三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、1993年9月19日にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』について語ります!
何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。
そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、1993年9月19日にスーパーファミコン用ソフトとして発売された『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』について語ります!
『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』との出会い・思い出
本作は『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』に登場したキャラクターのトルネコを題材にしたダンジョンRPG、今でいうローグライクゲームです。
昨今のゲーマーなら誰もが知っているローグライクというジャンルですが、当時はあまり流行っていなかったんですよね。
キャッチコピーも“1000回遊べるRPG”ということで、「RPGを1000回遊ぶってどういうことだ!?」と少年時代に思ったものです。
今ではローグライクゲームの楽しさを知っているから「1000回以上遊べるよ!」と思いますが、当時少年だったこともあり、なかなか信じられないキャッチコピーでした。
そんな信じられない状況でも、『ドラゴンクエスト』という要素はやっぱりでかかった! というのも、『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン』に登場するモンスターや音楽は『ドラゴンクエスト』シリーズでおなじみのものとなっており、それだけで欲しいと思ってしまうのは人間の性!(個人差あり)
親に頼み込んで買ってもらったのを今でも覚えています(笑)。
難易度がえげつないやりこみダンジョンの中毒性がいい意味でヤバかった
本作は物語を進めていくと、“もっと不思議なダンジョン”というやりこみ要素となるダンジョンに挑むことができます。
このダンジョンは手に入るアイテムすべてがどんなアイテムなのか不明。武器や盾は装備品の名前だけはわかるもののステータスが不明。さらに、草や巻物といったアイテムは、未識別状態で入手でき、使ってみるかそれがわかる巻物を使わないととわからない仕様となっています。
本作のダンジョンは基本階層ごとに分かれていますが、潜れば潜るほどモンスターも強くなっていきます。その中には厄介な状態異常にしてくる敵や、やけに攻撃力の高い敵もおり、回復アイテムや敵の動きを止める巻物など、役に立つアイテムが必要となってくるわけで……。そのアイテムが拾った段階ではなんなのかわからないというところが、かなり難易度を上げている要素なんです。
なので、1回使ってどんなアイテムなのかを確認しなければなりません。これがものによっては効果的じゃない状況での使用になってしまうこともしばしばあります。例えば弟切草。HPを大きく回復させる、またはHPが減っていない状況の場合HPの最大値が2上がるという効果があります。HPが減っていない状況なら効果的ですが、HPが1とか2しか減っていない状況で使ってしまった場合……もったいないお化けが出てきちゃうと思ってしまうくらい、がっかり感が半端ないのです!
しかも、ダンジョンは潜れば潜るほど敵が強くなっていくため、HP管理も重要になるので、弟切草も重要な攻略のファクターになるんです。それなのに、そんな無駄なことを……と、考えるときりがない感じになるわけ。ただ、こういうこともよくあるので、結局は仕方がないとあきらめて先に進むんですけどね(笑)。
そして、なんの草かわからないからあとで鑑定しようとしても、持てるアイテムの最大数は限られているため、どんどんアイテムがいっぱいになって、あとで調べるといった余裕もなくなるんです……。この未鑑定状態で拾えるアイテムのシステムを考えた人、ほんとえげつない!!
ほかにも、空腹度にも苦しめられたのも思い出しました! 空腹度が0になると、1回行動するごとにHPが1ずつ減少していくのですが、こうならないために空腹度を増やすパンを食べなければいけません。
パンはダンジョンに入る際、1つだけ奥さんのネネからもらえるほか、ダンジョンに落ちているものを食べて飢えをしのいでいくわけですが、運が悪いと本当に落ちていない……! 全然落ちていない場合、草でもほんの少し空腹をしのげるので、無理やり草でやり過ごすことも……。
この空腹度は10ターン動くと1消費されるのですが、パンがない場合、この1ターンが大事になってきます。なので、最終的に余計な行動をしないようにと慎重に最短でダンジョンを歩くようになっていました。今思うとターン制バトルのゲームにおいて、1ターンを慎重に行動・選択するようになったのも、このゲームをプレイしてからかも……(笑)。
このように“もっと不思議なダンジョン”は難しいため、何度も何度も倒れては挑んでを繰り返すわけですが、そのたびにレベル1になるので、心が折れそうになることも多々ありました。
でも、実際は動き方やダンジョン攻略の知識など、自分のスキルが上がっていき、どんどん深い階層に進めていく感覚はしっかりあって、めちゃくちゃ高揚感に満たされましたね。
さんざん難しくて苦しんだことを話しましたが、攻略できたあとのうれしさが、どんな苦しいことがあっても上回る!! なので、『トルネコの大冒険』をプレイしたことはものすごくいい思い出になっています。それプラス、ローグライクはおもしろい!! やめられない!
そんな中毒性バツグンの『不思議のダンジョン』シリーズは、『トルネコの大冒険2』や『トルネコの大冒険3』といった続編だけにとどまらず、1995年からは『風来のシレン』シリーズも発売され、今では大人気作品となり、2024年1月25日には前作から14年の時を経て、ナンバリング最新作『不思議のダンジョン 風来のシレン6 とぐろ島探検録』が発売されました。
ぜひ『風来のシレン6』でローグライクのおもしろさを体験してみてはいかが?
■『風来のシレン6』