2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。
この記事では、第二章“小説の惑星”1話“蠢く大地”~5話“ルイス・キャロルの迷宮”を掲載します。
この記事では、第二章“小説の惑星”1話“蠢く大地”~5話“ルイス・キャロルの迷宮”を掲載します。
第二章 小説の惑星 1話~5話
1話 蠢く大地
パンドラ:ここが次の惑星ドラ~! なんだか不思議な感じー!
ロビンフッド:第一部隊はこの星に向かったはずだ。何か手がかりがあるといいんだが……。
ノストラダムス:見える……! 新たな地にて憂鬱なる少女を満足させた時、彼方からの声が汝らにもたらされるだろう……。
ホームズ:今のはまさか……!
ロビンフッド:ノストラダムスの予言か!
ソロモン:でもちょっと前に聞いた予言は、すごくどうでもいい事だったような? たしかその時は、ロビンフッドがクシャミしたせいでパンドラがお皿を落とす……って予言だったんだよね。
パンドラ:予言の言葉が難しいし一度しか聞かせてもらえないから、役に立てるのが難しいドラ~……。
ノストラダムス:ごめんね。アンゴルモアがいてくれたら、予言の書を吐いてくれるんだけど……。
ソロモン:何この揺れ!?
ホームズ:見てごらん、アレを。森が……うごめいている。
ノストラダムス:も、森が広がってる……こっちに来るダムス!?
ロビンフッド:マズい! このままじゃ俺たちのビックシップまで飲み込まれるぞ!
パンドラ:ふわぁ!? 足元に大きな穴が……!
ロビンフッド:クソ……! みんな! 俺に掴まれ!離れるな!
パンドラ:落ちちゃう~!?
パンドラ:……うう……。ここは……?
ホームズ:どうやら私たちは穴に落ちてしまったようだ。周りは木々に囲まれているし……。ここは不思議な空間だね。
ロビンフッド:ビックシップも見失っちまった。こいつはマズいな。帰れなくなるぞ。
ソロモン:……いったん周囲を探索してみましょうか。
ロビンフッド:ああ。迷わないよう、印を付けながら行くとしよう。
2話 チェシャ猫の歓迎
ソロモン:ここは……? 少し開けてるけど……。
ホームズ:森の広場……。人の手が入った形跡があるね。
???:ニャはっ。来訪者さん一行ニャ~♪
ロビンフッド:誰だ!?
???:ニャフフ。ボクはチェシャ猫。はじめまして、おひさしぶり、また会ったねぇ~♪
ソロモン:は、はじめまし……て?
チェシャ猫:ここは無限に続く迷宮の中。迷い込んだが最後永遠に出られないニャ。
ノストラダムス:迷宮!? 出られないって、そんな……!?
チェシャ猫:ちなみにおかえりはあちらだニャ~♪
ソロモン:えぇ!? どっちが本当なの!?
ホームズ:私たちは自分たちが乗ってきた船を探してるんだけど、何か知らないかい。
チェシャ猫:さあ? ここにはニャんでもあるけれど、ニャんにも手にすることはできないからねぇ……。
ソロモン:さっきから何言ってるのかわかんないだけど!
チェシャ猫:ニャフフ。ニャにか知りたいならマッドハッターのお茶会で聞いてみればいいニャ~。
チェシャ猫:マッドハッターはニャんにも知らないけど、ニャんでも答えてくれるからニャ♪
ロビンフッド:よくわからんが、そのマッドハッターとやらはどこにいるんだ?
チェシャ猫:この先をまっすぐ進んだ遊園地にいるニャ~。……お茶会中はマナーに気をつけてねぇ♪
ソロモン:とにかく行ってみましょうか。……別の人に話を聞いた方が早そうだし。
チェシャ猫:そんなに急がなくていいのにニャあ。どうせまた会うことになるのだし。
ノストラダムス:また会う……?
パンドラ:道を教えてくれてありがとうドラ~!
チェシャ猫:どういたしまして。可愛い来訪者さんたち。
チェシャ猫:……また明日、明後日、明々後日。何度でも会おうニャあ。キミたちのお気に召すまで……。
3話 マッドハッターのお茶会
パンドラ:あっ! 遊園地! ここがお茶会の会場!?
???:おや!? お客様かな? いらっしゃい! 私の名はマッドハッター! しがない帽子屋だ!
マッドハッター:ちょうど今6時間前にお茶会を始めたばかり! あなた達は運が良い! さあ席につきたまえ!
ソロモン:何が「ちょうど」なの……!?
マッドハッター:素敵な紅茶をどうぞ! それとも帽子をお求めですかな?
パンドラ:お菓子もいっぱいあるドラ~! いっただっきま~す!
ノストラダムス:この紅茶、いい香りダムス!
マッドハッター:……おおーっとお客様!? いくらお客様とはいえマナー違反はご遠慮ください!
ノストラダムス:えっ!? 私!?
マッドハッター:そんなご無礼なお客様には……
マッドハッター:力付くでも、お引取り願いましょう! DeepでMadなパーティの中で、逃げ惑いなさい!!
