電撃オンライン

ユニークなVRゲーム『ソード・ビストロVR』開発者インタビュー。地方自治体とコラボしたご当地料理版も作りたい!【電撃インディー#773】

文:電撃オンライン

公開日時:

 電撃オンラインが注目するインディーゲームを紹介する電撃インディー。今回は、9月11日よりSteamでアーリーアクセスが開始している、AI異世界料理リズムアクション『ソード・ビストロVR』の開発者インタビューをお届けします。

[IMAGE]

 なお、電撃オンラインは、尖っていてオリジナリティがあったり、作り手が作りたいゲームを形にしていたりと、インディースピリットを感じるゲームをインディーゲームと呼び、愛を持ってプッシュしていきます!

好きな食材を斬って自動で調理! 異世界料理が完成!?『ソード・ビストロVR』とは


 AI異世界料理リズムアクション『ソード・ビストロVR』は、VRコンテンツの最大の魅力である“没入感”と、異世界と聞けば誰もが憧れる“すべてを切り裂く伝説の剣”を実際に手にできる “高揚感”、その斬れ味を存分に活かせるファンタジー食材と魔法の鍋で、“美味しいと評判のビストロでいただけるような見事な料理”を創り出すアクションゲームです。

[IMAGE]

 猫のような不思議な生き物が投げ込む“あらゆるもの”を斬っていくスポーティなプレイフィールが気持ちよく、食材が上手くカットできたかどうかを“魔法の鍋”に搭載されたAIが分析し、現実世界なら「食べられないのでは?」といったものでも、“美味しそうな料理”として生成します。

 分析機能にAIを用いているため、世界に一つだけの料理が生まれます。どんな料理ができるのか、何度もチャレンジしたくなるゲームになっています。

[IMAGE]

『ソード・ビストロVR』インタビュー。社内開発合宿で出たアイデアから生まれたAI異世界料理リズムアクション


 『ソード・ビストロVR』について、本作の開発を手がけるVR IMAGINATORSの代表取締役、金 春根(キム ハルネ)さん(プロデューサー兼ディレクター)にお話を伺いました。

──そもそも『ソード・ビストロVR』を開発することになったきっかけや、目指したコンセプトについて教えてください。

 開発のきっかけは、温泉地でワーケーションとして開催した2日間の社内開発合宿からでした。「生成AIを活用したVRゲームを、合宿中に作るとしたら?」というお題から生まれたのが、『ソード・ビストロVR』になります。

 当時、僕らは過去作で“VR内でさまざまな角度に対応した、無限斬撃の攻撃システム”をすでに開発済でした。

 そして、その過去作は自分の声で魔法詠唱できる“魔法剣MRゲーム”なのですが、その時に企画した“異世界ファンタジー”世界観の土台があったため、『ソード・ビストロVR』にも継承することにしました。

 そうして企画を練り直し「異世界ファンタジー」「カジュアル」「剣技」というキーワードから、新たに“AI異世界料理リズムアクション”という、非常にユニークで斬新なコンセプトのAI×VRゲームが爆誕しました。

──『ソードビストロVR』の注目点を教えてください。

 まず最大の特徴としては、「生成AIが生み出す、世界に一つだけのファンタジー料理」です。

 斬られた食材によって完成する料理が毎回異なるため、美味しそうな料理から風変わりな料理まで、SNSに投稿するなどで友達やフォロワーと盛り上がれます。

 また、さまざまなオマージュ要素を随所に散りばめているので、インディーズならではの面白体験にクスッと笑いながら楽しんでもらえると嬉しいです。

[IMAGE]
──開発で苦労したところを教えてください。

 まず食材の選定と、生成AIのプロンプトの調整に時間をかけました。現実世界の料理ではなくファンタジー料理なので、どうすればそれっぽいファンタジー料理になるか? が課題でした。

 また、食材を3つ同時に斬ると鮮度がアップし、上質な料理が出力されやすくなる、という仕様も仕込まれています。

 最終的に100以上の食材から20程度まで絞り込み、生成AIのプロンプトを何度も調整した結果、どんな食材であっても、それっぽいファンタジー料理が出力される今のゲームにすることができました。

[IMAGE]
──開発をするうえで、特に気を付けている点などを教えてください。

 カジュアルなVRゲームということで、老若男女問わず、誰でも気軽に遊べて、さらに何度もプレイしたくなるようなゲームになるよう心がけています。

 ゲーム内ではほとんど操作説明などを入れてないのですが、「やればわかる」と思ってもらえるよう開発しました。

[IMAGE]
──テストプレイなどで生まれたユニークな料理を教えてください。

 「食材に何も入れなかった場合はどうなるんだろう?」とテストしてみたところ、生成AIから正しく返答が返ってこなくなり、ゲームが進行不能になったことがありました(笑)。

 そのため、現在の仕様では“空気”を食材とした、風属性のデザートなどが作られるようになっています。興味ある方は、ぜひ試してみてください。

──テストプレイや試遊会で遊んだユーザーの反響はいかがでしたか?

 TOKYO SANDBOXやXR Kaigi Hub in 福岡では、何度も何度も繰り返しプレイしてくださるユーザーの方々が見受けられました。

 料理ガチャを無限に回している感覚になれるゲームでもあるので、「これはずっと遊びたくなる」などのうれしいコメントをいただきました。

[IMAGE]

──今後の抱負や挑戦したいことについて教えてください。

 今後、地方自治体の方々とコラボして、各地の特産品や現地食材を取り入れた『〇〇県コラボ版ソード・ビストロVR』を展開していきたいです。

 また、リザルト画面で現地の飲食店や土産屋へのWebサイト・地図ルートなどを表示して、地方創生に役立てられないか模索したいです。

 そしてAIとVRという最先端技術を、自然な形で全国に浸透させる一助となれたら幸いです。

──ここ数年でもっとも感銘を受けた、おすすめのインディーゲームについて教えてください。

 『ドキドキAI尋問ゲーム 完全版』と『Refind Self:性格診断ゲーム』です。

──最後にユーザーに一言お願いします。

 まだアーリーアクセス期間ですが、SteamPC版や正式リリースに向けて絶賛開発中です! またSNS上での、料理コンテストやファンタジー食材大喜利など、さまざまな面白企画も検討中です。

 異世界ファンタジーやオマージュが好きなユーザーの皆様とともに、ワイワイ盛り上がりながら楽しんでいけるとうれしいです! 最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

VR IMAGINATORS 代表取締役 金 春根 プロデューサー兼ディレクター

『ソード・ビストロVR』作品概要


タイトル名:ソード・ビストロVR
ジャンル:AI異世界料理リズムアクション
プレイ人数:1名
アーリーアクセス開始予定日:2024年9月11日(水)予定
通常価格:500円(税込)
対応言語:日本語、英語、中国語、韓国語
音声:日本語、猫語
対応ハード:PCVR(Meta Quest 2、Meta Quest Pro、Meta Quest 3など)
開発/パブリッシュ:VR IMAGINATORS


    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります