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“テイルズ オブ フェスティバル 2024”1日目をリポート。演技分けのすごさを再認識&『マイソロ』好きにとっても嬉しい内容が詰まった公演に

文:編集O

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 今年で16回目を迎えた年に1回の祭典“テイルズ オブ フェスティバル(以下“テイフェス”)”。開催地はもちろんファンの間で聖地となっている横浜アリーナ。6月1日と2日の2Daysで開催され、両日で出演キャスト陣、スキット(掛け合い)、ライブの参加アーティストなどが異なるため、両日参加したというファンも多く見られました。本リポートではそのDay1の模様をお届けします。
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 ちなみに、今回は学園祭がテーマであることが発表されたタイミングで、事前に”学園祭の実行委員総選挙”を公式サイトにて実施。実行委員・宣伝隊長に選ばれたキャラクター10人とマスコット1体は、イベントキービジュアルとして新規描き下ろしされるなどの試みが行われました。
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 また、会場にはグッズ販売、コラボ飯が食べられる飲食店(ufotable Cafe TO GO in テイルズ オブ フェスティバル、テイルズ オブ キッチン、animeshi)、出演者へ贈られたプレゼントや花が飾られたコーナーなど、どのブースも大行列が続いていました。

 そのなかで多くの人が足を運んでいたのが、多くのシリーズ作品でキャラクターデザインを務め、今年の3月に逝去されたいのまたむつみ先生へのメッセージボード企画。巨大なボードにビッシリ貼り付けられた付箋にはメッセージやイラストが描かれ、偉大な功績を残された先生への感謝を送るとともに、早すぎる別れを偲んでいました。
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【テイルズ オブ フェスティバル 2024 Day1出演者(敬称略)】

小野坂昌也(総合司会):ゼロス・ワイルダー役/テイルズ オブ シンフォニア
伊藤かな恵(サブ司会):カノンノ・イアハート役/テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2
小西克幸:ロイド・アーヴィング役/テイルズ オブ シンフォニア
鈴木千尋:ルーク・フォン・ファブレ役/テイルズ オブ ジ アビス
下野紘:エミル・キャスタニエ役/テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-
浜田賢二:リヒター・アーベント役/テイルズ オブ シンフォニア -ラタトスクの騎士-
工藤晴香:パスカ・カノンノ役/テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー
野島健児(シークレット):ゲーデ役/テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー2
堀中優希:エリーゼ・ルタス役/テイルズ オブ エクシリア
池澤春菜:ティポ役/テイルズ オブ エクシリア
近藤隆:ルドガー・ウィル・クルスニク役/テイルズ オブ エクシリア2
木村良平:スレイ役/テイルズ オブ ゼスティリア
佐藤拓也:アルフェン役/テイルズ オブ アライズ

小野坂昌也さんが総合司会を担当。サブ司会は当日発表で伊藤かな恵さんに決定


 ペンライトで埋め尽くされた横浜アリーナ。開演前は歴代シリーズのオープニングが流され、キャラクターが登場するたびに声援が送られたり、エリーゼ&ティポによる紹介アナウンスが流れたりと、会場の熱気はグングン上昇!

 そして開演5分前にはエミルとリヒターによる紹介アナウンスがあり、ついに今年のテイフェスが開催。まずは事前の投票で決まった実行委員による開演アナウンス(スキット)が流され、そこでは会場にはこられなかったキャラクターたちの掛け合いが楽しめました。
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 オープニング映像が流れたあとは、総合司会の小野坂さんだけが登場するという流れに。じつは今回は両日ともにサブ司会を当日発表する形で、Day1では伊藤かな恵さんが選ばれました。
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 その後は“小野坂節”全開のトークと伊藤さんとの絶妙な掛け合いで、学園を模したステージセットの見どころや、会場にいるキャラクターたちに応援バルーンを贈ることができる“イベント応援バルーン差し入れ企画”なを紹介。

 そしてキャスト陣への声出しの準備など行われ、来場&ライブ配信で参加したファンは「今年もテイフェスが始まるぞ!」とワクワク感が最高潮に!
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スペシャルスキット「ようこそていふぇす学園へ! 危ないサプライズ!?」は二刀流、三刀流の役者が大立ち回り


 まず行われたのは恒例のスペシャルスキット。今年は学園祭をテーマにしたテイフェスということで、1日目は“ようこそていふぇす学園へ! 危ないサプライズ!?”がスタートしました。

