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【にじさんじ】3年目を迎えたVOLTACTIONが挑む試練。150日間のドキュメンタリーから見えてくる4人の覚悟

文:渡辺美咲

公開日時:

最終更新:

 2024年7月13日(土)にデビュー2周年を迎えた“にじさんじ”所属の男性VTuberユニット“VOLTACTION(ヴォルタクション)”が、先日2周年記念生配信を実施した。


 配信の中では、2周年記念グッズの発売や新キービジュアルの解禁などを行っていたが、今回ファンの度肝を抜いたのは、配信のラストで初披露された『インレイド Dance Remix』だ。

 新たにアレンジされたデビュー曲と洗練されたダンスは、その前に行われたバラエティパートとのギャップを感じさせ、視聴者の目を惹きつけたに違いない。


 輝かしい姿を見せてくれた4人だが、その後YouTubeにて公開されたドキュメンタリー“Documentary of VOLTACTION「150 Days」”では想像を絶する彼らの挑戦が描かれていた。


 “3年目”になるとどの世界でも最早新人ではなく、何かしらの変化が求められる。2022年に同期としてデビューした風楽奏斗さん、渡会雲雀さん、四季凪アキラさん、セラフ・ダズルガーデンさんからなるユニット“VOLTACTION”も、さらなるステップアップに向けての覚悟を求められたのである。

 彼らが挑むのは150日間のダンスレッスン。その後“最終審査”が行われ、見事合格した暁には“リアルライブとアルバム制作”の権利を得るというもの。“にじさんじNo.1のダンスユニット”を目指す4人にとって、またとないチャンスに興奮する反面、緊張感やプレッシャーものしかかるチャレンジだったはずだ。

※本記事は“Documentary of VOLTACTION「150 Days」”のネタバレを含みます。

ドキュメンタリーを通して伝わる“裏側”や“団結力”

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 本ドキュメンタリーでは“VOLTACTION”4人の裏側を知ることができた。配信やオフコラボと常にハードなスケジュールをこなす彼らだが、それにプラスしてダンスレッスンや自主練習が加わり、視聴者にも“高みを目指すという試練の厳しさ”が伝わってくる。

 なかには自主練を4時間行っている日もあり、当時の彼らの苦労は計り知れないものだっただろう。

 しかし忙しさを理由に手を抜いたり諦めを見せるメンバーは誰一人存在しない。

 “期待に応えたい”という思いが、4人のダンスへのモチベーションに繋がっていたのではないかと考えられる。渡会さんは動画の中で「チャンスを与えられるのも恵まれている環境」と語っていた。現状に満足せず、決して妥協しないという心構えが彼らを突き動かしているのではないだろうか。

 また動画を通して“VOLTACTION”の団結力も伝わってきた。本ドキュメンタリー内では4人で自主練に取り組む場面が多く、互いのダンスを見て課題点を共有したり、小テスト(基礎ステップのテスト)で合格に一歩及ばず落ち込む四季凪さんを励ますシーンでは、メンバーの温かみがより感じられた。

 セラフさんの「4人で揃っていきたい」という言葉や、最終審査の結果を聞いた後にメンバー全員でハイタッチするところは、1人では成し得ないユニットとしてのよさも見受けられる瞬間だった。

配信とは一味違う“VOLTACTION”の姿

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 配信時とは違うライバーさんの姿が見られるのもドキュメンタリーの醍醐味だ。4人の中でも筆者が特に着目したのがセラフさんと四季凪さんの2人である。

 本プロジェクト前からダンスレッスンを受けていたセラフさんは今回、みんなを引っ張る立場となり、声をあげる様子が各所でうかがえた。

 4時間の自主練に「やばいよ……」と話す四季凪さんに対し「やばくない!」「そのくらいやらないと間に合いません!」と答え鼓舞するシーンでは、彼の“VOLTACTION”への想いや自身の覚悟、そしてダンスへの情熱が伝わってきた。

 また「4人の中でもダンス、歌が苦手という意識はある」と語っていた四季凪さんは“ストイックでありたい”という言葉通り、かなりの粘り強さを見せてくれた。

 自分の改善点を32個挙げメモに残したり、レッスンやメンバーとの自主練の他に公園での個人練習に励む四季凪さんの姿は多くの視聴者に共感や感動を与えたはずだ。先生が彼の努力を理解し「クソほど練習しているの知ってるから」と発したシーンは涙なしには見られない名場面だ。

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 動画の終盤で風楽さんも言っていた“4人のアツさ”が感じられるドキュメンタリーは“VOLTACTION”のファンだけではなく、彼らを知らない人たちにも一度見てもらいたい動画だと改めて感じられた。視聴後に2周年記念生配信を見返すとまた違った見方ができるだろう。

 このたび彼らは念願である“リアルライブとアルバム制作”が決定したが、今回のプロジェクトはゴールではなく、むしろスタートにすぎない。今後“VOLTACTION”が“にじさんじNo.1のダンスユニット”だと多くの人々に知られる未来が楽しみである。

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