまのプーさん』を実写映画化!
●プーと大人になった僕(2018年/米)

 幼い日、親友のくまのプーや仲間たちに「君たちのことは絶対忘れない」と約束を交わして別れた少年クリストファー・ロビン。それから月日が流れ大人になった彼は仕事に追われる毎日を送っていました。しかしその多忙さ故に愛する家族との間に溝が出来てしまうことに…。仕事と家族の問題で苦悩するクリストファーでしたが、そんな時彼の前にかつての親友プーが現れるのでした。

 A・A・ミルンによる名作児童小説をもとにしたディズニーの人気キャラクター『くまのプーさん』を実写化した今作。『スター・ウォーズ』シリーズや『ドクター・スリープ』の名優ユアン・マクレガーが主人公クリストファー・ロビンを演じます。

 プーやその仲間たちがぬいぐるみのもふもふ感たっぷりに動き、おしゃべりする様子に癒される! かわいくて、愛しくて、彼らが本当に生きているかのようなその姿に気づけば笑顔になっていること必至です。

 もちろんかわいいだけではありません。悩むクリストファーにプーたちは素直に真っ直ぐ疑問を投げかけてきます。その言葉はどれもハッとするものばかりで、迷子になっているクリストファー・ロビンだけではなく、観ている私たちの心の扉をもコンコンとノックするんです。

 序盤、少年クリストファー・ロビンが寄宿学校へ行くためにプーたちとお別れするのですが、その時にクリストファーがプーに行った言葉「僕がいなくなっても“なんにもしない”をしてくれる?」……映画を観終わったころ、きっとこの言葉の大切さを感じるはず。

 ノスタルジー溢れるこの作品。ぜひ大人にこそ見てほしいで映画です!

  • ▲編集部注:今回は映画の素材がないので、キノちゃんの姿をお楽しみください。

運命なんて飛び越える
●今夜、ロマンス劇場で(2018年/日)

 映画監督を目指す青年・健司は通い慣れた映画館ロマンス劇場の試写室で見つけた古いモノクロ映画のお姫様・美雪に憧れていました。いまは誰も見なくなったその映画を毎日のように見ていたそんなある日、美雪が実体となって健司の前に現れます。モノクロの世界しか知らない彼女にカラフルな現実世界を案内するうち、惹かれあっていく2人…しかし彼女には大きな秘密があったのです。

 健司役には『劇場版ファイナルファンタジーXIV 光のお父さん』の坂口健太郎、美雪役には『海街diary』の綾瀬はるかという2人を主演に迎え、本田翼、北村一輝、中尾明慶など個性的な面々が脇を固めます。

 この綾瀬はるか演じる美雪がほんっとうにかっっわいいんです! 映画から飛び出した彼女はお転婆そのもので、その気品あふれる姿とは裏腹に無茶苦茶なことをしたりもします。しかしわがままも何もかも全部が魅力的! モノクロだった美雪が色を纏い、さらに生き生きとしていく様子に心を奪われます!

 そしてこの作品、素晴らしいのがその色彩の美しさ。モノクロ映画と対比するかのような色鮮やかな衣装や風景が物語の楽しさや切なさを引き立てています。衣装のデザインもすごく可愛くて、それを見ているだけでも楽しい!

 純粋で真っ直ぐな健司と映画の中の人だったはずのお姫様がどんな恋の物語を紡いでいくのか、美雪の秘密とは何なのか……。

 ぜひハンカチを片手にご覧ください! 私は号泣だったよ!

1977年のオリジナル版を大胆アレンジ!
●サスペリア(2018年/伊・米)

 1977年、ベルリンにある世界的舞踏団に入団するためアメリカからやってきたスージーは、オーディションで振付師マダム・ブランの目に留まり、すぐに大きな役を射止めます。しかし周囲では不可解な出来事が立て続けに起こり、ダンサーたちが次々と謎の失踪を遂げるのでした。一方、精神科医のクレンペラーは舞踏団のダンサーだった自身の患者が「舞踏団で夜な夜な奇妙な悪魔崇拝の儀式が行われている」と話した後失踪したことをきっかけに独自の調査を進めていくのですが……。

 1977年に制作されたダリオ・アルジェント監督の傑作ホラーを『君の名前で僕を呼んで』のルカ・グァダニーノ監督が大胆にリメイク。いやむしろリメイクと言ってしまっていいのかというくらいオリジナル版とは全くの別物! ルカ監督にしか作れない強烈な個性を放っています!

 圧倒されるのがそのダンスシーン。オリジナル版ではバレエだったそのダンスは今作ではコンテンポラリーダンス変わっているのですが、その圧倒的な力強さがすごいんです。肉体というものに焦点を当てたそのダンスは斬新でエロティックで、体全身で言葉を話しているよう。残酷なまでに美しく、目を奪われ、そこに間違いなくある何か不気味で底知れないものにゾワゾワとしたものが湧き上がってくるんです・・!

 主人公スージーを演じるのは『フィフティ・シェイズ』シリーズのダコタ・ジョンソン、マダム・ブラン役は『ドクター・ストレンジ』のティルダ・スウィントンが演じます。オリジナル版でスージー役を務めたジェシカ・ハーパーも出演していますよ!

