2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。
この記事では、第二章“小説の惑星”6話“to be continued”~10話“混沌たる凶竜ジャバウォック”を掲載します。
この記事では、第二章“小説の惑星”6話“to be continued”~10話“混沌たる凶竜ジャバウォック”を掲載します。
第二章 小説の惑星 6話~10話
6話 to be continued
ルイス:……びえぇぇぇ! アリスちゃぁああん! いじめられたよ~!!
アリス:よしよし~! 大丈夫よルイスちゃん♡ 私がついてるからね♡
ソロモン:私たちは邪魔しにきたわけじゃないから安心して。乗ってきた船が見つかるまで、迷宮を広げるのをやめて欲しいだけだから。
ルイス:……うん。わかった……。
ノストラダムス:良かったぁ……。ありがとうルイスちゃん。
ロビンフッド:やれやれ。今日はこの辺で一旦休んで、また明日に船を探すとしようか。
ルイス:……この部屋で休んでいけばいいわ。
ルイス:でもアリスちゃんと仲良くし過ぎちゃダメだからね!
ソロモン:んん……レビィ……。どこに……いるの……。
ソロモン:……あっ……夢……。
ソロモン:──レビィ、今頃どうしてるのかな……。
ホームズ:やあ、目を覚ましたかいソロモン。
ソロモン:あ、おはようホームズ……。変な夢見ちゃって。
ホームズ:…そうか。起きたばかりのところ悪いけど、割と緊急事態のようだ…。
ソロモン:え……緊急事態……。
ソロモン:……って、これは一体!? 私たち、さっきまでルイスの家にいたはずじゃ……!?
ロビンフッド:おう、起きたかソロモン。
ホームズ:ロビン・フッド、探索の結果はどうだった?
ロビンフッド:……おそらくホームズの言う通りだな。もう少し探索してみないと確かなことは言えないが。
ソロモン:ちょ、ちょっと! なんでそんな落ち着いてるの!? 私たち、寝てる間にこんな所に移動させられて……!
ホームズ:……いや、私の推理ではおそらく違う。その証拠を集める為に、ロビン・フッドには先に探索をしてもらっていたのだけど……。
ロビンフッド:詳しくは探索しながら話すとするか。みんな、ついてきてくれ。
7話 繰り返す日常
ノストラダムス:ルイスちゃんの部屋で眠っていたはずなのに……。私たち、勝手に移動させられたってこと……?
ホームズ:……恐らくだが、違うかな。この木を見て。ロビンが昨日目印を付けた木だ。
ロビンフッド:目印がなくなってるな。俺が傷を付けたのは、この木で間違いないはずだ。
ホームズ:つまり、私たちの行動がなかったことになっている。……さて、これはどういうことなんだろうね。
???:ニャはっ。来訪者さん一行ニャ~。
チェシャ猫:ニャフフ。ボクはチェシャ猫。はじめまして、おひさしぶり、また会ったねぇ~。
ソロモン:チェシャ猫……!? ここは昨日、チェシャ猫と会った広場……!?
ホームズ:……チェシャ猫くん、少し質問があるのだけど。私たちはもしかして「初めまして」なのかな?
チェシャ猫:そうとも言えるし、そうでニャいとも言えるニャ。でもお話をすると言う意味に限って言うニャら、キミたちは一度目の出会いだと思うけどニャ~?
パンドラ:昨日お友達になったと思ったのにぃ……。
チェシャ猫:キミがそう思うニャら、ボクたちはお友達ニャんだろうニャあ。でも昨日というのは本当にそこにあったのかニャ? 昨日も明日も、変わらなければそれは今日とも言えるニャ。
ホームズ:中々興味深い議題だが、今起きている出来事を直接的に表現するなら「時間を繰り返している」と私は考えているよ。
ノストラダムス:時間を繰り返してるって、そんなことが……!? でもそれなら理屈は通るかも……。
ロビンフッド:タイムループか……。だが時間が戻されるんじゃ、いくら進んでも俺たちの船まで辿り着けないぞ。
ホームズ:チェシャ猫くん、君は昨日この迷宮を「永遠に出られない」と言っていたね? 何か知っているんじゃないかい?
チェシャ猫:さあてニャ? でも面白いお話ニャあ。ボクが感じていた、同じ日々を暮らしているよう感覚もそれなら説明できるかもニャあ?
ホームズ:「デジャヴ」と言われるものだろうか。存在しないはずの記憶……既視感というやつだね。
チェシャ猫:そうかもしれないし、そうでニャいかもしれないニャあ。そういう難しいことはマッドハッターに聞くといいニャ。マッドハッターはニャんでも答えてくれるからニャあ。
パンドラ:でも昨日のお茶会ですっごく怒られちゃったドラ~……。
チェシャ猫:ニャはは。マッドハッターはマナーに厳しいからニャあ。アイツはおもてなしをするのが大好きニャ。無闇に手を出さない方が良いニャあ。
ロビンフッド:「沈黙は金」……ってやつか。そういやパンドラが勝手にお菓子に手を付けてたな。
ソロモン:今度は勝手に食べちゃダメだよ、パンドラ。
パンドラ:えへへ……。気をつけまーすっ!
ノストラダムス:私が何かしちゃったのかと思って、ドキドキしちゃったよ…。チェシャ猫さん、教えてくれてありがとう。もう一度マッドハッターさんの所に行ってみるね。
チェシャ猫:ニャふふ……たくさん暴れておいで。ボクはそういうのを見るのが、だ~い好きだからニャぁ。
8話 二度目のお茶会
パンドラ:今度はお行儀良くしてないと……!