 内容は学園祭を成功させるべく、パスカ・カノンノ、エミル、リヒター組が巨大な焼きリンゴを、カノンノ・イアハート、ロイド、ルーク、スレイ組が砲台で花火を打ち上げるというサプライズを計画。
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 それぞれがバレないようにこそこそと行動するも、それを目撃したエリーゼとティポが風紀委員であるゼロス、ルドガー、アルフェン組に怪しい計画を聞いたと報告。それを阻止するためにあれこれ動き回るという、勘違いが生んだドタバタが劇が繰り広げられました。
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 そんなスキットで会場が沸いたのは、開演前に小野坂さんが「声優なんだから重いものを持っている風の演技がうまいはずだ」と振りを受けた形で登場したキャスト陣。

 声に加えて動きにも重さを感じられるように巨大リンゴや砲台を運ぶ姿は、迫真の演技なのになぜか笑いも起こるなど印象的でした。
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 また、ルークとアッシュの二役を演じることが定番となっている鈴木さんの活躍シーンでは、これまでのシリーズでも配役があったキャスト陣もこのダブル(池澤さんはトリプル)配役に挑戦。

 ティポ役の池澤さんは『TOARISE』のキサラと『TOX2』のルルを、ルドガー役の近藤さんは同作品のヴィクトルを、アルフェン役の佐藤さんは『TOB』のベンウィックを演じて、ステージ上は登壇人数以上の密度感に。

 巧みな演技分けの技術とカオスな展開に、会場は大いに沸いていました。
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 そしていちばん盛り上がったのは、シークレットゲストである野島さんが演じるゲーデが登場した終盤のシーンです。負の概念で暴走するゲーデでしたが、パスカとイアハートが音頭を取り会場が一体となって放った“ラヴ・ビート”の力で鎮静化させました。

 その後はサプライズに成功した学園祭の雰囲気を満喫しながらゲーデは会場を去り、ハッピーエンドで幕を閉じました。
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植村花菜さんが『マイソロ』楽曲を弾き語りするスペシャルライブの第一部!


 作品にかわったアーティストによる恒例のスペシャルライブ。今回は二部構成となっており、スキット終了後はふたりのカノンノによりナレーションが流れ、アーティストの植村花菜さんが登壇。

 アコースティックギターによる力強い演奏と温かくも心に染みる歌声で、スペシャルスキットで活躍したパスカ・カノンノが主役の『テイルズ オブ ザ ワールド レディアントマイソロジー』のオープニング『光と影』、エンディング『紙ヒコーキ』を披露しました。
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 ライブ後のトークでは、じつは『TOP』や『TOD』をプレイしていたゲーマーで、生粋の『テイルズ オブ』ファンであることを告白した植村さん。あらためて会場に来ることができた喜びを笑顔で語っていました。

初参加のキャスト陣にスポットを当てたスペシャルトークショー


 ライブ後はキャスト陣を招いたコーナーへ。まずは登壇キャストの紹介を兼ねたスペシャルトークショーが行われました。

 トークでは初参加となる浜田さん、工藤さん、野島さんにスポットが当たる中、野島さんは「どの役で出るんだろう」と思っていたと語ると、小野坂さんが「なぜ持ち役合戦にでなかったの?」と突っ込む展開に。

 野島さんが演じたキュモール(TOV)とコンウェイ・タウ(TOI-R)の名が挙がると、大きな声援が上がっていました。いつか機会があったら見てみたいですね。
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『マイソロ2』にちなんだ依頼に答えるバラエティコーナーでは名作誕生!?


 続いてのバラエティコーナーは、15周年を迎えた『マイソロ2』にちなんで依頼に応える風のお題が出題されました。最初のお題は
「テイルズオブファンの気持ちを一番理解している人を知りたい!」で、こちらは2択の答えを会場のペンライトで決め、どちらの答えが選ばれたかをキャスト陣が選ぶという内容に。

 いずれも「学園祭で出し物をやるなら?」など、今回のテーマに掛かった内容でしたが、思いのほか答えがハッキリ分かれず最初の出題はドローになる結果に。そんな難しい判断が迫られる中、見事に勝ち残ったのは工藤さん、堀中さんのおふたりでした。
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 そしてふたつ目は「芸術的な絵をみんなで協力して完成させてほしい!」というお題で、チーム戦で勝敗を決める形に。

