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【VTuberインタビュー】紫桃あのんさんの料理動画のこだわりや活動を続ける秘訣も聞いてみた。10万登録者達成でやってみたい悪魔的なこととは【ちゅこらら】

文:うご

公開日時:

 イラストレーター・Paryi氏によるVTuberアイドルグループ“ちゅこらら”の料理系VTuber・紫桃(しとう)あのんさんへのインタビューをお届けします。

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 YouTubeチャンネルでは、やりそうでやらないようなハイカロリーかつおもしろ、美味しそうな料理動画を数多く投稿。また、定期的に料理生配信なども行っています。

 本記事では、紫桃あのんさんの自己紹介をはじめ、活動をはじめたきっかけ、VTuberとして長く活動するための秘訣、これまでの活動を振り返った話などを語っていただきました。

紫桃(しとう)あのん料理系VTuberとして活躍中。ハイカロリーかつ美味しい料理動画を数多く投稿しているほか、配信でもそのかわいらしい姿をお披露目している。

動画投稿数は1,200本超え。料理系VTuberになったきっかけは3年前に投稿した1つの料理動画

――まず、自己紹介をお願いします。

おっ●いブルンブルン! 普段は料理系VTuberとして活動しています! VTuberアイドルグループ・“ちゅこらら”の紫桃あのんだよ~!

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――活動はいつ頃からされていますか?

デビューは2019年7月ですが、料理系VTuberになったのはここ3年くらいですね。

――YouTubeチャンネルを拝見しましたが、すごい数の動画を投稿されていますね。

そうですね。動画本数は、VTuberのなかでも多い方だと思います。

――表示されている動画本数が1269本(※1)と書かれていて、驚きました。

そんなにありました!? 無意識でした(笑)。

でも、これには一応ポリシーがあるんですよ! YouTuberさんも同じ考えだと思いますが、チャンネルページに来てもらったときに動画が少ないと嫌だなと感じていて。リスナーさんを飽きさせないためにも、たくさんのコンテンツがあったほうがいいと考えているので、ずっと動画を出し続けています。

あとは、昔のYouTubeの仕様で動画と生配信のアーカイブが一緒になっていた時期があったじゃないですか? あの仕様がどうしても嫌だったんです。動画を見てほしい気持ちが強かったので、生配信よりも動画投稿が多いほうがいいなと思い活動をしています。

※1:2024年7月26日の段階
――そういった狙いや考えがあっての投稿数なんですね。では、ここ3年くらいで料理系VTuberになったとのことですが、最初から料理動画を投稿していたわけではないんですね。

そうですね。

デビュー当時は、よくありがちな動画を撮影してみたり、みたらし団子を食べながらASMRを撮影するのが当時流行っていたので、若干ギャグ路線に走っていました(笑)。

――なぜ、そこから料理系VTuberの路線に進んだのでしょうか? なにかきっかけがあったのでしょうか?

最初は、どういったコンテンツが伸びるのかがわからなくて、いろいろな動画を模索していました。

きっかけとしては、牛のたたきの料理動画を1本だけ投稿していたのですが、それまで投稿した動画と比べて一番再生率が良かったんです。そこから、数字が良いなら続けてみようと思い、すこしずつ投稿していたら、いつの間にか膨大な数になっていました。

それこそ、最初は料理系VTuberを自称していませんでしたが、動画を投稿していくうちにリスナーさんから呼んでいただけるようになったので、そこから自称するようになりました。

【VTuber】絶対失敗しない!超簡単!牛肉のたたきの作り方【くまクッキングチャレンジ】【VTuber 料理/紫桃あのん】

――そういった経緯があったんですね。ちなみに、きっかけとなった牛のたたきの料理動画を投稿される前から料理はされていたのでしょうか?

それがびっくりなんですけど、まったくしていませんでした!(笑)。

魔界(実家)に居たときは、祖母と母親が料理をしていて、私は洗濯やお風呂掃除をする係でしたので、あまり料理をしたことがなかったんです。魔界を出て、一人暮らしを始めてから、動画と一緒に自分の技術もすこしずつ向上していった感じですね。

たぶんVTuberをしていなかったら、こんなに料理をしていなかったと思いますし、日常がすごく彩られているのを感じますね。

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料理系VTuberだけど、見てほしいのは料理ではない!? 動画を作るときの心掛けているポイントや調理器具のこだわりも聞いてみた

――では、ここから料理のお話を深堀りさせていただければと思います。これまでに膨大な数の料理を作られてきましたが、なにか得意料理はありますか?

