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モンストスピンオフ『キュビスタ』ストーリーまとめ7:第二章 小説の惑星 11話“三度目のリスタート”~15話“不思議の国のアリス”(ネタバレあり)【キュービックスターズ】

文:電撃オンライン

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 2024年5月27日にサービス終了を迎えた全方位にハマる! ギリギリアクションRPG『キュービックスターズ(キュビスタ)』。そのメインストーリー集をお届けします。

 この記事では、第二章“小説の惑星”11話“三度目のリスタート”~15話“不思議の国のアリス”を掲載します。

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第二章 小説の惑星 11話~15話

11話 三度目のリスタート

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ジャバウォック:────!

ソロモン:ジャバウォックに膨大な魔力が集まってる……!

ヴォーパルソード:そんな……! こんな力を使ったら体が耐えられないはず……! 自ら滅ぶ気なの……!? ジャバウォック……!

ジャバウォック:────!

ヴォーパルソード:……違う! これはもしかして……操られている……!?

ソロモン:ダメ! このままじゃ魔力が暴走するわ!

ヴォーパルソード:私でも抑えきれない……!?

ヴォーパルソード:……聞いて! ジャバウォックはきっと何者かに操られてる! それを見つけて! あなたたちのことは、私が守る!

ヴォーパルソード:……頼んだわよ。

ノストラダムス:パルちゃん!

ジャバウォック:────!

ソロモン:……ここは……。

ロビンフッド:……最初の場所だ。ヴォーパルソードが俺たちを守ってくれたようだが、また振り出しに戻っちまったみたいだな。

パンドラ:でもこれで時間を進める方法がわかったドラ! ただ戻っただけじゃないよ!

ホームズ:ジャバウォックを操っている黒幕が真犯人……というわけだね。

ノストラダムス:でもそんな人に心当たりはないけど……。

ホームズ:もう一度、情報を整理しよう。捜査の前提条件が更新されたんだし、調べ直せばまた新たな情報が手に入るかもしれない。

パンドラ:そうと決まれば、またお茶会に行くドラ~! きっとマッドハッターが何か教えてくれるよね!

パンドラ:……今度はなんのお菓子食べよっかなー♪

ソロモン:食べすぎてお腹壊しても知らないよー?

12話 変容する世界

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パンドラ:またお話を聞くついでに、お茶会に参加するドラ~!

ソロモン:ふふ。ちゃんと、マナーには気を付けてね?

マッドハッター:おや!? これはこれは……。

チェシャ猫:こんな場所にお客さんがくるニャんて、不思議な日もあるもんだニャあ。

ノストラダムス:チェシャ猫さんもいる!?

チェシャ猫:お久しぶり。そして初めましてだニャあ? 気まぐれに帽子屋のところに来てみたら、ニャんだか面白そうな人たちに出会えたニャあ。

ホームズ:気まぐれ……か。もしかすると前回の記憶が影響してるのかもしれないね。

ロビンフッド:どっちにしろ話が早い。お前ら、ジャバウォックを操る存在について心当たりはないか?

マッドハッター:ほう! 混沌の凶竜ジャバウォックですか! あれはなかなか厄介なものと聞いています。

チェシャ猫:あれを操れるのは、絶対的な力を持つ存在しか無理だニャあ。混沌という存在はそれだけ特別なものニャ。

マッドハッター:ハートの女王なら可能でしょうね。絶対的な命令権を持っていますから。この国の住人であれば、逆らうのは難しい。

マッドハッター:あとは……ルイス嬢でしょうか。迷宮を操る彼女になら、あの凶竜を操ることも可能やもしれません。

ノストラダムス:ルイスちゃん……。でもあの子を止めても、ループは止まらなかったよね……?

ホームズ:疑うのであれば、ハートの女王の方が可能性は高いのかもね。

チェシャ猫:どっちにしろ、ハートの女王の城までの道は今は迷宮で塞がれてるニャ。迷宮の構造を変えなければ、辿り着けないニャ。

マッドハッター:ハートの女王の他には、ルイス嬢なら迷宮の構造も操れます。城を目指すのであれば、まずは彼女に協力を仰ぐと良いでしょう。

ノストラダムス:わかったダムス! ルイスちゃんの所に行ってみよう、みんな!

マッドハッター:……おやっ!? ちょっとお待ちを! 私のお茶会に参加しないのですか!? せっかく準備ができているのに!?

パンドラ:あ~……。それじゃあちょっとだけ……♪

ソロモン:今はそれどころじゃないでしょ、ほら行くわよパンドラ!

パンドラ:あーうー! わたしのお菓子~!

マッドハッター:私のお茶会がぁーーー!!

チェシャ猫:ニャはは! 騒がしいのは嫌いじゃニャいニャあ~♪


13話 創造主のスランプ

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ルイス:ああーん! どうして!? 大好きなアリスちゃんが活躍するお話なのに……! どうして私は書けなくなってしまったのー!?