 赤チームは浜田さん、下野さん、鈴木さん、小西さんの順でお題は「赤ずきん」。緑チームは池澤さん、堀中さん、伊藤さん、工藤さんの順でお題は「シンデレラ」。青チームは近藤さん、野島さん、木村さん、佐藤さんの順でお題は「マッチ売りの少女」というチャレンジになりました。
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 ひとりの持ち時間が20秒と短く四苦八苦するキャストの中で活躍を見せたのが、先頭の近藤さんが描いた難解なイラストを読み解き、伝えるべきポイントを的確に捉えてマッチに全振りしたイラストを描いた野島さん。

 その活躍が認められ見事MVPに輝くも、賞品は大量の薪といういつもの(?)テイフェスのオチに。これには野島さんも苦笑するしかありませんでした。

いのまたむつみ先生との想い出を振り返ったミニコーナー


 今年の3月に逝去されたいのまたむつみ先生。先述したように会場にはいのまた先生へのメッセージを残せるボード企画が用意されており、ここでは先生が携わった作品の映像とボード紹介が行われました。
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 また、小野坂さんとビバ☆くんのトークでは先生に対する印象、さらに『TOR』のアガーテを例に挙げて先生ならではのタッチの魅力を語り合う流れに。

 そして最後は過去のテイフェスに寄せられた先生へのメッセージが紹介されました。
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 なお、会場では6月28日から30日まで、いのまたむつみ先生のお別れ会が行われることが告知されました。詳細は公式サイトなどでご確認ください。

BACK-ONによる6曲ぶっ続けの締めのライブはボルテージMAX!!


 そしてファンフェスのDay1でトリを務めたのは、『マイソロ』シリーズに多くの楽曲を提供してきたバンド・BACK-ONのスペシャルライブ。

 2011年、2018年に続いて3回目の参加となった今回は、「flyaway」(『マイソロ2』オープニング)、「Re:Start」(『マイソロ2』2周目エンディング)、「where is the future?」(『マイソロ2』1周目エンディング)、「ニブンノイチ」、「CHEMY×STORY」、「with you」(『マイソロ3』オープニング)の6曲を、パワフルに歌い上げました。
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 そしてライブ後のトークでは野島さんが『flyaway』の歌詞について「完全にこれはゲーデですよね?」と興奮した様子で問うと、会場からは同意するかのように大きな歓声が上がっていました。

約4時間にわたる夢の時間はあっという間に終わりに……


 そしてライブ後のトークが終わると、突如叫び声をあげて膝から崩れる小野坂さん。これはイベントのエンディングが近づいているということを知らせるお約束ですが、会場では「えー」という惜しむ声が聞こえるなど、時間を忘れるという言葉がピッタリの充実した約4時間でした。
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 ちなみに出演キャスト陣による締めの挨拶では、工藤さんと伊藤さんが「つぎは3人目のカノンノも一緒に」と語るなど、ファンとしてはうれしいコメントが飛び出すシーンもありました。1日目の公演、特に『マイソロ』が好きな方にとっては嬉しい内容だったのではないでしょうか。

 このように、会場全体を使った演出でキャストとファンの一体感が見事だった「テイルズ オブ フェスティバル 2024」のDay1。参加できなかった方は、ぜひアーカイブ配信チケットを購入してご視聴を。

テイルズ オブ フェスティバル 2024 Blu-rayが2024年12月15日に発売


 両日公演を収録したBlu-rayが、早くも2024年12月15日に発売決定。特典映像では当日終演後に撮影するキャストによるトーク映像と影ナレーションを両日公演分が収録されています。
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■商品概要
発売日:2024年12月15日予定
価格:¥19,800(税込)

■特典・映像特典
・テイルズ オブ フェスティバル 2024 特製ブックレット
・テイルズ オブ フェスティバル 2024 学園祭実行委員による
 オリジナルドラマCD(約30分程度)
・テイルズ オブ フェスティバル 2024 描き下ろしイラストを使用したオリジナルグッズ
 ※オリジナルグッズは後日掲載予定
・影ナレ(6月1日公演/6月2日公演)
・終演後出演者トーク(6月1日公演/6月2日公演)

 また、Blu-ray以外にも“テイルズ オブ フェスティバル 2024”の開催を記念したグッズの発売が発表されています。“学園祭”をテーマに新規描き下ろしイラストを使用したアイテムが展開予定で、受注開始は6月中旬を予定です。続報は『テイルズ オブ』シリーズイベント公式Xをチェック!
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