電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、先日実施された“電撃インディー大賞2024”の受賞記念で、ピクチャレスク・アドベンチャー『OU』の開発者インタビューをお届けします。
本作はゲームクリエイターの幸田御魚氏×room6×ジー・モードの完全新作プロジェクトとして作られたタイトルです。
幸田氏が手書きで描く、児童文学のミヒャエル・エンデ作品の挿絵のような美しい背景と詩的で心揺さぶるテキスト。郷愁を誘う旋律の音楽が合わさり、プレイヤー自身が触れながら挿絵の世界を実際に歩いていく、ゲームの形をした児童文学のような作品になっています。
本記事では、“電撃インディー大賞2024”で4位、アドベンチャーゲーム部門1位を受賞した『OU』のプロデューサーを担当している、ジー・モードの竹下功一さんにお話を伺いました。
『OU』は幸田さんが考えるこれだというものを作り切ることがコンセプト。ぶらすことなく作り上げられた作品に
──電撃インディー大賞2024で『OU』が4位、アドベンチャーゲーム部門で1位を獲得した感想を改めて教えてください。
第一報をいただいた時は、本当に驚きました。他にも沢山、有名なタイトルもリリースされた中で選ばれたこと、投票して応援してくれた人がいたことに、涙がでそうな程嬉しかったです。
──『OU』の注目点を教えてください。
幸田御魚さんの手描きで緻密に描かれたアート、生演奏による椎葉大翼さん作曲編曲の音楽、それらをひとつにした開発room6さんの演出、アニメーション、ゲームシステム……と、注目してほしいところで一杯ですが、これらが一体となって織りなす『OU』の世界にどっぷり浸かり、体験して欲しいです!
そして、最後のエンディング、最後のページまでぜひプレイしてください。それまで見てきた風景、言葉の意味が一気につながって、流れ込んでくることと思います。
──開発で苦労していたところを教えてください。
色々とありましたが、『OU』は従来のゲームとかなり違うところがあるので、その企画、意図を理解していきながら開発を進めていくことに、チーム全員が一丸となって取り組んでくれたと思います。
またアート、背景画はすべて幸田さんの手描きによるものなので、その点は大変な苦労をしていただいたかと思います。
公開後のアップデートでは、そんな背景画を隅々まで見られるギャラリーモードが追加されましたので、ぜひ細部まで観察してみてもらいたいです。細部にもさまざまな発見があると思います。
色々とありましたが、『OU』は従来のゲームとかなり違うところがあるので、その企画、意図を理解していきながら開発を進めていくことに、チーム全員が一丸となって取り組んでくれたと思います。
またアート、背景画はすべて幸田さんの手描きによるものなので、その点は大変な苦労をしていただいたかと思います。
公開後のアップデートでは、そんな背景画を隅々まで見られるギャラリーモードが追加されましたので、ぜひ細部まで観察してみてもらいたいです。細部にもさまざまな発見があると思います。
──開発をするうえで、特に気を付けている点などを教えてください。
『OU』企画前に幸田さんにお願いしたことで「プレイした人の心に爪痕を残して欲しい、記憶に残る体験をさせてほしい」というものがありました。その通りの作品になったかと思います。
今回は幸田さんが考える、これだというものを作り切ることがコンセプトでした。一部バランス調整などもありましたが、『OU』はこのコンセプトをぶらすことなく、作り上げられた作品だと思っています。
“開発”ということ全般では、私個人としては、まず“面白そう”か? 次に“面白い!”と“面白かった”この3つのポイントを重要と考えています。
まず“面白そう”でなければ、その先にどんなものを用意していても手にとってもらえない、存在しないのと同じになってしまいます。
次に“面白い!”ことは当然として、“面白かった”という読後感、人に伝えたくなる何か、が重要と私は考えております。
『OU』企画前に幸田さんにお願いしたことで「プレイした人の心に爪痕を残して欲しい、記憶に残る体験をさせてほしい」というものがありました。その通りの作品になったかと思います。
今回は幸田さんが考える、これだというものを作り切ることがコンセプトでした。一部バランス調整などもありましたが、『OU』はこのコンセプトをぶらすことなく、作り上げられた作品だと思っています。
“開発”ということ全般では、私個人としては、まず“面白そう”か? 次に“面白い!”と“面白かった”この3つのポイントを重要と考えています。
まず“面白そう”でなければ、その先にどんなものを用意していても手にとってもらえない、存在しないのと同じになってしまいます。
次に“面白い!”ことは当然として、“面白かった”という読後感、人に伝えたくなる何か、が重要と私は考えております。
──ゲームタイトルにこめた想いを教えてください。
『OU(オーユー)』というタイトルを最初聞いた時には、なんとも奇妙なタイトルだと思いました。検索もしづらいですし。
しかし、企画内容、ストーリーを聞いた後では、もうこれ以外のタイトルは無いと思いました。その理由は、最後までプレイしていただいた方には、本作のタイトルが『OU』以外にはありようがない、という事を納得していただけるかと思います。
『OU(オーユー)』というタイトルを最初聞いた時には、なんとも奇妙なタイトルだと思いました。検索もしづらいですし。
しかし、企画内容、ストーリーを聞いた後では、もうこれ以外のタイトルは無いと思いました。その理由は、最後までプレイしていただいた方には、本作のタイトルが『OU』以外にはありようがない、という事を納得していただけるかと思います。
──今後、実現したい野望などありますでしょうか?
是非、パッケージ版を作りたいと思っています! 特典として、あれやこれやをつけたいなと……。
そして、もっと多くの人に、世界中の人に『OU』をプレイしてみて欲しい、体験してほしいと思っています。
発売からもうすぐ1周年(2023年8月31日発売)になろうとしていますが引き続き、『OU』を広めていく活動をしていきますので、是非みなさまも応援してもらえると嬉しいです。
──ゲームの開発に携わることになったきっかけについて教えてください。
私がゲーム開発にかかわることになったのは、大学を卒業後、ハドソンという会社に入った事です。それ以前、大学のときは映像・シナリオを専攻していました。もちろんゲームは小学生頃から大好きで、リアルタイムにファミコンブーム世代でした。
ハドソンに入るきっかけになったのは、会社の方が説明会にきてくれたことですが、まさかその後自分が、当時あこがれていたクリエイターの方と会ったり、一緒に仕事したりすることになるとは思ってもいませんでした。
小さい頃からの憧れを叶えることができたので私はすごく幸せ者だと思います。
──ここ数年でもっとも感銘を受けた、おすすめのインディーゲームについて教えてください。
すごく難しい質問です……いろいろあるので1つコレというのはかなり難易度が高いです(笑)。
恐れながら挙げさせてもらうなら『パラノマサイト』でしょうか。クリエイターである石山さんの過去作品を弊社で復刻した御縁で、初期のプロモーションをご一緒させてもらったりもしましたが、とにかくプレイヤーを、お客さんを楽しませよう! という強烈な想いを感じる作品でした。おそらく制約のある中で最高のものを届けようという。その後、さまざまな賞も受賞し、多くの方に愛されるタイトルになっていきましたが、完全新作のアドベンチャーゲームとしてかなりのことだと思いました。
──最後にユーザーに一言お願いします。
電撃インディー大賞2024にて、『OU』へ投票をしていただいた皆様、本当にありがとうございます!!!
まだプレイされていない方、興味をもっていただいた方は、是非この機会にプレイしてみてください。弊社ジー・モードでは、『OU』の他にも、さまざまなゲームコンテンツの開発・配信を行っています。
『みんなで空気読み。』『鳥魂』シリーズの他、さまざまなクリエイターさんのタイトルパブリッシング、『G-MODEアーカイブス』などなど……ぜひ、ジー・モードをまるごと推してもらえると嬉しいです!
ジー・モード 取締役 事業統括本部長 『OU』プロデューサー/竹下功一