パンドラ:こ、こんにちは~……。

ルイス:誰!? アリスちゃん!?

ルイス:……ってアリスちゃんじゃないのか。なあに? あなたたち。

ノストラダムス:私たちハートの女王のお城まで行きたいんだけど、迷宮が道を塞いでいるみたいで……。

ルイス:そういえば今の迷宮の構造はそうなってたかしら……。

ルイス:……いいわ、案内してあげる。ちょうど気分転換したかったところだし。

ロビンフッド:なんだ? この前あったときよりずいぶん素直なような……。

ホームズ:どうやらアリスがいないと落ち着いて話せるみたいだね。

ルイス:アリスちゃんがどうしたって!?

ルイス:うう、アリスちゃんアリスちゃんアリスちゃん……! 書いても書いてもお話が終わらない……!

ノストラダムス:スランプ……っていうやつかな?

ソロモン:……もしかして「書いても書いても終わらない」って、ただ時間が繰り返しているだけなんじゃない? だから自分では書いているつもりなのに、何も進まない……。

ホームズ:そうかもしれないね。書いた記憶があるのに原稿が進まず、無限に書き続ける……。

ホームズ:もしそうなら、ハートの女王を倒せば彼女の苦悩は終わるかもしれないね。

ルイス:本当!? よくわからないけど、あなたたちに協力すればこの小説は完成するのね!?

ノストラダムス:た、たぶん……? 原因が時間のループにあるならきっと……。

ルイス:そうとわかればこうしちゃいられないわ! さあ行くわよ! 目指すはハートの女王のお城ね!

パンドラ:すっごく元気になっちゃった……。

ソロモン:もしかしてノストラダムスの予言の「憂鬱なる少女を満足させた時、彼方からの声が汝らにもたらされるだろう……」って……!

ロビンフッド:ルイスの嬢ちゃんのスランプを解決した時ってことか?

パンドラ:そうかもしれないドラ~! さっそく出発しよ~!


14話 ハートの女王

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ルイス:ここがハートの女王のお城よ! ……おかしいわね、いつもなら怒鳴りながら出てきてもおかしくないんだけど。

アリス:……あれぇ? どうしたのルイスちゃん? こんなところにやってきて。

ルイス:アリスちゃん!? アリスちゃんこそどうしてここに! やっぱり運命!? そうだよねー!? 私とアリスちゃんは運命で繋がってるの!!

パンドラ:アリスちゃん、ハートの女王様のこと知らないドラ? その人のこと、止めなきゃいけないんだけど……。

ルイス:そうよアリスちゃん! 教えてちょうだい! 女王を止めれば、今私が書いてる小説が完結するはずなの!

アリス:……うん、ハートの女王はね。いないよ?

ルイス:……え?

アリス:私が倒したの! だからハートの女王が持ってた絶対権力も迷宮を操る力も……今はぜーんぶアリスのもの♡

ホームズ:……ジャバウォックに時間をループさせるよう命じていた犯人はハートの女王かルイス・キャロルのみ……。そしてハートの女王がいないなら、残る犯人は……。

アリス:うん、せいかーい♪

アリス:わ・た・し♡

ノストラダムス:どうしてそんなことを……!?

アリス:だって……楽しいんだもの! 毎日毎日楽しいことが繰り返される! それってとっても素敵でしょう♡

ソロモン:そ、そんな自分勝手なことしちゃ駄目だよ! ルイスだって、そのせいで困って──!

ルイス:──そうよね~、アリスちゃん!! 楽しい毎日が繰り返す! なんて素敵な事なの! 私もちょうどそう思ってた所なの!!

パンドラ:さっきと言ってる事が違うドラー!?

ルイス:何言ってるの!? アリスちゃんが言ってるんだから正しいに決まってるでしょ!!

ロビンフッド:しかしそいつは困ったな。俺たちとしては乗ってきた船を見つけなきゃ帰れないんだが……。

ホームズ:アリスによる時間のループは、止めさせてもらわないとね。

ルイス:なんてこと言うの!? アリスちゃんの邪魔なんて絶対にさせないんだから! アリスちゃんに代わって……私が相手になってあげる!

ノストラダムス:結局ルイスちゃんとの戦いは避けられないダムスー!?

15話 不思議の国のアリス

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ルイス:やられちゃったー!! うえええん!! ごめんなさいアリスちゃーん!!

アリス:ううん! 負けちゃうルイスちゃんもとっても可愛かったよ♡

アリス:みんなも本気のルイスちゃんに勝てちゃうなんてすごいね♡ 私もいっぱい遊べそう!

ロビンフッド:戦いは遊びじゃないんだがな……!

ホームズ:いや……そうか! そういうことか……!

ノストラダムス:ホームズ、何か気づいたの?

