アニメ化が発表されていた『チ。 ―地球の運動について―』の放送時期や主要キャストなどが公開されました。
魚豊(うおと)先生が描く、地動説を証明することに自らの信念と命を懸けた者たちの物語『チ。 ―地球の運動について―』。第26回手塚治虫文化賞のマンガ大賞ほか、数々の賞を受賞した人気作です。
2022年4月のビッグコミックスピリッツでの連載終了、そして6月のアニメ化発表から2年――ついに、2024年10月からNHK総合テレビ(毎週土曜23:45~)で放送開始決定!
命を懸けて地動説の証明に挑むことになるラファウを待ち受ける運命とは――。アニメ『チ。 ―地球の運動について―』ティザー映像公開
神童ラファウの「この世はバカばっかりだ」という独白から始まり、最後には彼の、「今から地球を動かす」というセリフで締めくくられるティザー映像が解禁。
地球が宇宙の中心でその周りを惑星が動いているとする“天動説”こそがこの世の真理だとされ、その理を覆すようなことを信じたり、研究することが重罪だった時代に、謎めいた学者フベルトの言葉で“地動説”の可能性を知ったラファウ。
周囲からも天才だと言われ自認もしていた彼に芽生えた強烈な知的好奇心。「いったい何を捧げれば、この世界のすべてが知れる?」と、自らの“知”と“血”、さらには命を懸けて“地”動説の証明に挑むことになるラファウを待ち受ける運命とは――。
アニメ『チ。 ―地球の運動について―』ティザービジュアル&場面カットを一挙解禁
解禁されたティザービジュアルは、地球から宇宙を観察しているラファウの様子が描かれています。
さらに美しい夜空を眺めるラファウや、不敵な笑みが暗闇に浮かび上がる異端審問官ノヴァク、強い信念を目に宿したフベルトなどを切り取った場面カットも解禁!
アニメ『チ。 ―地球の運動について―』に出演する超豪華声優陣にも注目!
神童ラファウを坂本真綾さん、異端審査官ノヴァクを津田健次郎さん、謎の学者フベルトを速水奨さんが担当。さらなる追加キャストの発表も予定されています。
発表にあわせて坂本真綾さん、津田健次郎さん、速水奨さん、そして原作者・魚豊先生のコメントも公開されました。
ラファウ
12歳で大学に飛び級入学する天才少年。常に合理的な判断によってうまく世の中を渡ってきたが、地動説の美しさに魅せられ研究を始める。
ラファウ役:坂本真綾さんコメント
Q1. 原作・台本を読んだ時の感想
もともと原作の大ファンで、大きな感動をいただいていました。オーディションのお誘いをいただいた時には嬉しさと興奮、そして、まさかのラファウ役?! と衝撃を受けました。難しい役どころであるとわかっていたので緊張しました。
Q2. 演じられたラファウについて
この壮大な物語の起点を担う、大事な役割を持ったキャラクターです。彼自身の中に湧き起こる葛藤や欲求を視聴者の皆さんが一緒に体験して“知”への渇望を共有してもらえるように、序盤は特に親しみやすさを重要視して演じました。
Q3. ファンに向けて一言
ラファウ役を女性が演じることを意外に思う方もいるかもしれません。でもオーディションを受けて選んでいただいたからには、これぞラファウだと思っていただけるような仕事をしなければと、原作ファンのひとりとして使命感を持って臨みました。違和感なく楽しんでいただけると信じています。
ノヴァク
異端審問官。特に思想を持っているわけではないが、娘を始めとしたこの世の平穏を守るため、どんな残酷なことも仕事と割り切って行う。
ノヴァク役:津田健次郎さんコメント
Q1. 原作・台本を読んだ時の感想
命懸けで地動説に挑む主人公達と弾圧していく体制側の人間達の強烈なドラマ。感動しました。夜空を見上げる事が神聖な行為に思える程に。そして、タイトルの深さよ。
Q2. 演じられたノヴァクについて
なんとも魅力的な悪役です。この物語世界における冷徹な正義の執行代理人であり、子煩悩な家庭人。強い意志で任務を遂行しながらも、根源的な問いや世界の常識の変革に翻弄される脆弱さも持つ個性は、演じていて楽しいです。
Q3. ファンに向けて一言
命懸けで自分の信じたものを貫く強さ、人間達の強烈なドラマ、簡単には掴めないテーマ、様々な要素を孕んだエンタテイメントです。是非ご覧下さい。
