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アニメ『ザ・ファブル』20話&21話感想。洋子つええ! 本当にリアル6秒で鈴木を倒すシーンがすごすぎた!!(ネタバレあり)

文:カワチ

公開日時:

 TVアニメ『ザ・ファブル』の第20話“24時間…。”と第21話“悪党たちのABC”の感想をお届けします。

【注意】キービジュアルより先のテキストでは、『ザ・ファブル』第20話と第21話の物語に関する記述が多々あります。そのため本編をご覧になってから読むことをオススメします。[IMAGE]

アキラだけでなく洋子のすごさもあきらかに! アニメ『ザ・ファブル』20話感想


 “ファブル”と呼ばれる伝説の殺し屋が、1年間、誰も殺さずに一般人として大阪で暮らす姿を描く『ザ・ファブル』。アニメ版は『装甲騎兵ボトムズ』で知られる髙橋良輔さんが監督を務めます。

 先週はオリンピックが放送された関係でお休みだった『ザ・ファブル』ですが、今回は20話と21話が一挙に放送されました! 物語が盛り上がっているタイミングだったので、この連続放送はうれしかったですね。20話がめちゃくちゃいいところで終わるので、続けて21話が観れるのは最高でした。


 20話の冒頭は、過保護に育てられた資産家の子供を狙って大金をせしめる宇津帆が、ミサキに盗撮カメラを仕掛けている貝沼をハメる展開。裁判を起こすと脅して示談金を要求するという詐欺にはよくある手口ですが、宇津帆が貝沼を追い詰めているところで部下の伊崎が登場し、決定的な証拠を持ち出して決定打を与えるところがうまかったですね。

 盗撮であるものの、強姦未遂という言葉で罪の意識を強く与えるところも手慣れている感じがしました。コミック版では証拠としてミサキの裸が映ったビデオが映っており、アニメ版ではその描写はカットされていましたが、声優陣の演技によって緊迫感は伝わってきましたね。

 1億2千万円の請求を求めて裁判を起こすといいつつ、半分の6千万の示談に持っていくのも狡猾。とてつもない高額ですが、貝沼が資産家であることや世間体を気にするであろうことを見越した詐欺でした。

 母親が6千万を払ったことで示談が成立しましたが、プライドを傷つけられた貝沼は自分の部屋のなかでミサキの写真に包丁を突き刺し「おまえさえいなければ……」とつぶや続けます。貝沼自身も怖いですが、その様子を盗聴していた鈴木の話を聞いた宇津帆が「ミサキを殺(や)るなら殺らせりゃいい」と気にしていなかったところも怖かったですね。このドライさがヤバい。

 話を聞いていたヒナコは非通知の電話でミサキに危機を伝えますが、ちょうどミサキが彼女の電話に出ているところで、貝沼が後ろからミサキを包丁で刺そうとします。絶体絶命のピンチにアキラが動き、貝沼を気絶させます。原作ではページをめくった瞬間にアキラが行動している形になっており、彼の咄嗟の行動をうまく表現していましたが、動きのあるアニメでは分かりやすくスピード感が出ていましたね。

 最悪の状況は免れるものの逃げ出そうとした貝沼を鈴木がさらっていってしまいます。銃で威嚇されたものの、そんなことは気にしないアキラは自転車で彼を追跡。鈴木に対して貝沼を24時間以内に返して欲しいと伝えます。圧倒的な不利の状況であるはずのアキラなのに、余裕が見えるのが格好いい。冷静な判断で現状で出来ることをするのがプロらしくてよかったですね。また、緊迫感のあるシーンなのにアキラが自転車に乗っている状況も『ザ・ファブル』らしかったです。

 後半は鈴木が洋子の家へ。銃をテーブルに置き、余裕の表情で彼女から情報を聞き出そうとする鈴木ですが、洋子が机をずらして銃を引き寄せ、彼の銃を奪います。前回も洋子の記憶力に驚かされましたが、洞察力や身体能力も高いことが明かされました。

 『ザ・ファブル』はアキラの圧倒的な強さを楽しませる部分が大きいので、洋子の強さは完全なサプライズで気分が盛り上がりました。そんななかでの21話の連続放送。最高でしかない!

リアル6秒で鈴木を…洋子つえぇ! 宇津帆の真意も明かされたアニメ『ザ・ファブル』21話感想


 最高に盛り上がった20話から続く形で放送された21話。銃を手にした洋子に対して鈴木は彼女が殺しをしたことがないことを見抜き余裕の反応をします。

 しかし、洋子はさらにその上。アタシのやり方に変えると言い、6秒で終わると宣言。鈴木がイスを蹴り上げて視界を塞ぎ、ナイフで襲ってくるものの、ひざ蹴りで彼をノックアウトさせます。原作では各コマに秒数が書かれる形で6秒が表現されていましたが、アニメは本当に6秒のカットになっていて見応えがありましたね。何度も観たいシーンになりました!


 その後、捕縛した鈴木がいる洋子の家にアキラが帰還。驚きもせず夕飯の寄せ鍋を食べようとする彼はいつも通りで安心できましたね。鈴木も大人しくなり、安心……と思いきや、逃亡していた貝沼が転落事故によって死亡したことが明らかに。

 キャラクターがあっさり死ぬことは珍しくない『ザ・ファブル』ですが、この急展開は驚きましたね。アキラの「死んでほしくなかった」の一言が重かったです。

 貝沼が死んだことで鈴木は解放され、宇津帆のもとに戻ることに。殺し屋としてのプライドを傷つけられた鈴木はアキラへの復讐を誓い、ファブルとやり合う覚悟があるのか宇津帆に問い詰めます。


 ここでは衝撃の事実が判明。アキラが車のなかで首を切り裂いた男は宇津帆の実弟だったことが伝えられます。宇津帆もアキラに対して恨みがあったことが分かります。

 そんな宇津帆が利用することにしたのはヒナコ。はたしてアキラは宇津帆を止めることができるのか。ついに激突するふたりから目が離せません!

カワチRPGとビジュアルノベルが好きなゲーマーで、誰にも気付かれないようなマニアックな小ネタを記事に織り込むのが好き。深みのあるゲームが好きかと思えば、本当は肌色が多ければなんでもいいビンビン♂ライター。

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