ロビンフッド:なんだぁいきなり襲いかかってきて!? マナーがどうしたってんだ!
マッドハッター:この遊園地の遊具は我が最高の武装兵団! 皆様漏れなくKillして差し上げましょう!
ソロモン:私たちは、こんなところで戦ってる場合じゃ…!
???:──あは♡ 楽しそうな事してるわね!
マッドハッター:む? その声は……。
アリス:素敵なお茶会ね! 私も混ぜて♡
マッドハッター:ぬぅっ!? アリス!?
パンドラ:アリス!? 無事だったドラ~!
アリス:あら? あなたたち、どうして私のことを知っているの?
ホームズ:パンドラ。円卓の惑星で会ったアーサーたちのことを考えると、このアリスもまたこの世界のアリスであって、私たちの知るアリスとは別人なのだろう。
パンドラ:そっか……! でもアリスはアリスで……うーん……?
アリス:よくわからないけど……一緒に遊びましょう? いいかなぁ! いいよね!?
マッドハッター:ぬおおお!? 私のお茶会がー!?
アリス:うふふふふ♡ たーのし~♡
マッドハッター:……かくなる上は私も全力でお相手しましょう! 行きますよアリス!
アリス:遊んでくれるのね♡ やったぁ♡
ロビンフッド:あいつらに巻き込まれちゃ敵わん! 一旦ここを離れよう!
アリス:あなた達も遊びましょう♡ 待て待て~♡
4話 地下の国のアリス
ロビンフッド:あの二人からはなんとか逃げ切ったみたいだな……。
アリス:あら? 呼んだ?
ロビンフッド:うおっ!? いつの間に……!
ソロモン:アリス! さっきはありがとう。あなたがいなかったら私たちが襲われていたかもしれない……。
パンドラ:アリスのおかげで助かったドラ~!
ノストラダムス:でもこのアリスは私たちの知ってるアリスじゃないんだよね?
ソロモン:そうね。はじめまして……かな?
アリス:うん! はじめまして! 私はアリスよ! 一緒に遊びましょう? いいかなぁ? いいよね!?
ソロモン:そんなに遊んでいる暇はないんだけど……。
ホームズ:アリス、この星について知っていることを教えてもらってもいいかい?
アリス:この星? とても素敵な所よ。毎日とっても楽しいの!
ロビンフッド:俺たちが乗ってきた船を見失っちまってな。この星は地形の変化が激しい。何か知らないか?
アリス:ええ知ってるわ。毎日ルイスちゃんがこの星の迷宮を広げてくれるの。だからいつも新鮮で楽しいのよ♡
ノストラダムス:毎日迷宮を広げるなんて……! それじゃあいつまで経っても私たちの船にたどり着けないんじゃない……!?
ホームズ:そのルイスさんに迷宮の拡張を止めてもらうことはできるのかな?
アリス:お願いすればきっと大丈夫よ! ルイスちゃんは私にとっても優しくしてくれるから!
ソロモン:じゃあ頼みに行ってみましょう! そうすればきっと船も見つかるはず!
アリス:いいわよ~♡ それじゃあルイスちゃんのお部屋まで案内してあげる♡
ノストラダムス:ありがとう、アリスちゃん!
アリス:任せて~♡
5話 ルイス・キャロルの迷宮
ルイス:ああん! 次の話を書かないといけないのに! 書いても書いても終わらな~い!!
ソロモン:あれがルイスさん?
アリス:うん、そうよー。
アリス:ル・イ・ス・ちゃーん♡ 遊びに来たわよ~♡
ルイス:アリスちゃん!? 待っててね今あなたが活躍する熱血スポ根小説を書きあげてる所だから!
アリス:そんなことより、お客さんを連れてきたの♡
ノストラダムス:あ、あのっ! 迷宮の拡張を一旦止めてもらうことってできる……?
ルイス:は……? 誰? あんたたち……! アリスちゃんとどういう関係?
パンドラ:アリスとはお友達ドラ~!
アリス:うん! この子たちは私のお友達なの!
ルイス:……はあ!? アリスちゃんの友達!? 誰に断ってアリスちゃんの友達をやってるの!?
ノストラダムス:こ、断るってなんでそんな……。
ルイス:いい!? アリスちゃんはとっても純真で純粋でピュアッピュアな超絶可愛い美少女なの! それはまるで誰も未だ足を踏み入れぬ広大な雪原のよう! そんな美しくて希少な存在なの!
ルイス:なのにそんなアリスちゃんによくない虫が近付いて悪影響を与えてしまったらどうしましょう! そんなこと許されない、あってはいけないわ! 絶対に許してはダメぇ……!
パンドラ:迷宮がまた広がりだしたドラー!?
ルイス:……つまり、アリスちゃんにあなたたちは必要ない! この迷宮から消えてもらうわ!
ロビンフッド:ったくなんなんだこの星は! さっきから話を聞かないやつらばかりだな!
ソロモン:これ以上迷宮が広がったら手がつけられなくなるし、彼女を止めないと!
ルイス:私とアリスちゃんの邪魔をするなら許さない!
ルイス:私とアリスちゃんの絆は永遠なんだから!