揚げ物が得意です。油の温度管理や見た目を気にしたりと難しい料理ジャンルかと思いますが、揚げ物はなぜだか上手く作れます。

――なにかコツや秘訣はありますか?

たぶん、祖母や母親が料理している姿を見ていたからですかね? 料理をしているところを見て学んでいたので、弾けている音などで知らぬ間に判別できるようになったのかもしれません。

――知らず知らずのうちに、音などで判断ができるように技術が磨かれていったんですね(笑)。

寿司屋や天ぷら屋の修行方法と同じやり方なので、なんとも言えませんが、そんな感じです(笑)。

――では、作るのが大変だった料理などはありますか?

チャンネル登録者数が1万人を達成したときなどに、その数字にちなんだ料理を毎回作るのですが、総重量3キロのコロッケを作ったときは大変でしたね。

重すぎて、ひっくり返らないんですよ! 私は握力が19キロしかないので、重すぎてプルプルしちゃって大変でした(笑)。

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▲総重量3キロのコロッケ。
――3キロはすごいですね! その大きさを調理する器具を揃えるのも大変そうですね。

私の家には、家庭にあるような一般的な調理器具しかないので、悲しくなるくらい大変でした(笑)。

でも、なんでも大きい方がいいじゃないですか? リスナーさんも9割方男性で、美味しいものだけではなく大きいものも好きだと思うので、料理は大きめのものを作ることが多いんです。

――たしかに、作られている料理はがっつり系のものが多いイメージがあります。

リスナーさんが男の子が多いということもありますが、私自身が料理をずっとやっていたわけではないので、いわゆる男料理のほうが気が楽なのもありますね。

あとは、フレンチとかはちょっと無理かなと思っているので、適材適所というやつかもしれませんね。

――家庭にあるような一般的な調理器具しかないとのことですが、調理器具でこだわっているポイントなどはありますか?

まな板はこだわりましたね。1枚6,000円~7,000円くらいのゴム製まな板を使っていますが、速乾性かつ傷がつきにくく、着色もしにくいんです。でも、1キロくらいあるので、めちゃくちゃ重いです!

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こだわりとは違うかもしれませんが、いろいろと反射するのが怖いので、調理器具は木製やシリコン製のものを使うようにしています。

――そういったリスク管理は大切ですよね。話がガラッと変わりますが、最近暑い日が続きますが、そんなときにおすすめの料理などはありますか?

公開している動画ですと、カルビビビンそうめんがおすすめですね。

コチュジャンをスープに溶かした韓国風のそうめんですが、美味しすぎたので、動画用に作ったスープを残しておいて、あとからキンキンに冷やして食べたくらい美味しかったです!

そうめんだと、お肉を一緒に食べるのは難しいと思いますが、こういった形ですと一緒にタンパク質も摂れるので、おすすめですね。

【絶対食べて】旨辛すぎるカルビビビンそうめんに是非ハマってください!めっちゃクセになるぞ!【VTuber 料理/紫桃あのん】【素麺】

――夏は食が細くなりがちになってしまいますもんね。

そうですよね。なので、夏は麺類系の動画を作って、ゴリ押ししています(笑)。

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――男性は麺類や肉が好きな方が多い印象があるので、助かる方も多いと思います。

助かると言ってもらえてありがたいですけど、実は最近チャンネルがお役立ちチャンネルと呼ばれていまして……。

私的には料理動画を通して、可愛いあのんちゃんを見てもらいたいのに、コメント欄に「このチャンネルはお役立ちチャンネルです。」みたいなこと書いてあって! X(旧Twitter)で吊し上げてやろうと思ったら、みんな同じ意見だったらしく、誠に遺憾なんです!

――そうなんですね(笑)。どちらかといいますと、紫桃さんは料理よりもかわいいお姿を楽しんでほしいんですか?

だって、ちゃんとした料理チャンネルだとしたら、ネギを切っているシーンで2分も尺を使いますか!?

