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ネタばれあり感想:『ダンジョン飯』アニメ17話。キメラの正体には驚かされたけど、ライオスの感想が「すごくかっこいい…」だったことはもっと衝撃!

文:カワチ

公開日時:

 TVアニメ『ダンジョン飯』第17話“ハーピー/キメラ”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ダンジョン飯』第17話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

ファリンの姿が…。 アニメ『ダンジョン飯』16話感想


 第13話で炎竜編が終了し、第14話から第2シーズンがスタートしたTVアニメ『ダンジョン飯』。前回の第16話でシュローのパーティとカブルーのパーティが合流。とても賑やかな回になりました。

 ただ、シュローがライオスたちのパーティがファリンを救うため、黒魔術で彼女を蘇生したことを知って激昂。

 今回はヒリヒリした空気のなかでスタートしましたね。マルシルが漬物石にされて笑っていたころがもはや懐かしい。


 今回、シュロー側の視点が描かれたことで、改めてライオスが人間関係を構築するのがニガテであることが浮き彫りになりましたね。これまでギャグで描かれてきたライオスの空気の読めない性格ですが、冒険においては深刻なことになりえることが分かりました。

 ただ、そんなライオスだからこそ今回の第17話で最後に仲間たちに伝えたひとことは、ホッと心が軽くなるものでした。

 人間関係のいざこざで緊張感が走るなか、突如としてハーピーが襲来。シュローたちのパーティは忍者が多いので、素早い動きでハーピーたちを倒していきますが、ここはアニメならではの動きが追加されており、原作を何度も読み直している筆者も新鮮に楽しめましたね。

 しかし、衝撃的だったのはここからです。ハーピーを従える巨大な何者かがシュローの仲間たちを殺戮するのですが、それは下半身がレッドドラゴンと混ざってキメラとなったファリンでした。原作でも衝撃的すぎて読んでて「マジか」と言ってしまいましたが、アニメでもやはり衝撃!

 ここはアニメではじめて『ダンジョン飯』を追っている人の反応が気になるところですね。


 なお、そんなファリンの姿を見たライオスの感想は「すごくかっこいい…」というもの。モンスターが大好きなライオスの本音だと思いますが、このタイミングでこのセリフが出てくるのはヤバすぎますね。

 熊谷健太郎さんの芝居もピュアなライオスの感情が見事に再現されていて、余計に彼のサイコっぷりが際立っていましたね。

 その後は圧倒的な力を持つファリンに対してカブルーのパーティが戦いを挑むことに。本気を出したコボルトのクロやウンディーネで応戦するノームのホルムのアクションも光っていましたが、それ以上に巨体を振り回して戦うファリンは迫力がありました。

 作画もTRIGGERらしさが詰まっており、殴られて痛そうな表情などこまかい部分にもこだわりを感じました。TVアニメのシリーズでありながら、ここまで丁寧に作られた作画のシーンを観れることに感謝!


 ファリンが去ったあとは倒された仲間を蘇生することになりますが、参加しようとしたマルシルをシュローが止めたことで、ふたたび言い合いに。殴り合いにまで発展することになりますが、ここまでシリアスなライオスは珍しかったですね。

 シュローに向けて、「1日3食しっかり食べて、睡眠をとってる俺たちのほうがずっと本気だった!!」と言い放つライオス。ここだけ切り取るとギャグみたいな言葉ですが、これまでのライオスの冒険と教訓があるだけに、説得力のある言葉になっていましたね。


 そこからの具体的な内容はアニメで確認して欲しいのですが、自分が好きだったシーンを一点だけ語らせてください。それはライオスが感謝の意味を込めてハーピーの卵で作った卵焼きをカブルーに振る舞うところ。

 故郷を魔物に滅ぼされたカブルーはこんなもの食べたくなかったはずですが、ライオスからの信頼を勝ち取るために無理やり笑顔を作って食べることに。底が見えないカブルーですが、このシーンはコミカルに描かれていて思わず笑ってしまいました。

 さて、今回のエピソードでストーリーは一区切り。次回はかつてライオスが全滅を味わった第6階層になると思うので、今からとても楽しみですね~!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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