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ニンテンドーDS版『コードギアス 反逆のルルーシュ』 の思い出。スザクの黒の騎士団入り、ギアスに目覚めたユフィとの対決など、アニメ本編とは違うIF展開が満載で凄すぎた【メモリの無駄づかい】

文:電撃オンライン

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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回は、ニンテンドーDSに登場した『コードギアス 反逆のルルーシュ』について紹介します。

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『コードギアス 反逆のルルーシュ』とは

 ニンテンドーDS用ソフト『コードギアス 反逆のルルーシュ』は、2007年10月25日にバンダイナムコゲームスから発売されたタイトル。大ヒットしたアニメ『コードギアス 反逆のルルーシュ』初のゲーム化となる、かなりしっかりと作られたコマンドRPGです。

 TVアニメ第1期の放送が2006年10月~2007年3月、第2期(『R2』)が2008年4月~9月にかけての放送となってり、本作はその1期の2期の間にあたる時期に発売されているので、収録されているのはTVアニメ第1期ラストまでになっています。

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 リアルタイムで放送を見ていた視聴者はよく覚えていると思いますが、アニメの第1期は諸事情によってラスト2話(24・25話)の放送が延期になり、実際に放送されたのは2007年の7~8月。最終話の放送から数えると約3カ月も間を置かずの発売となっており、1期の内容がほぼ入っているのはなかなか凄まじいです(延期された24・25話の展開もしっかりゲーム内に盛り込まれています)。

 ニンテンドーDSのマイク機能を生かした遊びなんかもあり、ギアスを発動する時の台詞を読みあげると反応してくれたり、バトル中に仲間の名前を呼んで援護を要請できるシステムもありました。ただ援護システムについては、マイクの使用が必須だったので、電車の中など声を出せない状況だと使えないというネックもありましたが、ハードの特性も生かした意欲作でしたね。

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周回で開放されるIFストーリーが凄すぎる


 TVアニメ第1期の範囲内にあたるエピソードをルルーシュの視点で体験できる(一応、黒の騎士団員としてプレイヤーのアバターもいるのですが、実質的な主人公はルルーシュ)本作。ですが、じつはストーリーはそれだけではなく、一度ゲームをクリアした2週目以降はTV本編と大きく異なるIF展開が次々と発生するようになります。

 とくにその分岐がわかりやすいのが、TVアニメ18話“枢木 スザク に 命じる”に相当する部分のエピソード。

 ここではルルーシュは、アニメと同様にゲフィオンディスターバーでランスロットの動きを止め、スザクを仲間にするための説得を試みるもうまくいかず、その後現れたシュナイゼルによりスザクごと攻撃されそうになります。最終的にルルーシュは、スザクに「生きろ!」とギアスをかけることで窮地を脱しますが、この時の「生きろ!」ギアスが後の展開にめちゃくちゃ大きな影響を及ぼすことになるのは、『コードギアス』ファンならよくご存知のところかと思います。

 それくらい重要なシーンだったわけですが、本作の2週目以降はここでスザクに「生きろ!」ではなく「仲間になれ!」というギアスを使うことができるんです。

 基本的にルルーシュは、親友であるスザクにギアスを掛けることは避けようとしていましたが、「ギアスでさっさとスザクを仲間にしちゃえばいいのに」と思った人は少なくないはず。本作はそれを本当にできてしまうゲームで、以降スザクはゼロに忠誠を誓い、ランスロット共々黒の騎士団の戦力になります。

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 またそれに関連したIFとして、『コードギアス』を語るうえでは欠かせないエピソードである“血染めのユフィ”にも変化が。ルルーシュ最大の失態とも言えるなんとも救いのない回なのですが、2周目以降はユフィではなくゲームオリジナルキャラクターが代わりに虐殺を行い、ユフィ当人はV.V.によってギアスユーザーにさせられるという、完全に異なる展開に派生します。

 さらにその後の選択肢によっては、ギアスで仲間になったスザクの説得でユフィが正気を取り戻し、スザク共々黒の騎士団に仲間として加入するという、ルルーシュとスザクの共闘+ユフィの生存という『コードギアス』ファンの誰もが見たかったであろう光景も見られます。

 もっとも、スザクはギアスで操られているままなので、完全なハッピーエンドとは言えないですが、その後『R2』でスザクが辿った道を考えると、ギアスに掛かって黒の騎士団入りしていた方がスザク本人としては幸せだったかも……とも思えます。

 なお3週目になると、暴走状態のユーフェミアがピンクのジークフリート(1期最終盤にジェレミアが乗っていたアレです)に乗って襲いかかってくるという、さらに凄まじいIF展開も見ることができたり、いろいろな意味でユフィファンにとっては必見のストーリーになっていました。

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 冒頭でも触れた通り、本作が『コードギアス』初のゲーム化なんですが、1作目からここまで冒険したゲームがリリースされているのがすごいところ。

 先日には『コードギアス 奪還のロゼ』も公開されて、『コードギアス』への熱量が再び再燃中のファンも多いと思いますし、今回紹介したもの以外にも本当にたくさんのIF展開があるので、この機会にぜひプレイしてみて欲しいです。



米澤崇史:ロボットアニメとRPG、ギャルゲーを愛するゲームライター。幼少期の勇者シリーズとSDガンダムとの出会いをきっかけに、ロボットアニメにのめり込む。今もっとも欲しいものは、プラモデルとフィギュアを飾るための専用のスペース。

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