 この作品は語るより観て感じてほしい。正直簡単に理解は難しいアート的な要素も大いに含んだ映画になっています。私も最初見た時「何だかすごいものを見てしまった……!」ってなった。でも今では頭にこびりついて離れない作品のひとつです。

 ちなみにこの映画、グロいシーンもかなりあるので苦手な方はご注意あれ。あと観終わった方はぜひとも”サスペリア”、”ティルダ・スウィントン”で検索してみて! ものすっごいびっくりすること請け合いです!

あの○○○探検隊!?
●探検隊の栄光(2015年/日)

 落ち目の俳優・杉崎に伝説の未確認生物(UMA)ヤーガを探索するというテレビ番組での捜索隊隊長としてのオファーがやってきます。仕事を受けたものの、番組が面白ければなんでもいいというプロデューサーや大雑把すぎるディレクター、適当すぎる通訳などに振り回され困惑しきりの杉崎。しかしいつしか隊長としての自覚を持ち、そして周りにもチームとしての絆が芽生えていき……。

 この映画ほんっとうにくっだらなくて大好き(褒め言葉)! 最初、劇場で観たときに私も他のお客さんたちも我慢しきれず終始声出して笑ってた! 約15年ほど前に事実上最後の放送を終えた後もいまだ熱狂的なファンを持つあの探検隊シリーズを知る人にはもうたまらん映画です!  

 未確認生物ヤーガを求めてジャングルを進む探検隊たち! 本気なの? ふざけてるの? ヤラセなの!? バカバカしいことを命がけでやっているおじさん達が最高にいい!

 役者陣も濃くて隊長・杉崎役には藤原竜也、プロデューサー役にユースケ・サンタマリア、ディレクター役に小澤征悦、他にも田中要次、川村陽介、佐野ひなこ、岡安章介(ななめ45C°)という濃すぎるメンバー達が揃い踏み!

 本編90分と短めなので、空いた時間にもいいですよ! 小難しいこと考えないで笑いたい、藤原竜也さんを堪能したい、という方におすすめの1本です!

  • ▲編集部注:キノちゃんの写真が切れたので、戻りガツオをご堪能ください。

今回の清アター推し○○

【ユアン・マクレガー】

 1971年スコットランドに生まれたユアン。叔父が俳優だったこともあり、自身も幼い頃から俳優目指します。1988年には数多くの俳優を輩出したギルドホール音楽演劇学校に入学し、演劇を学びます。

 1992年にテレビドラマ『カラーに口紅』の主役に抜擢。翌年には映画デビューも果たし、注目の俳優になっていきます。1996年『トレインスポッティング』で映画初主演、この作品は大ヒットし、イギリスの映画賞を総なめにしました。

 1999年に『スター・ウォーズ』新三部作のオビ=ワン・ケノービ役に抜擢。その人気を不動のものにします。その後も『ムーラン・ルージュ』(2010)、『ビッグ・フィッシュ』(2003)、『ドクター・スリープ』(2019)など話題作に出演し続けています。

 演技力に定評のあるユアン。ドラック漬けの若者から誠実で穏やかな人格者まで、幅広い役を演じてきました。超有名大作からインディーズ作品まで出演している彼。その世界にスルッと溶け込み、でもユアン自身の唯一無二な魅力は失わないその存在感はすごいの一言! 『ムーラン・ルージュ』ではその素晴らしい歌声も披露していますよ!

 3月20日公開の『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒』にも出演しているユアン、どんな姿を見せてくれるのか楽しみです!

 今回の電撃清アターはここまで! 次回の電撃清アターは3月24日(火)公開予定です。お楽しみに~!

これまでの【電撃清アター】は!?(バックナンバー)

【17】ホアキン・フェニックス特集
【16】犬鳴村
【15】バッドボーイズ フォー・ライフ
【14】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド
【13】ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル
【12】飯テロ必至! グルメ映画特集
【11】ゾンビランド:ダブルタップ
【10】バーフバリ
【9】IT/イット“それ”が見えたら、終わり。
【8】最高の人生の見つけ方
【7】最凶のヴィラン“ジョーカー”を演じた俳優たち
【6】死霊館
【5】癒やされる! 動物映画特集
【4】ハングオーバー
【3】夏といえば! サメ映画特集
【2】天使にラブ・ソングを
【1】アイアンマン

 ハッシュタグ #電撃清アター にて、このコーナーへのご意見・ご感想、そして皆さんが観た映画の感想なんかも募集しています。ぜひ、ご参加くださいませ!

 清水彩香
 AIR AGENCY所属の女性声優。
 好きなものは猫。趣味は映画鑑賞、麻雀。
 代表作は『スカーレッドライダーゼクス』麻黄アキラ、『ハイスクール・フリート』若狭麗緒、『Tokyo 7th シスターズ』臼田スミレなど。

【告知】
 新作オリジナルアニメ『まえせつ!』に、藁猪野あらし役で出演!

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