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語りも内容もガチな怪談の宴"ホントにあった怖い話2024"。主催・VTuberたみーさんに今年の感想を聞いてみた

文:電撃オンライン

公開日時:

 8月26日、声優・民安ともえさんのバーチャル体である、たみーさんの主催する毎夏恒例の怪談配信“ホントにあった怖い話”(通称:Vホン怖)が開催されました。

 電撃オンラインでは、2024年も豪華メンバーを揃えたこの怪談企画について、たみーさんへのインタビュー取材を実施。こだわりのポイントや見どころ、そして参加メンバーの皆さんについて、あらためてお話をうかがってみました。

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▲声優・民安ともえさんのバーチャル体“たみー”さん

真夏の夜、廃校に9名が集う

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――“Vホン怖”、怖く楽しく視聴させていただきました。

ありがとうございます。今年で5年目になります。毎年話す内容自体は誰かの実体験という形ですから、見てくれる人、聞いてくれる人に、新しい怖さとかエンタメを届けられるようにしたいなと思っています。

ですから、テーマとかはちょっとずつ変えるようにしているんですよ。

――今年は嵐の中でしたね。

はい。嵐の廃校にみんなが集められて、そこで語る一夜の怪談というテーマですね。なので強い雨の音とか時々光る雷とか、そういった部分にもコソッといろいろと混ぜたりしています。

――視聴していて、かなり雰囲気が出ていました……!

よかったです! 皆さんがうまく語っていただいたからこそなんですけど、見た目も怖い感じにできたんじゃないかなと思います。

――お話は怖いもの揃いでしたが、視聴者さんから送られてきたものですよね?

はい、そうです。私は送っていただいたもの全部に目を通しているので、最初は怖いんですけど、読みすぎてしまってだんだん怖くなくなっちゃうんですよね(笑)。感覚が麻痺してしまって。

だから「ちゃんと怖がってもらえるかな?」と、実は毎回ドキドキしています。

――笑みがこぼれたのはアメリカザリガニ平井さんのお話くらいで、それ以外はすべて怖かったです。

平井さんは本当に語りがお上手で、そしてオチをつけてきますよね(笑)。

――それにしても、皆さん本当に語りがお上手で驚きました。

皆さんが十分に楽しめるぐらいの実力者の方にお集まりいただいていますから。そこはまったく心配していなかったです。

なるべく語りの邪魔にならないようにとか、集中して聴いてもらえるようにとか、そういう部分を意識していますし、頭を悩ませています。今年は雷を光らせ過ぎたかなあとか、毎回考えちゃいますね。

――そうだったんですね。でも、エフェクトの凝り方は素直に凄いなと感心しながら拝見していました。

あのプラグインの使い方は蓬莱軒さんが組んでくださいました。

他にも配信に使えるプラグインをいろいろと配布されている方なんです。お話のタイトルがゆらゆら揺れてたのがそうです。

今回の配信を観て「私もやってみたい」と思った方は、蓬莱軒さんのXをチェックしてみてください。

――そういう意味で言うと、出演者のなかでホラー嫌いのホラゲ作家である橙々さんは少し異色ですよね?

たしかにそうですね。他の方は音声作品を出されてていたりとか、あとロールプレイとして配信の中で1つの役を演じたりといった経験をされてきていますよね。

橙々さんはホラー作家のVTuberとして配信はされていますけれど、その経験は他の方よりない方だとは思います。

でも私、『アクアリウムは踊らない』のドラマCDで橙々さんとご一緒させていただいていたので、「この人はできるな……!」とわかっていました。だから今回お誘い誘っていただいたんです。特に実体験の語り、怖かったですね!

