ライトノベルレーベル・DREノベルスより、4月10日に発売された『ジジババ勇者パーティー最後の旅 ~老いた最強は色褪せぬまま未来へ進むようです~』。その魅力を作者・福郎先生へのメールインタビューを通してお届けします。
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『ジジババ勇者パーティー最後の旅 ~老いた最強は色褪せぬまま未来へ進むようです~』ってどんな作品?
本作は、魔王を倒してから約70年後の世界で、勇者を引退した老人たちが巻き起こす最強無双の超ベテランファンタジー!
齢90になった元勇者のフェアドは、妻である元聖女エルリカと共に、各地にいる懐かしい知己を訪ねる旅に出ることに。ところが、新たに生まれた魔の陰謀が次々と襲い掛かってきて……!?
そんな本作を書くにあたって、福郎先生がポイントにしている部分や、先生ご自身のこともうかがってみました。気になる方は、ぜひメールインタビューをご覧ください。
『ジジババ勇者パーティー最後の旅』は役目を終えた勇者パーティーがどうなるのか、老いた後の最後の物語が気になる人に読んでもらいたい作品
――勇者たちの「70年後」が描かれますが、本作を書こうと思ったきっかけを教えてください。
老人主人公のお話はそこそこありますが、主要人物全員がジジババの作品は思いつかなかったので、書いてみれば面白いんじゃないかと思い、それなら老兵とか老いた伝説といった方向性にしようと考えました。
――本作を書くうえで悩んだところはありますか? どんなところで悩みましたか?
とにかくパーティーメンバーの人数と個性、役職で悩みました。借金まみれの狩人、うっかりなことを起こしまくるシャーマン、意味のないことをずっとしゃべり続ける道化師など、出したいと思ったメンバーは多数いましたが、十人近くはコントロールできないと断念した経緯があります。
――勇者、女司祭、剣士、魔女、モンク、騎士…個性豊かなパーティーメンバーですが、各キャラのどんなところがイチオシですか?キャラクターへのこだわりなどがあれば教えてください。
フェアドとエルリカは勇者と聖女の関係性だけではなく現在と過去もかなりギャップがあり、皮肉気で飄々としているサザキは友情に厚く、物事に対する関心が薄く見えるララはなんだかんだとサザキを愛している。
筋肉筋肉と煩いシュタインは生真面目に色々と考え、世捨て人同然だったマックスは身内への感情を捨てきれない。そういった内面と外面が色々と違う点です。
――現役時代と、老人時代、二時代のイラストの対比も印象的な本作。キャラクターのビフォーアフターについて、イラストを担当されたジョンディーさんになにかリクエストなどありましたか?
フェアドとエルリカに関しては、とにかく老人時代と現役時代で真逆の容姿をお願いしました。逆にシュタインの現役時代は、外見的特徴、服装は全部同じ筋肉の半裸でお願いしたので、手抜きと思われたかもしれません(笑)。
――本作の魅力やおすすめポイントなど、読者に楽しんでもらいたいポイントを教えてください。
年老いていようが、世界を救った勇者パーティーが最強なのは当たり前だろ。普通じゃないことを成し遂げたから勇者パーティーなんだ。若造に労わられるような連中じゃない。そういったコンセプトで話を書いています。
――どんな人に本作を読んでほしいですか?
RPGゲームに慣れ親しんだ方なら、役目を終えた勇者パーティーがどうなったかを想像したのは一度や二度ではないと思います。それを文章にしたものですので、勇者達が老いた最後の物語が気になる方に是非読んでいただきたいと思います。
――小説を書く際に、特にこだわっている点はありますか?
自分が読んでみて面白いか面白くないかは重要な要素です。それと、自分で設定したキャラクターの性格が逸脱していないかなどは気をつけています。
――最近熱中しているものはありますか?
ここ数年程は常に小説を書くことに熱中していて、1日も欠かしてないと思います。
――最後に、電撃オンライン読者へメッセージをお願いします。
タイトルやイラストからも分かる通り、主要人物が全員ジジババというとんでもない作品ではありますが、もしよろしかったら是非読んでいただきたいです。以上、へっぽこ作者の福郎でした!
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