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先行レビュー:『ハンターハンター』格ゲーのシステムまとめ。原作再現だけではなく、チームバトルならではの戦略性がアツい良作【HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT】

文:電撃オンライン

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 コミックやアニメで人気の『HUNTER×HUNTER』を題材にした対戦格闘ゲーム『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』の先行プレイレビューをお届けします。

 前回の記事では原作再現の部分を中心に紹介しましたが、今回はシステムを中心に紹介したいと思います。

※本記事はブシロードゲームズの提供でお届けします。


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 なお電撃オンラインでは本作のプレイ動画も公開しているので、あわせてチェックしてみてください。



『HUNTER×HUNTER NEN×IMPACT』はチーム戦のおもしろさが詰まった作品に!


 本作は3キャラ1チームによる3on3マッチで戦う対戦格闘ゲーム。メインキャラクター1人、控えのキャラクター2人を状況に合わせて交代させながら戦うことになります。また、控えのキャラクターを画面上に呼び出して攻撃させることもでき、多彩な読み合いが生まれるゲームになっています。3人同時に攻撃するド派手な技も用意されています!

 交代のメリットはいろいろありますが、例えば1人ではつながらないようなコンボを繰り出すことができます。また、体力が減ったメンバーを控えにして、体力回復をはかることなんかもできます。

 そのほか、超必殺技であるオーラアーツを放っているときに、追撃で仲間のオーラアーツを放つスイッチアーツなどもあり、チーム戦であることをしっかり意識させられるような作品になっています。オーラアーツはゲージを消費し、強力なものほど使用するゲージの量も増えるので、このゲージの管理も大事になります。

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 一方で“ラッシュ”ボタンを押していれば攻撃ボタンの連打だけでコンボを繰り出せるのもポイント。格闘ゲーム初心者でも爽快感のあるバトルが楽しめるのが特徴です。

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 攻撃は弱・中・強の3種類で、各キャラクターに共通で相手を前方などへ大きく吹き飛ばす“ネンパクト”を持ちます。ネンパクトには始動から一定時間は攻撃を食らってもやられ状態にならないアーマーが付くので、この攻撃で敵の強力な攻撃を潰すことができるようになっています。

 本作では床や壁に叩きつけたあとに相手がバウンドし、その状態から追撃できるので、次々にコンボが決まって気持ちいいです!

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 相手に密着して方向キーと強攻撃を同時に押すことで相手のガードを無視するブレイク攻撃を放つこともできます。ブレイク攻撃はいわゆる“投げ技”のような位置づけで、相手のブレイク攻撃に合わせてブレイク攻撃を放つと相手のブレイク攻撃を無効化するブレイク回避を行えます。

 また、ガード中に攻撃ボタンを同時押しすることでバウンスガードが発動。相手のことを押しのけることができ、仕切り直しをすることができます。本作は気持ちよくコンボを決めることができる作品ですが、一方的なバトルになってしまわないように工夫されています。

 ほかにも一試合に一度だけ使えるパワーアップ技の“オーバーギア”も存在しており、逆転要素は数多く用意されています。オーバーギアは仲間がやられていたり、体力が減っていたりと、ピンチであればあるほどバフ効果が上がるので、一発逆転を狙いやすくなっています。

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 このように多くのシステムが用意されているうえに、リアルタイムでの交代が行える3on3バトルなので、格ゲーが好きな人たちはコンボ探しも盛り上がると思います!


『ハンターハンター』ならではの要素をゲームシステムで見事に再現。原作でおなじみの技が多数登場!


 各キャラクターは必殺技であるアーツと超必殺技であるオーラアーツを使用可能。とくにゲージを消費するオーラアーツは最大の見せ場になっており、原作でも見せ場に使われた技になっています。

 オーラゲージを300%使用するオーラアーツはゴンであれば“ありったけを!!”だったり、ネテロであれば“百式観音 零の掌”だったりと、原作でもとくに印象的だった技になっています。演出も派手で見応えがあるものになっているので、ファンはぜひ注目してみて欲しいです。

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▲特定条件下でゴンがLv3オーラアーツを使用すると、ゴンがピトーを倒すために強制的に成長した姿になるといった演出も!



 ゴンであれば釣り竿と格闘技、レオリオならナイフと念能力など、リーチが異なる複数の攻撃を持っていることが多いです。多くのキャラが近距離用だけでなく遠距離用の技も使えるので、状況によって使い分けながら戦うことになります。

 また、各キャラクターごとに特殊な技が用意されているのもポイント。キルアであれば敵に残像を見せる“肢曲”を使ったあとに派生技を発動させたり、ヒソカであればオーラを付着させたあとに “伸縮自在の愛(バンジーガム)”で相手を引き寄せたりできたりと、原作ファンがニヤリとできるような部分がゲームシステムとして再現されています

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 派生技に関してはゴンのジャジャン拳やネテロの感謝の祈りなどが存在。原作と同じように多彩な技が使えるので、操作していて楽しいです。

 ネテロは祈りの所作となる“感謝の祈り”ボタンを数秒間押しっぱなしにしてからボタンを離すことで“百式観音 壱の掌”を繰り出せるのですが……これがなかなか面白い! 巨大な観音の掌が振り下ろされる攻撃なんですけど、出が速いうえに攻撃範囲も広いので、かなり強力です。対戦相手にしてみれば「ネテロが祈った後に攻撃が来ない……ということは!?」と“百式観音 壱の掌”を警戒することになり、バトル中の読み合いにも影響するわけですね。

 ……と言いつつ、“百式観音 壱の掌”を出そうと思ったときに限って相手の攻撃で祈りが中断させられて悲しい、なんてあるあるも(苦笑)。

 余談ですが、ゴンのジャジャン拳は原作同様、「最初は…」的な構えから、近接攻撃のグー、リーチが長くて中距離攻撃に使えるチー(チョキ)、オーラを放出する遠距離攻撃のパーに派生するので、相手に三択を強いることに。構え中はアーマーがつき、相手に攻撃されてもつぶされにくく、ごり押ししやすい部分も面白かったですね。

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 原作再現は各所でしっかり行われており、クラピカの“癒す親指の鎖(ホーリーチェーン)”のような回復技も存在しました。また、クラピカの強化技である“絶対時間(エンペラータイム)”は敵チームに幻影旅団がいると強制的に能力が発動するなど、原作を知っていると楽しめる要素も満載です。


 どのキャラクターも得意パターンに持ち込むと強い印象でしたが、今回遊んだ範囲ではレオリオがかなり使いやすかったです。原作では遠く離れたジンをなぐるために使ったオーラを飛ばす技について、さまざまな場所や角度から素早く連発できるので、大暴れできました(笑)。

 アーマー状態がつく構えからの強行突破がしやすいゴンや、素早い行動やトリッキーな技で相手を翻弄できるキルアも使いやすかったです。キルアは“神速(カンムル)”で瞬間的に無敵になれるところや、“神速(カンムル)”中にダッシュで体当たりして相手をなぎ倒す感じも爽快でした!

 というわけで、3on3マッチによる読み合いのあるバトルも楽しいですし、次々に決まるコンボも爽快です! 『HUNTER×HUNTER』を知っていれば楽しめる作品であることはもちろんですが、格闘ゲームとしても非常に気持ちよく遊べる作品になっています。

 格闘ゲーム初心者でも、ボタンを連打するだけで(コンピュータ相手なら)ガンガンド派手に戦えるので、格ゲー入門的な楽しみ方もできますよ!



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カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。



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