――はい、それはもう。怖かったです(笑)。

各メンバーの語りについて


――では、ここからは各参加者の語りについての印象を聞かせてください。2話ずつ語られていたと思うので、各人1話ずつご感想をいただけますか。もう1話は予備知識なしでアーカイブを視聴してもらえれば、と。

はい、わかりました。では語りの順番で、白雪みしろさんから。

白雪みしろさんの場合

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 今回トップバッターを初登場でお願いするこになりました。みしろさんといえば、あのお美しい朗々としたお声、ふんわりとしたお人柄ですよね。そんな方が怖い話を語ったらどれだけ怖いだろうか、と。絶対にこの方の怖い話を聴きたいと思ってしまって、初めましてのときに思い切ってお誘いしました。

 (怪談の)1本目は全員で気になるお話タイトルを決める形になるんです。誰がそのお話の担当者かは皆知りません。2本目以降は今語った人が次の話を指名していく流れですけど、そこで、みしろさん担当のお話が指名されました。

 そして、本当に怖いお話なんですよ。それを美しいお声でテンポ良く読んでいただいて、恐怖倍増でした。まるで緊張を感じさせないですし、トップバッターにふさわしい語りでしたよね。怖かったぁ(笑)。

小野町春香さんの場合

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 小野町さんには毎年ご参加をいただいております。普段色々な音声作品がにじさんじさんからも発売されてるので演技力は皆さんご存知の通りだと思います。

 等身大で隣にいる友だちが語りかけてくるみたいな、ものすごく距離感の近い語りをしてくださって、私は小野町さんの語る怖い話が大好きなんです。

 今回のお話だともう一方のほうが怖かったんですけど、“忘れないで”がものすごく印象深かったですね。

 次の世代に語り継ぐという意味で、小野町さんのかわいらしい、そしてまるで、これを話してるご本人みたいな語りをしてくださったのがすごく印象深かったですね。誰かの心の中に残っていてほしいお話だなと思いました。

アキ・ローゼンタールさんの場合

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 アキロゼさんは今回初参加です。私の中ではホラーがめちゃめちゃ苦手で怖がりなかわいい女の子という印象だったんです。

 以前、ホロライブで怪談家の話を聴くというホラーコンテンツに出ていたときに、めちゃくちゃ怖がっていたのを覚えています。隣の夏色まつりさんの手をギュッと握ってすごくかわいくて。

 そんなアキロゼさんに怖がりながらも怖い話をしてもらいたい……!! という欲望で出演をお願いいたしました。

 ライブのときに見せてくれるような世界観の表現力が素晴らしかったですね。今回読んでいただいた中では“おまえ今どこにいるの?”が、すごく印象深くて。

 すごく短いお話なんですけど、その友だち同士のやり取りがとてもリアルで……。自分にも起こるかも、という怖さがありましたよね。

 ロゼ隊(アキロゼさんのファン)が送ってくださったお話だったのもよかったです。ぜひまた遊びに来ていただきたいです。今回は配信途中、アキロゼさんが異界にいくという展開もありました(詳しくはぜひ配信本編で)。

ベルモンド・バンデラスさんの場合

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 本当に毎年ご参加いただいているベルさん。めちゃめちゃ美声でお人柄がよくて、引き込まれる語りをされる方です。

 そして怖いお話を語っていただくときの迫力が、もうすごくてですね……。毎年、みんなを震え上がらせています。

 ただ今回は、ちょっとおもしろいコンテンツになってしまいまして……(笑)。

 たまたま(配信画面で)ベルさんの頭の上にかかっていたタイトルが“竹林に立つ人”っていうタイトルだったんですけど、“竹林に立つ人=ベルさん”のように見えてしまって(笑)。配信が終わった時点で、このネタのファンアートが5,6点はあったくらいです。

 でもお話いただいたのはめちゃくちゃ怖いお話で。“その後”っていうタイトルの肝試しのお話ですね。これは最後の追記が本当に怖くて。

 淡々とベルさんのイイ声で語っていただいたぶん、背筋がぞわぞわっとしましたね。あとは送ってくださった投稿主さんのご無事を祈りつつ、という……。

オリバー・エバンスさんの場合

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 オリバーさんも毎年参加をしていただいています。本当にありがたいです。