マッドハッター:おや!? お客様かな? 私の名はマッドハッター! ちょうどお茶会の時間ですが、参加していきませんか?
ホームズ:ああ、ごちそうになろうか。
マッドハッター:おお素晴らしい! ではこちらのお茶からどうぞ! 庭で採れたハーブティーでして、自慢の品なのです!
ノストラダムス:……うん、何度飲んでも美味しいダムス!
マッドハッター:そうでしょうそうでしょう! ああお召し物はそのままでどうぞ。お荷物などは私が預かりましょうか?
ロビンフッド:いたれりつくせりってヤツだな。そこまで気遣いしてもらわなくても大丈夫なんだがな。
ホームズ:ティーパーティは本来ホストがゲストを歓待する文化だからね。好きにさせておくのが良いかもしれない。
ソロモン:それで、マッドハッター。あなたは時間が繰り返していることについて何か知らない?
マッドハッター:時間が……? はて? 毎日お茶会のようなものですからねぇ。……ああ、ただ噂を聞いたことがあります。
マッドハッター:ここから少し先へと進んだ場所にある「タルジーの森」に混沌を司る凶竜ジャバウォックが住んでいます。あの竜なら時すらも乱してしまうことでしょうね。
ソロモン:時を乱す竜……! 原因はそれだよ!その竜を倒せば時間のねじれも解決するかも……!
マッドハッター:おっと少々お待ちを。タルジーの森もまた、ジャバウォックの力で時空が歪んでおります。彼(か)の凶竜の元へと向かうならヴォーパルソードに力を貸してもらうといいでしょう。
マッドハッター:彼女はジャバウォックの魔力を断ち切る力を持つ者。森の入口付近にいるでしょうから、忘れずにお訪ねください。
パンドラ:教えてくれてありがとうドラ~! ……あとお菓子も食べていい?
マッドハッター:ええもちろんですとも! さあ一時間二時間でも十時間でも、まだまだお茶会を続けましょう!
ノストラダムス:それはさすがに遠慮したいかも……。
ロビンフッド:お、俺らはちょっと忙しくてな! また来るから、ここらへんでおいとまさせてもらうぜ!
マッドハッター:おやそれは残念……。まだまだ美味しいお茶もお菓子も用意しているのに……。
パンドラ:美味しいお菓子~……?
ソロモン:ほら行きましょうパンドラ! いろいろ教えてくれてありがとう、マッドハッター!
マッドハッター:ええ、名残惜しいですが……それでは良い旅路を!
9話 タルジーの森
パンドラ:ここがタルジーの森……! なんだかあやし~!
ノストラダムス:マッドハッターさんの言う通りなら、ここらへんにいるらしいけど……。
???:……誰? あなたたち。
ホームズ:キミがヴォーパルソードか。私たちはジャバウォックに用があってきたんだ。
ヴォーパルソード:確かに私がヴォーパルソードだけど。
パンドラ:ヴォーパルソード、ヴォーパルソード……じゃあ……「パルちゃん」だね!
ヴォーパルソード:……。べつに好きに呼んだらいいわ。
ノストラダムス:パルちゃん……!
ヴォーパルソード:……あなた達と居ると、なんだか退屈しなさそうね。
ヴォーパルソード:それにしても……なぜあなたたちはジャバウォックを探してるの? ジャバウォックになんの用?
ロビンフッド:どうやらそいつのせいでこの星の時間がループしてるらしくてな。倒さないと俺たちはこの迷宮を出られないらしい。
ヴォーパルソード:時間を……? たしかに数日前ぐらいから、森から出てくる魔力に異常を感じているわ。ジャバウォックが目覚めたのかもしれない。
ヴォーパルソード:……様子を見に行くか迷っていたのだけど、もしかすると私が数日だと思っていたのは、ずいぶんと長い間だったのかもしれないわね。
ソロモン:この森に近づくほど魔力は濃くなってるわ。もしかすると、近ければ近いほど時間のループを認識できなくなるのかも……。
ヴォーパルソード:……いいでしょう。あなたたちの言うことを信じるわ。上手く言えないけれど、タルジーの森の異変と合わせるとその話には信憑性がある……。
ヴォーパルソード:私も協力しましょう。
パンドラ:ありがとうドラ~!
ヴォーパルソード:ジャバウォックの存在は異質だから、簡単に滅ぼすことはできない。けど私なら一時的に無力化して封印することができるわ。
ホームズ:それは心強い。助かるよ。
ヴォーパルソード:よろしく。…恐らくだけど、私一人では解決できないと思うから。
ロビンフッド:ああ、任せな。
ヴォーパルソード:じゃあついてきて。ジャバウォックは森の深部にいる。そこまで案内するから。
10話 混沌たる凶竜ジャバウォック
ヴォーパルソード:ここがジャバウォックの住処よ。注意して。
ジャバウォック:────!
ヴォーパルソード:やはり目覚めていたのね、ジャバウォック。
ロビンフッド:じゃあやっぱりこいつが元凶ってことか……?
ジャバウォック:────!
ソロモン:みんな避けて!
ノストラダムス:やる気満々みたい!
ヴォーパルソード:おかしい……。我を失って暴走している……? こんなジャバウォックは見たことがない……。
ロビンフッド:ええい、とにかく反撃するぜ!
ジャバウォック:────!
ロビンフッド:ダメだ! こっちの攻撃が全然効いてねぇ!
ホームズ:これが時空間を歪める混沌の凶竜の力……!
ヴォーパルソード:下がって!
ソロモン:これは……!?
ヴォーパルソード:私の力でジャバウォックの力を相殺したわ! 今のうちよ!
パンドラ:よーし、みんな行くドラ~!
ジャバウォック:────!