――たしかに(笑)。料理番組では、食材はすでに用意されているイメージがありますね。

そうですよね! 全部用意されていますよね。

みんなお役立ちチャンネルとは言っていても、私に会いに来てるんでしょ? と思っています!

――そこはもう、「恥ずかしいから言わせんなよ」ってやつですよね。お料理動画として、お手本にしているものやコンセプトなどはあるんでしょうか。

イメージ的には“上沼恵美子のおしゃべりクッキング”(※2)が夢なので、生配信のときにはお手本にしていますね。

※2:1995年~2022年に放送されていた料理番組。
――ですが、実際に見に来てくれるのはうれしいですよね。

そうですね。レシピとかも気にしているので、私も料理も見に来てほしいですね。

――ちなみに、レパートリーといいますか、次はどの料理を作ろうと悩むことはありますか?

いつも悩んでいますね!

――レパートリー問題はどのように解決していますか?

気になった料理を携帯のメモ帳に全部書いています。

――この料理とこの料理を組み合わせちゃおうみたいな、変な発想になったりすることもあるんですか?

ありますね~。ラーメンに牛丼を乗せた料理など、意味がわからない料理動画も出していますし、全部混ぜちゃおうみたいな動画もありますね。

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【爆牛】盛り盛り牛丼ラーメン!日本一コメに合うぜ!もはや爆牛ラーメンwwww【VTuber 料理/紫桃あのん】【吉野家】【わだ商店】


一応ネタを考えるときは、スーパーを1周してから、その日に安くなっていたものや美味しそうな食材を買って、そこから着想を得ることが多いです。

材料を揃えて難しい料理をしても、みんなは喜ばないと思っていまして……。

なので、奇抜な料理ではなく、真似がしやすく、動画で見ても想像がしやすい料理のほうがいいのかなと。そういうふうに考えるようになってからは、スーパーでネタ作りをするようになりましたね。

あとは、YouTubeやSNSを徘徊して、みんなが食べたそうな料理を探したり、漫画メシなどがバズっていたら、その流れにのったりするようにしています。

何を作るかは毎回難航しますが、意外となんとかなっていますね。

――継続的にこんなに料理動画を出されているのは、本当にすごいことだと思います。

でも、料理は世界中の人がやっていることなので、レシピが尽きることはないじゃないですか? なので、そう思うと長くできるコンテンツの1つなのかなって思っています。

――たしかに、和洋中を含めてジャンルがたくさんありますね。お気に入りのジャンルなどはありますか?

お気に入りのジャンルは、中華ですね! 中華は、材料の準備が手間なこともありますが、火入れをするのは一瞬なので簡単なんですよ。

洋食や和食は、材料の下茹でが必要だったり、煮る時間が長かったりと、真似する人にもハードルが高いところがあると思っているので、中華料理に寄りがちですね。

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――とくに和食は、色を大事にするなど大変そうなイメージがありますね。

もし和食を作るときは最小限の調味料にするように心掛けています。実際に真似してくれる人が作りやすいように分量を測りやすい数字にするなど、調理方法は模索していますね。

ほかにも、一度しか使わないような調味料は、ほかのもので代用するようにしています。

――それは、うれしい配慮ですね! 実際に1回しか使わないような調味料がレシピにあったりしますもんね……。そして賞味期限切れに。

ありますよね! 以前、チューブタイプのアンチョビを買ったことがあるんですけど、料理の1回分でしか使わなくて(笑)。なかなか、プライベートでも使う機会もなかったので、より意識するようにしていますね。

――最近は物価も上がってきているので、代用できるもので美味しい料理が作れるのはありがたいですね。

物価めちゃくちゃ上がっていますよね! 食べ物の値段が上がっているのは、料理系VTuberをやってからひしひしと感じるようになりました。

デビューしたてのときは、ネギが100円くらいだったのに、最近は100円を下回ることがないですし(笑)。

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――天候不順で、野菜などは値上がりしているみたいですよね。あとは乳製品なんかも夏は値上がりして、余っているみたいなお話も聞きますね。

そういったお話も聞きますね。

私は、VTuber×食をテーマとした“ぶいめし”(※3)というプロジェクトに参加しているのですが、フードロスの問題は出てきていますし、なにかいい方法があればなと思っています。

[IMAGE]※3:地方各地で作られている「特産品」をVTuberを通して全国に発信することで日本の「名産品」にすることを目標に発足したVTuberユニット。

YouTubeで長く活動する秘訣はメンタル面? 経済面? 性格? VTuberならではの問題にも触れる

――活動についてのお話が出てきましたので、ここから活動のお話を中心に聞かせていただければと思います。活動を長く続けていくコツや秘訣はありますか?