 今回はちょっと時間的にお忙しかったのですが、それでも時間をとって参加してくださいました。うれしかったです。

 そんななかで語ってくれた“またね”が印象深いです。謎解きのようなお話なんですよね。普通の怖い話かなと思わせつつ、オリバーさんの美声に没入していたら最後の最後にちょっとひっくり返される。そんな体験ができました。

 途中で異界に飲まれていってしまったのですが、ギリギリの時間を縫って戻ってきてくださって、もう1話も読んでくださいました。

 そこはあらためてアーカイブで確認してみてほしいですね。

たみーさんご自身の場合

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 私がお話させていただいたもののうち、“死神”は怖さに振った話というより、まるで落語のようなお話でしたね。

 あとは“竹林に立つ人”。ベルさんの頭上にずっとあったがゆえの付加価値がついて、作品への期待値が爆上がりしちゃってました(笑)。

 これは毎年、“Vホン怖”を楽しみに聴いてくださっていた方が、「私も実体験を送ってみようかな」と勇気を出して送ってきてくださったものなんです。

 なので、来年とかまた開催される際に、皆さんもぜひ送ってきてほしいなと思います。「オチが弱いから……」とかぜんぜん気にしないもらっていいので、勇気を出して送ってきていただければ、大切に読ませていただきます。

アメリカザリガニ平井さんの場合

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 平井さん、あの、みんなのツッコミ待ちみたいな話をされたんですよね。

 なので、私がタイトルを付けているんですけど、ツッコミ待ち前提で“霊障かもしれない”と付けました。

 案の定、終わったあとにタイムラインをさかのぼると、みんなが「霊障ちゃうやろ!」と突っ込んでましたね(笑)。

 本当に、別の意味では怖い話ですから、人によっては「過去最強に怖い話」という方もいらっしゃいました。

 やっぱり「さすがプロだな」って思ったのが平井さんの語り口調。オンリーワンな感じでしたね。

 「また平井さんの語りを聞きたいな」と思わされました。今回初参加でいらっしゃったんですけど、素晴らしかったです。

橙々さんの場合

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 ホラー作家の橙々さんはご本人の体験された怖い話を持っていらっしゃったんです。“みんなの住処”というタイトルでもご本人がつけてくださいました。

 いつも快活でハキハキとした明るい声でニコニコお喋りをされる方なんですけれども、怖い話をさせたら、めちゃめちゃ怖かった。ぜひ聞いていただきたいなと思います。

 募集した恐怖体験談をお送りくださった方には『アクアリウムは踊らない』のファンの方もたくさんお越しでした。

 作品に関するようなお話を送ってくださった方もいて、今回橙々さんが予備の1本に選んで下さっていたんですが、時間が足りなくて読めませんでした。ぜひまた送っていただければと思います。

風見くくさんの場合

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 “くく”くんは毎年参加をいただいているんですが、効果音とかを絶対に自分で入れてきてくださるんです。

 今回も持っているものをゴトッと落とすとか、プシュと噴射する音とかを出してくれています。

 今年は音を脅かしではなく、おもしろいほうに使ってくれましたね。“幽霊には”はエンターテインメント込みで楽しんでもらえます。

 これは意図せずちょっと隠し球のような話になったので、ぜひ配信を最後まで見ていただけたらと思います。

編集部の一言

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 夏の夜の怪談話。一夜限りの豪華な顔触れが集う宴。毎年恒例の“祭り”になった“Vホン怖”ですが、今年は雷鳴轟く廃校でのひとときとなりました。

 たみーさんが続けてきたこの夏の夜の宴。皆さんの語らいの楽しさと、怪談話のゾクゾク感の起伏は、まさに異世界への旅のようです。

 まだ体感していない方は、まずは騙されたと思って、ちょっと覗いてみてはいかがでしょうか。

Vホン怖2024アーカイブ

たみーさんによる延長戦も

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