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イラストレーター・しぐれういさんの個展が仕掛け満載で開幕。“555万円等身大フィギュア”が初日で売れる驚きもありつつ、新曲、Pixivコンテスト受賞者も発表に

文:電撃オンライン

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 8月30日、イラストレーターであり、VTuberとしても活躍する、しぐれういさんの個展“雨を手繰る”が六本木ヒルズにて開幕しました。

 同日夜には、しぐれういさんが生配信で個展の魅力を語ったほか、このタイミングに合わせて発表になった新曲、Pixivで行われたコンテストの各賞作品の紹介も行いました。
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 30日夜、いきなり“雨の中”、そっと室内からズブ濡れの視聴者を見守る“ういママ”というシチュエーションで配信はスタートしました。

 まずは発売されたばかりの
画集『雨を綴る しぐれうい作品集』に触れつつ、いつもの部屋へ移動。変わらぬ“ういママ”のリズムで配信が始まりました。
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 この記念すべき個展に届いたのは「今までお世話になってきた企業の方、フレンズ、そしてオタク」からの花の数々。

 まずは“ういばーさるみゅーじっく”という「世界のユニバーサルがこういうノリなの?」というネタ花(?)を紹介しつつ、アルバムに曲を提供しているDECO*27さん、イラストレーター仲間のrurudoさん、そして二人の“愛娘”である、ぶいすぽっ!の千燈ゆうひさん、ホロライブの大空スバルさんからの花も順番に紹介していきます。

 「娘ふたりは絵を飾らせてもらってるから、たぶん連絡がいってるんだよ。じゃあ花を贈るかとなったんだと思ってくださったんだと思う。でも、わためさんは何なんだ、シンプルにフレンズの愛を感じました」(うい先生)
 続いて、個展の具体的な展示についての紹介へ。
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 入り口はこうなっているそうで、「右のクソデカ等身大以上フィギュア」(うい先生)が圧倒的な存在感を放っていますね。

 「便宜上、等身大って言ってるんだけど、私よりデカいです。40kg以上あるらしい」というこのフィギュア、実は売り物です。

 お値段は何と555万円。

 「実は売ってるんです。デカ過ぎて、あっても仕方ない。売る想定で売ってなくて、展示用に作ってもらったやつなんだけど、『会期が終わったあと、これどうする?』という話になったんだよ。終わったあとも保管場所がないということで、泣く泣く販売しているんだよ」

 このため、「値段にビビらないで。売る用じゃないから。まったく儲けにいっているわけじゃない」とのこと。

 「これほぼ制作費なので、原価そのままです」というものだったなんて話をしていると、リスナーたちからコメントが書き込まれます。

 「売れたー!?」

 うい先生もビックリした様子でしたが、この555万円のフィギュアはさっそく売れてしまったとのこと。
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 「いまめっちゃ血の気引いたわ。大丈夫? 買った人正気? 石油王じゃないと許さないよ、マジで」と、心底ビックリした様子でキャンセルしても大丈夫な旨を伝えていましたが、「申し訳なさ過ぎるから絵とか付けるわ」と、買われた方にとっては相当うれしいであろう一言も。

 また、「バッチリ監修した」と言う4分の1フィギュアといったグッズ紹介のほか、個展の仕掛けの数々も紹介されました。

 面白いギミックが色々詰め込まれているようでしたが、特に感心させられたのは絵がメインの個展と思いきや、BGMにも仕掛けがあるというお話でした。

 「イラストレーターとしての“しぐれうい”」と「VTuberとしての“しぐれうい”」の対比と融合がテーマになっている一連のプロジェクトを象徴するように、それぞれを表したゾーンでBGMが異なり、真ん中で聴いている場合は二つのBGMが融合して別の音になるなどの仕掛けがあるそうです。

「すごすぎ。自分の個展なのにヤバすぎ」(うい先生)

 「個展全体で一つの作品になるようにした」そうで、これは実際に行って体験してみたくなりますね。
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 そして続いては、“Pixiv”で開催されていたイラストコンテストの受賞作発表となりました。
 受賞作に触れる前に、重ね重ね強調されたのは「決して優劣ではないというのを心の片隅に置いておいてほしい」ということです。

 その上で、うい先生個人の感覚で「特に“めっちゃ好き”となったのを選ばせていただきました」とのことでした。
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 優秀賞に輝いたのはこの3作品(画像は→
こちら)。

 ぴんくさんの『幸せな時間』(写真右)について「温かさと柔らかさ、全体の雰囲気が好き。めちゃくちゃ細かいところまで丁寧に描いてくださってる」(うい先生)と絶賛。

 さらにロゼ・サンリッチさんの『「しーっ、静かに!」』(写真中央)については「めっちゃかわいい。色遣いもだし、この丁寧な葉っぱ! 原っぱもめっちゃあったかいし、優しい気持ちになる」と高評価。

 もちつきうささん作の『放課後』(写真左)は「一見いろんな色数を使っているのに、離れて見ての統一感! 小ネタが凄い! かわいい! マシュマロもある」と講評されました。

 その後も特別賞の紹介に続き、1枚1枚に喜びのコメントが語られましたが、これは絵を描いた人にとっては本当にうれしい時間だったんじゃないでしょうか。
 そして最後は、新曲とMVの紹介でした。

 「これ、ヤバくて。『ういビーム!』とかそういうノリじゃなくて、そう言うオタクは帰ってほしい」

 まずはコミカルな曲ではないことを強調された、うい先生。

 作詞作曲とMVを担当したのは、いよわさん。「みんなが一番知ってるのは『きゅうくらりん』かもしれないけど、私はクリエイティブに寄った作品が好き」と言います。
▲うい先生が“歌ってみた”を出されている『1000年生きてる』も、いよわさんの名曲
 「5周年プロジェクトの根幹となる曲を作って頂きたかった」

 うい先生は曲を依頼された動機をそう語ります。

 そもそも個展やライブ、そして画集やアルバムもすべて
“しぐれうい5周年プロジェクト”の一環です。

 「楽しいことを全部やるというのが大前提」であるプロジェクトの意図するところは、「イラストレーターの私とVTuberの私の存在意義というか、それぞれの立ち位置をテーマにして、個展とかライブとか対照的なものを全部やっている」というもの。

 そして、この曲はそのテーマを織り込んだものに仕上がっているというわけです。

 「凄い曲だよ、本当に」

 そう力を込めた、うい先生。「レコーディングは8時間か9時間くらいかかった。深夜の2時くらいまで回りました」という力作については、実際に映像を観て頂くのが早いでしょう。
 個展は9月22日まで開催予定。ただし、9月1日までは入場整理券を別途入手する必要があるので、注意が必要です。詳細は公式サイトをご覧下さい。

 興味を持たれた方は、まずは先生自身による個展の紹介配信をご覧頂くのがいいかもしれません。

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