ありますよ! とりあえずは、頑張りすぎないことです。

あとは、個人的な意見になりますが、いろいろな面の使い分けをすることです。

――それは、オンとオフの切り替えのようなことですか?

そうです! やっぱり、VTuberとして活動している時間が長いと私生活を蝕んでくるんですよ。こういった話は、以前にもネットで話題となったので、聞いたことがある人も多いかと思います。

やはり、メンタルにくるときがあるんです。とくに専業VTuberは家にいることが多く、精神的にもあまり良くないので、私も頻繁に魔界に帰ったり、外に出る機会を作ったりするようにしているくらいです。

メンタルが弱っているとき、精神的に良くない時期とかは、人の声や音楽が聞けなくなってしまったり、歌が上手く歌えなくなったりする人もいます。なので、精神面をしっかりと保つことが長く活動を続けるポイントだと思います。

――セルフプロデュースのお仕事は、日々活動しなきゃいけないので大変ですよね。

あとは、貯金です! これは本当に! 精神面の次に恐らくVTuberを辞めてしまう理由がお金の人も多いので。

――たしかに、個人で活動されている方は経済面でも大変だと思います。

私も元々社畜で、兼業で活動していました。

兼業ですと、フルタイム週5で働いて配信活動をするとめちゃくちゃ疲れるんですよ。魔界にいたときは、祖母と母親がいたので、ある程度家事などの負担がない状態で活動させてもらえていたので、なんとかなっていましたが、一人暮らしを始めてからは無理だと感じましたね(笑)。

そこからメンタルを壊してしまって。お仕事を辞めてしまいました。私は、bilibiliという中国の配信サイトでも配信活動をしていまして、そちらの収入もあったので、なんとかなっていました。

貯金もすこしあったので、いつかまた働こうかなと思いながら生きていたら、いつの間にか4、5年経っていました(笑)。

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――人生なにがあるかわからないですもんね。ですが、ちゃんと続けていれば、なにか人生が変わるのかもしれないとお話を聞いて感じました。

そうですね。ちょっとずつ、ちょっとずつやるしかないですね。

――現在では、さまざまなVTuberさんがいますが、皆さんコツコツと活動されているので、本当にすごいなと思います。

そうですね。やっぱり、地道な人が多いかなと思いますね。

あとは、やっぱり性格も大事ですね(笑)。いろいろな方とコラボさせていただきましたが、古くから活動されている方ほどいい人が多いと感じるのは否めないです。

そういった方をたくさん見てきたからこそ、できるだけ良い人でいようと思っていますし、良い人でいなきゃいけないなと感じています。

でも、私は悪魔なので、人間よりも汚い部分が多いんですよ(笑)。おっぱいも大きいですし、ご飯も作っているし、もう人間の三大欲求のうち半分は私が占めているわけですから。

やっぱり、いじらしいところもありますけど、できるだけ良い悪魔でいようと思っています。

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紫桃あのんさんはベテラン王国民。VTuberになったきっかけとなったのは、あの有名声優さん

――では、ここからは料理以外のことをお聞きしたいと思います。なにか料理以外で好きなことや趣味などはありますか?

昔からやってみたかったウクレレを趣味でやっています。

過去に10万円を国民全員へ配る政策(※4)があったじゃないですか。使ってほしいと言っていたので、思い切って8万円のウクレレを買いました。

隠してないので言ってしまいますが、芸能系の専門学校出身でして。学校でフラダンスを選択授業で習っていたので、いつかウクレレを弾いてみたかったので始めました。

[IMAGE]※4:2020年に新型コロナウイルス感染拡大の緊急経済対策として、全国民に10万円が支給された。
――ウクレレがおもしろい、楽しいと思うポイントはありますか?