フベルト
ラファウの義父ポトツキの知人であり「禁じられた研究」により幽閉されていた異端者。
フベルト役:速水奨さんコメント
Q1. 原作・台本を読んだ時の感想
信仰が権威を持ち、真実よりも為政者の都合が優先される世界。物語だけでなく、人間の集合体では良くある事。諦観の中、生きるか、それとも…歯ぎしりするほどの悔しさ、悲しみを感じながら読みました。
Q2. 演じられたフベルトについて
怜悧な頭脳と、迸る情熱。圧政に屈することなく、いや理性では屈しても、真理を、解を希求する熱に冒され“地動説”に魅せられる。悲しくも、美しく、そして罪な研究者だと思います。
Q3. ファンに向けて一言
享受する娯楽作品ではありません。心の痛みを共有して、想像の翼をいっぱい拡げて『チ』をご覧ください。
原作者:魚豊先生コメント
Q1. アニメ化をお聞きした際の感想
純粋にとても嬉しかったです。アニメ化は1つの夢でしたが、いざ決定した制作会社さんや、それ以外のスタッフ、キャスト、放送局、音楽などをお聞きすると、全て「本当に?」と疑うくらい好条件で、いまだに夢のままの様で、現実感がありません。
あとマッドハウスさんは、学生時代毎週通っていた友人宅の近くにあったので、アニメの話を聞くたびに学生時代が想起されて、色々と感慨深いです。
Q2. アニメに期待している事
漫画は良くも悪くも個人作業の面が強く、かなりの事を“自分ごと”に出来てしまうので、だからこそ、他のメディアに移された時に、自分のものでなくなる様な感覚を期待しています。切り離された他人事として見られる気がして、それがとても嬉しいです。
Q3. ファンに向けて一言
原作が完結して2年経ちますが、製作陣の皆様によってフレッシュに“再生”させていただきましたアニメ版『チ。』を、僕もみなさまと同じ一視聴者として、とても楽しみにしています。絶対面白いです!
アニメ化に伴い、驚天動チ。的3点の書籍・商品の出版活動も開始
一、『チ。 —地球の運動について— 豪華版 (仮)』
出版技術の粋を集めた、圧倒的仕様。四六判、上製本、天地チリ無し、点銀、美麗カバーグラフィック、透明カバーデザイン。
二、公式トリビュートブック『チ。 —地球の運動について—』 第 Q 集(仮)
日本を代表する超豪華執筆陣が思い描き表現する、『チ。』。
アニメ化を記念し、ジャンルの垣根を越えた著名人達に『チ。』をトリビュートし、表現してもらったものを収録。内容もイラスト、エッセイ、小説、詩、評論、対談とバラエティに富む。さらに深化する『チ。』の世界を見逃すな。
イラスト:板垣恵介/松本大洋/高橋しん/真鍋昌平 etc.
対談:野口聡一(元 JAXA 宇宙飛行士)、ピース又吉直樹(お笑い芸人)、津田健次郎(声優・アニメ版『チ。』ノヴァク役)etc.
エッセイ:冲方丁、佐藤究、秋田ひろむ(amazarashi)etc.
小説:朝井リョウ
詩:最果タヒ
評論:石橋圭一(印刷博物館 学芸員)、谷川嘉浩(哲学者)etc.
三、『チ。 —地球の運動について- ポスタ-(仮)』
最終回を彩ったイラストが、1枚のポスターとなって登場。週刊ビッグコミックスピリッツ2022年20号に掲載された『チ。』最終話主要キャラが描かれたカラーイラストが掲載されたが、その幻の絵を一枚のポスターとして制作。『チ。』の物語を紡いだキャラクターが一堂に会する様子は、圧巻。
アニメ『チ。 ―地球の運動について―』作品概要
舞台は15世紀のヨーロッパ某国。飛び級で大学への進学を認められた 神童・ラファウ。彼は周囲の期待に応え、当時最も重要とされていた神学を専攻すると宣言。が、以前から熱心に打ち込んでいる天文への情熱は捨てられずにいた。
ある日、彼はフベルトという謎めいた学者と出会う。異端思想に基づく禁忌に触れたため拷問を受け、投獄されていたというフベルト。彼が研究していたのは、宇宙に関する衝撃的な“ある仮説”だった――。
【原作】
魚豊「チ。 ―地球の運動について―」(小学館「ビッグスピリッツコミックス」刊)
【キャスト】
ラファウ:坂本真綾
ノヴァク:津田健次郎
フベルト:速水奨
【スタッフ】
アニメーション制作:マッドハウス