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『熱血高校ドッジボール部』じつはゲーム内の必殺技をマネした初めての思い出の作品。当時は家の中でも外でもドッジボール漬けだった。【メモリの無駄づかい】

文:sexy隊長

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 三つ子の魂百までと言われますが、幼少期に限らず、ゲームを遊んだ思い出は脳に深く刻まれるもの。

 何年、何十年たっても、「なんでオレ、こんなこと覚えてるんだろ…」と愕然とするような記憶が残りがちでして。

 そんな脳のメモリ(記憶・容量)を無駄づかいしている例を語ります! 今回はファミリーコンピュータで発売されたスポーツゲーム『熱血高校ドッジボール部』について紹介します。

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FC版『熱血高校ドッジボール部』とは?


 アーケードで稼働を開始し、1988年7月26日にテクノスジャパンから発売されたファミリーコンピュータ用のアクションスポーツゲーム。くにおくん率いる熱血高校が、ドッジボール大会に出場して世界一をめざすというシンプルな目的。

 ドッジボールのルールとは少し違って、相手チームの内野手にシュートを当てるだけではなく、シュートを当てて体力を減らし、内野手3人の体力をなくすと勝利になるという……今思うととんでもないルールになっています。

 ちなみに体力がなくなった選手は、外野に行くわけではなく天使となって消えていきます……。

 相手の体力を大きく減らすことができる“必殺シュート”が存在するなど、今後サッカー、ホッケー、バスケなど展開していく“スポーツシリーズ”の礎となる作品になっています。

人生で必殺技をモノマネした初めての作品!?

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 『熱血高校ドッジボール部』はなんといっても多彩な“必殺シュート”が特徴的な作品。必殺シュートといっても今の作品みたいに、コマンド入力やパワーゲージを溜めて発動! というものではなく、至ってシンプルにダッシュかダッシュジャンプ中にタイミングよくボールを投げる! というものでした。しかも歩数(主に7歩)も関係してきます。

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 当時は、この必殺シュートのタイミングが全然掴めず、必殺シュートを出せる人が対人戦最強になってしまい、代わり番こでソロプレイのドッジボール世界一を目指す“遠征試合モード”を仲良くプレイするのがお決まりになっていました。

 遠征試合モードに行き詰まったら、攻略や敵を研究するのではなく、なぜか外に出て実際にドッジボールをするという流れに。しかもテンションが上がっていたので『熱血高校ドッジボール部』で使える必殺シュートである“ナッツシュート”をはじめ、ダッシュジャンプ系の必殺シュートを実際に特訓したり研究していた思い出があります。

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 ちなみに、ゲームに登場する必殺技のモノマネをしたことはありませんか!? 『スト2』の昇竜拳や『餓狼伝説』のバーンナックルをモノマネした人も多いと思います。

 ゲームに登場する必殺技で最初にモノマネしたのはなんだったかな? と考えたときに、上述した必殺シュートを実際に特訓したこと思い出し、「あれ? 人生初の必殺技のモノマネって……もしかして……格闘ゲームとかではなく、小学校低学年のときに特訓していた“ナッツシュート”じゃないか!?」と気づきました。

 たぶんですが、意外とこのナッツシュートが人生初のゲームに登場する必殺技モノマネだった! という人は少なくないのではないでしょうか?

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 当時は学校の休み時間にドッジボール、帰宅後に熱血高校ドッジボール部をプレイしてからドッジボールをするというドッジボール漬けの生活を送っており、暇さえあれば学校でも外でもダッシュジャンプ系の必殺シュートの特訓ばかりしていました。

 高く飛べば飛ぶほど“ナッツシュート”に近づいてきた! と思っていましたが、ダッシュジャンプの弊害として高く飛ぶとほぼ100%着地に失敗し、ヒザをすりむいたり、捻挫したりすることも多く、今思えば何をそんなに必死になっていたんだ? となつかしく思い返されますが、そこまで熱を持って遊べた良い作品だと思います。

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