14年間ピアノを習っていたのですが、ピアノと違うというのがまず楽しいですね(笑)。

――ピアノと弦楽器は勝手が違いますもんね。

クラシックピアノには、コードの考えがあまりないので、初めて触れて便利だなって思いましたね。

クラシックピアノですと、作者の気分で音符1個1個を変えられるので、そんなの覚えられない感じでした。

――ピアノをやっていた人ならではの視点ですね(笑)。ほかにも趣味はありますか?

あとは、旅行がすごく好きですね。おじさんみたいですが、旅行先で地酒を飲むのが好きです(笑)。

――旅行先で動画のネタを見つけることもあるかもしれませんよね。

そうですね。やっぱり、ご当地の料理や名産品、お酒を作っているところはお水が美味しいので、話のネタや雑談のネタになることもありますね。

――酒造などにも行かれたりしますか?

行きます! これも公表していますが、私は茨城出身でして。茨城県は日本一酒造が多いんですよ。

なので、お酒好きな方が多かったりして、幼いころからお酒が身近な存在でしたね。魚料理にも、酒粕を使った料理とかが出てきていたりしていたので、お酒が身体に刷り込まれていますね(笑)。

――幼いころから、料理とお酒がセットの考えが身近だったんですね。

そうですね。だから、ご飯と合わせてレシピを考えることもありますけど、私がビールを飲みたいという理由で、ビールに合わせた料理を作ったりすることもありますね。

――お酒に合わせて食べたいものを作るのもいいですよね! なかなか幅広くいろいろなことを楽しんでおられる印象です。

あとは、これも趣味ですけど、声優の田村ゆかりさんが好きです。ファンクラブにも15年入っています。

――ベテランの王国民(田村ゆかりさんのファンのこと)ですね。

生粋の王国民です。VTuber業界にも多くの人がいますが、私に勝る人はいないのでは? と思っているレベルです。

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――たしかに15年はすごいですね!

女の子のVTuberでゆかりん(※4)が好きな方は多いですけど、私は15年以上前から会場にいて、今は結構多いですけど、当時は男の子しか会場にいなかったんですよ! なので、女の子たちで徒党を組んで待ち合わせやグループを作っていた時代から応援しています。

古参アピールです!(笑)

※4:田村ゆかりさんの愛称。
――15年前から応援しているは、かなりの古参アピールですね。

ゆかりんには結構影響を受けていますね。私は、元々声優になりたくて、学校の放送部に入り、アナウンスの勉強をしていたんですよ。そこから、先ほど話した芸術系の学校に行って、声優学科に入ったんです。そして、卒業したあとに養成所にも通って、事務所に入りました。

いろいろあって事務所はやめて、VTuberの業界に来ちゃいましたけど!

――貴重なきっかけのお話をありがとうございます。では、好きなものをお聞きできたので、逆に苦手なものなどがあれば教えてください。

苦手なもの……人参?

生の人参は食べられますけど、加熱した人参が食べられないんです。配信だとよくいじられているんですけど、なんか特殊なんですよね。

――珍しいですよね。甘味が出るからとかですか?

なんでなんでしょうね? でも、成分について調べてくれたリスナーがいて。

私、芋焼酎も苦手で、どうやら芋焼酎の香り成分と加熱した人参の成分が一致するらしいんです。あまり詳しく覚えていませんが、なんとか酸というのが加熱すると増えるらしくて、それが苦手なんじゃないかって。

芋焼酎と人参に共通点があるんだって、びっくりしました。

――自分も初めて聞いたので、びっくりしました。そんなことあるんですね。

びっくりですよね。なので、人参が苦手ですね。

でも、料理とかで生で使うんですよ。すると、なにが起きるかというと、人参が余って冷蔵庫で枯れるんです。そしたら、後々冷蔵庫を空けると、『呪術廻戦』の両面宿儺の指のようなものが出てきて(笑)。よく見たら人参だったことがありました。

写真を撮ってネットに載せたら、みんなに「特級呪物」って言われて。トラウマなんですけど、今も野菜室に人参が残っているので、怖いですね~。

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▲特級呪物と化した人参。
――人参をすりつぶして使用してもダメなんですか?