ホームズ:おそらくノストラダムスの予言の「憂鬱なる少女」……これはルイスではなくて、アリスのことを指していたんだ。

ロビンフッド:……だがさっきからあのアリスはずっと楽しそうに笑ってると思ったぞ。「憂鬱」なんて感じじゃなさそうだ。

アリス:私、とっても楽しいよ?

ホームズ:……本当にそうかな? いくら楽しい毎日だって、同じことを繰り返せばそのうち慣れてしまうものだ。

ホームズ:毎日毎日同じことが続く日常……もしかすると君は、この日々に飽きてきているんじゃないかい? アリス。

アリス:……楽しいもん。毎日毎日、ルイスちゃんと遊んで、マッドハッターや他のみんなとも遊んで……とっても楽しい。楽しいに違いないもの……。

ホームズ:……ふふ、なるほどね。そういうことならむしろ話は簡単かもしれないね。

ホームズ:アリス、私たちと全力で遊ぼう。手加減はなしで、お互いに正々堂々戦おうじゃないか。

アリス:……いいの?

ホームズ:ああ、もちろん!

ロビンフッド:お、おい。いいのか? 俺たちには第一部隊のみんなを探す任務が……。

ホームズ:それでも、後先考えず私たちも全力を出そう。

ホームズ:そしてアリスに見せてあげるんだ。……私たちの目指す未来を。

ノストラダムス:……未来?

パンドラ:よくわかんないけど、きっとホームズが言ってる事なら正しいドラ!

パンドラ:だからい~っぱい遊ぼ! アリスちゃん!

アリス:……ええ! たくさん遊びましょう♡


エピローグ

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アリス:……あーあ、負けちゃった。でも……また時間を巻き戻せば……。

ホームズ:……でも繰り返すだけだと、私たちみたいな新しい相手と遊ぶことはできないよ?

アリス:……!

ルイス:ア、アリスちゃんには私がいればいいんだから! だから外からの新しいお客さんなんて……!

ホームズ:ルイスはこう言ってるけど……アリスはどう思う? もっと新しい人と友達になって、遊びたいと思わない?

アリス:それは……。

ホームズ:さあ、自分の気持ちに正直になってごらん。

アリス:……私、もっといろんな人と遊びたい! だってあなた達と遊ぶのは、とっても楽しかったもの!

ルイス:ア、アリスちゃん!?

アリス:だから時間のループなんて必要ないわ! それにこの星の外にも。い~っぱいアリスと遊んでくれる人がいるんでしょう?

アリス:その人達ともお友達にならなきゃ♡

ホームズ:……ってアリスは言ってるけど、ルイスはどう思う?

ルイス:そんなの……当然でしょう……?

ルイス:もちろんアリスちゃんの言う通りよ~! さすがアリスちゃん、それに気付くなんてやっぱり天才っ! 一緒に新しいお友達を探しましょう!!

アリス:うんっ! ルイスちゃん♡

ロビンフッド:……結局これでめでたしめでたしってことでいいのか?

ソロモン:アリスが遊び相手を求めて他の星に殴り込みに行ったりしなきゃいいけど……。

ノストラダムス:もしかして物凄い存在を解き放っちゃったのでは……?

パンドラ:アリスたちなら大丈夫っ! 戦った後にはお友達になってるドラ~!

ホームズ:ああ、きっとそんなに酷いことにはならないと思うよ。彼女たちは純粋だしね。

ロビンフッド:さて俺たちとしては、あと乗ってきた船が見つかってくれればそれでいいんだが……。

ルイス:ああ、それなら。……ちょっと待って。

ロビンフッド:おお!? あれは俺たちの船だ……!

ルイス:ちょうど近くにあったから、迷宮の形を変えて呼び寄せたの。

パンドラ:ルイスありがとうドラ~!

ルイス:いいえ、こちらこそ! これでやっと小説の続きも書けるしね! ず~っと書き続けてたからちょっと疲れちゃったけど!

ロビンフッド:通信!? いったい誰からだ!?

???:■■……こちら……■■……! アイツと……関わるな……! 今すぐ……■■……この世界から脱出を……■■

???:…………。

ノストラダムス:これってもしかして……先遣隊からの通信!?

ロビンフッド:……発信源の方向は特定したが、これ以上のデータはなさそうだ。急いで後を追う必要があるな。

ホームズ:少し慌ただしいけど、早く出発しようか。

アリス:もう行っちゃうの~?

パンドラ:うん! ……でもきっとまた来るよ!

パンドラ:次はみんなでお茶会もするドラ~!

アリス:ふふ♡ 楽しみね♡ たーくさんおもてなししないと!

ロビンフッド:弾丸のもてなし以外も期待しとくぜ。

ルイス:次に来るときにはアリスちゃんのいろんな小説も完成させておくから、楽しみにしててね!

パンドラ:うん! それじゃあバイバイドラ! またねー!

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