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ネタばれあり感想:アニメ『ザ・ファブル』4話は洋子+バーの神回。飲み屋でつぶれる高橋の様子を楽しむ洋子は、沢城みゆきさんの演技も含めて最高だった――

文:カワチ

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カワチ
 TVアニメ『ザ・ファブル』の第4話“命の話……”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ザ・ファブル』第4話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

大塚明夫さんの渋い芝居も光っていた。アニメ『ザ・ファブル』4話感想


 “ファブル”と呼ばれる伝説の殺し屋が、1年間、誰も殺さずに一般人として大阪で暮らす姿を描く『ザ・ファブル』。アニメ版は『装甲騎兵ボトムズ』で知られる髙橋良輔さんが監督を務めます。


 第4話はアキラが海老原から元レスラーの犯罪者を始末するように命令されるシーンからはじまりました。相手は傷害や強盗などを繰り返す悪党ですが、ケンカだけは得意な相手。ファブルがどう立ち回るのか気になるところでしたが、3秒で倒していましたね。コミックでも驚いたシーンではあるのですが、アニメは第2話と第3話に分け、1週間分の引きを作っていたので、登場した敵をアキラがあっさりと倒す場面の衝撃が増していました。

 その前のシーンで海老原がアキラにどんな相手でも6秒で倒すという話は本当なのか聞いており、アキラはその噂はあくまで教訓であり、10秒や20秒かかることもある――と返していました。この会話がはさまることで余計にたった3秒で元レスラーを倒してしまうアキラの凄まじさが際立っていました。その華麗で無駄のない動きも美しかったですね。アニメ化にあたり、もっと派手なエフェクトを入れて強さを表現することもできたと思いますが、あえてそうはしないところも、さすが髙橋良輔監督。

 さて、今回の話はレスラーとの戦いではなく、その後にアキラが元レスラーを始末するかどうかが重要だったなと思いました。海老原と部下のクロは拳銃をアキラに向けて気絶した彼にとどめを差すように迫りますが、アキラは拳銃の扱いになれていないクロの拳銃を奪い、反撃。派手な銃撃戦に突入か――と思われましたが、アキラは銃を下ろして海老原に“あること”を願います。海老原はシリアルキラーだと思っていたアキラが実はそうではなかったと感じ取り、彼と和解することになります。


 また、ここで注目なのはアキラがファブルだと知ってしまったクロ。今回の出来事がきっかけでファブルに憧れるようになったクロは変な方向に進んでいくことになるのですが、アニメでどのように描かれるのか今から楽しみ。クロを演じているのが岩崎諒太さんなので絶対におもしろくなるはず!

シリアルからギャグへの振れ幅が『ザ・ファブル』の魅力! 沢城みゆきさんの演技がメチャ楽しそうでサイッコー!!


 シリアスだったAパートから一転して、Bパートは洋子と高橋のデート。高橋に安い食べ放題の焼肉に連れていかれた洋子ですが、高橋を高そうなBARへ連れていきます。高橋がお金がないのを知っているのか知らずにいるのか……どちらにしろ悪女だ。歩いて帰るしかなくなった高橋が少しかわいそうです。

 高橋をテキーラで酔いつぶして酩酊する様子を楽しむ洋子ですが、情けない高橋の姿にときめいている自分に気付きます。強すぎるファブルと仕事をしていたせいだと彼女は考えますが、それにしたって高橋のことを気に入りすぎじゃないかなと思いました。フラフラの高橋を見て、どんどんときめいていく洋子の姿はコミックでもおもしろかったですが、アニメでは沢城さんのオーバー気味な芝居もあり、さらにカオスなシーンになりましたね。ぜひ映像で観てもらいたい!

 洋子が高橋を家に連れ込んでからは床で寝転んでしまった彼の周囲に家具を仕込んで、身動きが取れないようにしてから誘惑する展開も。原作通りに下着姿になって誘惑するシーンは、とても刺激的でした……。高橋が洋子に夢中になってしまう理由が分かってしまいましたね。


 一方のアキラは鉄板焼き屋で海老原と親交を深めていました。大塚明夫さんの渋い芝居が楽しめてよかったですね。なお、ご本人のXのポストによると関東出身の大塚さんは『にけつッ!!』を観て関西弁の練習しているそうです。確かに大塚さんの関西弁キャラというのは珍しいかも。そういう意味でも海老原の今後の活躍にも注目していきたいですね。


 さて、次回はアキラが大阪でカタギの仕事を探すストーリー。ミサキちゃんも本格的に登場するでしょうし、目が離せませんね!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。


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