ギリギリですね……。カレーに小指の爪サイズで入れるくらいなら大丈夫です。カレーに入れちゃえばなんでも美味しいですし。

――なるほど。ほかにも苦手なことはありますか?

ゲームも苦手ですね。めちゃくちゃ下手なんです。

VTuber歴が長いので、ゲーム配信もたまにしますが、指示厨湧きまくりなんです。「このゲームは向いてないですね」って言われるくらい下手ですね。

――そればっかりは個人差があるので、仕方がないですよね。

ゲームがない家庭で育ったのが1番大きいかもしれないですね。

大人になってからゲームを触ったので、まずはボタンの配置を覚えるところからでした。

――ちなみに、初めて触ったゲームタイトルは?

初めて触ったのは、『あつまれ どうぶつの森』(以下、『あつもり』)です。

『あつもり』でAボタンとかの概念を覚えて、そのあとに『スプラトゥーン3』が出たタイミングで、コラボのお誘いがあったので、どうしようって(笑)。

配信まで少しだけ時間がありましたが、毎日3時間くらい特訓して、やっと戦えるようになりました。

――ほぼゲーム未体験の状態で対戦ゲームを始めるのは難しいですよね。それでも、ちゃんと特訓して戦えるようになったのはすごいですよ。

しないと覚えられなかったので……。

だから、ゲームの昔話をしていた人たちが羨ましかったですね。『ポケットモンスター 金・銀』の話をしていたりして、アニメの『ポケモン』しか見ていなかったので、知らないネタがあったりして、羨ましかったです。

これまでの活動を振り返る紫桃あのんさん。登録者数10万人を達成したらやってみたい、銀の盾を使った意外なこと

――これまで活動してきて嬉しかったことや楽しかったことはありますか?

うれしかったことはいっぱいありますけど、やっぱりチャンネル登録者数が1万人を超えたときがうれしかったですね。

デビューしてからは、1万人を目標に頑張っていたこともあり、達成したら新衣装を出す話もしていたので、到達したときはびっくりしました。

1万人を突破した当時は、VTuberが増えてきた時期でした。みんなが「VTuber好きです!」と言ってくれる世の中になっていたので、より頑張ろうって気持ちになりましたね。

でも、目標を失ったあと、自分のなかでなにを目的に頑張ればいいのかわからなくて大変でした。それでも、1万人を達成したときが1番うれしかったですし、たくさんの人がおめでとうと言ってくれたので、頑張ったかいがあったなぁと思っています。

――それこそ、2019年から活動されているので時代の流れや移り変わりを体験されていますよね。

デビューしたてのころは、VTuberが物珍しくて見に来る人のほうが多かったですね。なので、VTuberが好き嫌いではなく、声がかわいいとか見たことないものを見に来る人が多かったです。

1万人を越したあたりの時期はママのParyi(パリィ)さんの絵が好きな人、「あのんちゃんの声が好きで見に来ました」「お喋りが好きで見に来ました」って言ってくれる人がどんどん増えていった時代でしたので、モチベーションがめちゃくちゃ上がって頑張ろうと思っていました。

――では、次に達成したい目標などはありますか?

次は、10万人を目標に頑張っています!

10万人を突破すると貰える銀の盾をカップラーメンの蓋の重しや漬物の重しに使ってやろうみたいなことを考えています。

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――今日一番悪魔っぽいところが出ましたね!?(笑)

飾りものなので! やっぱり、有効活用したほうがみんな笑ってくれるかなと!

――改めて、この記事を見て紫桃さんに興味を持った方にアピールをお願いします。

毎週お料理動画を投稿しています! お料理生配信もしています! 元気がないときは、あのんの動画を見て胃袋も心もお腹いっぱいにしてみてくださいね!

あとは、VTuber×食をテーマとした“ぶいめし”というグループでも活動していますので、よかったらぜひチェックしてください!

――最後にいつも応援してくださっている方、読者の方に向けてメッセージをお願いします。

この記事を読んでくれてみんなありがとう! まさかこんな素敵な場所にあのんが呼ばれるなんて! めちゃくちゃ嬉しい! これもみんなのおかげだね!

これからも頑張るよ! おっ●いブルンブルン!

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