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レビュー:『バイオ レクイエム』試遊版では『ヴィレッジ』の赤ん坊レベルの恐怖が味わえる。一人称視点と三人称視点の切り替え、入手アイテムで気になる点も解説

文:Ak

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 2026年2月27日に発売予定のPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)用ソフト『バイオハザード レクイエム』の先行レビュー記事をお届けします。

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 今回のレビューでは、gamescom 2025で出展される試遊版を使用。およそ30分ほどの短いプレイ時間ではありますが、そこで判明した本作の魅力について紹介していきます。

 また、今回の試遊範囲のプレイ動画についても公開中なので、合わせてご覧ください。



試遊版では『バイオ7』の赤ちゃんのような恐怖を味わうことに!【バイオレクイエム先行レビュー】


 今回の試遊版では、とある廃ホテル(療養所)での探索を体験できました。戦闘要素などはなく、あくまで探索がメインとなっています。

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 まずは主人公のグレースが拘束されているシーンからスタート。こちらは1st Trailerにもあったシーンですね。拘束を解いてから、廃ホテルのなかを探索していきます。

 詳しい前後関係は不明ですが、どうやらFBI分析官である主人公のグレースが、廃ホテルで起こった変死事件の調査中につかまってしまい、脱出を目指すという流れのようですね。おそらくですが、ゲーム本編序盤の一部を切り取ったものだと思われます。

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 まずは一人称視点でプレイしましたが、操作感覚は『バイオハザード7』や『バイオハザード ヴィレッジ』と同様。ダッシュも可能ですが、そこまで素早く動くことはできません。

 暗い廊下を照らすためにオイルライターを見つけたり、箱のネジを外すためにドライバーを探したり、シャッターを開くためにヒューズを探したりと、探索しながら必要なアイテムを探し、先に進んでいくのが基本的な流れ。

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 もちろん、ただ探索するだけではなく……道中では謎の怪物に遭遇。巨大な眼と口を持った、老婆のような見た目の怪物です。とにかく登場ムービーが超怖いので、ぜひそこは動画で実際にご覧ください。そこからは、怪物から逃げつつ廃ホテルを探索することになります。

 武器なしで謎の怪物から逃げる……つまりは『バイオハザード ヴィレッジ』のベネヴィエント邸に登場した“ベビー”のような、無力な状態で敵から逃げる恐怖や焦燥感を味わうことに! シリーズ屈指の恐怖がよみがえってくるようで、正直終始ガクブルでした……。

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 “ベビー”の場合は決められたルートを通れば比較的回避は容易でしたが、廃ホテルでは探索の自由度がそれなりに高く、物陰に隠れたりダッシュで距離をとったりと選択肢が多め。そのぶん、何をしたらいいか判断する必要があるのでメッチャ焦る!

 怪物は動き自体はそこまで速くはないですが、視界はそこそこ広く、隠れる際には注意が必要です。探し回る動きがゆっくりとしているので、身を隠すのが本当に怖い! また物音にも敏感なので、慎重に動いたほうがよさそうです。

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 また怪物は光を苦手としているようで、明るい部屋に入ると顔が焼かれるような仕草を見せて、廊下の天井を突き破って逃げていきました。もしかしたらライトのオンオフによってピンチを逃れることができるのかも……?

 ただし、2回目に明るい部屋に逃げ込んだときはライトが消されてしまった(怪物の仕業かは不明)ので、明るい部屋が完全な安全地帯というわけではなさそうです。

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 怪物に見つかった場合、もちろん噛みつかれますが……どうやら一度やられても即死ではない様子。このあたり、追いつかれたら即死亡の“ベビー”よりは温情を感じますね。試遊版では回復アイテムも拾えたので、ある程度なら強引に突破することもできそうです。

試遊版では回復アイテム以外に空き瓶や空のインクリボンを入手可能【バイオレクイエム先行レビュー】


 試遊版では、先に進むために必要なアイテム以外に回復アイテムなどを拾うことができました。

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 拾えた回復アイテムは、“回復アンプル”と“グリーンハーブ”の2種類。回復アンプルは、体力を完全回復できる、従来の救急スプレーにあたるものですね。

 グリーンハーブの効果も従来通りですが、拾えたのはこれ1つだったので、調合などが可能なのかは不明。

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 そして“空き瓶”も拾うことができました。投げると敵の注意を引くことができるようです。

 試遊時は物陰に隠れながら使ってみたところ、隠れ場所にぶつかって注意を引くことに失敗してしまいました。振りかぶって投げるので、投げる際は注意が必要ですね。

 空き瓶ということで、何か薬品と組み合わせることで投擲武器などを入手できるのかも気になるところ。

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 用途不明の“空のインクリボン”というアイテムも。アイテム説明に“使い道はなさそう”と書かれていますが……流石にそんなわけはなさそうですよね。何かと組み合わせると、キーアイテムになるのかも?

一人称と三人称の切り替えはメニュー画面やゲームスタート時に可能【バイオレクイエム先行レビュー】


 本作では一人称視点と三人称視点を切り替えることが可能。

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 視点はゲームスタート時またはメニュー画面から切り替えられます。操作中にいつでも変更可能というわけではないものの、比較的気楽に切り替え可能。好みで切り替えても大丈夫です。

 『バイオハザード ヴィレッジ』もDLCで三人称視点が導入されましたが、切り替えの感覚はほぼ同じものと思っていいでしょう。

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 没入感は一人称視点のほうが味わえる印象ですが、三人称視点では視界が広くなるので、探索時は快適。今回は体験できませんでしたが、戦闘時も立ち回りやすくなるので便利ですね。

 逃走中によろけていたり、三人称視点ではグレースの細かい動きも見ることができます。気が早いですが、(おそらくあるであろう)周回プレイ時に気分を変えるために切り替えるのもよさそうです。なお、ムービーでは自然な形で一人称視点に切り替わります。

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 謎の怪物から逃げつつ、謎の廃ホテルの探索を体験できた今回の試遊版。かなりホラー寄りで、プレイには心の準備が必要になるレベルで怖かったです! 難易度はそこまで高くないですが、とくに『バイオハザード ヴィレッジ』経験者には赤ん坊の恐怖がよみがえる体験でしたね……。

 製品版では、武器ありで今回の怪物に挑めるのかが気になるところ。試遊版ではさんざん怖がらせてくれた怪物だけに、ぜひとも武器でリベンジしたいですね。そういう意味でも、製品版の発売がますます楽しみになりました!



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