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『V Rising』レビュー:Steamで非常に好評のヴァンパイアなりきりゲーはクラフトとバトルのバランスが絶妙。早期アクセスよりも遊びやすく進化【電撃インディー#626】

文:電撃オンライン

公開日時:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は5月8日に正式リリースを迎えるPC(Steam)用ソフト『V Rising』をレビューします。 

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 なお、電撃オンラインでは尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

城を築き、血を吸い、装備を整え、日の光りを嫌うヴァンパイア生活


 2022年5月の早期アクセス開始から、瞬く間にSteamで非常に好評を獲得した『V Rising』。本作はヴァンパイアを主人公としたクォータービューのオープンワールドサバイバルクラフトで、城を拠点に施設や装備を整えていくRPG的な部分も魅力のタイトルです。

 広大なワールドを探索しながら、木や石を攻撃して素材を回収し、それを元に拠点となる城の外壁や施設を拡張していくのは多くのクラフトゲームの通り。

 本作らしさといえば日光に長時間当たると継続ダメージを受け続けたり、狼やコウモリに変身できたりするほか、敵から血を吸収でき、その血によってステータスに変化が起きたりと、ヴァンパイアな要素がふんだんに盛り込まれているところが特徴。

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 城も敵からドロップする血を捧げることで活性化できたり、骨を媒体に日光を遮る霧を発生させたりと随所にヴァンパイアイズムが取り入れられています。

 ゲームの大まかな目標は居城を拡張させながら装備を整えて自身を強化していき、ワールド各地にいるボスを倒していくこと。各ボスの血は特別で、吸収すると新たな変身能力に目覚めたり、新しい魔法が習得可能になったりします。

 また、倒した際に装備品のレシピや新しい施設のアンロックが行われることもあるため、クラフトや生産以上に戦闘面が中心になっているとも言えます。

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 「◯◯を作成する」や「◯◯を装備する」といったチュートリアルを兼ねた目標がつねに提示されており、丁寧にゲームの流れを把握できるところは非常に優しい点。また、早期アクセスとはUI周りが大きく変更され、各項目にアクセスしやすくなっていました。

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吸収した血の特性や装備、魔法で育成していく


 ヴァンパイアの源とも言える血。戦闘で減った体力を急速回復させるのに血を消費するほか、吸収した血の特性”ブラッドタイプ”によってステータスが変化。血を吸収する際、対象の血にはパーセントが表示されており、パーセントが高いほど得られるステータスも強力になるという要素があります。

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 ワールドには大きく分けて人間や動物が点在し、クリーチャーから労働者、悪党、戦士などさまざまな”ブラッドタイプ”が用意されており、「移動速度上昇」や「攻撃にクリティカルが発生」といったパッシブ効果が発生。強力なステータスは維持したくもありますが、血は戦闘で傷つく機会が多いほど消費されていきます。

 血の吸収自体は何度でも気軽に行えるので、パーセントの高い血を見かけたら吸収して乗り換えていく血の涙もないスタイルもどこかヴァンパイアらしい!

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 装備品を更新することでパワーが上昇していきますが、上位装備になると特殊効果も付くので徐々に強敵とも戦えるようになり、探索エリアも拡大していくのはこの手のジャンルの楽しさですね。それに加えてボス討伐で得たスペルポイントに応じて新しい魔法を習得でき、攻撃魔法からカウンター、バフ、回復など種類も多岐に渡ります。

 装備できる魔法のスロットは2つと少ないものの、本作はマルチプレイにも対応しているので、仲間同士でプレイする際はセットする魔法を変えて遊ぶことでさまざまな状況に対応できるのも面白さの一つでした。

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 クラフト要素は装備品を新調させるのに必要な精錬素材を作成する施設が中心ですが、城の雰囲気を彩る椅子や額縁、絨毯、ランプなど、インテリアの種類が非常に豊富。

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 特徴的なのは人間を魅了させることで使用人として雇うことができる点です。この使用人は特定エリアに派遣してアイテムの収集を自動で行ってくれるので、ソロでも探索の手間が省けるほか、マルチでも素材収集がさらにはかどる要素になります。

 使用人の血を吸収することもできるので、純度の高い貴重な人間をストックさせるといった遊び方もでき、ヴァンパイアの非情さみたいなものも感じられるところもイイ点だと思いました。

 また正式リリースにあたって、『悪魔城ドラキュラ』とのコラボも用意されています! ヴァンパイアが主人公とのことで『月下の夜想曲』でお馴染みのアルカードの衣装一式を身にまとうことができます。

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▲画像はSteamページのものです。

 さらに城内を飾る調度品には豪華で華麗な悪魔城スタイルのものが制作可能に。禍々しい棺からどこかで見たことある絵画なんかも用意されていました。

 さらにさらに! 敵としてヴァンパイアハンターのシモン・ベルモンドが登場します。間違いなく最強の敵として立ちはだかる存在になるでしょう。倒した際の報酬やVブラッドもあるのかが気になる所ですが、それはプレイしてのお楽しみに。

 ソロからマルチプレイでかなり奥深く遊べるサバイバルクラフト『V Rising』。正式サービスを機に、ヴァンパイアライフを堪能してみてはいかがでしょうか。

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“電撃インディー大賞2024”概要


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投票期間:2024年5月19日(日)23:59まで
対象タイトル:2023年4月1日から2024年3月31日までに発売したタイトル(早期アクセス版を含む)
応募資格:日本国内に在住の方
投票方法:かならず注意事項を確認のうえ、“電撃インディー大賞2024”投票フォームより応募してください(投票は1人1回までとなります。複数回の投票は集計・抽選の対象外となります)。
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