ロゴジャック
電撃オンライン

アニメ『ザ・ファブル』23話感想。アクション満載で爽快感と緊迫感に満ちた神回! 伏線を回収するアキラの言動がカッコよすぎ!!(ネタバレあり)

文:カワチ

公開日時:

 TVアニメ『ザ・ファブル』の第23話“クラクション”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ザ・ファブル』第23話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

ヒナコが決死の覚悟で宇津帆に立ち向かう姿は必見。アニメ『ザ・ファブル』23話感想


 “ファブル”と呼ばれる伝説の殺し屋が、1年間、誰も殺さずに一般人として大阪で暮らす姿を描く『ザ・ファブル』。アニメ版は『装甲騎兵ボトムズ』で知られる髙橋良輔さんが監督を務めます。

 第2クールからは過保護に育てられた資産家の子供を狙って大金をせしめる宇津帆がメインのストーリーが展開。前回の22話は宇津帆がアキラを事務所に呼び出し、殺し屋の鈴木が設置した手榴弾で始末しようとしたものの、華麗に回避する姿まで描かれました。今まで探り合いをしていた宇津帆とアキラですが、この出来事をきっかけについに闘争がスタート。アキラは逃走する鈴木を目ざとく発見し、相棒の洋子に追わせます。

 一方のアキラはクロに電話。車を手配するように依頼しますが、アキラに頼られたことがうれしくてしょうがないクロの顏と声がかわいすぎましたね(笑)。クロは昔なじみである宇津帆一派の井崎と行動しており、彼が逃走に使用する予定だった車を貸すことに。図らずも伊崎の逃走も阻止する結果になりました。


 車を待っている間のアキラはコンビニで立ち読みをしたり、ホットスナックのからあげを買ったりと余裕の行動を見せます。車を待っている間はやることがないとはいえ、こんなに切羽詰まった状況で普段通りの行動ができるのはさすがとしか言いようがありません。連絡を取っていた洋子はコンビニでからあげを買っているアキラに呆れていましたが、まるでコントのようで笑えましたね。

 しかし、その後はプロとしてのアキラの格好良さが垣間見えるシーンに。クロの用意した車に乗り込んだアキラは地図をひとめ見ただけで経路をインプット。「ドライブモードだ」とつぶやくと高速で車道を走り抜けていきます。まるでレースもののアニメでも観ているかのような車のスピード感はとても見応えがありました。ここはアニメならではの体験ができるシーンですのでぜひチェックしてみてください。


 また、後半は洋子が鈴木のフェイクの行動に騙されて捕まってしまう展開を皮切りに一気に緊迫感のある流れに。洋子は鈴木が手榴弾を投げつけたのかと思い、車を捨てて避難しましたが、彼が投げたのはただの石ころ。その前に本物の手榴弾を使っていたことによる心理への刷り込みを利用した罠だったわけです。

 洋子を餌にアキラを待ち構える宇津帆と鈴木。宇津帆はヒナコに実弾を渡しますが、その弾を受け取った直後に彼女は宇津帆に発砲!

 ヒナコは両親殺害について犯人しか知りえない情報を宇津帆が語っていた段階で彼が真犯人であることに気付いており、復讐の機会を窺っていたわけでですね。そう考えると、途中のシーンで宇津帆が星空を観ていると自分のやっていることがちっぽけに思えると語っていたことを聞いていたヒナコは心の中で怒っていたのでしょうね。意味深な顏のアップがありましたが、ここは彼女の本心をクローズアップしていたのかと。


 用意周到な宇津帆は防弾チョッキを着ており、ヒナコの復讐は失敗。本性を明かした宇津帆は彼女にしっかり額を狙うように挑発します。「クソ野郎」と雄叫びをあげながら車椅子から立ち上がるヒナコですが、足元にはアキラへの対策として用意していた地雷が。ヒナコのことを心配して、これ以上、銃を撃たないように叫ぶ鈴木が意外でもあり、格好良くもありましたね。殺し屋である鈴木ですが、宇津帆のように性悪な人間でないことが分かるシーンでした。

 また、このときにはアキラが洋子の車を見つけ、クラクションを鳴らし続けて存在をアピール。いつ出現するのか分からないアキラに対して鈴木が警戒するという状況にもなっており、観ている視聴者にも現場の緊張感が伝わってきました。

 鈴木の忠告も空しく、ヒナコは宇津帆に発砲。狙いは外れ、ヒナコ自身は体制を崩して地面から足が離れそうに……。そんなときに現れたのがアキラ! 以前、ヒナコから「こける前に支えられたでしょ」と言われたことに応えるように、「今度はコケる前に支えたぞ――」という最高のセリフとともに彼女を救ったところで、ストーリーは次回へ。めちゃくちゃいいところで終わった~!! ついに佳境を迎えた宇津帆編。早く次が観たい!!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

関連記事


    本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります