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『RoOT/ルート』7話感想と考察。すべての事件が徐々に1つに集束していく。鍵はやはり二階堂ルイ!?(ネタバレあり)

文:電撃オンライン

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 テレビ東京にて2024年4月期より火曜深夜25時から放送中のドラマ『RoOT』について、感想と考察を掲載します。

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愛嬌ゼロの先輩探偵×凶運のポジティブ新人の踏み込んだら抜け出せない群像“ヒューマン”ミステリー!


 ビッグコミックススペリオールダルパナにて連載中のコミック『RoOT / ルート オブ オッドタクシー』がドラマ化。主人公である2人の探偵による奮闘劇画、オリジナルストーリーで描かれていきます。

 探偵事務所で働く玲奈(河合優実)と、経験ゼロのポンコツ新人・佐藤(坂東龍汰)は、退屈な浮気調査のなか、ドブ(三浦誠己)と呼ばれるチンピラの男に調査を妨害されます。

 2人は、このとき助けてもらった小料理屋の女将(吉本菜穂子)から、小戸川(篠原篤)というタクシードライバーの私生活を解明してほしいという依頼を受け、汚名挽回とばかりに動き出すのですが……。

 やがて2人は、街を牛耳るヤクザ、バズりたい大学生、脳天気な黒服、裏社会の便利屋、地下アイドルなどなど、街の人々が複雑に絡み合う“女子高生失踪事件”へと、書き込まれていくことになります。

 『オッドタクシー』の世界観で展開するミステリアスな物語が、ドラマではどのような展開・結末を迎えるのか、その推測なども交えつつ、各エピソードを紹介していきます。

この記事には、ドラマのネタバレが含まれます。

『RoOT/ルート』第7話 感想

都内であがった遺体は誰なのか?


 探偵を辞めてフリーになり、行方不明の後輩を探していた玲奈。探している三矢ユキが所属していたと思われるアイドルグループ“ミステリーキッス”を調べるため、所属事務所に潜り込もうとしますが、失敗します。

 ミステリーキッスの事務所は反社と繋がっており、裏で売春まがいのシノギをしていました。メンバーの1人も、この仕事をしていたようです。

 また一方で、ドブは銀行員を脅し、宝くじが当たった男から10億円を奪おうと計画。その計画に小戸川を巻き込みます。

 そうしたなか、都内で女性の遺体があがったというニュースが流れるところで終わった前回。

 今回は、渦中にいるミステリーキッスのリーダー、二階堂の場面から。彼女は何かに怯えており、“通報すれば良かった”と語っています。

 また、玲奈のもとに三矢ユキ(を名乗るメンバー)から電話があり、相談したいと言ってきます。どうやら最近、事務所や二階堂の様子がおかしいようです。事務所の裏の仕事も感付いているようですね。ただ見ている側からすると、この人の存在が一番おかしいです(笑)。なぜ三矢ユキを名乗っているのでしょうか。

あっさり10億円の奪取に成功!?


 場面変わってドブの方は、なんと10億円強奪を成功させてしまいます。こんなに簡単に成功するとは(笑)。いや、本当に成功したのかどうかはまだわからないですが。

 ここでちょっと整理すると、佐藤は依頼の浮気調査で、ある男の浮気現場を撮影していました。しかしその撮影データ(の入ったPC)を、第1話でドブに奪われています。

 その銀行員こそ、ドブに協力した人物です。ドブはこの浮気写真で脅して、銀行員を事件に巻き込んでいました。そして計画が成功したので、PCは銀行員に返したといいます。

 さらにその撮影現場こそ、女性失踪事件発生と同じ時間、同じ現場で撮られており、三矢ユキ失踪事件の容疑者らしき人も写っていたのです。そのことを佐藤は覚えており、このPCを取り戻そうとしていました。

 玲奈たちは銀行員に突撃してPCを奪い返し、確認します。すると、事件当日、事件現場と思われる事務所に来ていたのは、やはり二階堂でした。これでさらに二階堂が怪しくなりました。

 事件当日、行方不明の三矢ユキは、二階堂に事務所に呼び出されていました。そこで何か目撃して、トラブルに巻き込まれた。これが玲奈たちの見立てです。

 そして玲奈は、直接二階堂に会いに行くのですが、もちろん二階堂はまともに取り合ってくれません。ただ玲奈は、二階堂が殺し、バックの組織が遺体を処理したと言い切り、揺さぶりをかけます。効果はあったようですが!?

いきなり撃たれているドブ


 そして小戸川に話を聞きに行った佐藤は、なぜか撃たれたドブを発見。どういう経緯かわからないですが、いきなり撃たれてるって……飛躍しすぎて頭が追いつかないです(笑)。

 また、玲奈は三矢ユキの母親に報告にいきます。その母から、捜索願いを取り下げたのは、事務所から説明があったからと聞きます。

 三矢ユキは、自分の父親がかつて反社とつながりがあったことを知り、ショックを受けて家に帰りたくないと言っているという説明を受けていました。

 これは事実で、三矢ユキの父である呑楽は、かつて反社とつながっており、その組織こそ、事務所の裏にいる組織だったのです。組織の組長が三矢ユキを探していたのは、この父親からの依頼でしょうね。

 ただ、三矢が行方不明なのは事実なので、事務所もユキの所在を隠そうとしていることがわかります。

 そんな状況で、ついに都内で見つかった遺体が、三矢ユキのものであることが判明! 事件はクライマックスに向けて加速し始めるのでした。

『RoOT/ルート』第7話 考察


 物語で描かれたすべての事件が集束し始めました。最初の浮気現場で佐藤がドブに絡まれてPCを奪われたのも、偶然ではなく、ドブは浮気の証拠データを狙っていたのですね。

 すべてが1つの事件、すなわち三矢ユキ失踪事件に向けて繋がっていきます。最初に疑っていた小戸川は、被害者をタクシーに乗せたけの模様。現在、最大の本命は二階堂ということになりますね。

 撃たれたままのドブも気になりますし、10億の行方も気になります。まだまだわからないことが多いですが、大きく動き始めたことは間違いありません。二階堂だけでなく、現在三井ユキを名乗っているメンバーの動向にも注目です!



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